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紅茶をブレンドする目的は?紅茶のブレンド方法と合わせてチェック

紅茶は複数の種類の茶葉をブレンドすることで、より豊かな味わいを楽しむことができます。市販の紅茶の中にもさまざまなブレンドティーがあるので、一度は飲んだことがあるはずです。ところで、紅茶はなぜブレンドを行うのかご存知でしょうか。茶葉をブレンドすることにはきちんと意味があります。

ブレンドティーは、茶葉を自分でブレンドして作ることも可能です。今回は、紅茶のブレンドの目的やブレンド方法についてみてみましょう。

紅茶をブレンドする目的は?紅茶のブレンド方法と合わせてチェック

ブレンドの目的とは?

紅茶をブレンドする目的は?紅茶のブレンド方法と合わせてチェック

そもそも紅茶はなぜブレンドを行うのでしょうか。紅茶のブレンドにはさまざまな目的があります。それぞれについてみていきましょう。

品質の安定

紅茶の茶葉は農産物であるため、品質が一定であるとは限りません。しかし、ブランド名を付けて商品として販売するうえでは、常に同じ品質でなければ消費者の信頼を得ることは難しくなってしまいます。そのため、複数の茶葉をブレンドし、それぞれの茶葉の状態に合わせて少しずつ割合を変えることで品質の調整を行っているのです。

香り・味・色味を消費者の好みに合わせる

茶葉のブレンドを行えば、紅茶の香りや味、色味などをある程度変えることが可能です。その紅茶を飲む消費者の好みに合わせることで、よりおいしく飲める紅茶を作ることができます。そうすれば、そのブランドの商品としての価値も高まることが期待できるでしょう。

国や地域の水に合わせる

紅茶の茶葉の品質は、紅茶を入れる際に使用する水の品質によっても大きく変わります。同じ茶葉を使用したとしても、紅茶を入れる水によって味は異なるのです。たとえば、硬水で紅茶を入れると色が黒っぽい紅茶になりますが、渋味が少なくてあまり味のしないものになっています。日本の水は軟水なので比較的紅茶を入れるのに適しているといわれています。とはいえ、日本で飲むことが想定されていない茶葉を日本の水で入れると、味が悪くなってしまうこともないとはいえません。紅茶は消費される土地の水に合わせてブレンドを行うのが基本です。

代表的な組み合わせ

ブレンドティーとしては代表的なものがいくつかあります。紅茶の定番ともいえるものなので、一度は口にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。1つ1つ紹介します。

ロイヤルブレンド

ロイヤルブレンドは、さまざまなメーカーから販売されている定番中の定番です。上品でバランスのとれた味わいが特徴的で、ミルクティーとして飲まれることも多いです。

イングリッシュ・ブレックファスト

イングリッシュ・ブレックファストは、朝食時に飲むことを想定してブレンドされた紅茶です。濃いめの味で体をシャキッと目覚めさせるのにぴったりな味わいとなっています。ロイヤルブレンド同様、ミルクティーにもよく合います。

アフタヌーンティー

アフタヌーンティーは、豊かな香りが特徴的なブレンドです。ミルクティーとして飲むこともできますし、そのままストレートで飲んでもおいしくいただけます。ケーキと一緒に飲むのもおすすめのブレンドです。

個人でブレンドを楽しむ方法

はじめからブレンドティーとして市販されている紅茶も多いですが、自分自身でブレンドティーを作ることもできます。ブレンドティーを作る際のコツをおさえれば、自分の好みに合ったオリジナルのブレンドティーが完成します。

理想とする紅茶のイメージを決める

自分でブレンドティーを作る場合は、最初に理想とする紅茶のイメージを決めましょう。一口に紅茶といっても種類によって味はそれぞれ違うので、あらかじめ味の方向性を考えておく必要があります。たとえば、「ストレートで紅茶の爽やかな香りを楽しみたい」「ミルクティーとしてコクのある紅茶が飲みたい」など、飲み方も合わせてイメージしてみると、より具体的な味や風味を決めることができるでしょう。

茶葉の調整をする

それぞれの茶葉の種類によってその味わいや香りはさまざまです。また、同じ種類であっても、収穫の時期によってはそれが微妙に異なります。そのため、紅茶のブレンドを行う際は細かな違いを考慮して茶葉を合わせていく必要があります。 たとえば、紅茶の代表ともいえるダージリンは、時期によって「ファーストフラッシュ」「セカンドフラッシュ」「オータムナル」の3種類に分かれています。「ファーストフラッシュ」は3~4月に摘まれる茶葉のことで、若々しい印象が強いです。紅茶の色は淡いオレンジ色となります。また、「セカンドフラッシュ」は5~6月に摘まれ、味や香りが1年でもっとも整っているとされています。紅茶の色は少し濃いめのオレンジで、ファーストフラッシュに少し渋味がプラスされた味わいです。ダージリン本来の味わいを感じることができるでしょう。そして、「オータムナル」は10~11月に摘まれる茶葉のことで、葉に厚みがあります。紅茶の色はより濃くなって赤みが強いです。より渋味が強くなるため、ミルクティーとして飲むのにも適しているといわれます。 このように、同じ種類の紅茶であっても摘まれる時期によって風味は異なります。茶葉の種類や収穫時期による違いを考慮しつつ、自分にとってベストなブレンド方法を決めましょう。できれば、それぞれの紅茶について一度ストレートで飲んでみると、ブレンド後のイメージがしやすくなります。

おすすめのブレンド方法

ブレンドティーでは好みの茶葉を合わせることで、味を自由に調整することが可能です。とはいえ、はじめから自分の感覚だけを頼りにブレンドティーを作るのは少し難しいかもしれません。ここではそれぞれのイメージに合わせた紅茶のブレンドの例を紹介します。なお、ブレンドする茶葉の割合は、お好みで決めてみてください。

*渋味を強くしたいとき

渋味を強くしたいときは、「ダージリン(オータムナル)」「ウバ」「アッサム」の組み合わせがおすすめです。それぞれ濃いめの味わいを楽しめる紅茶なので、ミルクティーにもよく合う渋めのブレンドとなります。

*香りを豊かにしたいとき

香りを豊かにしたいときは、「ダージリン(ファーストフラッシュ)」「ヌワラエリア」「キーマン」のブレンドがよいでしょう。それぞれ花のようなフレッシュな香りが特徴的な茶葉なので、上手にブレンドすることで香り高い紅茶になります。

おいしく紅茶を淹れるコツ

ブレンドティーのおいしさを活かすためには、紅茶を淹れるときにも注意すべきことがあります。紅茶の淹れ方を間違うと、そのおいしさが十分に発揮されないこともあるため注意が必要です。

新鮮な茶葉を利用

茶葉はなるべく新鮮なものを使用しましょう。茶葉は長い間保管していると品質が落ちてしまうこともあります。茶葉を購入したら、なるべく短期間で飲み切ったほうがよいです。

茶葉を正確に量る

紅茶を淹れるときは、それぞれの種類によって茶葉の量が決まっています。茶葉の量とお湯の量が合っていないと、味が濃すぎたり薄すぎたりしてしまう可能性があるため要注意です。

紅茶をよりおいしく楽しむならブレンドティー!

紅茶をよりおいしく楽しむならブレンドティー!

紅茶は複数の茶葉をブレンドすることで、よりおいしく飲むことができます。組み合わせ方によっては、それまでにない新しい味わいを自分で作ることも可能です。紅茶にはたくさんの種類があるので、きっと好みに合うものが見つかるはずです。紅茶のブレンドで自分だけのオリジナルティーを作ってみてはいかがでしょうか。