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無塩バターと有塩バターの違いは?代用するときの注意点を解説

パン作りをするときはさまざまな材料を使用します。バターはパン作りをするときによく利用される材料のひとつです。バターはパンのおいしさを引き立てる重要な役目をもっています。ただし、バターには無塩バターと有塩バターの2種類があるうえに、扱い方が難しいため最初の段階でしっかり知識を把握しておく必要があります。

パン作りにおいてバターを扱うときは、具体的にどのようなことを押さえておけばよいのでしょうか。今回は、パン作りにおけるバターの役割や扱い方などを解説します。

無塩バターと有塩バターの違いは?代用するときの注意点を解説

パン作りにおけるバターの基礎知識

パン作りにおいてバターは、どのような意味や役割をもっているのでしょうか。パン作りをするならバターは絶対に必要な材料のひとつです。パン作りをするならバターについて基礎的な知識をもっておいたほうがいいでしょう。ここでは、パン作りにおけるバターの基礎知識について説明します。

パン作りのバターは基本的に「無塩」

バターは、大きく分けて無塩バターと有塩バターの2種類があります。パン作りをするときは、無塩バターを使用するのが一般的です。特にフランスでは無塩バターが主流となっています。お菓子を作るときにも無塩バターを使うことが多いです。無塩バターは有塩バターと同じように、スーパーマーケットなどどこでも手に入れることができます。

バターの役割

パン作りでは、バターはどのような役割をもっているのでしょうか。バターをパンの生地に加えると、適度な油分を含ませることができます。また、バターはパンの生地の表面を滑らかにする効果ももっています。適度な油分があるパンは、乾燥してパサパサしにくいというメリットをもっています。

バターの種類と特徴

バターには無塩バターと有塩バターの2種類があると説明しました。それぞれのバターには、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、バターの種類ごとの特徴について確認しておきましょう。

無塩バター

無塩バターとは、その名のとおり塩が含まれていないバターのことです。実際に無塩バターのかけらを口に入れてみると、一般的なバターのような塩気がありません。無塩バターは生成過程で食塩が加えられていないため、このような味わいになっています。無塩バターを使用すると、バター本来の風味が出せるというメリットがあります。塩気が含まれていない分、バターの濃厚な風味をしっかりと生地に与えることが可能です。さらに、パンの粉の風味も感じさせやすくする効果があります。無塩バターはパンやお菓子作りに向いているバターです。

有塩バター

有塩バターは作る際に食塩が加えてあるバターです。一般的に100gに対して1.5%程度の塩が入っています。そのため、有塩バターを口に含めば、程よい塩味を感じることができます。パン作り以外の場面でバターといえば、基本的には有塩バターを思い浮かべる人が多いでしょう。有塩バターはさまざまな料理に使用されており、焼き上がったパンを実際に食べるときは無塩バターではなく有塩バターを塗ります。

無塩バターを有塩バターで代用できる?

普段、お菓子作りやパン作りをそれほどしないという人は、家に有塩バターしかないというケースも少なくありません。その場合、無塩バターを有塩バターで代用したいと思うこともあるでしょう。特にパンは食事とともに食べることも多いため、有塩バターを使用して作っても、味わいに問題が内容にも思えます。ここでは、無塩バターを有塩バターで代用できるかどうかについて説明します。

できないことはないけど塩気が出る

パン作りにおいては、無塩バターを有塩バターで代用することが絶対にできないというわけではありません。ただし、有塩バターを使用すると、その分塩気が出ます。そのため普段の食べているパンよりもしょっぱいと感じてしまう可能性があるので注意が必要です。無塩バターを有塩バターで代用する場合は、そういったデメリットがあるということを押さえておきましょう。

レシピによっては不可のものもある

無塩バターを有塩バターで代用することは、パンのレシピによっては難しいケースもあります。特にバターを多く投入するレシピの場合は、有塩バターでは塩気が出過ぎてしまうでしょう。有塩バターを使用する場合は、バターの量が少ないレシピのときのみにしたほうがよいです。

有塩バターでの代用方法

無塩バターで有塩バターを代用する方法としては、レシピの分量の半分の有塩バターを使用するのがおすすめです。足りない分については油を入れることで、塩気を押さえつつパンに油分を与えることができます。オリーブオイルなどを使用すれば、風味をよくすることができる場合もあります。

バターの扱い方

パン作りでバターを使う場合は、バターの扱い方にも注意が必要です。バターは扱い方が難しいので、きちんと注意点を押さえて使用するようにしましょう。ここでは、バターの扱い方の基本について説明します。

バターを温めない

バターは、基本的にあまり温めないようにしましょう。バターを温めてしまうと、パン生地の温度を上げる原因となり、発酵に影響を与える可能性があります。そのため、パン作りでバターを使用するときは室温を低く保つようにするとよいです。

柔らかくするときは綿棒で叩くかこねる

バターは、冷蔵庫から出したばかりの状態では固くてパンにうまく馴染ませることができません。そのため、バターは少し柔らかくしたうえでパンに馴染ませる必要があります。バターを柔らかくするときは、綿棒で叩くかこねるとうまくいきます。程よい柔らかさに調整することができるので、バターをパンにうまく馴染ませることが可能です。

パン作りをするなら無塩バターをきちんと扱おう

パン作りをするなら無塩バターをきちんと扱おう

パン作りにおいてバターを使用するなら、無塩バターを上手に扱う必要があります。普段の料理では無塩バターを使うことはあまりないので、パン作りを始めるなら無塩バターをきちんと用意するようにしましょう。無塩バターをきちんと扱うことができれば、手作りのパンをよりおいしく仕上げることが可能です。パン作りにおいては、有塩バターを活用できないとは言い切れません。しかし、より本格的にパン作りを楽しみたいのであれば、パン作り用に無塩バターを用意したほうがよいでしょう。バターの種類が違えば、実際に焼きあがったパンの味わいも大きく変わってきます。せっかくパンを自分で作るのであれば、できるだけおいしい状態に仕上げたいですよね。バターはパンの印象を決める重要な材料なので、しっかりとこだわりをもつようにしましょう。

また、パン作りをするときは、バターの温度の管理もとても重要です。パンそのものについて温度がとても重要な役割を果たすため、バターの温度によってパン生地に予想外の影響を与えることがないように注意しましょう。温度をうまく調整できないと、それだけでパンの風味や味わいも変化してしまう可能性があります。そうなると、せっかく材料にこだわっても思っていたようなおいしいパンができなくなる恐れもあるでしょう。パン作りはとても奥が深いので、さまざまな部分に細心の注意を払う必要があります。バターについての重要なことをしっかり押さえて、おいしい手作りのパンを作ってみてはいかがでしょうか。

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