動物介護士(ペット介護士)になるには?おすすめ資格10選を徹底解説!
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動物介護士(ペット介護士)になるには?おすすめ資格7選を徹底解説!

『動物と関わる仕事がしたい』『ペットに役立つ知識を身につけたい』
そんな方には、動物介護士(ペット介護士・老犬介護士)がおすすめです。 
この記事では、それぞれの資格の特徴や取得方法、メリットまで詳しく解説し、キャリアアップや独立開業に役立つ情報をお届けします。

学生や社会人で動物業界を目指す方はもちろん、ペットを飼っていて専門的な知識を身につけたい方も、ぜひ参考にしてみてください。

動物介護士(ペット介護士)とは?

動物介護士(ペット介護士)とは?

動物介護士はペット介護士、老犬・老猫介護士とも呼ばれますが、高齢のペットや障害のあるペットのケアを専門的に行う職業です。

高齢化は人間だけでなく、ペットにも進んでいます。そんな中注目されているのが動物介護士です。

動物介護士の仕事内容

動物介護士の主な仕事内容にはリハビリテーションの補助、グルーミング、食事介助、排泄介助などがあります。人でいうヘルパーの方と同様に、ペットが一人ではできない、あるいは難しいことをサポートします。

また飼い主への介護方法の指導も重要な役割です。特に関節炎や認知症などの症状を持つ高齢ペットに対して、その症状に合わせた適切なケアを提供します。

動物介護士(ペット介護士)になるためには、資格は必要?

「動物介護士の資格は意味がない」と言われることの理由として「動物介護士」と名乗るのに必須の資格がないことがあります。
しかし「資格に意味がない」かというと、一概にそうとは言い切れません。
動物介護の資格があるということは知識やスキルがあることの証明になるため、無資格の人よりも一般の方からは信頼されます。動物の介護は信頼されることで任せてもらえる仕事です。そのため動物介護資格の取得は仕事において重視される傾向にあります。

動物介護士の難易度・合格率

動物介護士になるための資格の取得には専門的な知識と実践的なスキルの習得が必要です。
合格率としては約70%前後であり、意欲的に取り込めば、約半年間の学習で十分に達成可能な難易度です

試験内容は主に動物の身体の仕組みや疾病の基礎知識、高齢ペットに多い症状とその対処法、そして実際の介護技術を確認する実技に関する問題で構成されています。

動物介護士(ペット介護士)になる!おすすめ資格7選と取得方法

動物介護士(ペット介護士)になるために、おすすめの資格を7選ご紹介します。
以下の比較表を参考にして、気になる資格は、下記の詳細で確認してみましょう。

資格名 学習期間の目安 費用(税込) 特徴 公式サイト
ペット介護インストラクター資格
約6ヶ月(最短2ヶ月) 59,800〜79,800円 試験免除&W取得可。高齢ペット介護を幅広く学べる SARAスクール
http://saraschool.local/pet/dog-and-cat-care/
犬猫介護アドバイザー資格
約6ヶ月(最短2ヶ月) 59,800〜79,800円 試験免除&W取得可。犬猫特化の介護知識について学べる SARAスクール
http://saraschool.local/pet/dog-and-cat-care/
動物介護士資格
約4カ月
約50,600円(税込) 初心者向け、幅広い知識をカバー キャリカレ
ぺット介護士資格
約6カ月 約39,900円(税込) ペット全般のケアと健康管理に強い がくぶん
老犬介護士資格 約5か月⁺ 93,500円(税込) 老犬特有のケア・介護に特化 日本ケンネルカレッジ
ドッグヘルパー資格 講座期間による(数カ月) 54,120円(税込) しつけ+介護の両面を学べる 日本ケンネルカレッジ

動物介護士
(小動物介護士)資格
約3〜6カ月(講座による) 講座費+14,000円 小動物の介護やケアに特化 一般社団日本ペット技能検定協会

ペット介護インストラクター資格(難易度:★★★☆☆)

ペット介護インストラクターは犬や猫の介護に関する基本的な知識があることを証明する資格です。犬猫の基本的な介護方法から、適切な食事の与え方といった、介護をするうえで欠かせない知識を学べます。
動物介護士として役立つことはもちろん、高齢ペットがいる方にもおすすめできる資格です。

ペット介護インストラクターは受験資格に制限がなく、誰でも受験可能です。 試験は年6回程度で、講座受講は必須ではないため独学でも取得できます。ただし、基礎理論から実技まで幅広く学ぶため、やや学習ボリュームがあります。通信講座で取得可能ですが、レポート課題や修了試験があるため、しっかり学ぶ姿勢が求められます。

費用も抑えやすく、SARAスクールのプラチナコースなら最短2か月で「犬猫介護アドバイザー」と同時取得が可能です(試験免除)

参考:
ペット介護インストラクター資格|日本インストラクター技術協会
犬猫介護資格取得講座|SARAスクール

犬猫介護アドバイザー資格(難易度:★★☆☆☆)

犬猫介護アドバイザー資格では、排泄や寝たきりになった犬・猫への対応、日常のケア方法や注意点まで幅広く学べます。犬・猫それぞれの老化や介護に特化した内容で、初心者でも理解しやすい構成です。試験は在宅で受けられるため、ペット飼育経験があれば比較的スムーズに合格できるでしょう。

SARAスクールのプラチナコースなら、「ペット介護インストラクター資格」とあわせて同時取得が可能です。

プラチナコースを受講すれば、介護に必要な知識をバランスよく網羅でき、動物介護士を目指す方に特におすすめの資格です。

参考:
犬猫介護アドバイザー資格|日本生活環境支援協会
犬猫介護資格取得講座|SARAスクール

動物介護士資格(難易度:★★★☆☆)

認定動物介護士は、老犬・老猫といったシニア期の動物について、基礎知識から介護・病気に関する専門知識まで身につけていることを証明する資格です。

取得には認定通信講座の受講が必須で、犬・猫の一生の半分を占めるシニア期の介護を総合的に学べます。

試験はカリキュラム修了後、在宅でいつでも受験可能。テキストを見ながら何度でも挑戦できるため、難易度は高くありません

また、JADP認定講座では「動物介護士」と「動物介護ホーム施設責任者」の2資格を同時に取得できます。現場で役立つ老犬・老猫ホームの開業事例も学べるため、独立開業の基礎を身につけたい方にもおすすめです。

動物介護士&動物介護ホーム施設責任者 W資格取得講座|キャリカレ

ペット介護士資格(難易度:★★☆☆☆)

ペット介護インストラクターは犬や猫の介護に関する基本的な知識があることを証明する資格です。犬猫の基本的な介護方法から、適切な食事の与え方といった、介護をするうえで欠かせない知識を学べます。

動物介護士として役立つことはもちろん、高齢ペットがいる方にもおすすめできる資格です。レポート提出のみで認定されるケースも多く、在宅で取得しやすいのが特徴といえます。認定通信講座の受講後に最終課題に合格すると取得することが可能です。

参考:ペット介護士講座|がくぶん

老犬介護士資格(難易度:★★★☆☆)

老犬介護士資格は、日本キャリア教育技能検定協会(JCSA)が認定する、シニア犬の介護に特化した資格です。老犬の生活支援や病気への対応、介護方法など、実務で役立つ知識と技術を体系的に学べます。

老犬ケアに特化しており、実践的な内容が多めです。シニア犬への対応方法を深く学ぶため、愛犬の介護経験がある人には理解しやすく、未経験者にはやや専門的に感じるかもしれません。

取得には認定講座の受講が必要で、教材は「つくばわんわんランド」で長年老犬介護を行ってきた動物看護師のノウハウをもとに監修されています。資格取得後は、より専門性の高い「インストラクターライセンス」へのステップアップも可能です。

また、転職・開業支援が充実しており、老犬ホームの開業や介護サービス事業など、キャリアアップを目指す方にも適した資格です。

参考:老犬介護士講座 |日本ケンネルカレッジ

ドッグヘルパー資格(難易度:★★☆☆☆)

ドッグヘルパー資格は、日本キャリア教育技能検定協会(JCSA)が認定する、犬の介護や日常ケアの基礎を学べる資格です。愛犬との暮らしに役立つ入門的な内容で、犬の健康管理やしつけ、介護の初歩的な技術を身につけられます。

犬の生活支援全般を扱う資格で、介護に限らず健康維持や運動サポートも学びます。テキスト中心の通信講座で取得でき、試験も在宅型のためハードルは低めです。

取得には認定通信講座の修了が必要で、費用は受講料と交付料を合わせて約60,200円(受験料不要)。修了後はJCSAの上位資格へステップアップも可能です。愛犬のケアを深めたい方や、将来動物介護分野で活躍を目指す方におすすめです。

参考:ドッグヘルパー講座|日本ケンネルカレッジ

動物介護士(小動物介護士)資格(難易度:★★★☆☆)

動物介護士(小動物介護士)資格は、一般社団法人日本ペット技能検定協会が認定する、小動物の介護やケアに特化した資格です。ウサギやハムスター、フェレットなど、小動物の健康管理や介護方法を体系的に学べます

取得には指定通信講座の受講とカリキュラム修了後の筆記試験合格が必要で、ライセンス交付申請料として14,000円がかかります

以前は「小動物介護士」という名称でしたが、2020年4月に「動物介護士」へ変更されています。同じ名称でも、日本能力開発推進協会(JADP)の資格とは別物で、講座内容も異なるため注意が必要です。出題範囲が多岐にわたる分、基礎理解と暗記力が求められます。

参考:動物介護士(小動物介護士)講座|動物介護士講座一般社団法人 日本ペット技能検定協会

動物介護士(ペット介護士)の将来性は?

動物介護士(ペット介護士)の将来性は?

動物介護士は比較的将来性のある職業です。ペット人気の上昇とペットの高齢化により動物介護士の需要は年々高まっています。それを表すデータとして、動物介護士の主な活躍の場となる動物診療施設の数が上昇傾向にあることが挙げられます。

老犬のシッター業務をはじめ、ペットに対する正しいケアができる人材は相対的に人材不足の状態です。人間における医療・介護の現場と同じことがペットの現場でも起きていると言えるでしょう。

老犬のシッター業務をはじめ、ペットに対する正しいケアができる人材は相対的に人材不足の状態です。人間における医療・介護の現場と同じことがペットの現場でも起きていると言えるでしょう。

参考:飼育動物診療施設の開設届出状況(診療施設数)|農林水産省

動物介護士の活躍の場は?

動物介護士の活躍の場は動物病院にとどまらず、ペットホテル、ドッグデイサービス、訪問介護、ドッグカフェや猫カフェ、しつけトレーナーなど多岐にわたります。さらに、動物介在教育や高齢者施設でのセラピー活動など、教育・福祉分野でも需要があります。

近年は高齢ペットの増加に伴い、在宅での食事管理や排泄介助を行うケアサービスが注目されており、ペット保険会社のアドバイザーとして保険プランや予防医療の提案を行う仕事も広がっています。こうした背景から専門家としてのニーズは今後も高まり、新しい職域や独立開業の機会も増えています

動物介護士の給料は?

動物介護士の月給は一般的に18〜26万円程度で、年収にすると約216〜312万円が目安です。施設によっては賞与(ボーナス)が支給される場合もあり、経験や勤務先の規模によって収入が上がることもありますが、業界全体としては高収入とは言い難い水準です。

とはいえ、「動物と関わる仕事がしたい」「人に感謝される仕事がしたい」という方にとっては、大きなやりがいを感じられる職種です。動物や飼い主の笑顔に直接触れられる環境は、収入以上の価値を見出す人も多く、長く続けるモチベーションとなっています。

参考:Indeed

動物介護士になるには?知識ゼロから仕事に就くまでのステップ

続いて、動物介護士を目指したい方に向けて、知識がない状態から仕事に就く(あるいは企業する)までのステップを解説します。

ステップ1|動物介護士の仕事を知る

まずは「動物介護士とはどんな仕事なのか」を知ることが第一歩です。動物介護士は、主に老犬・老猫などシニア期のペットをケアし、飼い主をサポートする専門職。食事介助や排泄の世話、歩行補助、健康チェックなど、動物の“生活の質”を支える仕事です。

動物の命と向き合う責任がある分、やりがいも大きく、ペット高齢化が進む中で需要が急速に高まっています。

ステップ2|基礎知識を学ぶ

動物介護士を目指すなら、まずは「介護」「看護」「栄養」「行動学」などの基礎知識を身につけましょう。動物の体の構造や老化のサイン、適切なケア方法を理解しておくことが、安心して対応する土台になります。

独学も可能ですが、初心者には通信講座やスクールが最適です。テキストと動画を使って体系的に学べるため、働きながらでも無理なく進められます。

ステップ3|資格を取得して信頼性を高める

動物介護士として働くのに資格は必須ではありませんが、資格を持っていると飼い主や施設からの信頼が格段に高まります。民間資格には「動物介護士」「動物介護ホーム施設責任者」「老犬介護士」などがあり、通信講座を修了することで取得可能です。

資格取得は知識の証明になるだけでなく、学ぶ過程で実践的なスキルも身につけられるため、就職や独立を目指す際の強力な武器になります。

ステップ4|実習やボランティアで実践経験を積む

知識を学んだら、次は「実際に動物と接する経験」を重ねましょう。スクールの実習や動物病院・老犬ホームでのボランティアを通じて、現場の流れや対応力を身につけます。

動物の体調変化への気づき方や飼い主とのコミュニケーションなど、机上の学びだけでは得られない実践力が養われます。経験を積むことで、自信を持って介護に取り組めるようになります。

ステップ5|就職・転職活動を行う

一定の知識と経験を積んだら、動物介護士としての就職・転職活動を始めましょう。主な働き先は、動物病院、ペットホテル、トリミングサロン、老犬介護施設などです。応募時には、学んだ資格や実習経験をしっかりアピールしましょう。

履歴書には「動物が好きな気持ち」だけでなく、「飼い主や動物の気持ちに寄り添える姿勢」を具体的に書くことがポイントです。

ステップ6|スキルを磨いてキャリアアップ

就職後も学びを止めず、スキルを磨くことでキャリアの幅が広がります。動物看護、ペットシッター、トレーナーなどの関連資格を取得すれば、より専門的なケアができるようになります。

経験を重ねて老犬ホームを開業する人や、訪問型介護サービスを始める人もいます。動物介護士の仕事は「学び続ける姿勢」が信頼につながる職業です。

動物介護士(ペット介護士)のスキルアップになる国家資格・関連資格3選

動物介護士(ペット介護士)のスキルアップになる国家資格・関連資格3選

動物介護士として専門性を高め、活躍できる分野を広げたい方に向けて、国家資格を含む3つの関連資格をご紹介します。スキルアップやキャリア形成に役立ち、信頼性の向上や活動の幅が広がります。

愛玩動物看護師

動物介護士のスキルアップになる国家資格として愛玩動物看護師があります。2022年5月1日に愛玩動物看護師法が完全施行され、新たに愛玩動物看護師が国家資格となりました。この資格は動物病院における獣医師に次ぐ資格で、動物看護師を名乗れる唯一の資格です。

獣医師のアシスタントとして動物医療に携わり、治療補助や健康管理、飼い主へのアドバイスなど幅広い業務を担当します。また、動物介護の知識も深められるため、動物介護士のキャリアアップとして人気があります。

なお、似た名前で『愛玩動物介護士』という民間資格もありますが、国家資格ではありません。国家資格として認められているのは『愛玩動物看護師』のみです。

参考:愛玩動物看護師国家試験・予備試験の受験をお考えの皆さまへ(受験資格・試験情報)|農林水産省

動物診療助手資格

動物診療助手資格は一般財団法人日本小動物獣医師会(JSAVA)が認定するもので、獣医師や動物看護師が行う業務外の補助を行うことができる資格です。基礎的な動物医療の知識や技術を習得できるため、動物介護士としての実務にも活かせます。この資格は動物病院での就職を考えている方に特におすすめです。

年に一度12月にオンラインでの試験があります。受験するには養成機関等における動物診療助手教育の修了、もしくは認定団体からの推薦が必要です。基本的には動物病院内で一年以上勤務している方で、愛玩動物看護師資格を持っていない方向けの資格で、動物介護の民間資格としては難易度は高めと言えます。

参考:動物診療助手認定について|一般財団法人日本小動物獣医師会(JSAVA)

動物取扱責任者

動物取扱責任者は、ペットシッターや老犬・老猫ホームなど、動物を扱う事業(第一種動物取扱業)を始める際に必ず選任しなければならない役職です。特別な試験や免許はなく、「第一種動物取扱業の登録申請に必要な条件」のひとつとなります。
責任者になるには、民間資格の取得に加えて半年以上の実務経験など、自治体が定める要件を満たす必要があります。動物介護士として独立・開業を目指す場合には、この条件を満たしておくことが欠かせません。

参考:
第一種動物取扱業とは|東京都動物愛護相談センター
動物取扱責任者について|東京都動物愛護相談センター

まとめ

まとめ

動物介護士は、高齢化が進むペット業界で注目される職業です。国家資格や特定の資格は必要ありませんが、専門的な知識とスキルを証明するために資格を取得すると、就職や活動の幅が広がります。

通信教育で取得できる資格も多く、比較的チャレンジしやすいのも魅力の一つです。活躍の場は動物病院だけでなく、ペットホテルや在宅ケア、さらにはペット保険のアドバイザーなど多岐にわたります。

『動物と関わる仕事がしたい』『ペットに役立つ知識を身につけたい』という方は、ぜひ自分に合った資格を選び、一歩を踏み出してみましょう。

通信講座のSARAスクール編集部
心理カウンセラー資格やリンパケアセラピスト等の体系資格、食育資格などを扱うSARAスクール編集部が運営するコラムです。主に女性向けのキャリアアップやスキル習得を目的とした講座が多く、家事や育児と両立しながら学べる環境が整っています。資格取得を目的とした講座も充実しており、仕事や日常生活に活かすことが可能です。
通信講座のSARAスクール編集部