DIYに関するコラム

DIYには、さまざまな材料を使用します。たとえば、棚を作るための木材を選ぶときは、木の特徴を理解し、そのうえで適切な木の種類を選ばなければなりません。一口に木と言っても、加工のしやすさや耐久性が異なるため、注意が必要です。
今回は、DIYに必要な木材や塗料について、その種類と選び方などについて説明します。この内容を意識しながら実際に自分の目で見て材料を選んでいるうちに、自分自身の感覚で材料を選べるようになるはずです。
DIYでは、木材をたくさん使用します。木材の種類と選び方について見ていきましょう。
木材は、1枚の板の部位ごとに名称が決まっています。まず、木材の年輪が見える切り口が「木口(こぐち)」です。年輪の縦方向の断面は「木端(こば)」と呼びます。さらに、木口と木端から見て垂直になっている面が「木表(きおもて)」です。木表の反対側は「木裏(きうら)」と言います。また、木の枝がついていた部分を「節(ふし)」と呼び、節が抜けて穴があいている部分は「抜け節」となります。
木は天然の素材なので、湿度の変化による吸水や乾燥よって性質が変わることがあります。場合によっては、木裏側が膨らんで反ることもあります。そのため、外に置くベンチやウッドデッキを作るなら、木裏が上になるようにしましょう。そうすれば、仮に木材が反ったとしても、雨水がたまってしまうことはありません。
木材は大きく分けると、3つの種類があります。
SPF材は、エゾマツ、マツ、モミの3種類が混合した木材です。これらを英語で表記すると、エゾマツはSpruce、マツはPine、モミはFirとなります。それぞれの頭文字をとって、SPF材と呼ばれています。SPF材は比較的やわらかいため、切断しやすいのが特徴です。ただし、耐水性が低いため、屋外や水のかかりやすい場所で使用する際は、防水・防腐加工を施す必要があります。
集成材は、小さな木材を接着剤で合わせて作られた板です。反りや割れに強いのが特徴です。家具を作る際に使われることが多く、テーブルなどの天板にもよく使用されます。使いやすいですが、ほかの木材に比べると高価です。
合板は、薄い板を何層にも重ねて作られた板です。集成材と同じく反りや割れに強いという特徴があります。集成材よりも安価で手に入れることができるため、より使いやすいでしょう。ただし、木目がないため、木の質感を生かした作品を作りたい場合には不向きです。
木の種類によっても、さまざまに異なる木材の質感を楽しむことができます。たとえば、スギは家具や建材として幅広く使用される木材ですが、柔らかいため加工が簡単で、価格が安いのが特徴です。使いこんだスギの古材は、おしゃれな材料として人気があります。また、タモは家具に使われることが多く、木目がはっきりした木材で、固いですが弾力性があります。さらに、ヒノキは耐水性や防虫性があり、家のなかでの使用にも適しています。香りがよくて表面も美しいため、高級な木材として販売されています。そして、キリも高級な木材として人気があり、タンスや机の引き出し、化粧箱によく使用されています。湿気に強いですが、傷が付きやすいという特徴があります。
木材はいろいろな場所で購入することが可能です。ホームセンターの材木コーナーや材木店、DIY専門店、ネット通販などさまざまな店舗をあげることができます。
ホームセンターは、扱いやすい木材が豊富です。木材以外の材料や道具も揃っているため、DIYに必要なものを一度に揃えたいという場合はホームセンターがおすすめです。
材木店は建設会社に木材を卸すという業務をメインに取り扱っていますが、一般客でも木材の購入は可能です。大きな家具を作る場合は、材木店で木材を探すと豊富な種類のなかから好きなものを選ぶことができます。木材のプロから的確なアドバイスがもらえるのも嬉しいポイントです。
DIY専門店は、おしゃれな家具を作りたい場合におすすめです。古材なども揃っているため、雰囲気のある家具などを作ることができます。素敵な家具を作るポイントなども聞くことができるため、より本格的なDIYを楽しめるはずです。
ネット通販を使用すれば、気軽に木材を購入することができて便利です。部屋のサイズを測りながら必要な木材をすぐに注文すれば、買い忘れもなくすことができます。
木材を購入する際は、使用目的をはっきりさせてから選ぶようにしましょう。木の材質や強度によっては、使用の目的に合わない場合もあります。また、木は天然素材であるため、同じ商品として売られている木材でも品質に差があることもあります。同じ木材を複数使用するときでも、自分の目でそれぞれの品質を確認するのが望ましいと言えます。
塗料は作品の印象を左右する大事なポイントです。特性を理解して作品をきれいにしあげましょう。
代表的な塗料としては、水性塗料と油性塗料の2種類があります。
水性塗料は、水でうすめることができる塗料です。塗装に使った刷毛や容器は、塗料が乾く前なら水洗いで簡単にキレイにすることができます。水性塗料は、完全に乾けば水がかかっても溶けることはありません。ただし、光沢はあまり出ないという特徴もあります。
油性系塗料は、ペイントうすめ液でうすめて使用する塗料です。塗装に使った刷毛や容器は、ペイントうすめ液を使用して落とします。乾燥させたうえで重ね塗りをすると、固い塗膜を作ることができます。水性塗料に比べて光沢が出やすいという特徴があります。
塗料には水性塗料と油性塗料のほかに、ステイン塗料というものもあります。ステイン塗料は、木材用の塗料で油膜を張らないのが特徴の塗料です。ステイン塗料は塗っても木材に傷や汚れがつきやすいですが、木目をはっきりさせることができるのがポイントです。安価な木材でもステイン塗料を塗ると、高級感を出すことができます。
水性塗料と油性塗料、ステイン塗料のほかにも、造膜塗料というものがあります。ワックスやウレタンニスがこれにあたり、主に作品の仕上げに使用します。
ワックスは木材に塗ることで、表面を保護する役割を果たします。塗料と合わせて使用すれば、より深みのある木の質感を表現することが可能です。ただし、熱や水に弱いため、作品を置く場所には注意が必要です。ワックスは布などに染み込ませ、木材に刷り込むようにして塗布していきます。ワックスは油性なので、必ず手袋をして作業するようにしましょう。
ウレタンニスは、木材にかたい塗膜を作ることができます。傷が付くと目立ちやすいため、作品は丁寧に扱いましょう。ウレタンニスは刷毛を使って木目に沿って塗っていきます。一度乾燥させてから二度塗りを行ってください。
DIYで使用する材料にはいろいろなものがあります。はじめはそれぞれの違いや用途が分かりづらいかもしれませんが、少しずつ覚えながらDIYを楽しんでみてください。素材の違いを使い分けられるようになると、DIYの腕前も格段に上がっていくでしょう。
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