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赤ちゃんの行動の意味とは?反射の種類を知ろう

赤ちゃんのさまざまな行動には、具体的にどのような意味があるのでしょうか。赤ちゃんの状態を知るには、赤ちゃんの行動の理由をしっかりと理解しておくことが大切です。赤ちゃんはどういうときにどのような行動をするのか把握しておけば、赤ちゃんと上手に付き合いやすくなるでしょう。

今回は、赤ちゃんの行動の意味について説明します。赤ちゃんの行動には、いろいろな理由があります。赤ちゃんの行動の意味を知りたいと思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

赤ちゃんの行動の意味とは?反射の種類を知ろう

赤ちゃんの原始反射

赤ちゃんの原始反射とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。赤ちゃんと関わるのであれば、原始反射についてはしっかりと押さえておいたほうがよいでしょう。まずは、赤ちゃんの原始反射の特徴について基本をおさえておきましょう。

乳幼児が見せる反応

原始反射とは乳幼児が見せる反応のことで、無意識のうちに体が動いたりこうどうしたりすることをいいます。原始反射にはさまざまな種類があり、赤ちゃんはさまざまな反射による反応をしています。

赤ちゃんがおこなう動作のほとんどが原始反射

赤ちゃんがおこなう動作は、実はそのほとんどが原始反射によるものです。自分自身の感情や意思が発達していないため、反射による行動が基本となっています。

原始反射の種類

原始反射には、さまざまな種類があります。それぞれ何かしらの刺激に対して、勝手に体が動いてしまうものばかりです。原始反射は生後数ヶ月で消失してしまうものも多いため、赤ちゃんのかわいい姿を見るためには早いうちに原始反射のことを理解しておいたほうがよいでしょう。ここでは、数ある原始反射のうち代表的な原始反射の例を紹介します。

モロー反射

モロー反射とは、赤ちゃんがいきなり両手を上げる仕草のことをいいます。びっくりしたようにも見えます。また、仰向けや腹ばいの姿勢で上半身を持ち上げ、急に下げると体を伸ばしつつ何かに抱き着くような姿勢をとるのもモロー反射の1つです。生後3~4ヶ月くらいで見られなくなります。

口唇探索反射(ルーティング反射)

口唇探索反射(ルーティング反射)とは、口の近くに何かが触れたときに、そちらに首を向けようとする反射のことです。これも生後3ヶ月目になると自然に見られなくなります。

把握反射

把握反射は、赤ちゃんの手や足の平に触れると強く握り返す動きのことです。指の付け根を刺激してもこの反応が見られます。把握反射も生後3ヵ月すると見られなくなります。

ギャラン反射

ギャラン反射は赤ちゃんをうつぶせにだっこしたときに、赤ちゃんの背骨の外側をこするとお尻をふりふりする動きのことです。とてもかわいらしい動きですが、生後2~5ヶ月頃には消失してしまいます。

バビンスキー反射

バビンスキー反射とは、赤ちゃんの足のかかと指にかけて刺激すると、足の親指を反り返す反射のことです。生後6ヶ月~2歳くらいの間に見られなくなってしまう反射です。

非対称性緊張性けい反射

非対称性緊張性けい反射は、赤ちゃんが仰向けになったときに顔が向いている側にある手足が少し伸びる反射です。赤ちゃんは仰向けになると、両腕でW、両足でMの姿勢を取ります。これに合わせて起こる反射が、非対称性緊張性けい反射です。非対称性緊張性けい反射は、生後4ヶ月くらいになると消失します。

磁石反射

磁石反射は赤ちゃんを腹ばいの姿勢にしたときに、脚を少し曲げて両足の裏を刺激すると足が伸びる反射のことを言います。刺激した人の手に赤ちゃんの足がくっついているように見えるため、磁石反射という名称がついています。磁石反射は生後1~2ヶ月頃でなくなってしまいます。

凝視反射

凝視反射は、赤ちゃんの顔の近く(20~30cm程度)にものを近づけると、焦点を合わせようとする反射です。生後少し経つと、動いているものを目で追う「追視」も見られるようになります。

引き起こし反射

引き起こし反射は、仰向けの姿勢から両手をもちながら体を引き上げると、赤ちゃんが頭を起こそうとする反射です。引き起こし反射は、生後6ヶ月くらいで消失します。

赤ちゃんの泣く意味

赤ちゃんはよく泣きますよね。赤ちゃんが泣く理由は、欲求を伝えるためだといわれています。泣いているのを見るとかわいそうに思えてしまいますが、必ずしもかわいそうな状況であるとは限りません。赤ちゃんが泣くのは、意思表示です。赤ちゃんとうまく関わるためには、赤ちゃんがなく意味をしっかりと押さえておくようにしましょう。

眠い

赤ちゃんが泣く理由としては、まず眠いということがあげられます。少し大きくなった子どもでも、眠くなってくると期限が悪くなることはよくあります。赤ちゃんも眠くなると、泣いてしまうことがあるのです。そのため、眠さで泣いているときは落ち着ける空間でゆっくりと休ませてあげるようにしましょう。

不快

赤ちゃんは不快さを感じているときにも、泣くことがあります。たとえば、オムツが汚れていると気持ち悪さを感じるので、泣くことがそれを親に知らせる役割を果たしているといえます。また、ゲップが出なくて苦しいときにもそのことを泣いて訴えます。さらに、熱かったり寒かったりするときにも、赤ちゃんは泣くことでそれをまわりに伝えようとします。

驚き

赤ちゃんはびっくりしたときにも、泣くことがあります。反射的に泣いているので、少し落ちつけば泣き止むことが多いです。赤ちゃんにとってはわからないことだらけなので、些細なことに驚いて泣いてしまうというのは、当然といえば当然でしょう。

空腹

赤ちゃんはお腹が空いているときにも泣きます。そのため、いつもミルクを飲んでいる時間になってもミルクをあげ忘れていたりすると、泣いてしまうことがあります。また、理由が思い当たらないのに赤ちゃんが泣いているようなときは、空腹である可能性も高いです。

不安

赤ちゃんは不安を感じたときにも、泣くことがあります。たとえば、いつもとは違った雰囲気の場所に行ったときには赤ちゃんが泣いてしまうこともあります。また、ママが深刻な考え事をしていたりすると、赤ちゃんも不安になることが多いです。赤ちゃんは些細な環境の変化を敏感に感じ取るので、その点にも配慮してあげたほうがよいでしょう。

赤ちゃんの行動の意味をしっかりと押さえよう

赤ちゃんの行動の意味をしっかりと押さえよう

赤ちゃんの行動の大半は、反射によって引き起こされていることも多いです。そのため、何か意味深に感じる行動が見られたとしても、実はとくに意味がないこともあります。そのため、赤ちゃんの様子をしっかりと観察して、どういったときにどのような行動をするのか観察するとよいでしょう。もちろん、場合によっては何か異変を訴えている可能性もあるので、普段の様子をしっかりと把握しておくことが大切だといえます。

赤ちゃんの行動のなかには「泣く」ことのように、さまざまな意味が隠されているものもあります。そういったものについては、どのような意味をもつのか正しく理解しておくことも大切です。赤ちゃんにとっては自分の欲求を伝える手段はごく一部に限られています。そのため、親がしっかりとその意味を理解してあげることは赤ちゃんにとってもとても大切なことです。赤ちゃんと上手に付き合っていくためにも、赤ちゃんの行動の意味をひととおり理解しておきましょう。