建築模型とは?種類と用途について
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建築模型とは?種類と用途について確認しよう

建築模型とはどのような模型のことを表しているのでしょうか。建築模型にはたくさんの種類があります。そのため、人によってはイメージにばらつきがある可能性もあるでしょう。また、そもそも建築模型のことがよく分からないという人もいるはずです。

今回は、建築模型の概要について全体像を紹介します。建築模型の種類や用途について詳しく紹介するので、建築模型についてよく分からないという人はぜひ参考にして理解を深めてみてください。

建築模型とは?種類と用途について確認しよう

建築模型とは?

建築模型とはどのような模型のことを意味しているのでしょうか。建築模型にといわれても、日常で触れる機会はそれほど多くはないので、イメージが湧かない人も多いはずです。そこで、まずは最初に建築模型の意味について簡単に説明します。建築模型について知りたい人は、概要をしっかりとチェックするようにしましょう。

家や施設のミニチュア模型のこと

建築模型とは、家や施設のミニチュア模型のことを意味しています。家や施設を建築する計画を立てたら、その計画をスムーズに遂行するために模型を作り、さまざまな場面で役立てるのです。建築模型が必要とされる場面はそれぞれによっても異なります。そのため、建築模型は用途や必要な範囲によって、さまざまな種類があります。建築模型を作るなら、そういった違いについても理解しておくと安心です。

建築模型のサイズ

建築模型はどの程度のサイズ感で作成するのでしょうか。一般的には、建築図面に基づいて1/50や1/100などに縮尺して製作することが多いです。サイズは、どのような使い方をするのかによっても大きく異なります。また、もともとの施設のサイズ感によっても異なる場合があるでしょう。建築模型は簡易なものを作ることもあれば、精密で広範囲なものを作成することもあります。それぞれの希望や指示に応じて、きちんと建築模型を作り上げることが大切です。

建築模型の分類

建築模型には、具体的にどのような種類があるのでしょうか。建築模型の分類は、いくつも分かれています。そのため、建築模型について知るなかでは、それぞれの模型の違いについても理解しておくことが必要です。ここでは、建築模型の分類について代表的なものを網羅的に説明します。それぞれの違いをしっかりと理解して、建築模型についての理解を深めましょう。

プレゼンテーション模型

建築模型の代表格といえるのは、プレゼンテーション模型です。プレゼンテーション模型とは、建て主やオーナーに対して建築物の説明をおこなうために使用するものです。主に建築物の実際のイメージをつかんでもらうために使用します。たとえば、住宅や店舗を作る際や、公共施設・商業施設の建設を依頼されたときに、説明するために使用することが多いです。建築に詳しくない建て主やオーナーに見てもらうので、細かく作り込んで分かりやすくすることも多いでしょう。建物そのものの構造だけでなく、外観や内装も作成します。さらに、建物が建つ土地についても再現することがあります。

スタディ模型

建築模型としては、スタディ模型とよばれるものもあります。スタディ模型とは、建設事務所や設計事務所において、製作中の図面の検証をするために使うものです。スタディ模型があるおかげで、外観のバランスや建物全体の様子を一目で把握できるようになります。スタディ模型の場合、使用するのは建築の専門家たちなので、あまり細かく作り込む必要ありません。色は考慮せず、構造だけを作ることも多いです。そのため、「白模型」とよばれる簡易的な模型になることが大半でしょう。

展示用模型

建築模型としては、展示用模型もあります。その名のとおり、建物の完成形として展示するための模型です。多くの人の目に触れることになるので、構造から塗装まで実際の建物に近い状態で再現します。細かい部分までしっかりと再現をおこなう必要があるため、高い技術が必要になります。さらに、より多くの時間がかかることになるでしょう。作業は大変ですが、その分、完成したときの喜びも大きいのが展示用模型の特徴です。

建築模型の用途と種類

建築模型は、どのような場面で使用されるのでしょうか。建築模型の用途はさまざまあり、それによって種類も異なります。ここでは、建築模型の用途や種類について、場合分けして確認しましょう。

 全体の土地の利用計画に用いられる模型

建築模型のなかには、全体の土地の利用について計画を立てるために用いられる模型があります。敷地模型や都市模型があり、それぞれを作ることによりさまざまな検討がおこなわれます。その土地をどのように活用するかについて決定するための重要な模型となるため、作る際も実際の状況をきちんと反映することが求められます。

建物のかたちの計画に用いられる模型

建築模型としては、建物のかたちの計画に用いられる模型もあります。模型を作ることで、どのような見た目の建物を建てるかについて決定するのが主な目的です。そのため、たとえば、ボリューム模型、コンセプト模型、全体模型といった種類があります。

建物の使い方などの計画に用いられる模型

建築模型としてイメージしやすいものといえば、建物の使い方などの計画に用いられる模型があります。たとえば、建物の見え方や実際の完成形を建て主に示すために使用することが多いです。そのため、具体的な説明の内容によって、模型のタイプが変わることもあります。たとえば、平面模型・断面模型、外装模型、内観(間取り)模型、外構模型といったものがあります。

設計内容を説明する際に用いられる模型

建築模型としては、設計内容を説明する際に用いられる模型もあります。建物を建てるときは、単に柱や壁を作るだけで終わるわけではありません。窓を配置したり、インテリアを考慮したりすることも必要です。そのため、たとえば、インテリア模型、部分詳細模型、実物大模型といったものを使って説明することもあります。どのような説明をおこなうのかに合わせて模型を作成することが求められます。

建築模型の種類を把握しておこう

建築模型の種類を把握しておこう

建築模型は建築物について検討を進めるうえでとても重要なものです。建築模型があるおかげで、大きな建築物の様子を簡単にイメージしやすくなります。建築模型があれば、たとえ建築に詳しくない建て主であっても、建築物について具体的にイメージを膨らませることができるでしょう。自分自身の家や店舗となる建築模型を目にすると、想像以上に嬉しい気持ちになります。建築模型を製作するということは、そういった喜びを生み出すということでもあるでしょう。

建築模型は図面に従って作成するため、作成するためには建築に関する知識も必要になります。とくに図面を正確に読み解く力は必要不可欠です。そのため、建築模型を作るためにはしっかりと基礎知識を身につけておかなければなりません。一般的には建築に関わる企業で働きながら知識や技術を身に着けることが多いですが、場合によっては通信講座で勉強することも可能です。通信講座で勉強すれば副業で建築模型を製作する仕事を請け負うこともできる可能性があります。細かい作業が得意なら、建築模型の制作は楽しく取り組めるでしょう。そういった作業を仕事にできるのはととても素敵ですよね。建築模型について学び、仕事にすることを目指してみてはいかがでしょうか。