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アーユルヴェーダ式の生活とは? 時間・季節の過ごし方を紹介

アーユルヴェーダでは、時間の流れのサイクルが定められています。それぞれのサイクルに応じた過ごし方をすることで、心身の状態をよりよく保つことが可能になるのです。アーユルヴェーダ式の生活を取り入れれば、心地よく快適な日常を過ごしやすくなるでしょう。

今回は、アーユルヴェーダのサイクルについて説明し、アーユルヴェーダ式の生活を送るための過ごし方を紹介します。紹介する内容をヒントにし、無理のない範囲で取り入れてみてください。

アーユルヴェーダ式の生活とは? 時間・季節の過ごし方を紹介

アーユルヴェーダ式の生活周期とは?

アーユルヴェーダでは、自然にあるものを活かして健康を目指すのが基本です。人の体調は環境や生活習慣によっても変化すると考えられていますが、それ以外にも周期による影響が大きいと言われています。アーユルヴェーダにおいて人の体調に影響を与える周期としては、主に3つの種類があります。それば、1日、1年、一生のサイクルです。1日のサイクルとは時間ごと、1年のサイクルとは季節ごと、一生のサイクルとは年代ごとを示しています。それぞれのサイクルと体調の関係をしっかりと理解することができれば、アーユルヴェーダ式の生活で心身の健康を健やかに保てるようになるでしょう。

アーユルヴェーダの時間のサイクルと過ごし方

アーユルヴェーダ式の1日のサイクルにおいては、どのように時間ごとの特徴が定められているのでしょうか。アーユルヴェーダの1日の時間のサイクルは、ヴァータ、ピッタ、カパのうちどれが優位になるかで表されています。また、4時間ごとに優位になるものが変化するとされており、それぞれの時間帯に合った過ごし方をする必要があります。ここでは、アーユルヴェーダの時間のサイクルと過ごし方について詳しく説明します。

 06:00-10:00

アーユルヴェーダの時間のサイクルの始まりは、朝の6時です。6時から10時までの4時間については、カパが優位となります。この時間帯は1日の中でも特に体力があると考えられており、体を動かすのに向いています。ただし、食べたものを消化する力は弱い時間帯なので、食事の内容に気をつける必要があるでしょう。

 10:00-14:00

アーユルヴェーダの時間のサイクルのうち、10時から14時まではピッタが優位となります。この時間帯になると、代謝が活発になるのが特徴的です。10時より前の4時間とは違い、1日の中で消化力が最も高まる時間となります。必要な食事をしっかりととり、その日に必要なエネルギー源をきちんと体に取り込みましょう。

 14:00-18:00

アーユルヴェーダの時間のサイクルの中で14時から18時の時間帯になると、ヴァータが優位となります。この時間帯は、人が活動するための時間とされています。とはいえ、適度に休みを取りながら、活動する必要があるでしょう。アーユルヴェーダにおいては、この時間帯になると頭の回転が良くなるとされているので、仕事や勉強に集中的に取り組むのにも向いています。

 18:00-22:00

18時から22時の時間帯は、カパが優位となります。この時間帯になると、1日の活動を終えつつ、体を休めることを重視する必要があります。この時間帯は眠りにもつきやすいとされており、早めに休養をとるのがよいでしょう。仕事が立て込んでいる場合でもなるべく早く仕事を終わらせ、眠りにつくための準備をするようにしてください。

 22:00-02:00

22時から翌日2時にかけては、 ピッタが優位な時間帯となります。この時間帯は、多くの人が眠りについている時間帯です。体の新陳代謝は活発になり、深く眠ることができます。心身の健康のためには、この時間帯にしっかりと休むことが重要になるでしょう。一般的にもこの時間帯にしっかりと休むといいと言われているので、意識的によい眠りをとるように意識することをおすすめします。

 02:00-06:00

2時から6時にかけてば、ヴァータが優位となります。この時間帯になると、それまでとは打って変わって脳の動きや働きが活発になってきます。そのため、この時間に起きると、すっきりと目覚められる可能性が高いです。また、この時間帯に瞑想に取り組むと、心身の状態をすっきりと整えるのに役立つはずです。この時間帯が終わると、また次の日の1日のサイクルへとつながってきます。

アーユルヴェーダの季節サイクル

アーユルヴェーダの季節のサイクルにおいても、それぞれについて強まるドーシャが決まっています。インドでは季節が6つに分けられており、細かく季節の特徴が捉えられています。ここでは、アーユルヴェーダの季節のサイクルについて、おおまかに紹介します。季節に合わせた適切な過ごし方をして、健康な心身を1年中保てるようにしましょう。

 春

2月から5月頃の春の時期は、カパが過剰になる時期です。そのため、体が重く感じる人が多いでしょう。適度な運動を取り入れつつ、瞑想やヨガでリラックスすることをおすすめします。また、春の時期はあまりたくさんのエネルギー源は必要ないとされています。体調の変化に気をつけて、適度な量の食事をすることをおすすめします。

 夏

6月から8月頃の夏の時期は、ドーシャ全体のバランスが悪くなりやすいので注意が必要です。6月の梅雨の時期は特にバランスが崩れやすく、消化不良や体のだるさが気になるでしょう。また、7~9月は全身に水分が溜まりやすく、むくみが出ることも多いです。夏にとれる野菜をしっかりととると、必要な栄養素を適度に摂取しやすくなります。

 秋

9月から11月ころの秋はピッタが優位となります。夏の疲れも溜まっているじきなので、体はデリケートな状態になっているでしょう。場合によっては、断食を取り入れると体調をリセットするのに効果を発揮します。ギーを摂取する断食方法もあるので、気になる場合は試してみるといいでしょう。

 冬

12月から1月ころの冬は、ヴァータが悪化するので乾燥が気になります。体を温めつつ、潤いも得られるように工夫する必要があるでしょう。たとえば、ゆっくりとお風呂につかったり、アロママッサージをしたりするのがおすすめです。

アーユルヴェーダの年代サイクル

アーユルヴェーダの年代別のサイクルは、年を追うごとに少しずつ変化していきます。ここでは、アーユルヴェーダの年代別のサイクルを説明します。

誕生~若年期

アーユルヴェーダでは、若いうちはカパが優位になると考えられています。小さいうちは、肺炎や鼻の粘膜などに異常が出ることがあるので要注意です。カパが優位な時期は16歳までです。

思春期~中年期

16歳を過ぎると、50歳ころまではずっとピッタが優位となります。活動的になれますが、心身にストレスがかかったり消化器官に異常が出たりすることもあるので注意しましょう。

老年期

老年期になると、ヴァータが優位となります。さまざまな物事を考えるのにも向いている時期なので、自分自身と深く向き合うのにぴったりです。

アーユルヴェーダ式の生活を意識して心身の健康を維持しよう

アーユルヴェーダ式の生活を意識して心身の健康を維持しよう

アーユルヴェーダのサイクルを意識すれば、そのときに合ったベストな過ごし方をしやすくなるでしょう。アーユルヴェーダには、人生を豊かにするための考え方がたくさん取り入れられています。仕事や個人的な事情によっては取り入れにくいものもあるかもしれません。しかし、できる範囲で取り入れていくと、より素晴らしい人生を送るために役立つでしょう。