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犬種標準やスタンダードとは?基本を徹底解説

犬には犬種標準やスタンダードと呼ばれる分類方法があります。これがあることによって、犬の種類が明確になっています。犬種について知りたいなら、まずは犬種標準をおさえることが重要です。ただし、これらの基準には問題点もあるといわれており、慎重に考える必要があります。

犬種標準やスタンダートとは具体的にはどのようなものなのでしょうか。犬種によって基準はまったく異なっています。基本的なポイントについて、具体的に例を交えてみていきましょう。

犬種標準やスタンダードとは?基本を徹底解説

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「犬種標準」とは?

犬種標準やスタンダードとは?基本を徹底解説

犬種についていわれる「犬種標準」とは、どういったものなのでしょうか。まずは基本について確認しましょう。

犬種標準の意味

犬種標準とは、それぞれの犬種ごとの標準的な見た目を定めた基準のことです。「スタンダード」と呼ばれることもあります。犬種標準があることによって、犬種ごとの特徴を細かく分類して規定することができています。たとえば、ドーベルマンやダックスフント、ダルメシアンといった種類の特定を行うことができるのは、それぞれの特徴が明確に規定されているためです。この犬種標準がなければ、犬を正確に分類する方法がないということになってしまうでしょう。そうなると、ある特定の犬について話したいときでも、どの犬のことについて語っているのか分からなくなってしまいます。犬種標準は犬について特定を行うために必要不可欠な基準とされています。

犬種標準は純血種の理想的な姿のこと

犬種標準は、純血種の理想的な姿を示しているとされています。犬種標準には、純血種をスタンダードとして定めることによって、純血種を守るという目的もあります。犬種標準は同じ犬種であっても、国や団体によっても基準が微妙に異なることがあるので注意が必要です。

犬種標準の問題点

犬種標準は理想的な姿を示したものではありますが、問題点もあるという指摘があります。犬種標準では、尻尾や耳を切除して短くすることが理想的な姿だとされていることもあります。切除する理由は、犬の衛生や健康に配慮するためであることもあり、一概に悪いことだとはいえません。しかし、なかには見た目の美しさを求めたり古くからの慣習によって行っていたりする場合もあります。もともとの姿を必要以上に変え過ぎなのではないかという指摘もあり、犬種標準には疑問の声が上がることもあります。犬種標準は見た目に関する理想の基準ですが、「理想」については人間の勝手な好みで判断が下されているというのが実際のところです。犬の分類を行うためには犬種標準という規定が重要ですが、その捉え方については賛否両論あるということを頭の片隅に入れておいたほうがよいでしょう。

具体的に定められている内容

犬種標準には、その犬の種類の基準についてさまざまなことが定められています。とくに見た目については細かい規定があり、たとえば頭や目のかたち、体のカーブの具合、尻尾の長さなど全ての部分に決まりがあるといっても過言ではありません。体重や体長についても明確な標準が定められています。また、性格に関しても基本的なところが定められています。

プードルの犬種標準

犬種標準はそれぞれの犬種によって異なります。犬種標準について、具体的な内容をみてみましょう。まずは、人気が高い、スタンダードプードルの特徴について紹介します。

プードルとは

プードルはフランスの国犬として有名です。プードルはロシアまたは中央アジアの北部で発祥しました。長い歴史の中でほかの犬種との交雑を繰り返し、フランスに入っていまのプードルに近い姿になったといわれています。もともとプードルは現在のスタンダードプードルと同じか少し大きいくらいのサイズのみでした。しかし、17世紀に入ると小さく改良されたプードルが上流階級の間で流行しました。この頃にはプードルのサイズにバリエーションが増えていたと思われます。

プードルの特徴

体の一部の被毛を残してカットする独特のトリミングのしかたは、プードルならではのものだといえます。毛の色は単色が理想とされていますが、色の種類は様々です。たとえば、ブラックやホワイト、グレー、シルバーなどさまざまなバリエーションがあります。また、色の濃淡があるのは問題ないとされています。スタンダードプードルは体長と体高がほとんど同じなのが特徴です。体高によって、以下のとおり詳しい分類がなされています。

【プードルの大きさの規定】

・スタンダードプードル……45~60cm ・ミディアムプードル……35~45cm ・ミニチュアプードル……28~35cm ・トイプードル……24~28cm

プードルの性格

プードルはとても頭がよく、好奇心の強い犬種です。運動能力も高いといわれています。家族に対しても愛情をもって接するため、飼いやすいのが特徴といえます。

チワワの犬種標準

人気の犬種としては外せないチワワ。次はチワワの基本的な特徴についてみてみましょう。

チワワとは

チワワは世界でもっとも小さな犬種です。古代メキシコにいたとされる小さな犬がもとになっているといわれています。その後、長い歴史の中でアメリカでの育種により現在のチワワが誕生しました。都市化が進むことで、小さくて飼いやすいチワワの需要はどんどん高まっていったといわれています。日本でもチワワの人気が高まり、現在ではとくに人気のある犬種の1つとされています。

チワワの特徴

チワワは手足が短く、体高さよりも体長のほうが少し長い体つきをしています。頭蓋骨は、上から見て林檎のような丸みを帯びた形をしているのが理想です。理想の体重は1.5~3kgとされており、小型犬としてこの基準を厳格に守る必要があります。

チワワの性格

チワワは明るく前向きな性格をしています。しかし、保守的なので家族以外には厳しい態度を取ることが多いです。見慣れない人がいれば、敏感に反応して吠えることがあります。

ブルドッグの犬種標準

最後にブルドッグの犬種標準についてみてみましょう。見た目と性格のギャップがかわいらしく、長い間一定の人気を保っている犬種です。

ブルドッグとは

ブルドッグは13世紀のイギリスにいた種類の犬がもとになっています。もともとは攻撃性の強い性格でしたが、長い時間をかけて現在のブルドッグのような優しくておっとりした性格に改良されました。ブルドックは、フレンチブルドッグやブルテリアなどの誕生にも関わっています。

ブルドッグの特徴

ブルドッグはがっちりとした体つきが特徴的ですが、肥満になり過ぎるのはNGです。脚が短く、頭部が大きめです。オスなら25kg、メスなら23kgが標準体重とされています。

ブルドッグの性格

ブルドッグはとても温厚ですが、頑固で飼い主に対する忠誠心があります。見た目の怖さと性格のギャップがあり、それが人気の秘密でもあります。

犬種標準やスタンダードが犬種ごとの基準となる

犬種標準やスタンダードが犬種ごとの基準となる

犬種標準やスタンダードでは、それぞれの犬種についての基準が定められています。動物には個体差があるので、犬種標準以外を認めないという姿勢に疑問を持つ声も多いのが事実ではあります。しかし、基本的な部分が規定されているからこそ、それぞれの犬の健康を保つことができるという側面があるのもまた真実です。標準体重を守ることで、犬の肥満を防ぐことにもつながります。犬の種類について知りたいときは、この犬種標準を基準にするのが基本です。それぞれの犬について理解を深めるためにも、犬種標準は重要な基準として考えるべきでしょう。

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