羊毛フェルト作品や羊毛の正しい保管方法は?
記事更新日:2023年8月21日羊毛フェルトは繊細でデリケートな素材となっているため、扱い方には注意が必要です。特に保管方法を誤ると、取り返しのつかない劣化につながる可能性もあります。羊毛フェルト作品や羊毛そのものを正しく保管するには、どうしたらいいのでしょうか。
今回は、羊毛フェルト作品や羊毛の正しい保管方法について説明します。羊毛フェルトを正しく保管して、いつまでもきれいな状態を保ちたいという人はぜひ参考にして役立ててみてください。
目次
羊毛の性質と劣化
羊毛フェルトを使った作品や羊毛フェルトの材料はデリケートであり、きちんと保管しないと劣化する可能性があります。羊毛はその名のとおり羊の毛であり、たん白質系繊維です。そのため、さまざまな要因によって影響を受けることがあります。具体的に羊毛にはどのような性質があり、どういった劣化をすることがあるのでしょうか。まずは、羊毛の性質や劣化の特徴を説明します。
日光や湿度の影響を受けやすい
羊毛フェルトは、日光や湿度など自然に発生する環境の変化に大きな影響を受けます。そのため、羊毛フェルトを不用意に放置しておくと、知らぬ間に劣化してしまう恐れがあります。保管方法に気を配ることで、長く羊毛フェルトの作品を楽しむことができるようになります。
からまりやすい
羊毛フェルトのもうひとつの特徴として、からまりやすいという性質があります。羊毛は細かい繊維となっているため、きちんと保管しておかないとからまってしまうので気を付けないといけません。
保存方法に注意が必要!
羊毛フェルトは、ここまで説明したようにデリケートな性質を持っています。保存方法に注意しないと、変色したり臭いがついたりすることもあります。場合によっては虫が湧いてしまうこともあるため、十分な配慮が必要です。せっかく購入した羊毛フェルトの材料や作った作品は、きれいな状態で保存したいものです。羊毛フェルトを扱うのであれば、羊毛フェルトの特徴をしっかり押さえたうえで保管しなければなりません。
羊毛の保存の仕方
羊毛フェルトは、具体的にどのように保存するのがよいのでしょうか。羊毛フェルトはすでに説明したとおり、保存の仕方がとても重要です。保存の仕方をないがしろにしていると、すぐに劣化してしまうかもしれません。ここでは、羊毛の保存の仕方について詳しく説明するので、ぜひ参考にしてみてください。
湿気吸収を避ける
羊毛を保存するときは、羊毛が湿気を吸収しにくい環境を整えましょう。たとえば、長期保管するのであればシッパー付きの袋やケースに入れて密封すると効果的です。このようにしておけば、室内や保管場所の湿度が変化しても、環境に左右されて羊毛が湿気を吸収してしまうことがありません。袋に小分けにして保存しておくと、羊毛フェルトの整理整頓にも役立ちます。
虫を防ぐ
羊毛フェルトは、放っておくと虫が湧いてしまうこともあります。天然素材であるため、これは仕方のないことです。とはいえ、しっかり対策しておけば、虫を寄せ付けないようにすることも十分可能です。羊毛フェルトに虫がつかないようにするためには、防虫剤を使用するのがおすすめです。衣類用の防虫剤などを活用して、虫が羊毛フェルトに近付かないようにしましょう。
からまり合うことを防止する
羊毛フェルトを保存するときは、羊毛フェルトどうしのからまり合いにも注意が必要です。特に、違う種類や色の羊毛を一緒に保管するとからまりやすくなると言われています。そのため、基本的に羊毛フェルトは種類別にきれいに分けてしまったほうがよいでしょう。個別に透明な袋に入れておけば、湿気を防ぎながらからみ合いも回避することができます。
羊毛フェルト作品の保管方法
羊毛フェルトの材料は、袋に入れて保存することができます。しかしながら、羊毛フェルトの作品はしまっておくよりも、飾っておきたいと考える人が多いはずです。羊毛フェルトの劣化を防ぎながら飾るにはどうしたらいいのでしょうか。羊毛フェルトの素材と同じく、作品もデリケートであることに変わりはありません。ここでは、羊毛フェルト作品の保管方法で気を付けたいことに触れつつ、具体的な保管方法について説明します。
保管方法が悪いと劣化する可能性がある!
羊毛フェルト作品は、保管方法が悪いと劣化する可能性があるので注意しましょう。たとえば、直射日光に当たり過ぎると変色してしまう可能性があります。また、湿気がたまるとカビが生えてしまう恐れもあるでしょう。カビが生えてしまうと不衛生なので、せっかく作った作品を処分しなければならなくなる可能性もあります。さらに、羊毛フェルトはホコリもつきやすいです。羊毛フェルトは細かい繊維でできているため、部屋の小さなホコリが少しずつ蓄積されていくでしょう。加えて、ホコリがたまると変色の原因になることもあります。
作品の劣化を避ける保管方法
では、羊毛フェルト作品の劣化を避けるには、作品についてどのような保管方法を実践したらいいのでしょうか。ここでは、最低限気を付けたい羊毛フェルト作品の保管方法について説明します。
*置き場所
羊毛フェルト作品の置き場所は、直射日光を避け、風通しの良い場所を選ぶことが大切です。これらの条件を満たしていれば、日光による変色や湿気によるカビを防ぐことができます。
*カバー
羊毛フェルト作品をよりしっかり保護するためには、カバーをかけるというのもひとつの手です。たとえば、ガラスなどのケースで覆えば、ホコリからしっかりガードすることができます。ケースの中に乾燥剤や防虫剤を入れておけば、さらに湿気や虫なども防ぐことができます。
やってはいけないこと
羊毛フェルト作品については、やってはいけないこともあります。たとえば、汚れてしまったからといって、水洗いをするのはいけません。羊毛フェルト作品を水洗いすると、縮んだり傷んだりする可能性が高いです。たとえば、臭いがついてしまったときは、風通しの良いところでしっかり風に当てるとよいです。
羊毛フェルトは正しく保管しよう!
羊毛フェルトについては、正しい保管方法でしっかり保存することが大切です。しっかり保存することができれば、羊毛フェルト本来の優れた性質を生かし続けることができます。羊毛フェルトは繊細でデリケートな質感が大きな持ち味です。だからこそ、環境の変化に弱いため、きちんとした対策を講じる必要があります。羊毛フェルトの性質をきちんと理解して必要な対処をおこなえば、羊毛フェルトは長く楽しむことが可能です。せっかく作った作品は、きちんと保管して長く楽しめるようにしましょう。
羊毛フェルトは作品にする前も後も、きちんと保管することが大切です。作品にする前の素材である羊毛フェルトも保管をしっかりしなければなりません。つい買ったままの状態で長く置いておくことがないようにしてください。最適な環境に保管場所を決め、密封できる袋などに分類してしまうことが大切です。特に長期保存する場合は、保存の方法が羊毛の性質に大きな変化を与える可能性があるので要注意です。羊毛フェルトの保管方法に気を付けて、羊毛フェルトの質感を最大限に生かせるようにしましょう。そうすれば、羊毛フェルトの作品作りをより楽しむことができるはずです。