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灰を使うって本当?昔ながらの石鹸の作り方って?

石鹸を手作りするときは、苛性ソーダを使用する方法があります。しかし、実は苛性ソーダを使用せずに石鹸を作る方法もないわけではありません。実際、昔はより自然にあるものを使用することで、石鹸の代わりとなるようなものを作っていました。

そこで今回は、苛性ソーダを使わない石鹸の作り方についてみてみましょう。苛性ソーダに対して不安をもっている人は、苛性ソーダを使用しない石鹸作りの方法も選択肢のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか。

灰を使うって本当?昔ながらの石鹸の作り方って?

苛性ソーダへの不安

手作り石鹸の作り方といえば、苛性ソーダを使用する方法が一般的です。ただし、苛性ソーダにはいろいろと不安があるため、できれば苛性ソーダを使いたくないという人も一定数います。苛性ソーダには具体的にどのような不安をもっている人が多いのでしょうか。まずは、苛性ソーダについて、どのような不安があるのかについて確認しておきましょう。

苛性ソーダの取り扱い上の危険性が伴う

苛性ソーダは、劇薬に指定されています。苛性ソーダが人の体に触れると非常に危険です。たとえば、少しでも目に入ると失明の恐れもあります。手や顔についただけでも、とても危ないです。そのため、苛性ソーダは取り扱いがとても難しく、かなり厳重に扱わなければなりません。 石鹸を作るときは油と混ぜることで化学反応を起こし、危険な性質はなくなります。そのため、完成した石鹸は基本的に安心して使うことが可能です。安心して石鹸を使用するためには、化学反応をしっかり起こさせることが重要なカギとなります。とはいえ、余った苛性ソーダを保存する場合は、正しく保管しないと取り返しのつかない危険につながることもあります。苛性ソーダを使って石鹸を作るときは、慎重に苛性ソーダを管理していく責任をきちんと持たなければなりません。

残留などへの不安が強い

苛性ソーダは危険な性質をもっていることから、その性質が石鹸にも残留してしまうのではないかと不安に思われる場合もあります。もちろん、きちんと化学反応ができていれば、石鹸に苛性ソーダの危険な性質が残ることはありません。ただし、ちょっとした加減により苛性ソーダのうちの一部がきちんと反応できなかった場合、その性質は残ってしまうことになります。そうなると、アルカリ性が強く残ることになるので、使用時に体へ強い刺激が与えられてしまう可能性もないとはいえません。そういった点が心配な場合は、苛性ソーダを使用せずに石鹸を作る方法を選んだほうがよいでしょう。

苛性ソーダなしでも石鹸作りは可能

石鹸作りには必須の材料と思われている苛性ソーダですが、実際は苛性ソーダを使わなくても石鹸を手作りする方法はあります。苛性ソーダを使用せず、より自然に近いものを使うようにすれば、石鹸を手作りすることによる危険を最小限に抑えることが可能になります。苛性ソーダを使用せずに石鹸を作る方法とは、どのようなものなのでしょうか。ここでは、苛性ソーダを使用せずに石鹸を手作りする方法について紹介します。さまざまな方法があるので、自分が求める方法に合わせて選んでみるとよいでしょう。

苛性ソーダ以外での石鹸作りとは?

苛性ソーダを使用しない石鹸の作り方としては、いくつも方法があります。たとえば、グリセリンソープを使用すれば、透明感のある宝石のような石鹸を簡単に作ることが可能です。グリセリンソープを溶かして好みの色を付けたら後は型に流して固めるだけなので、危険な部分はまったくありません。好きな色を付けることができ、簡単に美しい石鹸ができるので、グリセリンソープを使用した石鹸作りは人気があります。また、苛性ソーダを使用しない石鹸の作り方としては、石鹸素地を使用する方法もあります。石鹸素地を捏ねて好きな形に成形するので、子供でも安全に石鹸作りを楽しむことができます。必要な物も石鹸素地とお湯だけなので、準備が簡単なのも大きなメリットです。まずは気軽に石鹸作りを試してみたいという場合は、石鹸素地を使った方法からおこなってみるとよいでしょう。

苛性ソーダの代用による作り方も!

石鹸を作るときは、苛性ソーダを他のもので代用するという方法もあります。代用品としては重曹や灰など、自然なものを使用することができます。そのため、苛性ソーダのような危険性を考慮する必要はありません。より安全に手作り石鹸を楽しみたいのであれば、苛性ソーダを他のもので代用するという方法はとても便利です。古い時代から洗浄のために使用されてきたものなので、汚れを落とす効果も期待できます。

昔の洗浄はどうしていた?

そもそも、昔はどのようにして物を洗浄していたのでしょうか。実は、石鹸が使われるようになったのは割と最近のことです。日本に石鹸が入ってきたのは16世紀ごろだと言われていますが、庶民が当たり前のように石鹸を使うようになったのは明治に入ってからです。その頃になると、国産の石鹸が広く販売されるようになりました。それ以前は天然成分を利用して洗浄していたと考えられています。たとえば、手洗いや食器洗いには灰汁などが使用されていました。そのほかにも、米のとぎ汁やイモの煮汁など、さまざまなものが使用されていました。

苛性ソーダを使って「灰」を使って石鹸を作るには?

苛性ソーダを使用しなくても、石鹸を手作りすることは可能です。実際、古い時代には苛性ソーダを使用した石鹸ではなく、自然の恵みを活用することで衣服などをきれいにしていました。ここでは、苛性ソーダを使わない「灰」を使った石鹸の作り方について説明します。 灰を使って石鹸を作るには、まず灰から炭酸カリウムだけを抜き取るという作業が必要になります。といってもペットボトルに灰を入れたら、雨水を注いでそのまま1日程度置いておくだけです。さらに液体を熱することで、溶けている炭酸カリウム以外の成分をなくしていきます。このようにして取り出した炭酸カリウムを使用することで、苛性ソーダを使わなくても石鹸を手作りすることができます。

苛性ソーダを使わない石鹸作りを試してみては?

苛性ソーダを使わない石鹸作りを試してみては?

苛性ソーダは、石鹸をしっかり作り上げるために重宝する物質です。しかし、苛性ソーダはもっている力が強く、少しでも扱い方を間違えると、危険につながってしまうこともあります。正しい扱い方をしていたつもりでも、ちょっとした加減によっては石鹸の中でうまく化学反応が起こらず、その危険な性質が残ってしまう恐れもあります。そのため、素人が苛性ソーダを扱うことに対して不安を感じている人も少なくないでしょう。

とはいえ、苛性ソーダを使用しなくても石鹸を作る方法はあります。苛性ソーダを使用しない石鹸作りの方法はいくつもあるので、どうしても苛性ソーダについて不安を感じるのであれば、そういった方法を試してみるのもおすすめです。より安全に確実に石鹸を手作りすることができるので、余計な心配をする必要がありません。完成した石鹸も安全に使える可能性が高いです。石鹸は毎日使うものなので、できるだけ安心できるものを使いたいと思う人も多いでしょう。その場合は無理に苛性ソーダを使うのではなく、他の材料を用いて石鹸作りをしてみるのもよいです。楽しく安全に石鹸を手作りして、自分だけのオリジナル石鹸を楽しみましょう。