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タイの伝統医学とは?

タイには伝統的に受け継がれてきた歴史ある医学があります。タイ伝統医学は、さまざまな要素が含まれており、現在でもタイの病院で一般的に広くおこなわれている方法です。そのため、とても効果が高く、これまでの歴史の中でも多くの人の健康を支えてきました。

タイ伝統医学は具体的にどういったものなのでしょうか。今回は、タイ伝統医学について詳しく紹介します。あわせて、タイ伝統医学をより手軽に体感できる、タイ古式マッサージとの関係についても説明します。

タイの伝統医学とは?

タイ伝統医学の概要

タイの伝統医学とは?

タイ伝統医学とは、どういったものなのでしょうか。タイ伝統医学はとても歴史が古く、新たな要素を加えられながら現在まで受け継がれています。タイ伝統医学について、まずはその概要をおさえておきましょう。

タイ伝統医学とは

タイの伝統医学は、古代インドの医学であるアーユルヴェーダの影響を強く受けています。タイの伝統医学では、人間の体も含めた自然界に存在する全てのものを「土(地)」「水」「風」「火」の4つの要素に分けて考えます。これらは、いずれも互いに影響を与え合っているとされ、4つの要素がバランスを保つことにより体が正常に機能すると考えられています。これらのバランスが悪くなると体の調子が悪くなるとされています。自覚が無くても生活習慣の乱れなどにより、いつの間にかバランスが崩れてしまっているケースも多いので注意が必要です。

タイ伝統医学の歴史

タイの伝統医学は、2500年ほど前にインドから医学が伝わったことで形成されました。その後、中医学や仏教などさまざまな要素を組み合わせながら現在まで発展してきています。タイの医学は何世紀にもわたって師から弟子へと口頭で伝えられてきました。わずかに残されていた医学書も戦争などを経てほとんど失われてしまいましたが、歴史の中で再現されて継承され続けています。現在でもこのようにして受け継がれてきた考え方に基づき、タイ国内の病院では治療などがおこなわれています。

タイの伝統医学の「セン」

タイの伝統医学においては、人体にエネルギーをつかさどる「セン」というラインがあると考えられています。このセンにもこの4つの要素が流れていると考えられており、このエネルギーのバランスを整えることで体の状態を正常に保つことができるとされています。なお、タイ伝統医学の考え方は、現在でもタイ国内の医療機関において実践されています。タイ伝統医学はそれほど効果の高いものなのです。タイ古式マッサージもタイ伝統医学の考え方がベースとなっており、不調の改善に役立つ高い効果が期待できます。

4大元素理論

タイ伝統医学の基本的な考え方である「土(地)」「水」「風」「火」。これらには具体的にどういった意味があるのでしょうか。これらは、それぞれ体の各部位などが分類されています。ここでは、これらの4大元素についてより詳しく確認していきましょう。具体例もあげていくので、1つ1つイメージしていくと理解しやすくなるはずです。

「土(地)」

土(地)の要素は、体の中で固形状のものがこれにあたります。土(地)に含まれる要素は20種類あり、それらをあげると以下のとおりです。意外に感じられるかもしれませんが、土(地)の要素には腸内にたまっている食物も含まれます。

【土(地)に含まれる要素】

髪、体毛、爪、歯、肌、筋肉、スジ(じん帯&腱)、骨、骨髄、脾臓、心臓、肝臓、筋膜(結合組織)、腎臓、肺、胃、腸、未消化の食物、腸内の食物、脳および脊髄(神経系) └「水」 水の要素に含まれるのは体内にある液体です。土(地)の要素に比べると、名称と実際に分類されているものの関係をイメージしやすいのではないでしょうか。具体的には、以下のとおり12種類の液体があります。

【水に含まれる要素】

胆汁、痰、リンパ液、血液、汗、固体脂肪、涙、液体脂肪、唾液、鼻汁、滑液、尿

「風」

風の要素に含まれるのは、目には見えない体の中の流れです。そのため、少し分かりにくいかもしれませんが、具体例をあげると以下のとおりです。ヨガなどにも存在する考え方なので、合わせて考えてみると分かりやすいでしょう。

【風に含まれる要素】

・下半身から上半身への流れ ・上半身から下半身への流れ ・横隔膜から下のお腹一帯の中の流れ ・胃や腸内の流れ ・全身の流れ

「火」

火の要素に含まれるのは、体が生み出すエネルギーのことです。体温、感情、消化などに対して使うエネルギーのことを火と表現しています。火といわれると少しイメージがしにくいかもしれませんが、具体的に説明すると以下の4つのものが火に分類されています。

【火に含まれる要素】

・体温を作り出す「火」 ・感情のいらだちを生み出す「火」 ・カラダを劣化または老化させる「火」 ・食物を消化する「火」

伝統医学のタイ古式マッサージ

タイ伝統医学は、タイ古式マッサージにも大きな影響を与えています。そのため、タイ古式マッサージはタイの病院でも取り入れられています。タイ古式マッサージを受けるなら、タイ伝統医学との関係をしっかりおさえておくとよいでしょう。

タイ古式マッサージを用いて4要素の流れをよくする

タイ古式マッサージの目的は、マッサージによって4つの要素の流れのバランスを整えることです。タイ伝統医学に基づいて体の調子を改善していくことができるので、医学的にみても高い効果が発揮されると考えられています。タイ古式マッサージを受ければ、体の不調だけでなく精神的な落ち込みなどまで効果的に改善できる可能性があります。もちろん、しっかりと効果を発揮するためには、定期的にしっかりと施術を受けることが重要だといえます。

センと呼ばれるエネルギーラインを刺激する

タイ古式マッサージにおいては、エネルギーのラインである「セン」を重要視しています。センはメインの10本を含めて合計7200本あります。基本となる10本のセンを刺激し、さまざまな体の不調を整えていくことができます。タイ古式マッサージなら、病気の症状や体の不快感のほか、精神的な落ち込みや高揚にまで深く働きかけをおこなうことが可能です。心身ともに健康になりたいのであれば、タイ古式マッサージを選ぶとよいでしょう。

タイの伝統医学にはさまざまな要素が含まれている

タイの伝統医学にはさまざまな要素が含まれている

タイ伝統医学には、独自の細かな考え方が多く含まれています。いずれも長い歴史の中でその役割が実践的に証明されてきました。体の中にはさまざまな要素があり、それぞれを意識することで効果的に体の調子を改善することができるようになっています。タイ国内では伝統医学が現在でも広く利用されており、その効果の高さがうかがえます。

日本国内でタイの伝統医学に触れたいなら、タイ古式マッサージがおすすめです。さまざまな場所でタイの伝統医学に基づいたマッサージが受けられる店が開かれています。日本ではリラクセーションの1つとして実施されることがほとんどですが、体の悩みに効果的に働きかけができる可能性が高いです。もちろん、日本では医療行為としておこなわれているわけではないため、必ず効果があるとは言い切れないですが試してみる価値はあるといえるでしょう。タイ古式マッサージは効果が高いだけでなく、気持ちよさもほかのマッサージ方法とは段違いなのでぜひ一度施術を受けてみてはいかがでしょうか。