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パンが生焼けになる原因は?防止方法やアレンジ方法について紹介

パン作りをするなら、作った生地をオーブンでしっかり焼き上げるのが成功の秘訣です。とはいえ、パン作りでは焼き加減がとても難しく、生地が生焼けになってしまうこともめずらしくはありません。パンの生焼けはどうして起きてしまうのでしょうか。また、どうしたら生焼けを防ぐことができるのかについても、しっかり押さえておきたいところです。

今回は、パン作りにおける生焼けの原因や対処法について説明します。パンがどうしてもうまく焼けないという人は、ぜひ参考にしてみてください。

パンが生焼けになる原因は?防止方法やアレンジ方法について紹介

パンが生焼けの状態とは?

パンが生焼けの状態というのは、具体的にどのような状態を指しているのでしょうか。まずここでは、どのような状態がパンの生焼けに当てはまるのかについて詳しくみておきましょう。

パンの中身がきちんと焼けていない

パンの生焼けとは、パンの中身がきちんと焼けていない状態のことです。生焼けになっているとパンの生地がとろっとしており、生っぽい感じがします。パンが何となく生っぽいと感じる場合は、生焼けである可能性が高いです。

表面は焼けていても中身が焼けていない場合もある

パンの表面がしっかりと焼けているように見える場合でも、中身はきちんと焼けていないこともあります。外がカリカリしているのに中まで焼けていないなら、長く焼き続けると表面が焼けすぎて焦げてしまう恐れもあります。そのため、パンを焼くときは、中と外の火の通り具合のバランスも重要です。

パンが生焼けになる原因

では、そもそもパンが生焼けになってしまうのはどうしてなのでしょうか。パンが生焼けになる原因はひとつではなく、いくつかのパターンが考えられます。パンが生焼けになる原因について説明するので、ここでしっかりと押さえておきましょう。

水分の配合ミス

パンが生焼けになる原因としては、水分の配合ミスがあげられます。パンを作るときは生地に水分が多過ぎると、生焼けになりやすくなってしまいます。パンに含まれる水分の量というのは、単に加える水の分量だけで決まるものではありません。たとえば、卵のサイズによっても、パンに与えられる水分量は変化します。また、コーンやフルーツなどの具や水分の拭き残しなどにより、想定よりも多い水分がパンに含まれてしまうこともあります。

イーストが古い

パンが生焼けになる場合、イーストが古いという原因がある可能性もあります。イーストが古いと、発酵がきちんとできなくなってしまいます。一般的に、生イーストがもつのは2週間程度です。また、ドライイーストはきちんと保管すれば半年程度は保存がききます。それぞれのイーストに合わせた保管期間を守り、パンに使用することが大切です。

予熱が不十分

オーブンの予熱が不十分な場合も、パンが生焼けになる原因となります。なぜなら、オーブンが予熱でしっかり温まっていないと、温度が上がらずパンにしっかり火が通らないからです。よって、余熱が不十分だと、パンは生焼けになりやすくなります。

型に対する生地の量

パンが生焼けになるのは、型に対して入れる生地の量に問題がある可能性もあります。パン型に生地を詰め過ぎると膨らみ切ることができないため、生焼けの原因になるケースもあります。型を使用する場合は、型の大きさに合わせて分量を入れるようにしましょう。

パンの生焼けを防ぐポイント

パンを作る場合、生焼けになるのを防ぐにはどのようなポイントに気を付けたらいいのでしょうか。パンの生焼けを防ぐ方法には、いろいろとあります。生焼けをなくしておいしいパンを作るためにも、生焼けを防ぐポイントについて押さえておきましょう。ここでは、パンの生焼けを防ぐ代表的な方法について説明します。

材料の量は正確に

パンの生焼けを防ぐためには、パン作りに使用する材料は正確に測ることが大切です。お菓子作りにも共通することですが、材料を目分量で測るのは絶対にやめましょう。一般的な料理においては、目分量で材料を入れても大きく味や食感に変化が出ることはあまりありません。しかし、パン作りにおいては、ちょっとした材料の分量の違いが出来上がりに大きな差を生み出してしまいます。それは、生焼けを引き起こす大きな原因となります。特に水分を含むものについては、分量を多く入れてしまうと生焼けを引き起こしやすいです。そのため、パン作りをするときは、使用するすべての材料の分量をしっかりとはかったうえで使うようにしましょう。

オーブンから離れない

パンの生焼けを防ぐには、パンを焼くときはオーブンから離れないようにすることも大切です。常にパンの様子を確認し、きちんと焼けているかチェックしましょう。きちんと焼けていないようであれば、温度を調整することも必要です。また、失敗してしまった場合でも、途中の様子をみていれば、どのようなことが原因になっていたのか後から分析することができます。

予熱をしっかりしておく

パンの生焼けを防ぐには、オーブンの余熱をしっかりしておくことも重要です。余熱をきちんとおこなっていないとオーブンの中がしっかりと温まらず、焼いているときの温度も下がり気味になってしまうので注意が必要です。レシピに書かれた温度を守り、正しい温度でパンを焼き上げられるようにしましょう。

オーブンから出したあと余熱で焼く

パンの生焼けを防ぐには、中までじっくりと火を通すことが大切です。パン生地の中までしっかりと火を通すには、オーブンで焼き上げて外に出した後、そのまま余熱で火を通すと効果的です。パンが焼きあがったらそのままの状態で置いておき、生地の中まできちんと火が通るようにしましょう。

生焼けになったパンの食べ方

パンを作ったときに生焼けになってしまったら、どうやってそのパンを食べたらいいのでしょうか。生焼けのパンはそのまま食べるよりも、アレンジを加えたほうがおいしく食べられます。パンが生焼けになってしまったときは、アレンジを加えておいしく食べられるようにしましょう。

ドーナツ

生焼けになったパンは、ドーナツにして食べるというのもひとつの方法です。まず、生焼けになったパンを小さくカットし、油で揚げます。カリッとあがったら、砂糖をまぶすと簡単にドーナツが出来上がります。

ラスク

生焼けのパンは、ラスクとして楽しむのもおすすめです。一口大に切ったパンをオーブンで焼き上げます。そして、フライパンに入れて、バターやメープルシュガーパウダーなどと混ぜ合わせましょう。仕上げにグラニュー糖を振りかければ、本格的なラスクの完成です。

パンが生焼けになる原因を押さえてしっかり焼き上げよう

パンが生焼けになる原因を押さえてしっかり焼き上げよう

パンをおいしく食べるためには、生焼けにならないように気を付けることが大切です。中までしっかりと火を通す工夫をすることで、手作りのパンをしっかりおいしく仕上げられます。パンが生焼けになる原因はひとつではないので、自分の焼き方の問題はどこにあるのかきちんと見極めるところから始める必要があります。原因がわかれば、生焼けを防ぐのはそんなに難しいことではありません。自分のパン作りの工程をしっかり考察して、どのようなことが原因になっているのか一度よく考えてください。パンの生焼けを防ぎしっかり焼くことで、よりおいしいパン作りをおこなっていきましょう。

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