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マクロビでは調味料も重要!陰陽調和や調味料の選び方

マクロビオティックでは、食材の陰陽バランスが重要だといわれています。このバランスが大切なのは、料理に使用する調味料に対してもいえることです。つい忘れがちになりやすい部分ですが、マクロビオティックの効果を十分に発揮したいと思うなら調味料にも必ず注意しましょう。

今回は、マクロビオティックで使用する調味料について、陰陽のバランスに触れながら説明します。具体的に使用してよいもの、使用してはいけないものなどについても合わせて紹介します。

マクロビでは調味料も重要!陰陽調和や調味料の選び方

マクロビオティックの概要

マクロビでは調味料も重要!陰陽調和や調味料の選び方

マクロビオティックは、自然の流れに従って食材を選ぶことで健康的な食生活を送ることができるという考え方がされています。具体的な考え方としては、以下の2つがあります。これらはマクロビオティックの基本なので、必ず覚えておきましょう。

2つの重要な原則

マクロビオティックには、2大原則と呼ばれる考え方があります。それは、以下の2つです。それぞれの原則は、マクロビオティックの食事によって健康を維持するために、重要な意味をもっています。

【マクロビオティックの2大原則】

1. 身土不二……暮らしている土地の旬の食材を食べること 2. 一物全体……1つの食材を残さず丸ごと食べること

陰陽論

マクロビオティックでは陰陽論が取り入れられており、陰陽のバランスを保つことが重要視されています。全ての食材には陰陽があり、これらは調理法によってもバランスが変化するとされています。そのため、調理を行う際は、もともとの食材の陰陽に気を使いながら味付けや調理のしかたを考えなければなりません。そうしなければ、想像以上に陰陽のバランスが崩れてしまうことも十分にあり得ます。

マクロビで使用する調味料選びのポイント

マクロビオティックの食事を用意する際は、その調味料選びが非常に重要です。ポイントをおさえ、陰陽のバランスが整ったマクロビオティック料理に挑戦しましょう。

素材と製法にこだわる

マクロビオティックの料理には、添加物などが含まれる化学調味料の使用はNGです。なお、原料に農薬が使用されているかどうかまでチェックしてください。「そこまでするの!?」と思うかもしれませんが、そういったところまでこだわることが大切です。最初は大変だと感じるかもしれませんが、細かいところまでこだわることが後々の大きな効果につながります。注意深く素材を選び、できれば製法も昔ながらのシンプルな方法で作られたものを選ぶべきです。

陰陽表の活用

調味料を選ぶときは、陰陽表も活用しましょう。陰陽表は、主要な食材の陰陽を示した表です。これをみるとそれぞれの食材がもつ陰陽のバランスがすぐにわかります。調味料についても掲載されているので、それぞれの調味料の陰陽をあらかじめ把握しておくと料理がしやすいです。たとえば、味を陽性に近い順にあげると、「渋味・苦味・塩味・自然な甘味・酸味・辛味」となります。辛味は、味の中ではとくに陰性の要素を多く持っており、自然な甘味は中庸ということになります。

マクロビにおすすめの調味料

マクロビオティックの料理には、具体的にどういった調味料を使用したらよいのでしょうか。調味料の選び方は、非常に重要です。ここからは、それぞれの味の種類ごとに例をあげて説明します。

塩分

塩分は、陰性よりの要素をもっています。一般的にも料理の基本となる味なので、マクロビオティックに使用できる調味料を把握しておくことはとても重要です。

*塩

塩は、海水から作られている自然塩を使用しましょう。海水から作られた塩には、ミネラルが豊富に含まれており、まろやかでほんのりとした甘みがあります。自然塩以外の食塩は人工的に精製されているものなので、塩化ナトリウム以外のミネラルが含まれていません。また、最近では岩塩の人気も高くなっていますが、岩塩は日本ではとることができない塩です。そのため、日本人にとっては、マクロビオティックの原則である身土不二に反した調味料ということになってしまいます。

*しょうゆ

しょうゆも塩と同じように、自然の原料を使ったものを選ぶようにしましょう。しょうゆとして販売されている商品の中には、カラメル色素やアミノ酸などの添加物が使用されているものもあるため、要注意です。昔ながらの製法で作られているしょうゆには丸大豆が使用され、天然のアミノ酸も豊富に含まれているので栄養価が高いといえます。また、できれば使用されている大豆についても気を配り、遺伝子組み換えではないものを使っているということが確かめられるとなおよいでしょう。

*みそ

短期間で作られているみそには食品添加物が使用されていることが多いです。そのため、数年かけて発酵と熟成が丁寧に行われている無添加のみそを選ぶのがおすすめです。みそは大豆の種類や製法によって味に大きな違いが出るため、食材に合わせていくつかのみそを使い分けると、料理の味のバリエーションを広げることも可能になります。なお、みそは塩分が多く含まれているため、味噌汁を飲むのは多くても1日2回までにしましょう。使用するみその量を少なめにするというのも、減塩には効果的です。

甘み

マクロビオティックで甘味料を使用するなら、てんさい糖、黒砂糖、メープルシロップなどを使用しましょう。それぞれ風味が異なるので、食材に合わせて使い分けるのがよいです。精製された白砂糖は、なるべく使用しないほうがよいものとされています。

その他

その他の調味料を使用するなら、以下の考え方にそって使用すると、マクロビオティックの考え方に合わせた味付けをすることができます。

*酢

マクロビオティック料理でよく使用されているのは、玄米酢や梅酢です。酢を選ぶときも、無農薬で作られた原料を使用しているものにしましょう。酢を使うと、必然的に塩分量を控えることができるのでおすすめです。

*油

マクロビオティックで使用する油は、未精製のものを選ぶようにしましょう。たとえば、ゴマ油、なたね油、エクストラバージンオリーブオイルなどがあります。ただし、未精製の油は酸化しやすいので、封を開けたら早めに使い切る必要があります。あまり使わない油は、できるだけ小さいサイズのものを選ぶとよいでしょう。サラダ油などは、加工されている油なのでできるだけ使用を避けたほうがよいです。

マクロビに不向きな調味料

マクロビオティックに不向きな調味料としては、すでに紹介した精製された白砂糖や塩があげられます。また、スパイスなどの香辛料は陰性が強いのであまり使用すべきではないとされています。辛味を使いたいときは、日本で昔から使われてきたようなショウガやワサビなどを少量だけ使用するようにしてください。

マクロビ料理では調味料にも気をつけて!

マクロビ料理では調味料にも気をつけて!

マクロビオティックでは、食材と同じように、調味料の陰陽についても考慮する必要があります。これを怠ると、せっかく整えた食材の陰陽バランスも壊れてしまいます。調味料の陰陽は、味の種類によってだいたいを把握することができるので、最初に覚えてしまったほうが簡単です。調味料に限らず、自分がよく使用する食材の陰陽を覚えておくと、料理について考えるのが楽になります。食材に合わせて味付けを工夫することで、マクロビオティック料理のバリエーションを増やせば、飽きずに玄米菜食を続けることができるでしょう。