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空間デザイン・空間プロデュースとは?意味や対象について確認しよう

場所のプロデュースをおこなう方法は、空間デザインや空間プロデュースとよばれています。それぞれは、具体的にどのような意味をもっているのでしょうか。また、具体的な対象についても、明確な定義を理解しておきたいところです。

そこで今回は、空間デザインや空間プロデュースについて、意味や対象を解説します。空間デザインや空間プロデュースをしっかりおこなうためには、まずは定義をきちんと把握することが大切なので、ここでしっかり確認しておきましょう。

空間デザイン・空間プロデュースとは?意味や対象について確認しよう

「空間プロデュース」とは?

空間プロデュースとは、どのようなものなのでしょうか。空間プロデュースは、空間全体をトータルでプロデュースし、空間そのものの価値を高めることを意味します。依頼者のイメージや目的をしっかりとくみ取ることにより、それらを具現化していくのです。そのため、空間プロデュースでは細部までこだわって決定していく必要があります。特に商空間の場合、空間プロデュースはマーケティングの要素も含んでいるため、どのような空間にするかはとても重要なことだといえます。空間プロデュースの仕方によって、その事業の売上が大きく左右される可能性も十分にあるといえるでしょう。

空間プロデュースの対象と例

空間プロデュースは、具体的にどのようなものを対象としておこなうのでしょうか。ここでは、空間プロデュースの対象と例について紹介するので、それぞれ確認してみましょう。

住空間

空間プロデュースをおこなう場所としては、住空間があります。住空間というのは、たとえば、マンションや邸宅のことです。また、別荘も住空間として捉えることができるでしょう。住空間の場合、その物件に実際に住む所有者によって、希望はそれぞれ異なります。それぞれの希望についてしっかりとヒアリングをおこない、そのうで理想的な住空間を作り上げることが求められます。

商空間

空間プロデュースの対象としては、商空間もとても重要です。商空間としては、オフィスやショップがあげられます。また、ショールームや屋内外のイベント会場も商空間に含めて考えることが可能です。商空間のプロデュースをおこなう際は、そのビジネスのコンセプトを明確に把握したうえで、どのような空間にするかについてイメージすることが大切です。イメージを実現するために、多方面からのアプローチをおこなっています。ととえば、オフィスであれば経営理念を具現化しているような空間にするのもひとつの方法です。また、業務を効率的に進めることを重視した機能性の高い空間にするというのもよいでしょう。さらに、ショップの場合は動線を考えて設計したり、ほかの店舗にはない個性を取り入れたりすることも大切です。いずれにせよ、小空間のプロデュースをする際は雰囲気作りが重要だといえるでしょう。

公共施設

空間プロデュースは、公共施設に対しておこなうこともあります。たとえば、美術館はすてきな雰囲気に統一されていることが多いですよね。これは、美術館のイメージに合わせて空間をプロデュースしているからこそ実現できていることだといえるでしょう。公共施設の空間プロデュースをおこなうことにより、多くの人にとって過ごしやすく気分のよい場所にすることができます。

リノベーション

空間プロデュースは、リノベーションの場面で実施されることもあります。リノベーションとは、古い建物や部屋に手を加えることで、過ごしやすい環境に整えることです。リノベーションの空間プロデュースにおいては、どのようにすれば新しい環境として使いやすくなるかを重視します。リノベーションにおいても空間プロデュースを取り入れれば、空間の収益性や価値を高めることができるようになります

空間デザインの要素

空間をデザインするときには、いろいろな要素が組み込まれています。その要素は、集客や購買意欲を左右する重要なものです。ここでは、空間デザインにとって重要な4つの要素について見てみましょう。

空間デザインにおいては、形の要素が重要です。形とはすなわち空間そのものを表します。たとえば、地形、天井高などが、空間デザインにおける形に位置付けられます。形の違いによって、その空間の印象や雰囲気は大きく変化するのです。

素材

空間デザインにおいては、素材の要素も重要です。素材は手で触ってみるとその違いが明確になりますが、視覚に対しても「ザラザラしている」「柔らかそう」といった印象を少なからず与えます。そのため、素材の質感が居心地にも大きな影響を与えるのです。よって、たとえ手が触れる場所でなくても、素材の印象はとても重要です。

空間デザインで意外と重要なのは、光です。光はあまり意識していない人が多いですが、光によって生み出される陰影のバランスが空間の印象を大きく左右します。また、空間の中で特に見せたいものに対して証明を当てることで、その空間のメリハリを生み出すことも可能です。部屋全体が明るいほうがいいのか、少し暗めにして落ち着いているほうがいいのかについても、それぞれのイメージによって異なります。

空間デザインでは、色の選び方もとても重要です。色の選び方は、視覚や心理に対する影響が大きいです。配色を工夫すれば、たとえ壁が無くても空間を仕切ることが可能です。そのため、色の選び方によっては、低コストで素敵な空間を演出することもできます。

空間デザインとインテリアデザインの違い

空間デザインは、インテリアデザインと混同されることも多いです。それぞれには、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、空間デザインとインテリアデザインの違いについて見てみましょう。

インテリアデザイン

インテリアデザインの対象となるのは、あくまでも室内におけるデザインです。そして、インテリアデザインの場合、基本的には住空間を手掛けることが多いです。住空間を快適にするためのノウハウをフル活用し、素敵な部屋を作っていきます。

空間デザイン

空間デザインの対象は「空間」であり、その定義は幅広いです。そのため、場所にとらわれず、室内と室外の両方を対象とすることができます。そのため、空間デザインは、美術館などの公共施設やイベントブースなども対象となっています。

空間プロデュースとは用途に合わせて空間をデザインすること

空間プロデュースとは用途に合わせて空間をデザインすること

空間プロデュースを効果的に取り入れることができれば、その空間を用途に合わせた素敵な場所にすることができます。空間プロデュースをおこなうときは、その場所をどのように活用するのか目的をはっきりさせるところから始めることが大切です。そうすれば、空間を思い通りの素敵な雰囲気に仕上げることも難しくはなくなるでしょう。もちろん、それを実現するためには空間プロデュースに関する専門的な知見も必要になります。空間のバランスについてはさまざまな考え方がありますが、基本を理解しておくことはとても大切です。素敵な環境づくりのポイントを理解しておけば、スムーズに空間プロデュースを進めることができるでしょう。空間プロデュースを成功させることができれば、実際にその空間を利用し始めてからも、その空間の利用者にとって心地よい場所を保つことができます。空間プロデュースで素敵な環境を手に入れましょう。