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鉛筆デッサンに使用する道具とは?

鉛筆デッサンをする場合、必要な道具を揃える必要があります。具体的には、どのような道具が必要なのでしょうか。鉛筆デッサンは、最初は少ない道具だけで始めることが可能です。ただし、上達に合わせて用意したい道具もいくつか存在しています。

今回は、鉛筆デッサンに使用する道具について紹介します。鉛筆デッサンを始めるなら、自分の段階に合わせて道具を用意することが大切です。鉛筆デッサンをこれから始めようと思っている人は、チェックして必要な道具を用意してみてください。

鉛筆デッサンに使用する道具とは?

鉛筆デッサンに必要な道具とは?

鉛筆デッサンをおこなう場合、どのような道具が必要になるのでしょうか。デッサンは、基本的な道具さえあれば基本的な描写をおこなうことは十分可能です。ただし、道具を工夫することにより、より幅広い表現をすることができる場合もあります。特に、作品を作る前提として鉛筆デッサンをおこなうのであれば、それに適した相応の道具を用意する必要があるでしょう。以下では、鉛筆デッサンに必要な基本の道具からあるとよりよい道具までを網羅的に紹介します。レベルや目的に応じて道具をきちんと選べるようにしましょう。

鉛筆デッサンをはじめるときの最低限の道具

鉛筆デッサンをする場合、最低限必要な道具としてはあまり特殊なものはありません。ただし、必要なものを確実に用意することが大切です。ここでは、鉛筆デッサンをはじめるときに最低限必要な道具について紹介します。最初はこれらの道具から用意するようにしましょう。

鉛筆

鉛筆デッサンをする場合、デッサン用の鉛筆を使うようにしましょう。デッサン用の鉛筆としては、ステッドラー社のマルス・ルモグラフや三菱のハイユなどがあります。これらの鉛筆のうち、最初は「B」か「2B」程度の濃さのものを選ぶのがおすすめです。少し上達してきたら自分にとって使いやすい濃さのものを選ぶようにするといいでしょう。

練り消しゴム

鉛筆デッサンでは消しゴムも必要です。ただし、一般的に使用されているプラスチック消しゴムは画面を傷める原因になるため、ほとんど使わることはありません。鉛筆デッサンでは、練り消しゴムを使用するのが基本です。練り消しゴムなら画面を傷める心配が少なく、鉛筆の粉もしっかり取り去ることが可能です。鉛筆デッサンを始めるなら、練り消しゴムを専用に用意しましょう。

カッターナイフ

鉛筆デッサンのためにはカッターナイフも用意する必要があります。なぜなら、鉛筆を削るために使用するからです。カッターナイフを使用することにより、鉛筆を自分にとって描きやすい太さや角度に調整することもできます。最初は扱いが難しいかもしれませんが、少しずつ削り方についても慣れていきましょう。

鉛筆デッサンをするには、絵を描くための紙も必要です。鉛筆デッサンでは、画用紙やスケッチブック、ケント紙などを使用します。選び方としては、多少凹凸がある中目を目印としてください。紙のキメが荒くないほうが鉛筆デッサンはしやすいです。ただし細かい部分が多い対象物について描画をするのであれば、きめの細かいケント紙を選んだほうがいいでしょう。なお、ひとつのモチーフを描く場合の紙のサイズの目安はB4サイズ程度です。

白い布・紙

鉛筆デッサンをするときは、白い布も必要です。これは、描く対象となるモチーフの下に敷いて使用するために使います。適当な白い布がない場合は、紙やテーブルクロスなどを使っても構いません。

鉛筆デッサンの表現を深める道具

鉛筆デッサンの表現を深めるためには、ほかにも使いたい道具があります。その道具としては、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、それについて詳しく紹介します。

鉛筆

鉛筆デッサンの表現を深めたいなら、鉛筆の濃さを変えるのがおすすめです。一般的に「2H」から「4B」くらいまでがデッサンに適しているといわれています。また、濃くて柔らかい鉛筆だけでなく、薄くて硬い鉛筆も用意して使い分けるとより本格的なデッサンができるでしょう。

ガーゼ・ウェス

鉛筆デッサンの表現力を高めるためには、ガーゼやウェスを使用するという方法もあります。ガーゼやウェスを使って鉛筆で描いた部分をぼかします。ガーゼやウェス以外にも、 木綿のボロ布や、食パン、ティッシュペーパー、キッチンペーパーなどを使って代用することも可能です。

擦筆

鉛筆デッサンに慣れてきたら、擦筆を使うのもおすすめです。擦筆は描画部分を伸ばしたり、押し付けたりして変化を与えるために使用します。太さや硬さの違うものが複数あるので、描きたいものに合わせて選びましょう。

鉛筆デッサンであると便利な道具

鉛筆デッサンをする場合、あると便利な道具が存在します。ここでは、鉛筆デッサンのためにあると便利な道具について見てみましょう。

スケール

鉛筆デッサンではスケールも使うことができます。構図を決めたり、大きさや比率を測ったりするために使用するといいでしょう。

デスケル・はかり棒

モチーフの比率を計る場合、デスケルやはかり棒を使うこともあります。専用のものがない場合、30センチ程度の細くてまっすぐな棒であれば代用可能です。たとえば、バーベキュー串などで代用しても問題ありません。

イーゼル

鉛筆デッサンにおいては、イーゼルも使えます。イーゼルは視線を固定し、安定した作業を続けるために重宝するでしょう。

木製パネルやカルトン(画板)

画用紙に鉛筆デッサンをする場合、木製パネルやカルトン(画板)を用意し、クリップや画鋲で固定して台として使用すると作業がしやすくなります。

カルトンバッグ

画用紙を持ち運ぶのであれば、カルトンバックがあると持ち運びも楽になるでしょう。外でデッサンをする場合は用意するのがおすすめです。

留め具

画用紙をカルトンや木製パネルに固定する場合、クリップ、画鋲、水張りテープなどの留め具を用意する必要があります。

フィキサチーフ

フィキサチーフは、完成後に鉛筆の粉が落ちないようにするための定着液です。作品の完成度が高まってきたら用意して使用するといいでしょう。

羽ぼうき

羽ぼうきは、鉛筆デッサンで使用した消しゴムのカスを払うのに使用します。消しゴムのカスを力強く払うと線が消えたり汚れたりするので注意が必要です。

鉛筆ホルダー

鉛筆が短くなってきた場合、鉛筆ホルダーがあると便利です。短くなった鉛筆を最後まで使いやすくなり、無駄がなくなります。

鉛筆デッサンに必要なものや道具を揃えよう

鉛筆デッサンに必要なものや道具を揃えよう

鉛筆デッサンを始める場合、必要な道具をきちんと揃えることが大切です。といっても、最初に必要な道具はそれほど高価なものはありません。大きな文房具店であれば、簡単に手に入るものばかりです。まずは最低限必要なものだけを用意して、鉛筆デッサンの雰囲気を掴んでみるといいでしょう。鉛筆デッサンを始めてみると、その奥深さに夢中になる可能性が高いです。そうなったら、少しずつほかにも必要な道具を集めていくことをおすすめします。自分の表現したいものによっても、用意しなければならない道具は大きくことなるはずです。実際に手を動かして鉛筆デッサンに取り組みながら、自分にとって必要な道具を少しずつ用意していってみてください。鉛筆デッサンを初めて、美術のスキルや知識を深めましょう。

デッサン用鉛筆の種類

デッサン用の鉛筆としては、どのような種類があるのでしょうか。デッサンでは、基本的に普段字を書くために使用するのとは異なる専用の鉛筆を使用します。デッサン用の鉛筆としては、いくつか種類があります。そのため、それぞれ実際に使ってみて自分に合うものを選んだほうがいいでしょう。代表的なデッサン用の鉛筆の種類としては、ステッドラー、三菱、ユニ、ハイユニなどがあります。なお、ユニとハイユニを比べると、ユニよりもハイユニのほうが色の定着がよいとされています。

デッサン用鉛筆の濃さと硬さ

デッサン用の鉛筆を選ぶ場合、濃さや硬さもきちんと選ぶ必要があります。鉛筆の濃さや硬さは、記号によって表されています。ここでは、デッサン用の鉛筆で使用されることが多い濃さや硬さを表す記号を紹介します。まずは、よく使われている鉛筆の濃さや硬さを理解して、しっかりとデッサン用の鉛筆を選べるようにしましょう。

H

デッサン用の鉛筆のうち「H」は、「HARD」を表す記号です。ハードということは、つまり硬いということを表しています。Hの左側に数字がついていますが、数字が大きくなればなるほど薄くて硬い芯ということになります。デッサンでは濃くて硬い鉛筆を使うことが多いですが、表現方法によってはHの硬い鉛筆を適宜活用する場面もあります。

B

デッサン用の鉛筆としては、「B」を使用することも多いです。「B」は「BLACK」を表す記号であり、黒いという特徴を示しています。Bの左側についている数字が大きくなればなるほど、濃くて柔らかい芯であることを表しています。

F

デッサン用の鉛筆のうち、「F」は「FIRM」を表しています。ファームとは、「しっかりした」という意味です。HとHBの中間の濃さ・硬さの芯です。

順番に並べると?

デッサン用の鉛筆の濃さや硬さを表す記号を順番に並べると「10B、9B、8B、7B、6B、5B、4B、3B、2B、B、HB、F、H、2H、3H、4H、5H、6H、7H、8H、9H、10Hとなります。Fは、HBとHの中間に位置していることを忘れないように覚えておきましょう。

デッサン用鉛筆の持ち方

デッサン用の鉛筆は、持ち方にもさまざまな方法があります。デッサンではさまざまな線や陰影を表現するため、鉛筆の持ち方を工夫することが重要です。デッサン用の鉛筆の持ち方を工夫するというのは、具体的にどのような方法なのでしょうか。ここでは、デッサン用の鉛筆の持ち方としての基本について説明します。

寝かせて持つ

デッサン用の鉛筆をもつ場合、寝かせてもつ方法をまずは覚えましょう。寝かせてもつ方法としては、受け手持ちや順手持ちなどがあります。受けて持ちは、色の濃淡を出すのに役立ちます。順手持ちは広範囲を塗るのにおすすめです。それぞれ使い分けを大切にしてください。

長く持つ・短く持つ

鉛筆の持ち方としては、長く持つ方法もあれば短く持つ方法もあります。それぞれ実際に試してみて、力の入れ具合も考慮しながら身につけるのがおすすめです。

文字を書くように持つ

デッサンのために鉛筆をもつ場合でも、文字を書くときと同じように持つ方法もあります。これは、鉛筆持ちとよばれる持ち方です。鉛筆持ちをすると、鉛筆に力をかけやすくなります。そのため、筆圧が強い線を描くことが可能です。デッサンの表現方法のひとつとして身につけておくと、より表現の幅を広げるのに役立つでしょう。

デッサン用鉛筆の使い分け

デッサン用の鉛筆を使い分ける場合、どのようにすればいいのでしょうか。いろいろな手法があると分かっても、使い分ける場面が分からないという人も多いです。ここでは、デッサン用の鉛筆の使い分けについて紹介します。

基本の考え方

基本的な前提として、人によって筆圧やタッチの癖が異なっています。そのため、硬度の違いを使い分けると表現の幅を広げることが可能です。たとえば、筆圧が強い人は、少し硬めの鉛筆を使ったほうがいいかもしれません。

書き始め

デッサンの書き始めでは、基本的に硬い鉛筆は使用しないほうがよいでしょう。柔らかい鉛筆を使っていれば、画面も傷つけにくく、後からでも修正しやすいです。

使い分け

鉛筆の使い分けについて、柔らかい鉛筆、中くらいの鉛筆、硬い鉛筆のそれぞれについて見ておきましょう。まず、柔らかい鉛筆はすでに触れたとおり、最初の段階で使用するのがおすすめです。また、中くらいの鉛筆は最も使用頻度が多いとえるでしょう。さまざまなところに使用できます。ただし、使いすぎると調子や抑揚が単調になってしまうので、ほかの鉛筆も積極的に使うことを意識してください。さらに、硬い鉛筆は明るい調子の描き込みをしたり、陰影をつけたりするのに使用するといいです。

デッサン用鉛筆の削り方

デッサン用の鉛筆は、削り方にも注意点があります。最後に、デッサン用鉛筆の削り方について説明します。

基礎知識

デッサン用の鉛筆を削る場合、鉛筆削りは使わないほうがいいです。鉛筆削りを使う場合、芯を長く露出できなかったり、柔らかい芯は折れやすかったりというデメリットが多いです。そのため、デッサン用の鉛筆は基本的にカッターナイフで削っていきます。鉛筆は芯の横の部分を使って面を描くので、芯を長く出すのがポイントです。

鉛筆の削り方

鉛筆を削るときは左手で鉛筆を持ち、右手でカッターを持ちましょう。そして、木の部分にカッターの刃をあてながら、刃の反対側を左手親指で押します。木の部分を3~4cmほど削るのが目安です。そして、芯が1cmくらい露出したら、芯の先端部分をカッターでとがらせましょう。また、芯を紙にこすりつけつつ回転させてなめらかにするのも重要なポイントです。ただし、柔らかい芯であればあるほど長すぎると折れやすくなるので注意してください。加えて、カッターの切れ味がよすぎるとケガに繋がる恐れもあるので注意しましょう。

デッサン用の鉛筆の種類や特徴を理解しよう

デッサン用の鉛筆の種類や特徴を理解しよう

デッサンを始めるなら、デッサン用の鉛筆の特徴についてもしっかり理解しておかなければなりません。デッサン用の鉛筆は一般的な鉛筆とは大きく異なるものです。そのため、選び方にもしっかりこだわったほうがいいでしょう。実際に使ってみながら、自分に合うものを選んでいくことも大切です。デッサン用の鉛筆にはさまざまな種類があるので、まずはそれぞれについてある程度きちんと把握することをおすすめします。デッサン用の鉛筆の種類や特徴を押さえておけば、実際にデッサンをするなかでも役立つ場面が多く出てくるはずです。デッサン用の鉛筆に愛着をもてば、さらにデッサンが楽しくなるでしょう。デッサン用の鉛筆はデッサンのための基本となる道具なので、まずはしっかりと理解することを大切にしておいてください。鉛筆についてしっかり理解し、学習やほかの道具の購入も進めていきましょう。