紅茶はどうやって生まれたの?紅茶の歴史を紹介

 

深い香りを楽しむことができる紅茶。渋いお茶が苦手な人でも砂糖を加えて飲むことができるので、紅茶は多くの人に愛されています。そんな紅茶はいつどのようにして生まれたのでしょうか。「紅茶といえばイギリス」というイメージをもっている人も多いでしょう。たしかにイギリスと紅茶は深い関係にあります。しかし、紅茶そのものが生まれたのはイギリスではないということはご存知でしょうか。今回は紅茶が生まれた背景などについて詳しく説明します。

紅茶が誕生したのはいつ?中国からヨーロッパへ

紅茶はどうやって生まれたの?紅茶の歴史を紹介

 

そもそも紅茶は、いつどのようにして誕生したのでしょうか。まずは紅茶の発祥についてみてみましょう。

お茶の始まりは中国

お茶を飲む文化が生まれたのは中国です。お茶には紅茶以外にも緑茶やウーロン茶などがありますが、それらはいずれも同じ葉から生まれたものです。

*中国でのお茶文化の広まり

お茶の文化が始まったのは中国。西暦500年ごろ、中国の貴族の間でお茶を飲む習慣が生まれました。実際には、それ以上昔からお茶が不老長寿の薬として用いられていたともいわれています。お茶の原料となる葉は、ツバキ科の「カメリアシネンシス」という植物です。この原種はもともと中国雲南省からチベットの山岳地帯にのみ自生していました。

*お茶の種類

お茶には紅茶のほか、緑茶やウーロン茶などがあります。これらはいずれも同じ葉からできています。それぞれのお茶の味や色に違いがあるのは、発酵の具合が異なるためです。もともとお茶として親しまれていたのは、発酵の程度が軽い緑茶でした。お茶の文化が広まるにつれて、半発酵のウーロン茶や完全発酵の紅茶が作られるようになりました。

中国のお茶がヨーロッパへ

17世紀になると中国で飲まれていたお茶がヨーロッパへ伝わります。オランダの東インド会社がお茶を持ち帰ったことにより、フランスやイギリスへと伝わったのがきっかけです。もともと広まったのは緑茶でしたが、徐々にウーロン茶の人気が高まっていきました。

嗜好に合わせて紅茶が誕生

ウーロン茶の人気が高まる中、製造業者が買い手の嗜好を考慮してお茶を作っているうちにより発酵度合いの強い紅茶が誕生しました。紅茶は王族や貴族などの間で人気となっていきます。

イギリスで発展した紅茶文化

現在でも、紅茶といえばイギリスというイメージを多くの人がもっています。それは歴史的な背景による影響が大きいです。

キャサリン妃によりお茶が大流行

イギリスのお茶文化は、ポルトガルの王女キャサリンがイギリス王室に嫁いだことにより花開いたといわれています。キャサリン王女は当時貴重だった砂糖とお茶をイギリスへ持ち込み、毎日飲んでいました。この習慣が貴族の間で流行り、お茶の文化が本格的に広まっていったようです。その後、独占的にお茶の輸入を行っていたオランダに戦争で勝利したことにより、お茶を中国から輸入する権利をイギリスが獲得しました。ここでイギリスがお茶の輸入の拠点としたのは、中国の福建省です。福建省に集められたお茶は、紅茶に似ている半発酵茶の武夷茶でした。このことにより、イギリスでは緑茶よりも紅茶がよく飲まれるようになりました。

有名なアフタヌーンティーなどの習慣

イギリスでは紅茶を飲む文化が広がったことにより、貴族だけでなく大衆にもその習慣が根付くようになりました。「アフタヌーンティー」という言葉があるように、イギリスでは紅茶を飲む習慣をとても大切にしています。ティータイムは、実はアフタヌーンティーだけではありません。イギリスのティータイムには、さまざまな種類があります。

*アーリーモーニングティー

アーリーモーニングティーは、目覚めてすぐに飲む紅茶のことです。ベッドサイドに紅茶を用意し、起きがけで紅茶を楽しむ優雅な習慣です。朝刊を広げながら温かい紅茶を飲んでいると、眠っていた頭をゆっくり起こすことができそうです。

*ブレックファーストティー

ブレックファーストティーは、朝食とともに紅茶を楽しむ習慣です。バターを塗ったパンと紅茶の組み合わせは、イギリスの朝食の定番といえます。

*イレブンシス

イレブンシスは、午前11頃の休憩時に飲む紅茶のことです。朝からの仕事がひと段落し、昼食までもうひと踏ん張りというタイミングで紅茶をいただきます。仕事で軽くストレスがたまっても、イレブンシスの習慣があればストレスを上手く発散することができるでしょう。

*アフタヌーンティー

アフタヌーンティーは、遅い夕食の前に軽い食事とともにいただく紅茶です。ビクトリア朝時代に始まった、優雅で少し気取ったティータイムだといわれています。19世紀に上流階級の間で広まったものですが、やがて中産階級や庶民にも広がっていきました。現在でもイギリス人にとっては特別な習慣とされており、大切な時間だという認識をもつ人が多いようです。

*ハイティー

ハイティーは、帰宅後に家族で夕食を楽しみながら飲む紅茶のことです。ハイティーは労働者階級の間で生まれました。彼らの夕食が肉料理中心だったことから、ミートティーと呼ばれることもあります。

*アフターディナーティー

アフターディナーティーは、その名のとおり夕食のあとにくつろぎながら飲む紅茶のことです。ブランデーなどを加えて楽しむこともあります。大人の時間というイメージがあり、その場の雰囲気も大切にされます。

紅茶の日本での広まり

イギリスで発展した紅茶文化は、日本ではどのように広まっていったのでしょうか。最後に日本人と紅茶の関係について紹介します。

日本のお茶文化

日本では奈良時代に持ち込まれた緑茶により、独自のお茶文化が発展していました。茶道が確立され、日本茶もヨーロッパへ輸出されていました。緑茶や抹茶は日本の文化として大切にされています。

紅茶の輸入は明治20年から

日本に初めて紅茶が輸入されたのは、明治20年。最初のうちは主に上流階級の間で親しまれていました。その後、紅茶の輸入が自由化されたり国産の紅茶が販売されたりするようになると、一般の家庭でも紅茶が飲まれるようになりました。現在、日本で飲まれている紅茶の多くは輸入品ですが、静岡県、熊本県、三重県などで国産の紅茶が作られています。

長い年月を経て生み出された紅茶の歴史

長い年月を経て生み出された紅茶の歴史

 

紅茶がいまのように多くの人に親しまれるようになるまでには、長い年月を経ています。戦争を含む、国と国どうしの交わりの中で、紅茶を飲む習慣が注目され根付いていきました。紅茶はとくにイギリスで広く親しまれており、いまでも紅茶はイギリス人にとってなくてはならない重要な飲み物とされています。たくさんのティータイムが用意されていることからも、イギリス人の紅茶への愛着はよく分かりますね。

一口に紅茶といっても、香りや味にはさまざまな種類があります。同じフレーバーでも産地によって味が違うことも珍しくはありません。数は少ないですが、日本でも紅茶の栽培は行われています。日本でも紅茶の人気は高く、喫茶店などでは必ずメニューにあります。最近ではコーヒーよりも紅茶が好きだという人も多くなっており、ますます注目が集まっています。ご自分の好みに合う紅茶を見つけ、紅茶を飲む習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。紅茶をゆっくり味わう習慣は、忙しい毎日にゆったりとした気分を与え、リフレッシュさせてくれることでしょう。

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