スパイスの種類!ホールとパウダーの違いとは?
記事更新日:2023年8月21日一口にスパイスといっても形状には種類があります。それは、「ホールスパイス」と「パウダースパイス」です。これは形状の違いなので、どんなスパイスもホールまたはパウダーの両方で使用することができます。使い分けをおこなえば、料理の味をしっかりと引き立てておいしく仕上げること可能です。
この2種類のスパイスにはどういった違いがあるのでしょうか。料理を楽しみたいならスパイスの活用は必要不可欠だといえるでしょう。今回はホールスパイスとパウダースパイスの違いについて、詳しく説明していきます。
目次
スパイスの形状の種類
スパイスにはホールとパウダーの2種類があります。それぞれにはどのような違いがあるのでしょうか。まずは基本的なそれぞれの違いについて把握しましょう。
ホールスパイス
ホールスパイスとは、スパイスの本来の原型そのままのものをいいます。実の形をしているものが多いです。ホールスパイスが手元にあればそのまま使うだけでなく、パウダー状に砕いて使うこともできるので便利です。また、スパイスはホールを砕くことで香りを外に発するので、ホール状のものであれば新鮮な香りを保ったまま保管することが可能です。
パウダースパイス
パウダースパイスは、ホールを挽いて粉にしてあるスパイスです。スーパーなどでは、パウダー状のスパイスが中心に販売されています。そのことからも分かるように、一般的にはスパイスはパウダーで使用することのほうが多いでしょう。使いたいときにすぐに取り出せるので、使い勝手のよさを求めるならパウダースパイスがおすすめです。
ホールとパウダーの選び方
スパイスを選ぶときは、ホールとパウダーのどちらを選んだらよいのでしょうか。それぞれ異なる利点があるため、スパイスを利用する場面を見極めたうえで選ぶことが大切です。ここでは、スパイスの選び方のポイントをおさえておきましょう。
味と香り
スパイスは何といっても味と香りが重要です。ホールはスパイスのもとの形状をしていますが、味や香りはその中身にあるのでそのままでは味や香りはあまり感じられません。使用するときに、砕いたり挽いたりすることで新鮮な香りを楽しむことができます。一方、パウダーはあらかじめホールを細かく挽いたものです。挽いてから時間が経っているので、挽きたてに比べると少し味や香りが劣る部分があります。
使いやすさ
ホールはそのままでも砕いても使うことができるので、使い方の幅が広いのが魅力です。ただし、パウダー状にして使用したいならその都度挽く手間がかかるのが少し面倒なところです。なお、ホール状のままで使用するなら、使うための手間はそこまでかかりません。また、パウダーであれば使いたいときに砕く必要はないので、すぐに取り出して振りかけられるところが便利だといえるでしょう。
料理法
ホールは料理で加熱をおこなう場合などに適しており、具材にしっかりと香り付けをおこなうことができます。また、あとから取り出したいときにも簡単にありかを探せるのが便利なポイントです。一方、パウダーは具材全体にまんべんなくスパイスを行き渡らせたい場合や、仕上げに振りかけるのに便利だといえます。
ホールスパイスの特徴と使い方
ホールスパイスは具体的にはどういった特徴があるのでしょうか。また、使い方はどのようにすればよいのでしょう。ここでは、ホールスパイスの具体的な使用方法について紹介します。普段はあまりホールスパイスを使う機会がないという人も多いかもしれませんが、本格的な料理を作るためにはホールスパイスを上手に活用することが重要です。この機会にぜひホールスパイスの使い方を覚えておきましょう。
食感が楽しめる
ホールスパイスはパウダーに比べると存在感が大きいので、カリッとした食感も楽しむことができます。噛んだ瞬間に香りや味がはじけ出るので、スパイス本来の新鮮な味わいを楽しめるのが魅力です。
料理中に取り出しやすい
ホールスパイスは料理に一度入れたあとに取り出すことも可能です。ホールは形が大きいので、料理によっては食事の邪魔になってしまうこともあります。とはいえ、香りをつけ終わったあとでも簡単に取り出せるのでどんな料理にも使いやすいといえるでしょう。
香りがとびにくい
ホールスパイスで香りをつけるとしっかりと濃厚な香りがつくので、調理している間に香りが飛んでしまうことがありません。スパイスの香りを活かしたいのであれば、ホールスパイスを使用するのがおすすめです。ホールスパイスを使用すれば、本格的な風味を再現することができます。
長時間加熱する料理に向いている
ホールスパイスは煮込み料理や炒め料理などに使用するのに向いています。ホールスパイスなら長時間加熱しても、しっかりと香りが保たれるのでおいしい料理作りにつながります。
パウダースパイスの特徴と使い方
では次は、パウダースパイスの特徴や使い方についてみてみましょう。ホールスパイスとの違いをよくおさえることが重要です。パウダースパイスは普段よく使っていて慣れている人も多いでしょう。しかし、何気なく使用しているという人も多いはずなので、改めて特徴や使い方についてよく確認してみてください。
何もしなくても香りがたつ
パウダースパイスは料理に入れるだけで、すぐに良い香りが広がります。スパイスを挽くための器具がなくてもスパイスを使用できるので便利です。スパイスに慣れていない初心者でも簡単に扱えるのが大きな魅力だといえます。
香りの持続力は弱い
パウダースパイスはあらかじめ挽いてあるので、香りや味の鮮度はそこまで高くありません。そのため、たくさん加熱するとあまり香りや味が感じられなくなるでしょう。また、料理の仕上げに使用する場合も、食べる直前にかけないと風味を活かせません。パウダースパイスを使用するなら、香りを感じやすくするための工夫をしたほうがよいでしょう。
量を調節しやすい
パウダースパイスは使用するスパイスの量を調整しやすいという特徴があります。食材全体に馴染ませたい場合でも、まんべんなく全体にスパイスを行き渡らせることが可能です。少量ずつ量を調整したい場合にも非常に重宝します。
下ごしらえや仕上げにも使える
パウダースパイスは仕上げに振りかけるだけでなく、下ごしらえの段階でも使用できます。食材全体に振りかけて馴染ませたり、練り込んだりするのにもぴったりです。料理のさまざまな場面で活躍させることができるでしょう。
ホールスパイスとパウダースパイスにはそれぞれ違った特徴がある!
ホールスパイスとパウダースパイスには、このようにさまざまな違いがあります。それぞれの特徴を活かして活用できると、スパイスはより便利なものとなるでしょう。普段スパイスを使用するときは、無条件でパウダーを選んで購入しているという人も多いのではないでしょうか。しかし、スパイスを使っておいしい料理を作りたいなら、パウダースパイスだけでなくホールスパイスも活用するとより味わいの深さを広げることができるでしょう。ホールスパイスを用意しておけば、あとからパウダーにすることもできるので非常に便利です。スパイスの形状による特徴を理解して、上手に使い分けをおこなっていきましょう。そうすれば、より本格的な料理を作れるようになるはずです。