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スタイリストとコーディネーターの違いとは?

アパレル業界で働くことができる職種を見ていると、スタイリストやコーディネーターが見つかります。しかしながら、これらの仕事内容の違いは、単に言葉を見るだけではつかみにくいのではないでしょうか。これらの仕事は一見似ているようにも見えますが、実は大きな違いがあるといえます。

そこで今回は、スタイリストとコーディネーターの違いについて詳しく見ていきましょう。それぞれの仕事内容についても触れるので、アパレル業界の仕事に興味がある方はぜひ参考にしてください。

スタイリストとコーディネーターの違いとは?

スタイリストとコーディネーターの違い

スタイリストとコーディネーターには、どういった違いがあるのでしょうか。まずは2つの職種の違いの基本について見てみましょう。

言葉の意味の違い

そもそもスタイリストとコーディネーターには、言葉の意味に違いがあります。そのため、それぞれの職種の違いを理解したいなら、言葉そのものの意味を理解することも大切です。スタイリストはスタイリングからきている言葉ですが、その意味としては「着こなしを考える」となります。これに対してコーディネーターはコーディネートに由来しており、その意味は「物の組み合わせ」になります。

名称としての使われ方の違い

スタイリストとコーディネーターの違いは、それぞれの言葉の使われ方にもあらわれています。スタイリストは個人名、コーディネーターは会社名での仕事をするときに使用されることが多いです。このニュアンスの違いを覚えておくと、それぞれの言葉のイメージが掴みやすくなるでしょう。

仕事内容の違い

スタイリストとコーディネーターは仕事内容にも違いがあります。スタイリストは、モデルの衣装をトータルコーディネートする役割を果たしています。それに対して、コーディネーターは、ブランドのイメージを向上させ販促に貢献するという意味合いが強いです。

スタイリストの仕事内容

スタイリストは、ファッションの着こなしを考える仕事です。とはいえ、これだけでは具体的な仕事のイメージがもてないという人も多いかもしれません。スタイリストの仕事内容は、具体的にどのようなものなのでしょうか。ここでは、スタイリストの詳しい仕事の様子について見ていきましょう。

依頼に合わせたスタイリング

スタイリストは、クライアントからの依頼に合わせたスタイリングをおこなうのが基本の仕事です。相手のイメージする衣装をしっかりと把握し、それを実際に表現する必要があります。そのためには、事前のヒアリングがとても重要です。ヒアリングがうまくいかないと、クライアントの納得がいくような衣装を用意できない可能性もあるので要注意です。

衣装集め・管理

スタイリストは衣装を集めたり管理したりする仕事も請け負っています。イメージする衣装をどこで手に入れるのか考え、レンタルなどの交渉もおこなわなければなりません。スムーズに衣装を手に入れられるようにするには人脈も大切です。上手に交渉するスキルもあるとよいでしょう。また、衣装は大量に集めるため、とても重くなります。それらを運ぶための体力やスタミナも必要になります。

衣装だけでなく小物やメイクなども管理

スタイリストは、衣装だけでなく小物も含めて準備をおこないます。もちろん、衣装集めの際は小物も含めて手配しなければなりません。また、スタイリストはモデルのメイクのイメージも決める必要があります。衣装と合わせたメイクで、より魅力を引き出す役割を果たします。そのため、メイクアップアーティストとの連携も重要になります。しっかりとコミュニケーションをとりながら、打ち合わせをおこなう必要があるでしょう。

実際にモデルをコーディネートする

スタイリストは自分で集めた衣装を使い、実際にモデルの服装をコーディネートしていきます。モデルに似合うものを選びつつ、クライアントの要望に沿ったコーディネートにしなければなりません。コーディネートの内容は当日急に変更しなければならなくなることもあります。そのため、臨機応変な対応力を身につけることが必要です。撮影などの場合は、朝早くから夜遅くまでかかることも多いです。そのため、それを乗り切る精神力も鍛えておかなければなりません。

コーディネーターの仕事内容

コーディネーターはブランドのイメージを向上させるのが主な仕事内容です。こちらもスタイリストと同様に、一言だけではイメージが掴みにくい職種だといえます。コーディネーターはどのような仕事をしているのでしょうか。ここでは、スタイリストとの違いを中心に見ていきましょう。

アパレルメーカーやデザイナー事務所雇用が一般的

コーディネーターは、アパレルメーカーやデザイナー事務所で雇用されることが多いです。会社員として他の職種の人とともに仕事をしていきます。これに対してスタイリストは、スタイリスト事務所に所属したりフリーランスとして活動したりすることが多く、この点でも違いがあります。

メーカーに合った商品の提案や販売促進

コーディネーターはそのメーカーに合った商品の提案をし、販売促進を目指します。メーカーの既存の商品をよく理解し、そのうえでよりよい案を考える必要があります。そういった点から考えると、コーディネーターには高い分析能力が必要だといえます。冷静に物事を見つめ、感情やそのときの状況に流されない言動ができないといけません。

商品のラインナップをそろえる

コーディネーターにとっては、商品のラインナップをそろえるのも大切な仕事です。お客様が求める物をしっかりと把握して、売れそうなラインナップを提案する必要があります。このことが企業の売上を大きく左右することもあるため、とても大きな責任があります。常に勉強する姿勢をもち、深い考察で企画を考えられるようになることを目指しましょう。

プレゼンテーションをおこなう

コーディネーターはさまざまな提案をおこなう仕事です。そのため、人前に立ってプレゼンテーションをする機会もとても多いといえます。商品に対する分析力やアイデアだけでなく、それをうまく人へ伝えるプレゼンテーション能力もとても重要です。いくら企画の内容に自信があっても、堂々と話すことができないと相手によい印象を与えることができません。コーディネーターになるなら、そういった度胸もつけておく必要があります。

スタイリストとコーディネーターの違いをおさえよう

スタイリストとコーディネーターの違いをおさえよう

ファッション業界で働きたいのであれば、スタイリストとコーディネーターの違いをしっかりと把握するのは重要なことです。たとえスタイリストやコーディネートの仕事以外の職種を選ぶとしても、一緒に働く仲間の仕事内容はよく理解しておくに越したことはありません。相手のことをよく分かっておけば、コミュニケーションもとりやすくなるのでおすすめです。

スタイリストとコーディネーターの仕事にはそれぞれ違いがあります。しかし、いずれもファッション業界においてはとても重要な役割を果たす仕事です。そのため、どちらの仕事を選んでもファッションについて深く関わる仕事に携わることが可能です。どちらも人気のある仕事なので、競争率は決して低くはありません。それぞれの職種を目指すなら、必要な知識をしっかりと身につけてしっかりと仕事をこなせるように準備しましょう。

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