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知ってる!?紅茶を飲むときに注意すべき基本マナー

紅茶には長い歴史があります。そのため、紅茶にはさまざまな伝統が詰まっています。紅茶はお客様をおもてなしする際にもよく活用されるので、その飲み方にはきちんとしたマナーが決まっています。必ずしもマナーどおりに紅茶を飲まなければいけないというわけではありませんが、少なくともきちんとした場では正しいマナーで紅茶を飲みたいものです。マナーに詳しい人の前でマナー違反をしてしまうと、不快な印象を与えてしまう可能性もあります。今回は、紅茶を飲むときに注意すべき基本的なマナーについて紹介します。

知ってる!?紅茶を飲むときに注意すべき基本マナー

紅茶を飲むときの基本マナー

知ってる!?紅茶を飲むときに注意すべき基本マナー

まずは、紅茶を飲むときの基本となるマナーについてみてみましょう。紅茶を飲むたびに意識して、何も考えなくても実践できるくらいになるとよいですね。

紅茶本来の味や香りを楽しむ

紅茶はストレート以外にも、砂糖やミルクを入れて飲むこともできます。しかし、最初の一口目は必ず何も入れていない状態で飲むようにしましょう。そのようにして、紅茶本来の味や香りを楽しんでみてください。砂糖やミルクを入れる場合は、そこで感じた風味を消さない程度の量にするように気を付けましょう。少なめに入れるくらいがちょうどよいです。

取手の向きに気を使う

紅茶を口に運ぶときは、取手の位置が右手側になるようにします。もしも左手側になっている場合には、反時計回りにカップをまわして取手を右手側にもってきたうえで飲みましょう。 そのあとで砂糖やミルクを入れる場合は、取手を左手側にします。これは、ティースプーンで砂糖やミルクをかき混ぜる際に邪魔にならないようにするためです。

テーブルの高さによって持ち方を変える

一般的なダイニングテーブルくらいの高さがあるテーブルで紅茶を飲んでいるときは、カップのみを持ち上げて飲みます。しかし、立食パーティーやテーブルの高さが下腹部よりも下にあるときは、ソーサーごと紅茶を左手で持ち上げます。そして、そこから右手でカップの取手をもって紅茶を飲みましょう。こうすることで、紅茶を飲む姿を美しく保つことができるとされています。

ティースプーンはカップの後ろ側に置く

砂糖やミルクを入れるときに使うティースプーンは、紅茶を飲むときにはカップの後ろ側に置きましょう。カップの前にスプーンがあると、紅茶を持ち上げるたびにぶつかってしまいます。カチャカチャという音がうるさくならないようにするためにも、スプーンはカップの後ろに置くのがよいです。また、紅茶用のカップは美しいデザインが施されているものも多いです。そういったデザインを楽しむためには、スプーンが前にあると邪魔になってしまいます。カップのデザインをしっかり見るためという理由からも、スプーンは後ろに置くようにしましょう。

正しい飲み方

次に、紅茶の飲み方にスポットを当てて詳しくみていきましょう。紅茶を飲む際に気を付けるべきマナーはたくさんあります。最初から全てを意識するのは難しいかもしれません。少しずつ実践しながら身に付けていけばOKです。

カップの取手はつまむ

カップの取手はつまむようにしてもつのが基本です。指を入れてつかむのではなく、あくまでも指を添える程度と考えましょう。マグカップのように量がたくさん入るカップは、取手も大きくてしっかりつかめるようになっています。しかし、ティーカップは基本的に小ぶりなので、つまみあげるようにして飲むのがマナーとされています。ティーカップの取手をしっかり握ってしまうと、紅茶を飲む姿が不格好になってしまうので要注意なポイントです。

顎を上げずに飲む

紅茶を飲むときは顎があがらないように気を付けましょう。カップの中のお茶が少なくなってきたら、顎ではなくカップを持つ角度のほうを調整します。慣れないうちはカップを傾けすぎて紅茶がこぼれることが心配になるかもしれません。その場合は、左手でソーサー持ちながら飲んでも構いません。紅茶を飲んでいる自分の姿を意識しながら優雅な飲み方になるようにしてください。

カップは右手、フードは左手でつまむ

紅茶を飲むときは、ティーフードとしてマカロンやサンドウィッチなどを食べることもあります。こういった食べ物は直接手でつまんで食べることが多いです。そのため、カップを持つのは右手、食べ物を持つのは左手というルールを徹底しましょう。食べ物を持った手でカップに触れてしまうと、カップが食べ物の油やカスで汚れてしまう可能性があります。また、そうなるとあとからカップを持つときに、手が滑ってカップを落としてしまう原因になりかねません。そういった事態を防ぐためにも、カップは右手、フードは左手というルールを徹底してください。

注意すべきマナー違反

最後に、これだけは注意したいといえる紅茶を飲む際のマナー違反について紹介します。マナー違反の飲み方は相手に不快な印象を与えますし、何よりも見た目が美しくありません。スマートに紅茶を楽しめるよう、マナー違反の飲み方にならないように気を付けましょう。

両手でカップを持ってはいけない

紅茶を飲むときは両手でカップを持つのはNGです。取手のない部分には触れないようにしましょう。直接カップを触るということは、カップの温度を確かめる行為とみなされます。カップに触ることができるのはカップの温度が低いからです。そのため、両手でカップをもつということは紅茶がぬるいというアピールになってしまいます。紅茶は熱々の状態で飲むのがベストです。紅茶のカップを両手で持つということは、紅茶を出してくれた相手に失礼な態度となります。相手がこのマナーについて知らない場合はもちろん問題ないですが、相手が紅茶のマナーについてどれくらい知っているかについては未知数です。どんな相手に対しても失礼にならないよう、日ごろからカップを両手で持たないようにして紅茶を楽しみましょう。

輪切りのレモンをカップに入れたままにしてはいけない

レモンティーなら、輪切りにされたレモンが紅茶に添えられています。その場合、レモンをカップに入れますが、実際に口をつけて飲むときにはレモンは必ず取り出すようにしましょう。取り出したレモンは、ソーサーの端や専用の皿に置きます。レモンの汁は紅茶に入れるとすぐに溶けだすので、飲む前にサッと紅茶に入れれば十分です。

紅茶のマナーを理解してスマートに飲んでみて

紅茶のマナーを理解してスマートに飲んでみて

紅茶を飲むときは、いろいろなマナーを意識する必要があります。正式な場ではきちんとしたマナーを実践することはとても大切です。食事やお茶の席でのマナーは、ちょっとした心遣いと同じ意味合いがあります。相手を不快な気分にさせないよう、最低限のマナーは必ず守るようにしてください。

取手の向きを変えたり、マナー違反なことをしないように注意したり……。そういったさまざまなことを全て意識するのは、意外と大変です。自然と美しいマナーを実践できるよう、少しずつで構わないので意識するようにしていきましょう。もちろん、家で単純に紅茶の味や香りを楽しみたいという場合は、無理に紅茶のマナーを徹底する必要はありません。ティーカップではなくマグカップなどに紅茶を注ぐこともあるでしょう。ただし、紅茶のマナーは紅茶の魅力を最大限に活かすためのものも含まれています。状況に応じた飲み方をすることで、紅茶を存分に楽しむことができますよ。