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子供の心理にかかわる仕事って?種類や活躍の場を紹介

子供の心理は複雑で、子供によっては深い悩みを抱えていることもあります。そのような子供の心理にかかわる仕事は、人気が高いです。もちろん、ひとりひとり違う子供の心理に寄り添うのは大変な仕事です。とはいえ、非常にやりがいがあり、子供の笑顔を見たときの喜びは何ものにも代えられないでしょう。

子供の心理に関わる仕事としては、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。今回は、子供の心理に関わる仕事について種類や活躍の場を紹介します。

子供の心理にかかわる仕事って?種類や活躍の場を紹介

子供の心理状況とは?

子供の心理状態とは、どのようなものなのでしょうか。子供の心理にかかわる仕事をするのであれば、子供の心理についてしっかりと理解しておくことが大切です。まずは、子供の心理状態についてしっかりと押さえておきましょう。

幼少期は人格形成の時期

子供の幼少期は、人格形成にとって重要な時期です。まだ本人の芯となる意思もしっかりとは備わっていません。そのため、自分でもどうしたいか分からないことが多く、悩むケースもあります。また、子供のなかには精神的に問題を抱えている子もいます。親でも「この子は他のことは少し違うだけ」と思い、適切な対応が遅れることもあります。

家庭や学校等で悩みやトラブルを抱えやすい

子供は生活のなかで人間関係の築き方を少しずつ学んでいきます。そのため、毎日のなかでは悩みやトラブルが生まれることもあります。家庭や学校など、さまざまな場面で子供は悩んでいる可能性があります。

周りの影響を受けやすい

子供の頃は自分の意見がはっきりしていないことも多く、周りの影響を受けやすい状態にあります。「昨日はこう言っていたのに、今日学校から帰ってきたまったく違うことを言っている」というのはよくあることです。子供の心はそれだけ揺れ動きやすいといえます。

子供の心理にかかわる仕事

子供の心理にかかわる仕事としてはどのようなものがあるのでしょうか。子供の心理に関する仕事はいくつも種類があり、仕事内容はそれぞれ微妙に異なっています。ここでは、子供の心理にかかわる仕事について代表的なものを紹介します。どういった仕事を選ぶかの参考にしてみてください。

児童福祉司

児童福祉士は、児童相談所に必ずある役職です。基本的には、子供や保護者の相談に乗るのが仕事です。家庭の問題に悩む子供もいれば、育児について悩む保護者もいるので、それぞれの立場に立って親身に相談に乗る姿勢が求められます。そのためには、それなりに高いコミュニケーション能力が必要になります。また、役所や企業などとやり取りすることもあるため、社会人としての経験値も重要です。

児童心理司(心理判定員)

児童心理司は、心理学の知識を使って子供や保護者の心理診断をおこないます。通常、大学や大学院で心理学を学んだ人が就く仕事です。相談内容に応じた心理療法を選択し、適切に子供や保護者のカウンセリングをおこなう必要があります。専門知識を活かしてアドバイスをおこなうので、他の人にはできないような役に立つ助言もできるでしょう。もちろん、他の役職の人としっかり連携することも重要です。児童福祉司同様、高いコミュニケーション能力が求められます。

養護教諭

養護教諭は、小・中・高等学校における保健室の先生のことです。子供のトラブルに最初に対応することも多いのが養護教諭です。心に関するケアだけでなく、健康管理もおこなっています。また、学校環境衛生調査も担当することになります。

活躍の場

子供の心理にかかわる職に就けば、具体的にどのような場所で活躍することになるのでしょうか。子供の心理にかかわる仕事の活躍の場は、多岐にわたります。そのため、どのような働き方がしたいのか、どのように子供の心理と関わりたいのかを意識して場所を選ぶとよいでしょう。ここでは、子供の心理にかかわる職場の代表的な例を紹介します。

児童相談所

子供の心理にかかわることが多い施設としては、児童相談所があげられます。児童相談所には、さまざまな問題や悩みを抱える子供の相談窓口です。また、保護者とかかわることも多いです。ほかの施設から問題解決の業務を引き継がれることもあり、子供に寄り添った対応が求められます。子供の悩みに深く関わり、根本的な問題を解決することができるので、やりがいは大きいといえるでしょう。

児童養護施設

児童養護施設は、何らかの事情により家族から養育を受けられない子供が生活する場です。2歳から18歳くらいまでの子供がともに生活しています。児童養護施設で暮らす子供たちは、心にも何らかのトラウマやトラブルを抱えていることも多いです。親から養育を受けられない理由は、親の事故死や離婚、不適切な養育などさまざまです。そういった状況にある子供に寄り添うのが、児童養護施設で働く職員の使命だといえます。

幼稚園や学校

子供の心理にかかわる仕事は、幼稚園や学校でもできます。養護教諭になる場合は、こういった場所で活躍することになるでしょう。また、子供の心理にかかわる知識をもっていれば、一般の教員として勤務する場合でも子供の心理的な問題をサポートすることは可能です。たとえば、担任をしている子供が何らかの問題を抱えていたとすれば、心理的な知識を用いることで適切なケアをおこなえます。

講演

子供の心理に関する専門的な知識を活かして活動する方法としては、講演の依頼を受けるというのもひとつの手です。子供の考えていることを理解できずに悩む人は多いため、需要は大きいといえるでしょう。ただし、講演をおこなうにはある程度実績も必要なので、現場でしっかりと経験を積む必要があります。

インターネットカウンセリング

最近では、インターネットを通じて子供のカウンセリングをすることも可能になっています。インターネットカウンセリングをおこなえば、遠く離れた場所で悩む子供の心理的な悩みに寄り添うことができます。

子供とかかわるうえで大切なこと

子供の心理を専門にするなら、子供と実際にかかわるうえで大切にしなければならないことがあります。例をあげればキリがないですが、ここでは基本的なポイントを紹介します。

秘密厳守

子供の心理的な悩みにかかわる以上、秘密厳守は絶対です。とくに子供はちょっとしたことで深く傷つき、それがトラウマとして残ってしまうこともあります。頼れるはずのカウンセラーなどが自分のプライベートな問題をほかの人に話していると分かれば、それ以上は悩みを相談してくれない可能性が高いです。デリケートな問題にかかわるという意識をもち、秘密は必ず守るようにしましょう。

話やすい人柄・雰囲気作り

子供の心理にかかわるなら、話しやすい人柄や雰囲気は重要です。とくにカウンセリングでは、最初は心を閉ざしている子が多いです。そのため、素直な気持ちを引き出すためにも、印象にはしっかりと気を使うようにしましょう。

子供の心理にかかわる仕事に就こう

子供の心理にかかわる仕事に就こう

一言で子供の心理にかかわる仕事といっても、その種類や仕事内容はさまざまです。活動する場所が違えば、仕事を通して感じることも大きく異なるでしょう。とはいえ、子供の心理にかかわる仕事はいずれも大きなやりがいがあります。大変なことも多い分、自分自身の成長にもつながることでしょう。子供の心理にかかわる仕事を通して、子供たちを支えてみてはどうでしょうか。