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ブリーダーの資格とは?種類や要件について解説

ブリーダーになるにはどういった資格が必要なのでしょうか。ブリーダーは動物の命を扱う責任ある仕事です。そのため、動物を繁殖させるための正確な知識や技能をきちんと身に付けておくことが必要です。資格の取得はそういった能力を示すための1つの指標として活用されています。

ブリーダーの資格としてはさまざまな種類があるため、迷ってしまうという人も多いです。それぞれ認定を行っている団体が異なるため、資格取得の流れや学べる内容にも違いがあります。今回はブリーダーの資格にはどのようなものがあるのかについて解説します。

ブリーダーの資格とは?種類や要件について解説

ブリーダーの資格とは?

ブリーダーの資格とは?種類や要件について解説
ブリーダーの資格にはどういったものがあるのでしょうか。まずはその概要について紹介します。

資格は必須ではない

ブリーダーとして働きたいという場合でも、絶対に取得しなければならない資格というものはありません。動物を繁殖させること自体は資格がなくても可能です。もちろん、ブリーダーは動物を繁殖させて育てるという責任ある仕事なので、そういったことに関する深い知識を持ち合わせていることが重要となります。

ブリーダーに関する資格は民間の資格

ブリーダーになるためには資格は取らなくても問題ありません。そんな中でもブリーダーに関する資格は存在しています。いずれも民間の資格であり、種類もたくさんあります。必ず取得しなければならないわけではないですが、こういった資格を取得できるくらいの知識や技能を身に付けているということは、ブリーダーとして最低限クリアすべきことだといえるでしょう。

民間の資格とは?

ブリーダーの民間の資格には、どういったものがあるのでしょうか。代表的なブリーダーの資格についてみてみましょう。それぞれの資格の認定は別々の団体が実施しているため、認定の基準や方法は異なります。

JCSA認定ドッグブリーダー

JCSA認定ドッグブリーダーは、犬のブリーダーとしての基本的な知識を身に付けることができる資格です。協会が指定しているカリキュラムを修了したのち、筆記試験に合格することで認定を受けることができます。ほかの講座に比べると費用が高めですが、スクリーニングでの実技講座では実際に犬の交配や出産を体験することが可能です。ブリーダーとしてより実践的な知識や技能を学ぶことができる資格講座となっています。

JKC愛犬飼育管理士

JKC愛犬飼育管理士は、18歳以上なら比較的簡単に資格取得を目指すことができる資格です。資格を取得するには認定団体の「愛犬クラブ」の会員になる必要があり、資格を維持するためには毎年会費を支払う必要があるため注意が必要です。ただし、講習と試験は1日で行われるため、スピーディーに資格取得を目指したい場合にはぜひ検討したい資格といえます。

ペット繁殖インストラクター

ペット繁殖インストラクターの資格では、ブリーダーとして必要な広範囲に渡る知識について修得していることが確認されます。交配の方法や注意点をはじめとし、ペットの健康管理の方法についておきちんと理解しておかなければなりません。受験資格は特にないため、知識さえあれば誰でも挑戦することが可能です。インターネットから申し込みをし、在宅受験となります。

愛玩動物飼養管理士

愛玩動物飼育管理士は、「動物の愛護及び管理に関する法律」の趣旨に基づいた知識や技能を身に付けることを目標とした資格です。2級と1級があり、2級は18歳以上であること、1級は2級に合格していることが受講資格となっています。基本的に講座を受講して通信教材やスクーリングで学習したり、課題を提出したりすることで知識を身に付けていきます。全国主要都市で行われる試験に合格することで、資格が認定されます。

動物看護士

動物看護士の資格は、大学や短大、専門学校で動物看護士について学んだうえで統一認定試験を受けて取得するというパターンが多いです。動物看護士は国家資格ではないため、あくまでも民間団体による資格認定ということになります。そのため、資格が一本化されていないという側面もあります。動物看護士としての知識を身に付けておけば、ブリーダーとして活動する中でも安心して動物の面倒をみることができるでしょう。

開業に必要な免許とは?

ブリーダーになるためには、取得しなければならない資格はありません。ブリーダーに関するさまざまな民間資格がありますが、これらを取得しなくても実際にブリーダーとして活動できるほどの知識や技能があるならば、わざわざ資格を取得しなくても大丈夫です。しかしながら、個人のブリーダーとして動物の販売を行うためには、免許の申請を行う必要があります。基本的に必須となるのは「動物取扱業」と「動物取扱責任者」の2つです。それぞれについて確認しておきましょう。

「動物取扱業」の届け出

動物の販売を行うなら、必ず「動物取扱業」の届け出を行わなければなりません。これは各都道府県に対して申告するものですが、それぞれによって取り決めが微妙に異なることもあるので注意が必要です。開業する地域の保健所などに確認するとよいでしょう。基本的には施設の立ち入り検査などを経たうえで合格すると登録証が発行されます。

届け出を出す為には「動物取扱責任者」としての認定

動物取扱業の届け出をするためには、「動物取扱責任者」としての認定を受ける必要があります。この認定を受けるためには、半年以上の実務経験、専門の学校での学習、資格取得のいずれかの要件を満たしている必要があります。 実務経験や学校での学習には長い時間がかかりますが、資格取得であれば比較的短期間で要件を満たすことが可能です。ブリーダーになるには資格取得が必須なわけではありませんが、実務経験や専門の学校に通った経験がない場合は知識や技能を証明するために取得しておいたほうがよいといえるでしょう。

ブリーダーになるために資格をとるべきかどうかはケースバイケース

ブリーダーになるために資格をとるべきかどうかはケースバイケース

ブリーダーとして活動するために役立つ民間の資格としてはたくさんの種類があります。ブリーダーの資格は必ず必要なわけではないので、自分の状況に合わせて取得を考えるのがよいでしょう。たとえば、実務経験や専門の学校で学んだ経験がないようであれば、ブリーダーに関する資格を取得して動物取扱責任者としての認定基準を満たす必要があるでしょう。また、実務経験などがあっても、自分自身の知識を強化するために資格を取得することは可能です。体系的にしっかりとした知識を身に付けるということはとても重要なので、学校で学ばずに実務経験のみを積んでいるという場合なら、開業前に資格取得を目指してみるとよいかもしれません。

ブリーダーとして働くというのは、動物の命を扱うということです。それはとても責任が重く、自分自身のちょっとした行動で何か大きな問題につながる可能性もあるということでもあります。そういった問題を防ぐためには、しっかりとした知識や技能を身に付けているということが必要不可欠です。ブリーダーになるためには資格をとらなくても大丈夫ですが、資格を取得することによってブリーダーとしてのよりしっかりとした力が身に付くということは確かなことです。必要な場合はしっかり学習して資格取得をし、これからの活動に活かせるよう努力を重ねるようにしましょう。