アーユルヴェーダのドーシャとは?意味や理想の状態を知ろう
記事更新日:2023年8月21日アーユルヴェーダにおいては、ドーシャの考え方も重要なものとして捉えられています。ドーシャの考え方を理解していれば、アーユルヴェーダの知識をよりさまざまな場面で活用できるようになる可能性が高いです。せっかくアーユルヴェーダについて学ぶなら、ドーシャについてもしっかりと理解したいですよね。
今回は、アーユルヴェーダのドーシャについて説明します。意味や理想の状態について詳しく説明するので、アーユルヴェーダのドーシャについてしっかりと理解したいという人はぜひ参考にしてください。
目次
アーユルヴェーダの基本
アーユルヴェーダのドーシャについて理解するには、アーユルヴェーダのそもそもの基本について理解しておく必要があるでしょう。アーユルヴェーダでは、世界は5大元素でできていると考えています。5元素とは、「空」「風」「火」「水」「地」のことです。「空」は空間、「風」は、「火」は火や熱、「水」は水分、「地」はかたまりをそれぞれ意味しています。
アーユルヴェーダのドーシャとは?
アーユルヴェーダのドーシャとは、基本となる5大元素からさらに派生した考え方です。アーユルヴェーダのドーシャにおいては、人の体は3つのエネルギーの要素から構成されていると考えられています。3つのエネルギーの要素とは、具体的には以下のとおりです。 ・VATA(ヴァータ):空・風 ・PITTA(ピッタ):火・水 ・KAPHA(カファ、カパ):水・地 それぞれが異なる特徴をもっており、人によってエネルギーバランスは違っています。自分がどれに当てはまるかによって体質をチェックすることも可能です。
ドーシャタイプによる体質診断でわかること
自分自身のドーシャタイプを知れば、簡単に体質診断をおこなうことができます。ここでは、ドーシャタイプによる体質診断からわかることについて確認しましょう。
ドーシャタイプが示すもの
すでに触れたように、ドーシャタイプは大きく3つにわかれています。自分の中でどのドーシャが優位であるか確かめることにより、特徴を知ることができます。個々では、各ドーシャの特徴についてチェックしておきましょう。
ヴァータ体質
ヴェータとは、動力源のことを表しています。体の部位でいえば、へそから肛門よりも上の部分が含まれています。ヴェータが特に支配的になるのは、夜や人生の晩年です。また、メンタル面では、情熱や喜びなどを表しています。
ピッタ体質
ピッタは、エネルギーの変換を意味しています。胸からへそまでのあたりがピッタによって支配されています。ピッタの特徴が出やすいのは、昼間や人生の真ん中の時期です。心の特徴としては、集中力や幸福などが含まれます。
カパ体質
カパは、エネルギーを使って体を安定させることを表現します。胸よりも上の部分に該当します。カパは、夜明けや若い頃を特に支配しています。心の性質としては、共感や愛などが代表的です。
ドーシャチェックの方法
ドーシャのタイプをチェックするには、それぞれの特徴に自分がどの程度当てはまっているか確認します。ヴァータ、ピッタ、カパにはそれぞれ異なる特徴があるので、最も当てはまるものが多いドーシャが自分のタイプです。ドーシャの特徴としては、体質、性格、ストレスの感じ方などさまざまなジャンルのものが含まれています。それぞれについて自分自身の状況を振り返りながら、自分のドーシャについてチェックしてみましょう。
ドーシャのバランス
ドーシャの性質は、それぞれが少しずつ体に表れることも多いです。そのため、健康な心身を保つには、ドーシャのバランスにも気をつける必要があるでしょう。ドーシャのバランスは、どのような状態が理想的なのでしょうか。ここでは、ドーシャのバランスについて詳しく説明します。
理想の状態
最も理想的な状態は、3つのドーシャのバランスが保たれている状態です。しかし、実際には、人は生きている中でさまざまな影響を感じるため、ドーシャのバランスは乱れていることも多いです。たとえば、もともとの体質によって変化しやすい人もいますし、季節によって体調が変わる人もいるのが実際のところです。
プラクリティとヴィクリティ
ドーシャのバランスについては、プラクリティやヴィクリティといった表現が使われることも多いです。プラクリティとは、先天的なドーシャのバランスのことを意味しています。つまり、生まれた瞬間のドーシャバランスであり、その人にとってもベストな状態のことです。また、ヴィクリティとは、後天的なドーシャのバランスのことを表しています。ヴィクリティは、生活習慣や環境によって変化したドーシャバランスです。ヴィクリティが生じても問題はないですが、極端に乱れると不調につながる恐れもあります。
乱れる原因
ドーシャのバランスが乱れると、体調不良が起きやすくなります。突発的になんとなく体調が悪いと感じることが日常的によく発生するという人も意外と多いのではないでしょうか。その場合、ドーシャのバランスに気をつけると、体調が良くなる可能性があります。ドーシャのバランスを整えるには、まずは生活習慣を見直しましょう。食事の栄養バランスにも気をつけるようにすると、自然にドーシャのバランスを整えやすくなります。
ドーシャの相性
アーユルヴェーダのドーシャを考慮すれば、相手との相性をチェックすることも可能です。基本的に、アーユルヴェーダにおいては、の違うドーシャタイプの相手と相性がよいといわれています。そのため、自分のドーシャと異なるドーシャをもっている人であれば、うまく付き合っていける可能性が高いでしょう。ただし、同じドーシャだからといって、絶対に仲良くなれないというわけではありません。同じドーシャの人と関わる場合でも、同じドーシャどうしが関わる際の傾向について理解しておけば適切な関係を築くことも可能です。そのためには、それぞれのドーシャについて正しく深い知識をきちんと身につける必要があるでしょう。
アーユルヴェーダのドーシャバランスを意識して健康を保とう
アーユルヴェーダについての知識を活かしたいなら、ドーシャについてしっかりと把握しておきましょう。自分自身のドーシャを把握しておけば、日常生活においてもさまざまなところで役立てられる可能性が高いです。ドーシャのバランスの乱れが起きれば、体調も悪化しやすくなります。しかし、日頃からドーシャのバランスを意識しておけば、心身のバランスを常にベストな状態に保ちやすくなるでしょう。また、ドーシャは他人との相性をチェックするうえでも役立つものです。相手のドーシャを考慮して向き合うようにすれば、仲良くなるスピードも速くなるかもしれませんね。お互いのドーシャについて確認し合えば、それだけでも一歩仲が縮まったような感覚になるでしょう。
アーユルヴェーダのドーシャバランスをしっかりと理解するには、アーユルヴェーダに関するさまざまな知識を正しく理解することが大切です。アーユルヴェーダについて信頼できる方法で学習を進め、しっかりと知識を身につけられるようにしましょう。そのためには、独学よりも通信講座での学習がおすすめです。通信講座であれば、学習自体は自分のペースで進めながらも、体系的に正しい知識を身につけられます。