手作りパイやパイ生地の保存方法とは?
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手作りパイやパイ生地の保存方法とは?

手作りしたパイやパイ生地を保存する場合、どのようにしたらいいのでしょうか。おいしくパイを食べるためには、保存方法をしっかりと理解しておくことが大切です。パイは、基本的にあまり日持ちはしにくいです。そのため、少しでも長持ちさせるにはポイントを押さえた保存をする必要があります。

今回は、パイやパイ生地の保存方法について説明します。自分でパイやパイ生地を作り、おいしく食べ切りたいと考えている人はしっかり確認しておいてください。

手作りパイやパイ生地の保存方法とは?

パイの賞味期限

自分で最初からパイを手作りした場合、そもそも賞味期限はどれくらいになるのでしょうか。せっかく作ったパイをおいしく食べるためには、賞味期限についてもしっかり意識しておいたほうがいいです。状況や素材によって傷みやすさはそれぞれ違うため、条件による賞味期限の違いも確認する必要があります。ここでは、パイの賞味期限についての考え方を説明するので、しっかりチェックしてください。

フィリングあり

まずは、フィリングがある場合のパイの賞味期限について確認しましょう。フィリングがあるパイとしては、たとえばアップルパイなどが基本に考えられています。常温の場合、冷蔵の場合、冷凍の場合に分けて、それぞれ賞味期限について解説します。

常温の場合

フィリングがあるパイを常温で保存する場合、賞味期限はかなり短いです。基本的には、作った当日に食べることを前提に考えたほうがいいです。とくに、暑い真夏であれば、パイが冷めるまでが賞味期限と考えたほうがいいでしょう。それでは短すぎると感じるかもしれませんが、想像以上に常温ではパイが傷みやすいです。また、真冬の寒い時期で気温が10℃以下であれば、暖房の入っていない部屋に限っては最大で2日程度は賞味期限を伸ばすことができるでしょう。 ただし、ここで説明した内容はあくまでも目安です。実際のパイの賞味期限は、フィリングの材料や状態にもよっても大きく変化します。とくに、フィリングがあるパイの場合は、フィリングに水分が多く含まれています。そのため、傷みやすさが顕著であり、すぐにパイらしいサクサク食感がなくなってしまうでしょう。フィリングがあるパイを作った場合は、なるべく早く食べきったほうがいいです。また、食べきれない量を一度に作ってしまわないように注意する必要もあります。

冷蔵の場合

フィリングがあるパイでも、冷蔵するなら2、3日程度は賞味期限をもたせることができます。ただし、カスタードを使っているパイであれば、冷蔵しても賞味期限は2日までと考えたほうがいいでしょう。

冷凍の場合

フィリングがあるパイを冷凍すると、賞味期限を一気に伸ばすことができます。フィリングがあるパイの賞味期限は、最長で1ヵ月程度となります。なるべく長くもたせたいのであれば、冷凍して保存するようにしたほうがいいでしょう。

フィリングなし

フィリングがないパイとして、リーフパイなどが代表的です。フィリングがないパイは常温でも1週間くらいは、賞味期限があります。乾燥剤と一緒に容器に入れて密閉しておくと、傷みにくいでしょう。

パイの保存方法

パイを保存する場合、どのような方法をとったらいいのでしょうか。ここからは、パイを保存するときの具体的な方法について紹介します。パイをなるべく長持ちさせたいと考えているなら、ここで紹介する保存方法をしっかり守るようにしてください。

焼きあがったパイの場合

焼き上がったパイを保存するなら、冷蔵保存か冷凍保存が可能です。それぞれの保存方法の詳細について説明します。

冷蔵保存

焼き上がったパイを冷蔵で保存するなら、まずはパイの熱をとってしっかり冷ましましょう。パイの生地がしっかりと冷めたことを確認したら、ラップで全体を覆います。そのまま冷蔵庫に入れて保管するといいです。必要に応じてポリ袋やジップ付きの保存袋に入れてもいいでしょう。

冷凍保存

焼き上がったパイを冷凍保存するなら、まずはパイを切り分けましょう。そして、少し手間はかかりますが、1つずつラップに包みます。さらに、それぞれを保存容器やフリーザーパックに入れて密閉してください。その状態で冷凍庫へ入れておくと、冷凍焼けも防ぎながらきちんと状態を維持できます。

焼く前のパイの場合

パイは焼く前の状態で保存することも可能です。焼く前のパイとは、フィリングも乗せた状態を示しています。約前のパイの場合、冷蔵での保存はあまりおすすめできません。なぜなら、冷蔵庫で焼く前のパイを保存していると、フィリングの水分が出てパイの生地が水っぽくなるからです。よって、たとえパイの保存期間が1日など短期間の場合であっても、保存したいなら冷凍したほうがいいでしょう。 なお、焼く前のパイを冷凍し、それを実際に焼くときにはすぐにオーブンに入れて構いません。変に解凍すると、水っぽくなる原因になります。オーブンでは解凍する時間も必要なので、約時間を通常よりも長めにとるといいでしょう。

パイ生地だけを保存する場合

では、タルトとして作ったものではなく、純粋にパイ生地だけを保存したい場合はどうしたらいいのでしょうか。パイ生地だけを保存するときには、また異なるポイントがあります。ここでは、パイ生地だけを保存する場合について、賞味期限や保存方法などを紹介します。パイ生地を多めに作ったときは、ここで紹介する内容を参考にしてみてください。

賞味期限

パイ生地の賞味期限は、冷凍で保存すると3週間程度となります。決して長いわけではないですが、よくパイ生地を使って手作りする人であれば、十分な期間であるといえるでしょう。

保存方法

作ったパイ生地を保存する時は、生地を作ったらすぐに冷凍庫へしまってください。このときは、生地がなるべく空気に触れないようにする必要があります。そのため、ラップでしっかり包んだうえで冷凍するといいでしょう。フリーザーバッグを活用すれば、冷凍焼けもきちんと防げます。

解凍方法

冷凍保存したパイ生地を使うときは、冷蔵庫で解凍します。パイ生地を使う数時間前に冷凍庫から必要な分を取り出し、冷蔵庫で少しずつ解凍を進めましょう。なお、冷蔵庫ではパイ生地を完全に解凍する必要はありません。むしろ、半解凍程度の冷たい状態で成形を始めたほうがスムーズでしょう。

パイ生地の賞味期限や保存方法を理解しておこう

パイ生地の賞味期限や保存方法を理解しておこう

パイやパイ生地を手作りするなら、それぞれの保存方法についてしっかりと理解しておきましょう。意外に思う人もいるかもしれませんが、パイやパイ生地は日持ちがきかない食べ物です。そのため、基本的には早く食べきる必要があります。どうしてもすぐに食べきれない場合は、適切な方法で保存することが必要です。そうすれば、単にそのまま置いておく場合に比べると、少し賞味期限を伸ばすことができるようになります。ただし、賞味期限は実際のパイの状態によっても、変化する可能性があります。使用する具材によっても、賞味期限は変わるでしょう。そのため、目安となる期限を意識しながらも、実際のパイの様子をしっかり見ながら期限を判断する必要があります。そうすれば、おいしいパイを長持ちさせて、よりしっかりとパイの魅力を感じることができるでしょう。手作りパイの賞味期限に配慮し、パイづくりを楽しんでください。