つまみ細工作品の保管方法について徹底解説!
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つまみ細工作品の保管方法について徹底解説!

つまみ細工を扱うなら、保管方法にも注意する必要があります。少し気を抜くだけで、つまみ細工の劣化はどんどん進んでしまう可能性があります。経年劣化はどうしても避けられないものですが、少しでも長く楽しむためには細心の注意を払う必要があるでしょう。

今回は、つまみ細工作品の保管方法について詳しく説明します。つまみ細工作品を自分の手で作り、美しい状態で長く楽しみたい人はぜひ参考にしてください。つまみ細工職人として作品の販売を考えている人も、保管方法についてはしっかり理解しておく必要があります。

つまみ細工作品の保管方法について徹底解説!

つまみ細工は型崩れに注意!

つまみ細工は、とてもデリケートなものです。モチーフではありますが、そもそも布製のためさまざまな刺激に弱いです。そのため、つまみ細工は保管方法にも細心の注意を払う必要があります。ここでは、つまみ細工を保管するうえで意識したい基本的なポイントをまとめて紹介します。

圧力に弱い

つまみ細工は長期間かけて圧力が加わると型崩れや変形が起きやすくなります。作った作品どうしが絡まったり、たくさんの作品を積み重なったりしないように注意する必要があるでしょう。また、他のものにひっかかったり、下敷きになったりしないように気をつけることも大切です。一度圧力が加わって形が崩れると、もとに戻すのは難しい場合もあるので注意してください。

水・日光にも弱い

つまみ細工は、水や日光にも弱いといわれています。そのため、湿気が多い場所に置いておくと、劣化しやすいです。形が崩れるだけでなく、色落ちする可能性もあるので要注意です。他のものに色が移ってしまうと、作品が崩れてしまったことに加えてさらに問題が大きくなります。また、日光に当たった場合も色あせするケースがあります。つまみ細工を保管するときは、水や日光にも注意を払う必要があるでしょう。 └経年劣化が起きる つまみ細工は、どうしても経年劣化は避けられません。大切に保管していても、年月が経てば少しずつ形が崩れたり、色が薄くなったりしてきます。丁寧に扱いつつ、経年劣化が少しずつ進行することも頭に入れておきましょう。

つまみ細工の保管方法

つまみ細工は、どのように保管するのがいいのでしょうか。上手に保存することができれば、少しでも長く美しい状態を維持できる可能性が出てきます。少し油断するだけで劣化が進む恐れがあるため、細心の注意を払って正しい状態を保つことをおすすめします。ここでは、つまみ細工の基本的な保管方法について詳しく説明します。

ケースに入れる

つまみ細工を保管する場合、ケースに入れるのが基本です。ただし、ケースの中で作品に圧力がかかることがないよう、作品を入れたうえで上下左右に余裕をもたせられる大きさのあるものを選んでください。よって、作品のサイズに合わせてケースを選ぶことが大切です。空き箱を活用したり、100均の安いボックスを使ったりするといいでしょう。同じサイズの作品をたくさん作る予定があるなら、あらかじめケースを用意しておくと作ったときからすぐに適切な保管ができます。

かんざしの場合はどうする?

つまみ細工でかんざしを作った場合、保管方法が難しいと感じる人が多いようです。基本的に、ケースの中で動かないようにしっかり固定しておくことをおすすめします。たとえば、ピンの部分を刺す土台を作ると、何度も出し入れしてもスムーズに固定できます。具体的には、厚紙や発泡スチロールなどを使用すると簡単です。なお、一般的なかんざしは木箱に入って販売されています。もしもつまみ細工でかんざしを作って販売するのであれば、そのようにケースにもこだわりをもつとより付加価値を高められる可能性があるでしょう。作品のイメージに合わせてケースを選ぶと、より素敵な印象を出すことができます。

つまみ細工の布の保管

つまみ細工はデリケートな存在のため、保管方法にも注意が必要です。つまみ細工がデリケートだということは、作品を作る前の布もデリケートだということです。つまみ細工の作品作りを楽しむ場合は、作成前の布の保管方法にも気をつける必要があるでしょう。ここでは、つまみ細工を作るための布保管方法についても説明しておきます。

つまみ細工の布の特徴

つまみ細工を作るために使用する布は、とてもデリケートです。布と言ってもさまざまな種類がありますが、基本的にどの布を選ぶとしても大切に扱うことが重要です。布は、ほこりや湿気に弱いだけでなく、油分など汚れにも影響を受けます。適切に管理していないと、つまみ細工の作品を作る前に布が傷んでしまう可能性もあるので注意しましょう。傷んだ布では、つまみ細工を美しく仕上げるのは難しいです。また、特に商品として販売するのであれば、布の管理にも細心の注意を払う必要があるでしょう。

カット済みの布の保管方法

つまみ細工を作る場合、布を作品のサイズに合わせてカットします。カットした布の数が多いと、その分、管理や保管が大変になるでしょう。その場合は、まず同じ色や同じ種類の布を小袋にまとめて入れることをおすすめします。そうしておけば、後からでもどこに何があるかすぐに探すことができます。そのように袋に分けて入れたうえで、さらに容器に入れましょう。仕切りのあるケースを使用すると、より分かりやすいです。布の種類が少ないのであれば、直接ケースに入れても構いません。

カット前の大きな布

つまみ細工を作る際のもとになる大きな布を保管する場合は、ビニール袋に入れて輪ゴムでしばりましょう。このようにすることで、ほこりや湿気が布に付着するのを防げます。サイズが大きすぎる場合は、いくつかに裁断してもいいでしょう。ただし、実際につまみ細工の作品を作るときのことを考え、中途半端な端切れが極力出ないようなカットを心がける必要があります。

つまみ細工を作ったら保管方法に注意しよう

つまみ細工を作ったら保管方法に注意しよう

つまみ細工は繊細なため、保管方法にはきちんとこだわりをもつことが大切です。適当な保管をしていると、せっかく上手にできた作品もすぐにだめになってしまいます。せっかく作った作品は、なるべく長く楽しみたいですよね。そのためには、つまみ細工の特徴をよく理解したうえで、それに合う保管方法を実践する必要があるでしょう。最初は面倒にも思えるかもしれませんが、最初にケースを用意してしまえばあとはそこに入れるだけなので意外と簡単です。つまみ細工作りの一連の流れに取り入れてしまえば、それほど大きな負担となることもないでしょう。

また、つまみ細工をプロとして販売する場合も、保管方法は重要な課題です。お客様に対してきれいな状態で作品を引き渡すには、作成後の管理がとても重要となります。たとえば、写真と比べて作品が明らかに劣化しているような状態では、クレームが入る可能性が高いでしょう。そのような評判が広まると、その後の仕事にも悪影響が及ぶ恐れがあるので要注意です。つまみ細工作品を作ったら、適切な管理を心がけてなるべく最初の状態を長く保てるようにしましょう。もちろん、経年劣化は起きますが、作品を作ってお客様に渡すまでの間であれば、適切な保管方法を保てばきれいな状態を維持できます。つまみ細工を作ったら保管方法に注意し、自分が作った作品を美しく保ちましょう。