ルーン文字とは何か?種類や読み方について解説!
記事更新日:2023年8月21日「ルーン文字」の存在を知り、そもそもルーン文字とは何なのかという疑問をもっている人もいるのではないでしょうか。ルーン文字は、歴史の中で使用されてきた伝統的な文字です。そのため、ルーン文字にはさまざまな意味があり、種類も多くあります。ルーン文字について知りたいなら、こういった点をしっかり押さえる必要があります。
今回は、ルーン文字の意味とともに、種類や読み方についても解説します。ルーン文字について知りたい人は、まずはこの記事をしっかりと確認してみてください。
目次
「ルーン文字」とは?
そもそも「ルーン文字」とは、どのようなものなのでしょうか。ルーン文字について詳しくはよくわからないという人も少なくないはずです。そこで、ここでは、ルーン文字の基本的な部分について詳しく見てみましょう。
ルーン文字が注目されている理由
ルーン文字は、どうして注目されるようになったのでしょうか。ルーン文字は、現在では占いやお守りなどによく活用されています。また、ゲームのアイテムの中で活用されていることもあります。このようにしてルーン文字が私たちにとって身近なところに取り入れられるようになったことから、ルーン文字に対する認知度が上がっているといえます。いつも何気なく見ているものにも、よく見るとルーン文字が使用されていることもあるでしょう。一度身の回りのものをよく見てみると、さまざまな発見がありそうです。
ルーン文字のルーツ
では、ルーン文字とは、そもそもどのようなルーツをもつ文字なのでしょうか。ルーン(Rune)の語源はドイツ語であるといわれています。具体的には、「ささやく」という意味を持つ「Raunen」という言葉が語源にあたります。 このような語源をもつルーン文字は、古代ヨーロッパにおいて占いや呪術に使用されてきました。現在でもルーン文字がお守りや占いに活用されているのは、このような背景があるからだと考えられます。古代ヨーロッパにおける占いや戦術においては、木や石に加えて骨などを用い、文字を彫り付けて魔除けや願望祈願をおこなっていたといわれています。こういった活用方法の名残として、ルーン文字はナイフで彫り付けたような形になっています。
ルーン文字の種類・構成
ルーン文字には、さまざまな種類があります。なぜなら、ルーン文字は、時代や地域によって変化してきたからです。そのため、形や名称だけでなく、数なども時代や地域によって異なっています。ルーン文字といえば、ひとつの特定のものをさしているように思えますが、状況によって種類や数が異なる可能性があることを押さえておいたほうがいいでしょう。 ルーン文字の中で、最も古い時代から使用されてきたのは、24種類ある「エルダールーン」です。特にルーン占いをおこなうときは24種類のルーン文字に加え、空白のウィルド(ブランクルーン)を合わせることにより、25種類を使用します。
ルーン文字の読み方
ルーン文字の読み方は、大きく分けて2種類があります。それは、「ゲルマン式」と「アングロサクソン式」の2種類です。占い師や鑑定士によってどちらの読み方が採用されるかはそれぞれです。また、同じ方式であっても、微妙に呼び方が異なる場合もあります。ただし、方式の違いがあっても、読み方は似ています。そのため、読み方に種類があるということを理解しておけば、だいたいの読み方のイメージはつかむことができるでしょう。
ルーン文字の意味や色・対応するアルファベット
ルーン文字には、具体的にどのような種類があるのでしょうか。ルーン文字には意味があり、更に対応する色やアルファベットもあります。ここでは、ルーン文字について、意味や色・対応するアルファベットについて説明します。なお、表記するルーン文字の読み方は、1つ目がゲルマン式、2つ目がアンゴロサクソン式とします。
フェイヒュー(fehu)/フェオ(feoh)
豊かさを示します。色ははっきりとした赤を表します。対応するアルファベットは、Fです。
ウルズ(uruz) /ウル(ur)
挑戦や競争を意味しています。色は深緑を表します。対応するアルファベットは、Uです。
スリサズ(thurisaz) /ソーン(thorn)
妨害や不運を表しています。色は明るい赤を表します。対応するアルファベットは、でThす。
アンスズ(ansuz) /アンスール(ansur)
北欧神話の最高神・オーディンを意味します。色は暗めの青を表します。対応するアルファベットは、Aです。
ライゾ(raido) /ラド(rad)
リズムや活動を意味します。色は明るめの赤を表します。対応するアルファベットは、Rです。
カノ(kano) /ケン(ken)
炎や暖かさを表します。色は赤を表します。対応するアルファベットは、Kです。
ゲーボ(gebo) /ギューフ(geofu)
交換や贈り物を意味します。色は濃い青を表します。対応するアルファベットは、Gです。
ウンジョー(wunjo) /ウィン(wynn)
幸運を表します。色は黄色を表します。対応するアルファベットは、Wです。
ハガラズ(hagalaz) /ハガル(hagall)
崩壊や変化のことを示します。色は明るい青を表します。対応するアルファベットは、Hです。
ナウシズ(nauthiz) /ニイド(nied)
苦難や束縛を表現しています。色は黒を表します。対応するアルファベットは、Nです。
イサ(isa) /イス(is)
均衡や危険を示します。色は黒を表します。対応するアルファベットは、Iです。
ジェラ(jera) /ヤラ(jara)
収穫や成長を示します。色は明るい青を表します。対応するアルファベットは、Jです。
エイワズ(eihwaz) /ユル(yr)
移行や死を表現します。色は暗めの青を表します。対応するアルファベットは、Yです。
パース(perth) /ペオース(peorth)
ギャンブルを示します。色は黒を表します。対応するアルファベットは、Pです。
アルジズ(algiz) /エオロー(eolh)
友情や仲間を表しています。色は白を表します。対応するアルファベットは、Zです。
ソウェイル(sowelu) /シゲル(sigel)
エネルギーを表現します。色は金色を表します。対応するアルファベットは、Sです。
ティワズ(teiwaz) /ティール(tir)
男性性や勝利を示します。色は明るめの赤を表します。対応するアルファベットは、Tです。
ベルカナ(berkana) /ベオーク(beorc)
慈愛や母性を意味します。色は暗めの緑を表します。対応するアルファベットは、Bです。
エワズ(ehwaz) /エオー(eoh)
協力や成長を示します。色は白を表します。対応するアルファベットは、Eです。
マンナズ(mannaz) /マン(mann)
助け合いやチームワークを意味します。色は赤を表します。対応するアルファベットは、Mです。
ラグズ(lagus) /ラーグ(lagu)
女性性や完成を表現します。色は暗めの緑を表します。対応するアルファベットは、Lです。
イングス(inguz) /イング(ing)
目標達成を意味します。色は黄色を表します。対応するアルファベットは、ingです。
オシラ(othila) /オセル(othel)
伝統を表します。色は暗めの黄色を表します。対応するアルファベットは、Oです。
ダガズ(dagaz)/ダエグ(daeg)
終わりと始まりの両方を表現します。色ははっきりとした青を表します。対応するアルファベットは、Dです。
ウィアド(blank)/ウィルド(wird)
運命を意味します。色は白と黒を表します。対応するアルファベットは、ありません。
ルーン文字とは占いなどに使われてきた伝統的な文字
ルーン文字は、長い歴史の中でさまざまな利用をされてきました。そのため、伝統的な雰囲気があり、さまざまな意味を表しています。ルーン文字について理解を深めておけば、身近なところで使われているルーン文字を見つけたときも、より詳しくその意味を理解できるようになるでしょう。