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食育は何のためにする?食育のメリットを徹底解説

多くの人が「食は生きる上で重要なもの」というイメージをもっています。しかし、食育に関しては、具体的な知識を持つ人は少ないのではないでしょうか。食育は、食の基本を学ぶものであり、人間にとってとても大切な考え方です。

食育として意識すべきことは、栄養や食事のマナーだけではありません。食育は食が人生にどのような影響を与えるのかを総合的に理解するための取り組みです。

今回は、食育の目的やメリット、食育を行わなかった場合に起こるデメリットについて解説します。これを読めば食育の重要性がよくわかるはずです。

食育は何のためにする?食育のメリットを徹底解説

食育の目的とは

食育は何のためにする?食育のメリットを徹底解説

食事は、単に身体に栄養を取り入れるためだけのものではありません。誰かと一緒に食事をしながら食べ物のおいしさを共有することは、人とのコミュニケーションを学ぶ重要な機会です。また、食をとおして食べ物に感謝したり、基本的なマナーを習得したりすることは、社会性を身につけるきっかけにもなります。 食育の目的は、食に関する正しい知識を理解し、それを実践しながら身につけることです。子どもの頃に身につけた食に対する考え方は、その子どもの食習慣の基礎となります。バランスのとれた食事を食べることの大切さを知り、それを実践していくことは心と身体を健やかに育むことに大きく役立ちます。

食育のメリット

食育をきちんと実践すれば、さまざまなメリットが得られます。それらは、どれも子どもたちの成長にとって重要なことばかりです。食育のメリットを押さえて、食育をより効果的に実践していきましょう。

能力が上がる

食事を規則正しくとる生活を続けると、集中力がアップし、学習能力が高くなると言われています。身体の機能をきちんと働かせるためには、十分なエネルギーを摂取することが必要不可欠です。エネルギー摂取において、とくに重要なのが朝食です。人間は眠っている間に身体中のエネルギーを消費し、朝には身体にエネルギーがほとんどない状態になっています。そのため、朝食を抜くと、午前中はエネルギーが不足した状態で活動しなければならなくなり、脳や筋肉を十分に働かせることができなくなってしまいます。栄養バランスがとれた朝食をきちんと食べると、エネルギーがしっかり補給されるため、身体全体の能力を十分に発揮することが可能になります。

免疫力がつく

バランスのとれた食事をとると、身体の免疫力も高まります。免疫力が高まれば、病気を予防する効果が期待できます。偏った食生活を続けていると免疫力が低くなるだけでなく、それ以外にも体調に支障をきたす恐れがあるため注意が必要です。ひどい場合には栄養失調になり、身体に深刻な症状が出ることもあります。また、インスタント食品や加工食品など、化学物質が含まれている食品を摂取することが多いと、身体のなかにそれらが蓄積され、アトピーやアレルギーを発症する可能性も高まってしまいます。

情緒が育つ

食育は、子どもの情緒を育て、安定させることも1つの目的としています。食事のおいしさを家族や仲間と共有し、心を通わせ合うことは情緒を豊かにすると言われています。そういった経験を子どものころにたくさんすることは、成長過程や大人になってからの生活にとっても重要なことです。食事は毎日必ず行うことですから、日々の積み重ねが将来に大きな影響を与えることになるでしょう。

食事のマナーが身に付く

子どもは大人と一緒に食事をすることで、食事のマナーを身に付けることができます。箸やナイフとフォークの使い方、「いただきます」「ごちそうさま」のあいさつといった食事の基本的なマナーは、食べ物を食べながらでなければ身に付けられないものです。食育では、子どもに食事の大切さを教えるとともに、こういったマナーをきちんと指導することも大切です。

食育をしない場合に起きるデメリット

食育を行わないと、さまざまなデメリットが発生します。それは子どもの長い人生にも関わる重大な問題にもなりかねないため、食育はきちんと実践していかなければなりません。効果的に食育を行うために、食育をしない場合に起きる問題についても理解しておきましょう。

偏った味覚の形成

食べ物についてきちんとした食育を行わなかった場合、子どものなかで偏った味覚が形成されてしまう恐れがあります。味覚のほとんどが小さな子どものうちに形成されると言われているため、その時期に栄養バランスがとれた食事のおいしさを覚えることは非常に重要なことです。インスタント食品や子どもが好きな食べ物だけを与えていると、身体によいものをおいしいと感じる味覚が育ちにくくなります。子どもには、「栄養バランスがとれた食事はおいしい」と感じられる食体験を意識的にさせるべきです。  

子どものうちから肥満になる可能性

食生活の大切さを重視せず、子どもが栄養の偏った食事を続けることになると、子どものうちから肥満になってしまう可能性があります。食事の前にお菓子を食べたり、高カロリーな食品ばかりを摂取したりしていると、あっという間に脂肪が身体に蓄積されていきます。身体を動かすことが多い子どもであっても、栄養バランスが崩れた食事では身体能力を十分に発揮することが難しくなるため、脂肪を燃焼しづらい身体になってしまいます。肥満は生活習慣病の原因にもなりますし、生活習慣病は子どもでも発症する恐れは十分にあるため注意しましょう。

生涯の健康の土台が崩れる

小さい子どもうちからきちんとした食育を実施していないと、早い段階で健康の土台が崩れてしまいます。とくに子どもにとっての食事は、身体を大きく成長させていくための重大な要素です。身体の健やかな成長のためには、食事が何よりも大切だと言っても過言ではありません。 また、健康を保つには毎日の食事が大きなポイントとなりますし、子どもの頃に身に付けた食生活は大人になってからも引き継がれるため非常に重要です。

性格への悪影響

食事は身体だけでなく、心にも大きな影響を与えます。思考や行動をつかさどるのは脳ですが、脳も十分な栄養がなければきちんと働くことができません。食事の栄養バランスを軽視していると、判断力や集中力が低下したり、無気力状態になったりします。また、食事中は立ち歩いてはいけないといった基本的なマナーを身に付けられないと、協調性や社会性が欠けたまま成長していくことになります。食事の内容とともに、食事をとる状況に配慮した食育を行うことは、子どもの成長にとって大切なことです。

食育は子どもの成長にとって必要不可欠なもの

食育は子どもの成長にとって必要不可欠なもの

食育は、人間にとって非常に重要なものです。食育をとおして子どもたちは、長い人生のなかで役立つさまざまなことを学びます。食べることは、心身を健康に保ち、人間らしい活動を行うための基本です。子どものうちに食事についてさまざまな経験を積み、正しい知識を身に付けることは豊かな人生を送ることにも直結します。

仮に食育を十分に行わなかった場合、子どもの成長に関して大きな問題が出ることが予想されます。その問題は決して見て見ぬふりができるようなものではなく、心身の健康に甚大な悪影響を与える可能性が高いです。それを防ぐためにも、食育は小さいうちからしっかりと取り組みましょう。さまざまな角度から積極的に食育を実践することが、子どもの健やかな成長を後押しします。