犬の繁殖をするには?交配の適齢期と注意点

 

犬の繁殖を進める場合は、出産に適した時期や発情の時期についてしっかり配慮する必要があります。そういったポイントを意識しないと、健康的な子犬を生めない可能性も出てきてしまいます。元気な子犬を育てるためには、母体にしっかり配慮することが必要不可欠です。

犬の繁殖では具体的にはどういったことについて配慮すればよいのでしょうか。出産は命にかかわる重大なことですから、慎重に気を使う必要があります。今回は犬の繁殖の基本とともに、適齢期や注意点について説明します。

交配に最適な時期とは?

犬の繁殖をするには?交配の適齢期と注意点

 

交配を行うには適した時期があります。安全に健康的な交配を行うためにはとても重要なことなので、時期に配慮した交配を行いましょう。

出産するのに適した年齢は2~5歳くらい

犬は生後6~12ヶ月で初めての発情期を迎えるのが普通です。交配することができるのは2回目以降ですが、犬が出産するのに適している年齢は2~5歳くらいだといわれています。この年齢の間で出産することは、親となる犬と子犬の健康をしっかり確保するためにとても大切です。時期を誤ると、母体に負担がかかったり子犬にも影響が出たりする可能性があります。

1歳程度でも6歳を過ぎてからでも問題がある

犬は1歳程度のうちはまだ遺伝病をもっているかどうか判断することができません。そのため、1歳で交配してしまうと、遺伝病をもった犬が生まれてきてしまう可能性も否定できません。また、6歳を過ぎた犬が出産するとなると、母体への負担が大きくなってしまいます。犬は5歳の時点で、人間でいう40歳くらいになっています。こういったことを考えれば、やはり6歳での出産は避けたほうがよいでしょう。加齢により体力がなくなってきてからの出産は、難産になることが多いです。

メス犬の発情と排卵

交配を行う際は、メス犬の発情や排卵の周期についても理解しておくことが必要です。発情や排卵の周期を上手く利用して妊娠を目指しましょう。

メス犬の発情周期は6~12ヶ月

メス犬が発情する周期は、6~12ヶ月だといわれています。周期というのは、一度発情してから再び発情するまでの期間のことです。メス犬はこの間に発情前期、発情期、発情休止期、無発情期という4つのサイクルを経ます。発情するたびにこれを繰り返していきます。そのため、年2回程度発情期を迎えることが多いですが、年1回だとしても犬に何か問題があるわけではありません。

発情による出血から9日目くらいに排卵

犬は発情前期に入ると陰部から出血が起こります。出血は発情期に入るとだいぶおさまり、発情休止期に入ると完全に止まります。発情による出血が起きたらその9日目頃に排卵が起きるのが一般的です。卵子が受精できる状態になるまではさらに2日かかるとされています。そして、その卵子が受精できる期間は約2日ほどです。この期間中に受精させることで交配を進めます。

なお、犬は発情前期になると外陰部が硬くなり、発情期になるとこれがピークに達します。そして排卵するとこれが小さくなるので、外陰部が小さくなった翌日または翌々日あたりが交配を行うチャンスの最終日ということになるでしょう。交配を行う際はメス犬の様子をよく観察しながら適した日を見極めることが重要です。計画的に繁殖を進めていきましょう。

交配の基本パターン

犬の交配にはさまざまなパターンが考えられます。交配を行う際はそれぞれの特徴についてよく理解しておくことが必要です。

インブリーディング

インブリーディングとは、「近親繁殖」のことです。具体的には直近の5代をみて血縁関係のある交配のことをさしており、さらに以下のものがあります。

*ラインブリーディング

ラインブリーディングは「系統繁殖」と呼ばれるもので、3~5代の間に同一の犬が2回以上編入されることです。近親交配によって現れる難点をおさえながら、特定の特徴を維持するために行われてきた方法です。弱体や奇形の子犬が生まれる可能性が低いため、その犬の系統の長所を安定的に継承したい場合に活用されます。

*インセスチュアブリーティング

インセスチュアブリーティングは「極近親繁殖」といわれるもので、親子や兄弟姉妹などかなり近い血縁関係の中での交配をさしています。ラインブリーティング同様、系統を保つために行われることがありますが、血縁が近すぎることで能力の低下を招いたり、奇形を引き起こしたりする可能性があります。

アウトブリーディング

アウトブリーディングは「異系繁殖」のことで、5代のうちに血縁関係がみられない交配のことです。遺伝子が遠いとより免疫力などが高くなるとされており、それを目指して行われる交配のことです。

インターブリーディング

インターブリーディングは「変種間繁殖」のことで、同一種内で変種どうしを交配させるものです。例をあげると、ロングヘア―ダックスフントとスムースダックスフントの掛け合わせなどがこれにあたります。

アウトクロッシング

アウトクロッシングは「異種繁殖」のことで、種類の異なる2つの犬を掛け合わせる交配のことをいいます。

繁殖時の注意点

犬の交配を進めるときは注意すべきこともあります。健康的な子犬を育てるためにも、きちんと確認をとることが重要です。

交配前に必ず獣医師の診断を受けること

交配を行うなら、メス犬が出産適齢期に入ったときに必ず健康診断を受けに行きましょう。これはメス犬に病気がないかどうかを確認するためです。寄生虫や遺伝病のほか、生殖器系の病気があると、そのまま妊娠に入るのは危険です。遺伝病をもっている場合、生まれてくる子犬にもそれが遺伝する可能性があります。交配を希望するなら、きちんと母体の安全を確認した上で交配を進めるようにしてください。

インブリーディング(近親交配)に注意

繁殖を行う際は、インブリーディングに注意する必要があります。インブリーディングを行うと「近交退化」が起こる可能性があります。「近交退化」とは生まれてくる子犬にさまざまな欠点が生じることをいいます。オーバーブリードという呼び方をする場合もあります。具体的には、生殖能力が低下した犬が生まれたり、てんかんなどの病気をもった犬が生まれやすくなったりします。もちろん、インブリーディングではなくても何かしらの問題を抱えた子犬が生まれる可能性がないわけではありません。しかし、インブリーディングではその可能性が非常に高くなる傾向があるため、そういった交配はなるべく避けるようにすべきだといえます。

犬の繁殖はきちんと知識を身に付けたうえで行うこと

犬の繁殖はきちんと知識を身に付けたうえで行うこと

 

犬を繁殖させるためには、メス犬の妊娠可能な時期についてきちんと考慮する必要があります。そういった点を理解していないと、メス犬に過度な負担がかかることも予想されるので要注意です。健康的な子犬を育てるためにも、母体の健康状態に気を使ってきちんとした配慮を行わなければなりません。

なお、犬も妊娠すれば人間のようにつわりなどの症状に苦しむこともあります。妊娠は犬にとって命がけで行う重大なことです。母体への影響をきちんと考えつつ、なるべく過度な負担がかからないように配慮する必要があります。犬の繁殖を進めるときはきちんと責任をもって、犬を支えてあげられるように心掛けましょう。

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