ルノルマンカードとタロットカードの違いとは?読み取りポイントも詳しく解説!
記事更新日:2024年8月21日古来より、ヨーロッパを中心に様々な占いカードが用いられてきました。その中でも特に有名なのが、ルノルマンカードとタロットカードです。両者はルーツや特徴、読み取り方が異なることから、占いを学ぶ上で理解しておくべき重要なカードといえるでしょう。
ルノルマンカードは19世紀の占術師ノエミー・レノルマンに由来し、36枚のカードで構成されています。その絵柄は具体的な花や動物、日用品などが描かれており、直感的な占いに向いているのが特徴です。一方、タロットカードはイタリア発祥のカードで、大アルカナ22枚と小アルカナ56枚の合計78枚から成り立っています。タロットカードの絵柄は抽象的なシンボルが用いられ、深層心理への洞察に適しているとされています。
このように、ルノルマンカードとタロットカードには明確な違いが存在します。では、実際にこれらのカードを使って占いを行う際、どのようなポイントに注目すべきでしょうか。
ルノルマンカードは、シンプルで分かりやすい占い方法です。ルノルマンカードと似た占い方法としてタロットカードがありますが、それぞれどのような違いがあるでしょうか。ルノルマンカードで正しく占いをするには、ルノルマンカードとタロットカードの違いもしっかり押さえておきたいところです。
そこで今回は、ルノルマンカードとタロットカードの違いについて説明します。ルノルマンカードとタロットカードの違いがよく分からないという人は、ぜひこの機会にそれぞれについて理解を深めておきましょう。
目次
ルノルマンカードとは
ルノルマンカードとはについては以下の通りです。 ● 36枚のカードからなるカードリーディングシステム ● 具体的な絵柄と意味で占いに使われる こちらを順に解説していきます。
36枚のカードからなるカードリーディングシステム
ルノルマンカードは、フランスのノエミー・レノルマンを始祖とする占いのカードリーディングシステムです。このカードは合計36枚で構成されており、花、動物、日用品といった具体的な絵柄が描かれているのが特徴的です。 ルノルマンカードは、1800年代後期にレノルマンが考案したものと言われています。当時のパリでは彼女の占いが大変人気を博しており、ルノルマンカードは「レノルマンのカード」としても知られていました。その後、徐々に欧州各地に広まり、現在では世界中で用いられる占いツールとなっているのです。 ルノルマンカードの特徴は、具体的な絵柄から直感的に解釈できるという点です。占い師は、カードの組み合わせから導き出されるイメージをもとに、依頼者の過去・現在・未来を洞察していきます。また、恋愛、仕事、健康などさまざまな分野の占いに使用できます。シンプルながらも奥深い占いの世界を体験できるのがルノルマンカードの魅力と言えるでしょう。
具体的な絵柄と意味で占いに使われる
ルノルマンカードは36枚のカードで構成され、それぞれに具体的な絵柄が描かれています。この絵柄から占い師は、依頼者の過去・現在・未来について洞察を深めていくのです。 まずカードには花、動物、日用品などが描かれており、それぞれに以下のような意味が込められています。 ・花(バラ、ひまわりなど):愛情、喜び、吉兆 ・動物(馬、猫、鳥など):力強さ、自由、知恵 ・日用品(鍵、杖、水差しなど):変化、発見、希望 これらの象徴的なイメージから、占い師は相談者の内面の動きや、これから起こる出来事を読み取るのです。たとえば、「バラ」が出たら恋愛運の良い時期、「鍵」が出たら新しい機会が訪れるといった具合です。 さらに、複数のカードが組み合わさることで、より詳細な解釈が可能になるでしょう。たとえば「バラ」と「猫」が出た場合は、愛情と自由が調和することを意味するかもしれません。この具体的な絵柄と意味の組み合わせ読みが、ルノルマンカードの大きな特徴なのです。
ルノルマンカードとタロットカードの違い
ルノルマンカードとタロットカードの違いについては以下の通りです。 ● ルノルマンカードはより現実的な意味合い ● タロットカードはより神秘的な要素が強い こちらを順に解説していきます。
ルノルマンカードはより現実的な意味合い
ルノルマンカードとタロットカードは、どちらも人気の占いツールですが、その特徴には大きな違いがあると言えるでしょう。 まず、ルノルマンカードは36枚構成で、カードに描かれた絵柄は具体的な日用品や動物、花などです。一方、タロットカードは78枚で、絵柄はより象徴的なイメージが多くなっています。 このことから、ルノルマンカードは「現実的な意味合い」が強いと言えるのです。たとえば「バラ」なら恋愛、「鍵」なら新しい機会といった様に、絵柄から直感的に状況を読み取れるでしょう。 対してタロットカードは、絵柄がより抽象的なため、占い師の深い知識と読み解く力が必要とされます。カードの意味は状況によって変わりやすく、複雑に解釈しなければならないのです。 また、ルノルマンカードは日常生活に密接しているため、相談者も直感的に理解しやすいのが特徴です。一方、タロットカードはより深奥な意味合いを持つため、占い師と相談者の対話が重要になるのです。 このように、ルノルマンカードとタロットカードはともに占いの世界で重宝されていますが、それぞれ特有の特徴を持っているのが分かります。用途に合わせて使い分けることが大切です。
タロットカードはより神秘的な要素が強い
ルノルマンカードとタロットカードには、大きな違いの1つとして「神秘性」の度合いが挙げられます。 タロットカードは、その歴史が古くから存在し、様々な神秘的な要素が深く結びついています。カードに描かれた絵柄には、宇宙や命運、精神性といった抽象的なイメージが多く含まれているのです。たとえば「運命の輪」「愚者」など、人生の根源的な意味を問うようなカードも存在します。 このため、タロットカードを解釈するには、単なる日常的な意味合いを超えて、占い師の深い霊性と読み解く力が必要不可欠となるでしょう。単に絵柄の意味を当てはめるだけでは不十分で、カードの組み合わせや位置関係、相談者の内面といった要素を総合的に捉える必要があるのです。 一方、ルノルマンカードは生活に密着した具体的な絵柄が多く、より現実的な意味合いが強いと言えます。相談者自身も直感的に状況を理解しやすく、占い師の役割は絵柄の意味を的確に伝えることが中心となるのです。 タロットカードはより深奥な神秘性を秘めているのに対し、ルノルマンカードは比較的現世的な性格が強いと言えるでしょう。用いる占いの目的や依頼者の関心に応じて、使い分けることが賢明といえます。
代表的な占い方「グラン・タブロー」
代表的な占い方「グラン・タブロー」については以下の通りです。 ● 12枚のカードを3列4行に並べる構成 ● 全体像と各部分の関係性を読み取る こちらを順に解説していきます。
12枚のカードを3列4行に並べる構成
ルノルマンカードの代表的な占い方の1つが、「グラン・タブロー」と呼ばれる占い方です。 グラン・タブローでは、36枚のルノルマンカードを3列4行に並べて12枚のカードを配置します。この12枚のカードが全体の意味を示す「グランド・シンボル」となります。 具体的な占い方は以下の通りです。 1. 相談者の問題や関心事を明確にする 2. カードを2つに分けて、上半分と下半分にそれぞれ6枚ずつ配置する 3. 左から右に向かって3列に分け、上から下に4行に並べる このように、12枚のカードが3列4行に整然と並べられるのが特徴です。 そして、各行や列、対角線上のカードの組み合わせから、相談者の過去・現在・未来、人間関係、健康、金銭面などの全体像が読み取れるのが「グラン・タブロー」の魅力です。 占い師は、カードの組み合わせや位置関係を丁寧に分析し、依頼者の状況を包括的に解釈していきます。視覚的にも美しい配置になるため、依頼者にも理解しやすいのが特徴と言えるでしょう。 このように、「グラン・タブロー」は占いの技法として洗練されたものであり、ルノルマンカードの持つ可能性を最大限に引き出す占い方だと言えます。
全体像と各部分の関係性を読み取る
「グラン・タブロー」は、ルノルマンカードを用いた代表的な占い方ですが、その特徴は全体像と細部の関係性を丁寧に読み取ることにあります。 12枚のカードを3列4行に並べることで、相談者の過去・現在・未来、人間関係、健康、金銭面など、さまざまな側面が一目でわかるようになります。このレイアウトから全体の傾向を把握できるのです。 しかし同時に、個々のカードの組み合わせや位置関係にも注目する必要があります。たとえば左列が過去、中央列が現在、右列が未来を表しているなど、各列の意味づけは重要です。 同様に、上段が精神性、中段が人間関係、下段が現実面を表しているといったように、各行の役割分担も大切です。 さらに、対角線上のカードの関係性にも着目します。たとえば左上と右下、左下と右上のカードが示す意味合いを解釈するのです。 このように、グラン・タブローでは全体的な傾向と同時に、細部のつながりも丁寧に読み解く必要があります。占い師は相談者の状況を様々な角度から捉え、総合的な解釈を行うことが求められるでしょう。 グラン・タブローは占いの技法として洗練されたものと言えるでしょう。全体と部分の関係性を見事に融合させ、相談者の問題や課題に対して深いヒントを与えてくれるのです。
グラン・タブローの特徴
グラン・タブローの特徴については以下の通りです。 ● 全体像と各部分の関係性を読み取れる ● ルノルマンカード占いの大きな特徴 こちらを順に解説していきます。
全体像と各部分の関係性を読み取れる
ルノルマンカードを用いた占い方の中で、「グラン・タブロー」は特に総合的な分析が可能な占い方として知られています。その最大の特徴は、全体像と細部の関係性を丁寧に読み取れることにあるのです。 グラン・タブローでは、36枚のカードを3列4行に配置し、中心となる12枚のカードを「グランド・シンボル」として捉えます。この12枚のカードから、相談者の過去・現在・未来、人間関係、健康、金銭面など、さまざまな側面を一度に把握できるでしょう。 同時に、各列や各行のカードの組み合わせにも注目します。たとえば左列が過去、中央列が現在、右列が未来を表しているといったように、各列の意味づけは重要です。また、上段が精神性、中段が人間関係、下段が現実面を表しているといったように、各行の役割分担も大切です。 グラン・タブローではカードの全体像を捉えつつ、細部のつながりも丁寧に読み解くことが求められます。占い師は依頼者の状況を様々な角度から捉え、総合的な解釈を行うことが重要となるのです。
ルノルマンカード占いの大きな特徴
ルノルマンカードを用いた占い方の中で「グラン・タブロー」は、ルノルマンカード占いの大きな特徴を代表するものと言えます。その最大の特徴は、全体像と細部の関係性を丁寧に読み取れることにあるでしょう。 グラン・タブローでは、36枚のカードを3列4行に配置し、中心となる12枚のカードを「グランド・シンボル」として捉えます。このレイアウトから、相談者の過去・現在・未来、人間関係、健康、金銭面など、さまざまな側面を一度に把握できるのです。 同時に、各列や各行のカードの組み合わせにも注目します。たとえば左列が過去、中央列が現在、右列が未来を表しているといったように、各列の意味づけは重要です。また、上段が精神性、中段が人間関係、下段が現実面を表しているといったように、各行の役割分担も大切です。 ルノルマンカード占いの大きな特徴とも言えるこの特性は、グラン・タブローにおいて最も顕著に表れているのです。全体と部分の関係性を見事に融合させ、相談者の問題や課題に対して深いヒントを与えてくれるのが、このタイプの占いの魅力といえるでしょう。
ルノルマンカードの読み取りのポイント
ルノルマンカードの読み取りのポイントについては以下の通りです。 ● 各カードの絵柄から具体的な意味を導き出す ● カードの組み合わせから全体の状況を把握する ● 占いを受ける人の状況や質問に合わせて解釈する こちらを順に解説していきます。
各カードの絵柄から具体的な意味を導き出す
ルノルマンカードを用いた占いでは、カード1枚1枚の絵柄に着目し、そこから具体的な意味を導き出すことが重要なポイントとなります。 各カードには、古代ヨーロッパの民俗学や神話、象徴などから引き出された様々な図柄が描かれています。たとえば「太陽」のカードには、輝く太陽の姿が描かれ、「金銭」や「成功」、「喜び」などを表しているのです。一方、「塔」のカードには、崩れ落ちる高い塔が描かれ、「災難」や「転倒」、「破壊」などを示しています。 このように、ルノルマンカードの絵柄には深い意味が込められているのです。占い師は、その絵柄の持つ象徴性や連想イメージを丁寧に読み取り、相談者の状況に照らし合わせて解釈していきます。 たとえば「鳥」のカードが出た場合、それが「自由」や「希望」、「新しい可能性」などを意味するのか、あるいは「移り気」や「不安定」を表しているのかを見極める必要があるでしょう。同じ「鳥」のカードでも、他のカードとの組み合わせによって、さまざまな解釈が導き出されるのです。 このように、ルノルマンカードの絵柄を的確に捉え、状況に応じて適切な意味づけを行うことが、ルノルマンカード占いのポイントとなります。占い師の読み解く力と柔軟な解釈力が問われる占術だといえるでしょう。
カードの組み合わせから全体の状況を把握する
ルノルマンカード占いにおいて重要なポイントの1つは、カードの組み合わせから全体の状況を把握することです。個々のカードの持つ意味合いも重要ですが、それらがどのように組み合わさっているかによって、状況の解釈は大きく変わってくるのです。 たとえば、「太陽」のカードと「月」のカードが組み合わさった場合、それぞれ「成功」や「喜び」、「感情の変化」や「不確実性」を意味しますが、両者が組み合わさることで、「喜びの中にも不安定な側面がある」といったように、より複雑な状況が浮かび上がってくるのです。 また、「塔」のカードと「星」のカードが一緒に現れた場合、「破壊」と「希望」という真逆の意味合いを持つカードが組み合わさることになります。これは、困難な状況の中にも、新しい可能性が芽生えつつあるといった解釈ができるでしょう。 このように、ルノルマンカードを1枚ずつ読み解くだけでなく、それらがどのように組み合わさっているかを把握することが重要なのです。 占い師は、カードの配置や位置関係、組み合わせなどを丁寧に分析することで、相談者の抱える問題の本質や、その解決に向けての道筋を見出していきます。 つまり、ルノルマンカード占いの読み取りにおいては、個々のカードの意味を理解するだけでなく、それらが織り成す全体像を的確に捉えることが、まさに占いの本質であるといえるでしょう。
占いを受ける人の状況や質問に合わせて解釈する
ルノルマンカード占いにおいて重要なポイントは、占いを受ける人の置かれた状況や抱えている問題、質問の内容に合わせて、カードの意味を柔軟に解釈することです。 個々のカードにはさまざまな象徴的な意味が込められていますが、同じカードが出た場合でも、占いを受ける人の事情によって、その解釈は大きく変わってきます。たとえば、「恋人」のカードが出た場合、恋愛関係に悩む人には「新しい出会いや関係性の好転」を意味するでしょうし、仕事上の問題を抱える人には「協力者の登場」を示しているかもしれません。 また、占いの依頼内容によっても、同じカードの解釈は変わります。たとえば「金銭」に関する質問の場合、「金銭」のカードは「収支の改善」を意味しますが、「健康」に関する質問では、同じカードが「経済的な安定」を表すことになります。 このように、占いを行う際には、単純にカードの持つ一般的な意味を当てはめるのではなく、占いを受ける人の状況や質問内容を丁寧に把握し、それに合わせて柔軟に解釈することが重要です。 占い師には、豊富な知識と読み解く力、そして状況に応じた柔軟な解釈力が求められるのです。相談者の気持ちに寄り添いながら、カードの持つ意味を的確に読み取り、適切なアドバイスを提示することが、ルノルマンカード占いの本質といえるでしょう。
ルノルマンカードとタロットカードにはそれぞれ違った特徴がある!
ルノルマンカードとタロットカードは、両方とも自分や周囲の人の今後についてヒントとなる占い結果をもたらしてくれるものです。しかし、具体的な占いの内容や過程には、それぞれ違いがあります。ルノルマンカードのほうがよりシンプルな占い方法だといえるので、カードを使った占いが初めての方でも、気軽に占いを始めることができるでしょう。ルノルマンカードには独自の占い方法もあり、着実に問題を解決するための糸口を探ることができます。そのため、ちょっとした悩みができても、ルノルマンカードが手元にあれば心強いですね。何か悩みができたときは、ルノルマンカードを使って占いをしてみてはいかがでしょうか。しっかり問題を意識して占いをおこなうことができれば、問題解決に役立つヒントを得ることができるはずです。これまでよりもスムーズに問題に立ち向かえること間違いなしです。ルノルマンカードを上手に活用して、毎日の生活をより豊かに過ごしやすく変えていきましょう。
まとめ
ルノルマンカードとタロットカードは、ともに占いに用いられる代表的なカードデッキですが、その起源や構成、読み取り方には大きな違いがあります。 ルノルマンカードは18世紀のフランス生まれで、36枚のカードから成り、より生活に密着した日用品や自然物を象徴するカードが多数を占めます。一方、タロットカードは15世紀のヨーロッパで生まれ、大アルカナ22枚と小アルカナ56枚で構成され、より神秘的な象徴が多く見られるのです。 ルノルマンカードの読み取りでは、個々のカードの意味はもちろん重要ですが、それらがどのように組み合わさっているかを把握することが不可欠です。状況に応じた柔軟な解釈力も占い師に求められるのです。 対してタロットカードでは、カードの位置や向きによって意味が大きく変わるため、それらの細かな変化を見逃すことなく読み取る必要があります。また、カードの間の関係性や、全体としての物語性を理解することも重要なポイントです。 つまり、ルノルマンカードとタロットカードは、それぞれ固有の歴史と特徴を持ち、占いの方法論も異なっているのです。占い師には、各カードの持つ象徴的な意味はもちろん、状況に応じた柔軟な解釈力や、細部にまで目を配る洞察力が求められます。