ハンドメイドの注意書きの書き方とは?
記事更新日:2023年8月21日ハンドメイド作品を販売するときは、注意書きをしっかりと記載する必要があります。注意書きが不十分であると、あとから思わぬトラブルを招く恐れがあるので要注意です。自分としては「これは暗黙の了解のはずだ」と思うことでも、相手には伝わっていないケースがほとんどなので、必要な内容は必ず記載しましょう。
といっても、具体的に何を記載すべきか分からないという人も多いかもしれません。今回は、ハンドメイドの注意書きの書き方について紹介します。
目次
ハンドメイドの注意書き
ハンドメイド作品を販売するときは、注意書きをつけておくのが基本です。それには、さまざまな理由があるので、まずは1つ1つ確認してみましょう。
事前にトラブルを回避する
注意書きをつけておけば、予想されるトラブルを事前に回避することが可能です。初めて使用する人にはとっては、作品に思いがけない性質があることもあります。そんなときに注意書きがなければ、クレームが入る可能性もあります。一言添えておくだけで、そういった事態を防ぐことができるでしょう。
使用上の注意や使用方法を記載
注意書きとしては、使用上の注意や使用方法を記載するのが基本です。作品を使用する際に知っておいてもらいたい情報を盛り込んでおきましょう。お客さんが読みやすいよう、箇条書きにして分かりやすく表現するのも大切です。
お客様が損害を受けた場合の責任の有無
注意書きには、作品をお客さんが使っている中で損害が生じた場合の責任の有無について表記しておくことも重要です。製品の特性上そういった事態が予測できるような場合には、必ず責任の所在や範囲を明確にしておいたほうがよいでしょう。
作品について
注意書きに書く内容としては、作品の性質について表記しておくことが多いです。ちょっとしたことでも記載しておけば、何か問題が起きてもお客さんが納得してくれる可能性が高くなります。一般的にみて書いておいたほうがよい内容について紹介します。
仕上がりにはばらつきがある
ハンドメイド作品は1つ1つが手作りであるため、品質に差が出ることが多いです。販売するときはそのことについて触れ、お客さんの理解を得られるようにしておく必要があります。具体的な内容としては、以下のとおりです。
*天然素材のためばらつきがある
ハンドメイド作品を作るときは、素材も自分自身で用意します。天然素材を使用するとなると、素材の質にもばらつきが出る可能性が高いです。その場合は、きちんとそのことについて表記し、お客さんの理解を得られるように配慮しなければなりません。
【注意書きの例文】
天然素材を使用しているため、品質に個体差が出る場合があります。
*色や模様、形に若干の違いがある
手作りの作品なら、色や模様の付け方、形や大きさにも若干の差が出てしまうことが多いです。それはハンドメイドならではの味わいでもありますが、念のため注意書きとして表記しておいたほうがよいでしょう。
【注意書きの例文】
全ての作品を手作業で作成しているため、色や形などに若干の差が出てしまう場合がございます。
*使っている端末によって色が異なって見える
インターネットを介して作品を販売している場合は、写真と本物の作品の色が微妙に異なって見える可能性もあります。とくに、自分のスマートフォンやパソコンでは大丈夫だと思っていても、他人が使用している端末から見ると大きく印象が異なる場合も無いとはいえません。その旨をサイト上に記載しておくと、商品到着後に「イメージと違ったから返品したい」などと言われることも少なくなるでしょう。
【注意書きの例文】
お客様がお使いの端末や閲覧状況によっては、写真と実物の色味や質感に差が出る場合がございます。
取扱いについて
注意書きには、ハンドメイド作品の取り扱い方法について記載する必要があります。作品を使用するうえでのトラブルに関する注意書きなので、必要な内容は必ず記載するようにしましょう。
子供やペットの誤飲に注意
アクセサリーなど小さな作品の場合は、子どもやペットの誤飲に気をつけるよう注意を促す記載をするとよいです。手の届かない場所にしまうよう、注意喚起するような内容とするとよいでしょう。
【注意書きの例文】
小さなお子様やペットによる誤飲の可能性があるため、使用しないときは手の届かない場所に保管してください。
強度についての注意
ハンドメイド作品に限らず、ものは使用していれば壊れる可能性があります。そのため、そういった点にも配慮した記載が必要です。
*破損の可能性
ハンドメイド作品は、繊細なものが多いです。手作りで作っているので、強度を上げるのは難しいといえるでしょう。そのため、取り扱いに注意してほしい旨も記載したほうがよいです。
【注意書きの例文】
作品はデリケートであるため、強い力をくわえないようご注意ください。市販品ほどの強度は無いため、負荷がかかると破損する恐れがあり危険です。
*コーティングが傷つく可能性
表面にコーティングを施している場合、そのことにも触れておくとよいでしょう。コーティングしているとはいえ、絶対に傷がつかないわけではないという断り書きが必要です。
【注意書きの例文】
表面にコーティング加工を施しておりますが、とがったもので力がかかると傷がつく恐れがあります。
*防水加工かどうかの注意
防水加工の有無についても一言添えておくとよいでしょう。水濡れが心配な作品なら尚更必要です。
【注意書きの例文】
防水加工ではないため、水濡れにご注意ください。
金属アレルギーについての注意
アクセサリーの場合は、金属アレルギーに対する記載もあると親切です。買うときに判断できるよう、サイト上の目立つ場所に表記しましょう。
【注意書きの例文】
金属アレルギーに対応した商品ではありません。肌に合わない場合は使用を中止してください。
品質について
ほかにも品質について特筆すべきことがあれば、注意書きにもれなく盛り込むべきです。必要なことであれば、量が多くなっても問題ないので適切に表記しましょう。
【注意書きの例文】
保管の際は、直射日光や高温を避けてください。
金額・配送・禁止事項について
注意書きとしては、ほかにも金額や配送方法などさまざまな内容について記載すべきです。代表的なものについて紹介します。
配送方法や送料などを記載
配送方法や送料については、トラブルが起きやすい部分なのでもれなくきちんと表記しましょう。注文前に必ず目に入る場所に記載するようにしてください。
【注意書きの例文】
入金から商品発送まで○日程度お時間をいただきます。
キャンセル・返品・交換について
キャンセルや返品などについても、あらかじめルールを決めて周知する必要があります。配送方法と同じく、見やすい場所に記載しましょう。
【注意書きの例文】
入金後のキャンセル、返品、交換は対応できませんので、十分ご注意ください。
禁止事項
何か禁止していることがある場合は、その旨をきちんと記載しておくとよいでしょう。たとえば、ハンドメイドを販売している人は、転売禁止の旨を記載している場合が多いです。
【注意書きの例文】
第三者への転売を目的とするご購入はお断りしております。
ハンドメイドの注意書きには重要なことをしっかりと盛り込むべき
ハンドメイドの販売をおこなうときは、必ず注意書きを記載するようにしましょう。注意書きはトラブルを防ぐためにも大きく役立ちます。作品を丁寧に扱ってもらうためにも、しっかりと周知したうえで販売を進めましょう。