羊毛フェルトでの作品作りを失敗した!どうやってやり直しをしたらいいの?
記事更新日:2023年8月21日ニードルフェルトでは、羊毛フェルトを使った魅力的な作品を作ることができます。とはいえ、素材となる羊毛フェルトはふわふわとしているため、どうしても扱いが難しいです。よって、特に初心者のうちは失敗してしまうこともめずらしくありません。
羊毛フェルトの作品作りがうまくいかなかった場合、どのようなやり直し方法があるのでしょうか。今回は、ニードルフェルトでの作品作りについて、失敗をどうやり直したらいいのかについて説明します。
目次
ニードルフェルトでよくある失敗と原因って?
ニードルフェルトでは、どのような失敗が起こりやすいのでしょうか。また、それぞれの原因についても気になるところです。あらかじめ失敗の原因について理解しておけば、失敗を防ぐことにもつながります。また、実際に失敗した経験がある人も、失敗の原因を押さえておくことは重要です。ここでは、ニードルフェルトでよくある失敗と原因について確認するので、しっかり理解しておきましょう。
なかなかまとまらない
ニードルフェルトの悩みとして多いのは、羊毛フェルトがなかなかまとまらないことです。言い換えれば、フェルト化しないともいえます。その場合は、刺す回数や力が足りないという原因が考えられます。ニードルフェルトにおいては、ニードルでしっかりと羊毛フェルトを刺すことで全体を固定していきます。そのため、しっかりと刺していないとなかなか全体がまとまりません。また、その他の理由としては、芯が柔らかすぎるということも考えられます。芯材はしっかりと安定感のあるものを使うようにしたほうが、全体のまとまりもよくなるでしょう。
表面は硬いのに中が柔らかい
ニードルフェルトにおいては、表面よりも中が柔らかくなってしまうという失敗もあります。その場合は、ニードルの刺し込み方が浅い可能性が高いです。しっかりとニードルをさすようにすることで、中をしっかり固定していく必要があります。
硬くなってしまった
ニードルフェルトの失敗としてはまとまらないことや柔らかくなってしまうことがあげられる反面、硬くなってしまうという失敗も起こり得ます。ニードルフェルトが硬くなってしまうのは、ニードルの刺しすぎが原因である可能性が高いです。また、ニードルを刺しすぎている場合、針の刺し跡が残るという失敗が起きることもあります。いずれにせよ、ニードルの刺し方に注意するようにしたほうがよいでしょう。
長くなってしまった
ニードルフェルトは、少し気を抜くと思っていたよりも長くなってしまうこともあります。この場合、固定の仕方や押さえ方に原因がある恐れがあります。しっかりと本体を固定したり押さえたりすることで、ニードルフェルトの形をきれいに保つようにしましょう。
丸くするつもりが四角や円柱状になってしまった
ニードルフェルトでは、形をイメージ通りに作り上げるのが意外と難しいです。たとえば、丸くするつもりでいたにもかかわらず四角や円柱状になってしまうこともあります。その場合の原因としては、同じところばかり刺していることがあげられるでしょう。全体のバランスをみながら刺していくようにする必要があります。
ニードルフェルトを失敗したときのやり直し方
ニードルフェルトで失敗したときは、どのようにしてやり直すのがよいのでしょうか。せっかく作っている作品ですから、できるだけきれいな状態になるように修正したいですよね。そこで、ここではニードルフェルトを失敗したときのやり直し方について説明します。うっかり失敗してしまったときは、ぜひここで紹介することを試してみてください。
硬さや形についての失敗をやり直すには?
ニードルフェルトがなかなかまとまらないときは、ある程度まで手で揉んで押し固めてから針で刺すというのが効果的です。また、芯を硬く巻き直すことで全体を上手くまとめやすくなります。なお、ニードルフェルト全体の状態によっても対処法は微妙に異なるので、それぞれについて説明しておきます。
*範囲が狭くてまだ柔らかいとき
範囲が狭くてまだ柔らかいときは、やり直したい部分をちぎったうえで羊毛をかぶせ、刺し直すという方法が効果的です。また、丸くしたいのに角張ってしまった場合は、角となっている部分を重点的に刺すことで丸みを帯びた形に直すことができます。
*範囲が広くて硬いとき
範囲が広くて硬いときは、その部分をハサミで切り取ってしまいましょう。そして、その上から羊毛をかぶせて刺し直すと、全体とうまく馴染ませることができます。
仕上がりの悩み
羊毛フェルトの仕上がりについて悩んだときは、どのように対処したらいいのでしょうか。たとえば、全体がふにゃふにゃしていると、あとから刺しても中心部がフェルト化しにくいです。そのため、どうしても仕上がりに満足できないときは、最初の芯の巻き方を硬くするところからやり直さなければなりません。また、表面の毛羽立ちやでこぼこが気になるときは、極細ニードルで浅く小刻みに刺すと目立たなくなります。
そのほかの失敗を防ぐための対策方法
ニードルフェルトにおいては、他にもさまざまな失敗が考えられます。そのほかの失敗を防ぐには、どのような対処をしたらいいのでしょうか。ここでは、そのほかの失敗を防ぐための対策方法について説明します。
装飾の失敗
ニードルフェルトの装飾がうまくいかなかったときは、どうしたらいいのでしょうか。ニードルフェルトの装飾としては、パーツや刺繍などさまざまなものがあります。この場合、基本的に剥がしてやり直すしかありません。きれいにはがせばやり直しはきくので、諦めずに試してみましょう。
作業中の失敗
ニードルフェルトで作品作りをしていると、途中で針が折れてしまうこともあります。その場合、針を新しくすれば作業を続けることは可能です。ニードルの扱いが難しいと感じる場合は、石鹸でフェルト化する方法もあるので、そちらを試してみるとよいでしょう。
指を刺してしまう
ニードルフェルトでは、ニードルで指を刺してしまう人もいます。指を刺さないようにするためには、指サックをすると効果的です。安全に楽しく作業を進められるようにしましょう。
羊毛フェルトで失敗したとしても冷静に対処しよう
羊毛フェルトは扱いが難しいため、初心者は失敗することもめずらしくはありません。その場合は、原因をしっかり把握して冷静に対処することが大切です。原因に合わせた対処をしっかりとおこなえば、失敗を上手くカバーできる場合も多いです。少しずつ修正していけば、最後には素敵な作品をきちんと完成させることができるでしょう。修正しながら何回も作品を作っていくと、次第に失敗も少なくなっていくはずです。羊毛フェルトではさまざまな作品を作ることができ、アレンジ次第ではオリジナリティあふれる小物を生み出すことも可能です。自分だけの作品を作れるようになったら、とても素敵ですよね。周囲の人にプレゼントしてもとても喜ばれることでしょう。そのためには、失敗をバネにして作業を繰り返していくことが大切です。最初から上手にできるわけではないのは誰でも同じなので、そんなに気にする必要はありません。羊毛フェルトでさまざまな作品を作り、楽しんでいきましょう。