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オフィスの机を効果的に配置するには?配置パターンや注意点を解説

オフィスには、基本的にたくさんの机が並んでいます。オフィスの机はどのように並べるのが良いのでしょうか。オフィスの机の並べ方は、意外とさまざまな種類があります。それぞれの業務に適した机の配置にすることが、業務効率化に大きく関係しているのです。

今回は、オフィスの机を効果的に配置するにはどうしたらいいのかについて解説します。具体的な配置パターンや注意点についても触れるので、オフィスに最も適した机の配置をおこないたいと考えている人はぜひ参考にしてください。

オフィスの机を効果的に配置するには?配置パターンや注意点を解説

オフィスレイアウトの重要性

仕事をおこなうオフィスについては、レイアウトが意外と重要です。レイアウトによって、仕事に大きな影響が出ることも珍しくはありません。オフィスレイアウトは、具体的にどうして重要なのでしょうか。ここでは、オフィスレイアウトの重要性について詳しくみておきましょう。

業務効率に関係する

オフィスレイアウトは、業務の効率化に大きく関係しています。仕事内容とデスクレイアウトが合っていない場合、業務効率が極端に低下してしまう可能性も十分にあるでしょう。よって、仕事をスムーズにうまく進めるためには、オフィスレイアウトについてしっかりと考えることが大切です。なお、業務効率を高めるためには、オフィスレイアウトの配置だけでなく、動線設計もきちんとおこなわなければなりません。

空間の有効活用につながる

オフィスレイアウトをよく考えれば、限られたオフィスの空間の有効活用にもつながります。多くの場合、オフィスは狭いことが多いでしょう。たとえ狭いと感じていなくても、広々としてスペースが余っているという状況はあまりないはずです。オフィスレイアウトをしっかり考慮すれば、無駄な空間をできる限り省くことができます。そのため、省スペースにつなげられ、限られたスペースを十分に活用することができるようになります。

オフィスの机の配置パターンと効果

オフィスの机の配置には、いくつかパターンがあります。代表的な机の配置パターンについて、その効果を説明します。オフィスの机の配置を考えるときの参考にしてください。

島型レイアウト

島型レイアウトは、対向型レイアウトともよばれる机の配置パターンです。机どうしを向かい合わせにして並べる方法であり、人と人どうしのコミュニケーションがとりやすい配置となっています。デスクがすべて統一されており、配置換えもしやすいのが特徴的です。どのような職種でも取り入れやすく、多くの企業で取り入れられている一般的な机の配置方法です。

同向型レイアウト

同向型レイアウトは、並列式レイアウトやスクール式レイアウトとよばれることもあります。このレイアウトは、学校の教室をイメージすると分かりやすいです。すべての人が同じ方向を向かっている状態に机を並べます。このレイアウトにすれば、ひとりひとりが作業に集中することが可能です。流れ作業がおこなわれる場合も、その流れに合わせて担当者が座るようにすれば、いちいち立ち歩かなくてもスムーズに仕事を進めることができます。

背面型レイアウト

背面型レイアウトは、チームごとにデスクを背中合わせにする机のレイアウト方法です。それぞれの机で作業しているときは、お互いに背中を向けているため、作業に集中できます。しかし、チームで話し合いが必要なときは、すぐにコミュニケーションをとることが可能です。ただし、十分なスペースを確保できるオフィスでないと、オフィス全体が狭くなってしまう可能性もあります。

フリーアドレス型レイアウト

フリーアドレス型レイアウトは、ひとりひとりの席が固定されていない机の配置パターンです。机の並べ方は島型レイアウトなどを採用しているケースが多いですが、誰がどの席を利用するかは決められていません。好きな席に座って作業することができます。そのため、その時々によって一緒に作業したい相手とともに座ることもできます。また、いつもとは違う席に座り、気分転換することも可能です。

ブース型レイアウト

ブース型レイアウトは、ひとりひとりのデスクごとにパネルで区切り、個室のような作業空間を作る机の配置パターンです。周囲と離れた自分だけの空間を確保できるため、完全にひとりで作業できる仕事に向いているでしょう。パネルの高さを変えることで、周囲とのかかわり方を調整することも可能です。

クラスター型レイアウト

クラスター型レイアウトは、左右で別の方向を向いた状態でデスクを並べる方法です。島型レイアウトと同向型レイアウトを組み合わせたようなレイアウトであり、一定の個別空間を確保しながらも、全体での一体感を得られる机の並べ方です。

業務効率化のために必要な机の配置条件

業務効率化を目指す場合、机の配置について必要な条件があります。それを満たすことができないと、いくら配置パターンを意識しても、うまくオフィスの空間を活用することはできません。ここでは、業務効率化のために必要な机の配置の条件について紹介します。

共有する設備は皆が使いやすい場所に置く

業務を効率化するためには、共有する設備の置き方がとても重要です。すべての人が利用するものは、誰もが使いやすい場所に置くようにしましょう。たとえば、コピー機はオフィスで多くの人が使用するため、どこからでもたどり着きやすい場所に設置することが大切です。

通路は1m程度の幅が必要となる

机の配置を考えるときは、通路もきちんと確保できるように意識しなければなりません。オフィスの場合、通路の幅は最低でも1mは必要となります。机と机で背中合わせになる場合は、イスの分のスペースも考えたうえで、通路を確保する必要があります。余裕をもった配置にして、どのような状況でもスムーズに人が通れるスペースを確保しましょう。

トイレ・給湯室への導線も考慮する

デスクのレイアウトについては、トイレや給湯室への導線も考慮したほうがよいでしょう。トイレや給湯室へ行く回数は人によっても違いますが、必ずすべての人が利用することは確かです。そのため、すべての人がトイレや給湯室へ簡単にアクセスできたほうがよいでしょう。トイレや給湯室を自由に使えないと、仕事とは直接関係ない部分で余計なストレスがたまる恐れもあります。そういったことがないよう、トイレや給湯室への導線は忘れずに意識するようにしてください。

接客スペースは入り口の近くにする

オフィスのレイアウトを考えるうえでは、接客スペースの配置も重要です。基本的に、接客スペースは入り口の近くにしたほうがよいです。オフィスの奥に接客スペースを設けてしまうと、雑然としているオフィス内をお客様にすべて見られてしまいます。場合によっては、社内の機密情報がもれるきっかけになる可能性もないとは言い切れないため、接客スペースの位置には注意が必要です。

オフィスの机の配置を考えよう

オフィスの机の配置を考えよう

オフィスの机はさまざまな配置をおこなうことが可能です。ただし、それぞれの業務に適した配置を選ぶことが重要です。仕事内容に合わない配置にしてしまうと、いくら見た目がよくても、仕事がスムーズに進めにくくなるので注意が必要です。オフィスの机の配置は導線を意識することも大切なので、さまざまな状況を考慮して決めるようにしましょう。