カリグラフィーのアンシャル体って?特徴や書き方について理解しよう
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カリグラフィーのアンシャル体って?特徴や書き方について理解しよう

カリグラフィーの字体としては、アンシャル体も人気があります。しかしながら、アンシャル体は比較的難易度も高いです。そのため、アンシャル体を上手に書くためには、しっかりとコツを意識する必要があります。アンシャル体の字体を上手く書くためには、具体的にどうすればいいのでしょうか。

今回は、アンシャル体の特徴や書き方のコツについて説明します。アンシャル体をきれいに書きたいと思っている人は、ぜひ参考にしてください。

カリグラフィーのアンシャル体って?特徴や書き方について理解しよう

アンシャル体とは?

アンシャル体とは、どのような字体なのでしょうか。カリグラフィーをおこなうなら、アンシャル体についてしっかりと理解しておいたほうがよいでしょう。ここでは、アンシャル体とはどのようなものであるのかについて、基本を説明します。

カリグラフィーの書体のひとつ

アンシャル体は、カリグラフィーの書体のひとつです。美しい書体として親しまれており、古くからさまざまな場面で活用されてきました。

4世紀ころから使われた書体

アンシャル体が使い始められたのは、4世紀ころからだといわれています。その後、9世紀ころまで盛んにしようされていました。洋とは主にキリスト教関連の写本だったといわれています。そのため、当時は多くの人がこの字体を目にしていたはずです。

「ハーフアンシャル体」もある

アンシャル体の後に出てきた字体として、「ハーフアンシャル体」もあります。ハーフアンシャル体は、アンシャル体に比べてより実用性を意識してデザインされた文字です。そのため、より多くの地域で使用され、ヨーロッパ全体の書体に対してもさまざまな影響を与えたといわれています。

アンシャル体の特徴

アンシャル体という書体には、具体的にどのような特徴があるのでしょうか。アンシャル体には、さまざまな特徴があるといわれています。そのため、アンシャル体についてしっかりと理解するためには、それぞれの特徴をきちんと理解することが求められます。ここでは、アンシャル体の特徴についてひとつひとつ確認してみましょう。

大文字・小文字の区別がない

アルファベットは、通常は大文字と小文字の区別がありますよね。しかし、アンシャル体の場合、大文字と小文字は特に区別がありません。分類上はすべて大文字で表記されるのが大きな特徴です。カリグラフィーの習得の面でいえば、小文字の書き方を練習する必要がないので、比較的書きやすいといえるかもしれません。

「丸み大文字体」と訳される

アンシャル体は、その見た目の特徴から「丸み大文字体」と訳されることがあります。文字通り、アンシャル体は丸みを帯びているのが大きな特徴です。美しく自然な丸みをつける必要があるため、きれいにアンシャル体を表現するのは意外と難しいです。よって、アンシャル体をきれいに表現するには、しっかりと練習するひつようがあります。ペンを使って丸みを上手く表現できるように意識しましょう。

ほかに比べてシンプルな雰囲気がある

アンシャル体は、ほかの字体に比べるととてもシンプルです。丸みを帯びているという特徴以外は、それほど特徴的な部分はありません。シンプルな字体なので、誰でも読みやすいというメリットがあります。

アンシャル体の書き方

アンシャル体は、具体的にどのようにすれば書くことができるのでしょうか。アンシャル体を美しく仕上げるためには、意識したいコツがいくつもあります。ここでは、アンシャル体の書き方について、具体的なコツを詳しく確認しましょう。

ペン先の角度が30度

アンシャル体を書くときは、ペンの角度がとても重要です。具体的には、ペン先の角度が30度程度になるように意識することが大切です。ペン先を30度に保つように意識することで、アンシャル体特有の滑らかな字体を表現しやすくなります。ペン先の角度は意外と重要なので、常に角度がきちんと保てているかをチェックするようにしてください。

基本形「I」と「O」

アンシャル体の文字の練習を始めるときは、「I」と「O」から書き始めるのが効果的です。なぜなら、この2つの字体はアンシャル体の基本形ともいえるものだからです。よって、アンシャル体を美しく書くためには、「I」と「O」をきれいに書けるかどうかが大切になります。まずは、これらの文字を納得いくまで練習したうえで、ほかの文字の練習を始めることをおすすめします。そうすれば、スムーズに文字を美しく書くための練習を進めることができるでしょう。

アンシャル体の注意ポイント

カリグラフィーにおけるアンシャル体については、注意したいポイントもあります。注意したいポイントをきちんと意識できていないと、いくら練習してもアンシャル体を美しく書きあげられない可能性もあるので気を付けましょう。ここでは、アンシャル体の注意ポイントについて詳しく紹介します。

難易度が高いアンシャル体

そもそも、アンシャル体は難易度がとても高い字体です。そのため、初めてカリグラフィーに挑戦する際にアンシャル体を選ぶと、どうしてもなかなかうまく書くことができない可能性があります。カリグラフィーでアンシャル体を選ぶときは、難易度が高いことをきちんと理解しておきましょう。そのうえで、基本となる文字から練習を始め、効率的に技術を身につけるための練習をする必要があります。

イタリック体やゴシック体とは異なる

アンシャル体は、カリグラフィーの字体として有名なイタリック体やゴシック体と比べて、特徴が異なります。そのため、ほかの字体と同じような感覚で文字を書き始めると、どうしてもうまく書きにくい可能性があるので注意が必要です。ほかの字体との違いをよく理解し、そのうえでアンシャル体をうまく書くためのポイントを意識することがとても重要だといえるでしょう。

横に広がりすぎてはいけない

アンシャル体は、丸っこい形が特徴的な字体です。しかし、丸みを作ることばかりに気が向いてしまうと、字が横に広がりすぎてしまう場合があります。横長ではアンシャル体本来の良さを表現しにくくなってしまうので注意が必要です。丸っこい形をよく意識し、横に広がりすぎないように注意しましょう。

アンシャル体をきれいに書けるようになろう

アンシャル体をきれいに書けるようになろう

アンシャル体は、丸みがかわいらしい字体です。しかしながら、アンシャル体を美しく書き上げるためには、しっかりとした練習も必要不可欠です。そのためには、アンシャル体の特徴の理解や書き方のコツの認識も求められるでしょう。アンシャル体の難易度は高めなので、ほかの字体との違いもきちんと意識することが重要といえます。

アンシャル体をきれいに書くことができれば、美しい丸みを帯びた字体でさまざまな内容を記すことができるようになります。カードやボードなど、イメージするものに合わせてアンシャル体を活用していきましょう。難しい書体を美しく書くことができれば、カリグラフィーに取り組むうえでもひとつの自信になるはずです。カリグラフィーにはたくさんの字体があるので、アンシャル体もマスターしてよりカリグラフィーに対する知識や技能を深めていくとよいでしょう。アンシャル体が書けるようになれば、それだけカリグラフィーの習熟度も高くなったと感じられるはずです。アンシャル体の練習をしっかりおこなって、美しく書けるようにチェレンジしてみてください。