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犬の問題行動の原因と飼い主の意識改革

犬を飼っていると、問題行動に悩まされることもあります。犬が問題行動をとる場合、どのような理由があるのでしょうか。また、問題行動の根本的な解決方法も知りたいとですよね。問題行動には必ず理由があるので、その理由をしっかりと突き止めたうえで対策をとることが大切です。

犬の問題行動を解決するには、どうすればいいのでしょうか。今回は、犬の問題行動の原因と飼い主の意識改革について説明します。犬の問題行動に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

犬の問題行動の原因と飼い主の意識改革

犬が起こす問題行動

犬が起こす問題行動としては、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。なかには問題行動として飼い主が認識しにくいものもあるので注意が必要です。犬が起こす問題行動の種類について言確認しておきましょう。

分離不安

分離不安とは、飼い主がそばにいないことに対して強い不安を感じる症状です。犬が神経質な性格であったり飼い主に依存していたりする場合にみられます。飼い主がよく変わる犬にもこういった症状がみられる場合があります。分離不安の具体的な症状としては、食欲不振や震えなどさまざまなものがあります。

甘噛み

甘噛みとは、子犬がほかの家族の犬のことを軽く噛むことです。遊びや意思表示のひとつとしておこなわれるもので、子どもの頃によくみられます。甘噛みを認めていると、大人になっても甘噛みを続けてしまう可能性があります。

無駄吠え

犬の問題行動としては、無駄吠えもあげられます。無駄吠えとは、飼い主が困るような場面で犬が吠えることです。犬が吠える理由は、縄張りを意識して威嚇しているときや飼い主に欲求を訴えているときなどです。さまざまな理由が考えられるため、無駄吠えを辞めさせるには理由に合った対策が必要になります。

無視

犬は、飼い主を無視することもあります。犬の無視は、飼い主の反応によって悪化する可能性があるので注意が必要です。飼い主自身が叱り方や無視を使い分けることで、犬の無視を辞めさせることができます。

脱走

犬の問題行動としては、脱走もあります。脱走の原因は、パニックやストレス、発情など、さまざまな原因が考えられます。脱走のせいで犬が行方不明になる可能性もあるので、早めに対策を打たなければなりません。

問題行動を起こす原因とは?

犬が問題行動をとっている場合、必ず何らかの原因があります。問題行動をやめさせるには、原因をしっかりと特定することが大切です。ここでは、犬が問題行動を起こす原因について説明するので、問題行動を探るためのヒントにしてみてください。

甘やかしすぎる

犬が問題行動をとる原因としては、犬をあまやかしすぎている可能性があります。犬を甘やかしすぎると上下関係が崩れてしまい、犬が飼い主の意思に反する行動をとる恐れがあるので要注意です。

構いすぎる

あまりにも構いすぎてしまうと、犬は飼い主に依存しやすくなります。そうなると分離不安などの問題行動につながりやすくなります。かわいがるのは悪いことではないですが、何事もやり過ぎにならないように注意しましょう。

感情的に叱ってしまう

問題行動の原因としては、飼い主が感情的に犬を叱っていることもあります。感情的になってきつい態度を取ってしまうと、犬は叱られた内容ではなく行動に恐怖を感じてしまいます。そうなると、ストレスがたまるので、問題行動をおこしやすくなります。

運動不足

犬の運動不足もまた問題行動を引き起こす原因のひとつです。飼い主が忙しくて散歩による運動ができていないと、犬に余計な負担がかかっている可能性があります。

問題行動をなくすために飼い主が意識すること

犬の問題行動をなくすには、飼い主はどのような意識をもてばいいのでしょうか。犬の問題行動を解決するカギは、飼い主が握っています。そのため、しっかりと意識を改革することで犬の問題行動をやめさせるようにしましょう。ここでは、犬の問題行動をなくすために飼い主が意識することを説明します。

健康管理

犬の問題行動をやめさせるには、健康管理に気を使うことも大切です。犬の健康状態を常にチェックして何か問題はないか確かめるようにしましょう。きちんと健康管理ができれば、犬の問題行動をなくすことに役立てることが可能です。

環境・衛生の管理

犬はきれい好きなので、生活環境や衛生管理も重要です。犬がストレスなく快適に過ごせるようにするためにも、犬が過ごす環境をきれいに整えてあげる習慣をもちましょう。

愛犬に満足感をあたえる

犬の問題行動をなくすには、愛犬に満足感を与えることも大切です。コミュニケーションをしっかりとって、スキンシップも大切にしましょう。一緒に遊ぶ時間をしっかり作り、犬が飼い主の愛情をしっかりと感じられるようにしてあげるのが重要です。

一貫性のある言動をとる

犬の問題行動が見られる場合、飼い主は自分の言動を見直して一貫性をもつ必要があります。気分に応じて犬への言動が変化することがないよう、同じことを繰り返し教えてあげるようにしましょう。犬のしつけをおこなうときも、この姿勢は特に重要です。

むやみに叱らない

犬の問題行動を引き起こす原因としては、飼い主が叱り過ぎていることも考えられます。犬は人間の言葉の意味を理解できるわけではないので、あまりきつい言動で叱ってしまうと恐怖心だけが植え付けられてしまうので注意が必要です。叱るときは犬が意味を理解できるよう、明確な叱り方をするようにしてください。

愛犬の問題行動がおさまらない場合は?

飼い主が言動に気を付けても愛犬の問題行動がおさまらない場合、どのような方法をとって解決を目指したらいいのでしょうか。最後に、どうしても自分の手には負えない場合の、愛犬の問題行動の改善方法を説明します。

獣医に相談

愛犬の問題行動がおさまらないときは、一度獣医に相談してみるとよいです。もしかすると、身体的な病気などが原因になっていて問題行動が起きている可能性もあります。その場合、単に犬との触れ合い方を変えるだけでは問題行動はおさまりません。犬の健康を保つためにも、獣医への相談は重要です。

ドッグトレーナーに預けてみる

犬の体に問題がないにもかかわらず問題行動がなくならないときは、ドッグトレーナーに預けるのもひとつの手です。ドッグトレーナーなら専門的な目線で犬の問題行動を改善できる可能性が高いです。

犬の問題行動には根気よく対処して

犬の問題行動には根気よく対処して

犬が問題行動をとっている場合、まずは飼い主が犬とのかかわり方を見直すことが大切です。犬とのかかわり方の中に問題行動の原因が隠れている可能性が高いです。犬の問題行動にはさまざまな原因があり、犬や飼い主の状況によっても原因は異なります。とはいえ、原因が明確になれば、その犬にとって効果的な対策も立てやすくなります。すでに起きてしまっている犬の問題行動をやめさせるのは簡単ではないですが、根気よく対処すれば必ず状況を改善させることは可能です。問題行動にしっかりと向き合えば、犬との関係をよりよいものに変えていくこともできるはずです。犬との暮らしをより豊かなものにするためにも、犬の問題行動を見てみぬフリせずきちんと向き合うようにしましょう。飼い主がしっかりとした態度をとることで、犬の問題行動をやめさせることが大切です。