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マクロビで砂糖は使用しない?使える甘味料を紹介

マクロビでは料理に使用してよいものとそうでないものがあります。砂糖はマクロビにおいて使用してはいけない食材のひとつとなっています。とはいえ、甘みは料理やお菓子などにとって欠かせない重要な味だといえます。そのため、マクロビで甘みを出すときは砂糖以外の甘味料を使用することになっています。

そもそもマクロビでは、なぜ砂糖を使ってはいけないのでしょうか。今回はマクロビにおける砂糖の位置づけを紹介するとともに、マクロビで使用できる甘味料にを紹介します。

マクロビで砂糖は使用しない?使える甘味料を紹介

マクロビの陰陽調和

マクロビには、そもそもどのような特徴があるのでしょうか。マクロビにおける砂糖のとり方について見る前に、まずはマクロビがもつ性質について確認しておきましょう。

マクロビとは長寿のための食事法

マクロビとは、ひとことであらわすと長寿のための食事法です。玄米菜食を軸にし、体のことを考えた食材を使用するのが大きな特徴となっています。もともとは日本で生まれた考え方ですが、現在では欧米などでも高い人気を誇る食事法として親しまれています。

食材には陰性・陽性がある

マクロビでは、食材には陰性と陽性の性質があるという考え方をします。食事をとるときはこのバランスが重要です。陰性の食材ばかりを摂取していると体が冷えてしまうため、陽性の食べ物も適度に食べる必要があります。また、マクロビで食材を摂取するときは、基本的に必ず加熱調理することになっています。

マクロビでは砂糖を使用しない

健康に気を使った食事法であるマクロビでは、基本的に砂糖は使わないことになっています。ただし、砂糖といってもいくつか種類があり、その中でもとくに使用を避けるべきものもあります。マクロビの食生活を取り入れるなら、そういった細かい知識もしっかりと頭に入れておきたいところです。

白砂糖はNG食材

マクロビにおいては、白砂糖の使用がとくにNGとされています。白砂糖を摂取し過ぎると、思考力が落ちたり体がぼーっとしたりするといわれています。また、白砂糖を摂取すると血糖値がいきなり上昇することになるため、そういった面からみても決して体によいとはいえません。

極陰に分類される

砂糖は、マクロビの分類では極陰にあたります。極陰の食べ物は、体にさまざまなデメリットを引き起こすといわれているため、マクロビの食事法では避けるべきとされているのです。

白砂糖がNGな理由

マクロビでは、砂糖のなかでもとくに白砂糖の使用をNGとしています。その理由は、具体的にはどのようなことがあげられるのでしょうか。ここでは、マクロビにおいて白砂糖を摂取すべきではないといわれている理由について詳しく紹介します。

体を冷やす要素がある

極陰である白砂糖は、体を冷やす強い要素が含まれています。白砂糖は既製品のお菓子や飲み物など、身近なものに多く含まれているため、気が付かないうちにたくさんの量を摂取している可能性があります。そうなると、かなり気を付けていないといつの間には白砂糖の過剰摂取になっている可能性もあるので要注意です。

陰陽のバランスを乱す

白砂糖は極陰にあたることから、摂取すると陰陽のバランスが乱れやすくなります。マクロビでは陰陽のバランスがとても重要ですから、むやみに白砂糖を摂取すると、ほかの食材のバランスに気を付けていてもすぐに全体のバランスが崩れてしまう可能性があります。陰陽のバランスを気にするなら、できるだけ白砂糖は避けるようにしたほうがよいでしょう。

血糖値に影響をあたえる

白砂糖は血糖値にも大きな影響を与えます。少し摂取しただけでも、血糖値を一気に上昇させるため、体にとってはよくありません。白砂糖ではなく、血糖値を緩やかに上昇させるものを中心に摂取すべきです。

甘味の選び方

白砂糖を使用しないとしても、普段の食生活のなかでは少なからず甘味料が必要になります。甘味料はお菓子だけでなく和食でも使用することがあり、料理の味に変化をつける重要な要素です。甘味料を使用したいときは、マクロビ的に問題のない、白砂糖に代わるものを選ぶべきです。マクロビの食事法における甘味料の選び方について見てみましょう。

原料で見極める

マクロビ料理に使用する甘味料を選ぶときは、その甘味料の原料を調べて判断するようにしましょう。たとえば、甘味料の原材料は、具体的には以下のようになっています。

 *さとうきび

白砂糖の原料となっているのは、さとうきびです。さとうきびは南国でとれる作物であり、もともと体を冷やす作用をもっています。白砂糖が体にとって良くないのは、精製過程でミネラルやビタミンなどが消失しているからでもありますが、もともと体にとって良くない要素をもっているのです。

 *てんさい

てんさいは、砂糖大根を原料として作られています。てんさいは体を温める作用があるといわれており、摂取しても血糖値は穏やかに上昇します。

GI値でみる

摂取する甘味料を判断するときは、GI値で判断するという方法もあります。GI値とはグリセミック指数のことで、精製度の違いによってあらわされています。GI値が低いほど血糖値の上昇が穏やかになります。

 *白砂糖やグラニュー糖

白砂糖やグラニュー糖は、GI値が高い食材です。そのため、血糖値の上下も急激です。

 *黒砂糖・きび砂糖・てんさい糖

黒砂糖やきび砂糖、てんさい糖は、血糖値の上下を穏やかにします。

砂糖の代わりに使うもの

では、マクロビにおいては具体的にどのような甘味料を砂糖として使用することができるのでしょうか。ここでは、砂糖の代わりになる甘味料についていくつか紹介します。

米飴

米飴は、お米のでんぷんを分解して作られた甘味料です。穀物やイモ類に含まれるでんぷんを分解して作った水飴の一種であるといえます。米飴はインスリンの分泌に影響することもないため、感情のコントロールに影響を及ぼしにくいです。米飴はマクロビの分類では陰性ですが、砂糖に比べれば中庸寄りです。

マヌカハニー

マヌカハニーは、オーストラリアなどに生息するマヌカの花の蜜から作られたはちみつです。ほかのはちみつとは違い、特別な殺菌作用を含んでいます。ヘルシーで栄養価の高い甘味料です。

メープルシロップ

メープルシロップは、砂糖楓の樹液を濃縮した甘味料です。ポリフェノールを多く含んでおり、抗酸化作用も期待できます。ビタミンやミネラルも豊富なうえ、カロリーは低いため、マクロビのお菓子などにもよく利用されています。

てんさい糖(オーガニック)

すでに紹介しているように、マクロビの食事で甘味料を使用するなら、てんさい糖もおすすめです。できればオーガニックのものを使用すると、より安心して食事を作ることができます。

マクロビ料理では砂糖に代わる甘味料を使用しよう

マクロビ料理では砂糖に代わる甘味料を使用しよう

マクロビの考え方を意識するなら、甘みを出すときは砂糖に代わる甘味料を使用しなければなりません。とはいえ、砂糖に代わる甘味料としてはさまざまなものがあります。使い方によっては砂糖とほとんど変わらない甘さを出すことが可能です。砂糖に代わる甘味料にはミネラルやビタミンなど、体に必要な要素を豊富に含まれていることも多いです。そういった甘味料を使用すれば、体にもうれしい効果が期待できます。甘味料を上手に使うことで、おいしいマクロビ料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。