華道の資格の種類は?気になる免状について解説
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華道の資格の種類は?気になる免状について解説

華道を習う場合、資格の種類について気になっている人も多いのではないでしょうか。確かに華道を習い始めると、さまざまな資格を取得するきっかけがあります。華道の稽古を始めるなら、免状の種類についてもしっかり知っておいたほうが安心です。自分自身のモチベーションを保つために大きな意味をもつでしょう。

今回は、華道の資格の種類について紹介します。これから華道を始めてしっかり経験を積み、資格を取得していきたいという人は、ここでしっかりと資格や免状の種類について確認しておきましょう。

華道の資格の種類は?気になる免状について解説

華道の資格や免許

華道の資格や免許としては、どのようなものがあるのでしょうか。花に関わる資格としてはさまざまなものがあります。華道の資格や免許としては各流派が認定しているものもありますが、それ以外にも花に関する資格はたくんさんあります。ここでは、華道の資格や免許について、全体像を説明します。これから、華道の資格や免許を取得したいと考えている人は、自分の目標を達成するにはどれを取得すればいいか考えながら見てみてください。

華道各流派の教室でとれる免状

華道にはさまざまな流派があり、流派によって花の活け方についての技法はさまざまです。それぞれの流派において弟子入りをすると、それぞれの決められた段階を経ることによって免状をもらえます。免状をもらうためにはしっかりとした修業が必要です。また、免状にはいくつもの種類があり、レベルを上げていかないと人に生け花を教えることはできません。

民間資格

各流派へ弟子入りする以外にも、生け花に関連する資格をとる方法はさまざまあります。たとえば、花の活け方インストラクターや華道アドバイザー®といった資格があります。また、フラワーデザイナーやフラワー装飾技能士なども資格として人気が高いです。華道の各流派に弟子入りする場合に比べると、手軽に資格を取得できる場合も多いため、まずはこれらの資格取得を目指してみるのもいいでしょう。

華道の免状とは?

華道の各流派の免状とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。免状は、華道の稽古に通い、上達に応じて職位が昇格していくことで取得できます。職位ごとにそれぞれ免状が発行されていく仕組みです。免状や職位の種類・数は、流派によってそれぞれ違います。また、ひとつ免状を取得できればすぐに人に華道を教えられるようになるわけではありません。華道を人に教えられるようになる職位は、流派によってそれぞれ定められています。たとえば、池坊なら脇教授三級から人に教えることが可能です。同様に、小原流は准教授、草月流は4級師範から人に教える事ができるようになります。これらのように一定以上の免状を取得していれば、履歴書にも記載することが可能になります。華道を一生懸命稽古することは、それだけ価値があるということになるでしょう。

華道の免状の種類

華道の免状にはどのような種類があるのでしょうか。すでに説明したとおり、華道の免状の種類は流派によって違っています。そのため、ここでは池坊の免状の種類について見てみましょう。池坊は華道のなかでも中心的であり、最も多くの人が学んでいます。そのため、池坊の免状の種類を把握すれば、全体的なイメージがつかみやすくなるでしょう。

入門

池坊の場合、生け花を始めたらまずは入門から始まります。入門では道具の扱い方から習い始め、基礎を徹底的に習得します。

初等科初伝~師範科華掌

入門をクリアすると次は初等科初伝です。初等科初伝では、花材の扱い方を身に着けられます。また、この段階になると、雅号とよばれる名前の申請ができるようになります。さらに、初等科初伝の次に、中等科中伝があります。ここでは、生花の基礎を学びます。さらに、次の段階としては高等科皆伝があります。そして、高等科皆伝を終えると、師範科華掌になります。師範科華掌では、立花を習得することができます。

脇教授(3級~1級)・准教授(3級~1級)

師範科華掌の次は、脇教授3級です。脇教授3級になってはじめて、人に華道の指導ができるようになります。ただし、この段階で指導できるのは、「自由花」「生花正風体」「生花新風体」のみです。ここからさらに段階を踏むことにより、脇教授2級、脇教授1級に昇格していきます。さらに、次は准教授3級、2級、1級と続きます。

正教授(3級~1級)

准教授1級をクリアすると、次は正教授です。ここからは実技試験をクリアする必要が出てきます。正し教授3級になれば、「生花別伝」「立花正風体」「立花新風体」の指導も可能になります。なお、正教授、まで取得したうえで教室を開くのが一般的となっています。

最高職位

正教授1級をクリアすると、いよいよ最高職位とよばれる段階に入っていきます。最高職位の中にも、いくつもの職位があります。最高職位になって最初に取得するのは、准華督です。准華督を取得するには、年齢が40歳以上である必要があります。また、推薦も必要です。さらに、次の段階として華督があります。こちらは、45歳以上でなければ取得できません。次に、副総華督があります。そして、最後に総華督があります。なお、池坊では総華督のうえにさらに華老というものがあります。ただし、総華督は、特別な功績が認められる人にのみ与えられるため、そう簡単には取得できません。

華道の免状の申請費用

華道の免状を取得する場合、費用はどの程度かかるのでしょうか。具体的な費用については、各流派でそれぞれ異なっています。また、階級設定や単位数によっても金額はさまざまです。たとえば、池坊の場合では、明確な金額は公開されていません。そのため、実際に初めてみないと金額はわからないでしょう。目安としては、一番下の職位でも5000~10000円程度がかかります。さらに上級になっていくと、各職位でそれぞれ数万円がかかります。

華道を始めるなら資格や免状の取得を目標のひとつにしよう

華道を始めるなら資格や免状の取得を目標のひとつにしよう

華道を始める場合、資格や免状を取得するとよりさまざまなことができるようになります。特に華道の各流派においては、免状の取得を基準にして稽古をおこなっています。取得している免状の種類によってその人のレベルやスキルを把握することができるのです。華道にはさまざまな流派があり、それぞれ考え方や技法が異なっています。そのため、まずは自分自身に向いていそうな流派を探すところから始めてみてください。代表的な流派以外にも、多種多様な流派があるので、それぞれの違いを比較してみるのも面白いでしょう。

なお、ひとまず花に触れてみたいという状況であれば、まずは華道以外の民間資格を取得してみるのもおすすめです。加えて、華道の免状とともに、他の民間資格取得を目指すというのもひとつの手であるといえるでしょう。華道とは異なる視点から花を捉えられるので、花を生けるときの着想も得やすくなる可能性が高いです。民間資格であれば、それぞれの流派の華道の免状に比べて気軽に取得しやすいものも多いです。そのため、花に触れるのが始めてであっても、無理なく資格取得を目指せるでしょう。花の資格や免状を取得すれば、より花についての知識やスキルをもつことができるようになります。そうなれば、より心を穏やかに楽しく過ごしやすくなるでしょう。