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犬の血統書とは?役割・内容・取得方法・登録方法!

犬の血統書は、犬の品種、血統、及び個体識別のために発行される公的な証明書です。
この血統書は、犬の出自や系譜を明確にするものであり、犬の歴史や特性を知る上で非常に重要な役割を果たしています。
血統書には、犬の名前、生年月日、両親の情報、DNA情報などが記載されており、犬の正式な識別と登録を行うための基礎的な文書となっておりこの血統書は、犬の繁殖や登録、引き渡しなどの際に必要不可欠な書類です。
犬には、血統書がついていることがあります。名前だけは聞いたことがあるという人も多いかもしれません。血統書には、具体的にどのような内容が書かれているのか知らない人が多いはずです。血統書にはどのようなことが書いてあり、どういった意味をもっているのでしょうか。
血統書にはその犬に関するさまざまな情報が記載されています。犬と普段一緒に過ごす中ではあまり必要になることはないですが、血統書が必須の書類となる場面もあるので要注意です。今回は犬の血統書の内容や登録方法などについて詳しく解説します。

犬の血統書とは?内容や登録方法を解説

目次

犬の血統書の定義と役割

犬の血統書の定義と役割は以下の通りです。 ● 犬の血統や遺伝情報を記録した公的な証書 ● 犬の品種特性や健康状態遺伝的素質を示す ● 犬の確実な出自と正統性を証明する重要な書類 こちらを順に解説していきます。

犬の血統や遺伝情報を記録した公的な証書

犬の血統書は、犬の品種、血統、および個体識別のために発行される公的な証明書です。 この血統書は、犬の出自や系譜を明確に示すものであり、犬の歴史や特性を知る上で非常に重要な役割を果たしています。 情報は、犬の健康状態や遺伝的特性を理解する上で役立ち、適切な飼育管理や繁殖計画の立案につながるでしょう。 血統書は、優良な親犬からの子孫であることを証明する公的な証明書としての役割も果たしているのです。 犬の登録と血統書の取得は、犬の適切な飼育管理や品種の保護、改良に寄与するものです。

犬の品種特性や健康状態遺伝的素質を示す

この血統書は、犬の出自や系譜を明確に示すものであり、犬の品種特性、健康状態、遺伝的素質を理解する上で重要な役割を果たします。 血統書には、犬の名前、生年月日、両親の情報、DNA情報などが記載されており、その情報は、犬の特性や遺伝的な背景を把握するための基礎となるでしょう。 たとえば、優良な血統の犬は、見た目の特徴や行動特性、健康状態が良好であることが期待され、一方、遺伝的な問題を抱える犬は、血統書の情報から早期に発見・対策を立てることができます。 犬の正しい飼育と繁殖の管理には、血統書が不可欠な重要な書類であるといえるでしょう。

犬の確実な出自と正統性を証明する重要な書類

この血統書は、犬の出自や系譜を明確に示す重要な書類であり、犬の正統性と確実な出自を証明するために不可欠なものです。 優良な血統の犬は、見た目の特徴や行動特性、健康状態が良好であることが期待されます。 また、血統書は犬の価値を示す重要な書類でもあり優良な血統の犬は、ブリーダーや購入者から高く評価されるでしょう。 血統書は、優良な親犬からの子孫であることを証明する公的な証明書としての役割を果たしています。 犬の登録と血統書の取得は、犬の正しい飼育管理と繁殖、さらには品種の保護と改良に寄与します。 犬の所有者や飼育者にとって、血統書は不可欠な重要な書類なのです。

犬の血統書の主な内容

犬の血統書の主な内容は以下の通りです。 ● 犬の名前登録番号生年月日 ● 両親の情報(名前、登録番号、血統) ● 祖父母や曾祖父母などの3代以上の血統情報 こちらを順に解説していきます。

犬の名前登録番号生年月日

犬の血統書には、いろいろな内容が記載されています。 犬の正式な名称が記載されており、ブリーダーや所有者によって付けられた名前で、犬の個性や特徴を表すものが多いです。 登録番号は、犬が正式に登録された際に割り当てられる、固有の識別番号が記載され、この番号は犬を一意的に特定するための重要な情報です。 生年月日は、犬の誕生日が記載され情報は犬の年齢や成長段階を把握する際に役立ちます。 これらの情報は、犬の正式な識別と登録、育種管理、健康管理などに不可欠な内容となっています。 血統書は犬の正統性を証明する重要な公的書類なのです。

両親の情報(名前、登録番号、血統)

犬の血統書には、犬の正式な個体識別情報のほかに、両親の情報が重要な内容として記載されています。 具体的には、犬の父母の名前、登録番号、血統情報が含まれこの情報によって、犬の遺伝的な背景や系譜を明確に把握することができ、登録番号は、父母個体をそれぞれ一意的に特定するための識別番号です。 血統情報には、父母の両親、さらにはさかのぼって何世代もの祖先の情報が記載されています。 これにより、犬の系統的な血統を確認することができ優良な血統を持つ犬は、外見的特徴や行動特性、健康状態などが良好であると期待されるでしょう。 また、血統書は犬の価値を示す重要な文書でもあるため、販売時の評価にも影響します。 犬の両親情報は、血統書の中でも特に重要な部分を占めているといえるでしょう。

祖父母や曾祖父母などの3代以上の血統情報

犬の血統書には、犬の父母の情報だけでなく、祖父母や曾祖父母といった3代以上の先祖の血統情報も記載されています。 血統情報は、犬の遺伝的な特徴や系譜をより詳細に把握する上で重要な役割を果たします。 血統の遡及情報には、先祖犬の名称、登録番号、産地などが記載されておりこれにより、犬の家系図を辿ることができ、優良な血統を持つか、あるいは特定の遺伝的問題が含まれていないかを確認できるのです。 良質な血統を持つ犬は、外見的特徴や行動特性、健康状態などが優れていることが期待され 販売時の評価においても、3代以上の優良な血統情報は犬の価値を高める重要な要素となります。 このように、犬の血統書に記載されるこの遡及した血統情報は、犬の育種管理や改良、健康管理、価値評価などに不可欠なデータとなっているでしょう。

個体の特徴性別色など識別情報

犬の血統書には、犬の個体を識別するための詳細な情報が記載されています。 まず、犬の性別が明記され犬の個体を男性か女性かと区別することができます。 また、犬の毛色や体型、特徴的な標識などの外見情報も記載された情報は、その犬を他の個体と区別するために重要です。 さらに、顔の特徴や体の模様など、その犬を他と見分けられる特徴も書かれています。 これらの詳細な識別情報は、犬の正確な個体管理を可能にし、ブリーダーや所有者は、血統書を見れば簡単にその犬の特徴を把握でき、同一性を証明することができます。 また、犬の外見情報は、犬種の特性や魅力を示す指標ともなっているでしょう。 血統書にはその犬の個性が色濃く反映されているのです。

犬の血統書の取得方法

犬の血統書の取得方法は以下の通りです。 ● 犬の登録時に申請し発行を受ける ● 犬の出生前に申請し出生後に血統書を受け取る ● 犬の購入時に前オーナーから受け取る ● 品種団体や犬登録機関に直接申請する こちらを順に解説していきます。

犬の登録時に申請し発行を受ける

犬の血統書は、犬の正式な登録時に申請することで発行を受けることができます。 まず、犬の所有者が犬を登録する際に、ブリーダーや関連団体に血統書の発行を申請します。 この際、犬の名前、生年月日、両親の情報などを提出する必要があり、申請を受けた団体が、犬の情報を確認し、血統の正式性を検証するのです。 問題がなければ、その犬に固有の登録番号が割り当てられ、血統書が発行され、犬の識別情報や両親・祖先の詳細な血統情報が血統書に記載されています。 これによって、その犬の遺伝的な特性や系譜を明確に把握できるようになります。 血統書の発行を受けることで、犬は正式な登録済みの個体となり、各種イベントや販売の際に、その価値を証明できるようになるでしょう。 したがって、犬の所有者にとって血統書の取得は非常に重要な手続きなのです。

犬の出生前に申請し出生後に血統書を受け取る

犬の血統書は、犬の出生前に事前に申請を行い、出生後に正式な発行を受けることができます。 この方法では、まず犬の両親の所有者が、子犬の出生前に関連団体に血統書の申請を行い両親の情報や犬種、出産予定日などを提出する必要があるのです。 団体では、両親の血統情報を確認し、問題がなければ出生前に子犬の登録番号を確保しておきます。 そして、実際に子犬が出生した後に、所有者が出生証明書などを提出することで、子犬の出生直後から血統書を受け取ることができます。 出生直後から正式な個体識別情報を持つことで、すぐに各種イベントや販売に活用できるでしょう。

犬の購入時に前オーナーから受け取る

犬を新しく購入する際、前の飼い主から血統書を受け取ることができます。 犬の購入時、ブリーダーや販売店から血統書が提供されることが一般的ですが、前の飼い主が血統書を所持していれば、それを新しい飼い主に譲渡しないといけません。 新しい飼い主はその犬の詳細な系譜や特徴を把握できるようになるのです。 血統書の受け渡しは、犬の正式な所有者変更を証明する重要な書類なので新しい飼い主は、この血統書を保管し、必要に応じて提示できるようにしておく必要があります。 また、血統書には登録番号が付与されているため、その番号を利用して犬の情報を確認したり、各種登録手続きを行うことができます。 つまり、前の飼い主から血統書を受け取ることで、犬の正確な個体情報を引き継ぐことができ、その後の管理や取り扱いに役立てることができるのです。

品種団体や犬登録機関に直接申請する

犬の血統書は、犬の品種団体や登録機関に直接申請することで取得でき、犬の飼い主は、その犬の品種に対応する団体や機関を特定します。 次に、団体のウェブサイトや窓口で血統書の申請手続きを確認し、必要書類を準備します。一般的に、犬の個体情報や両親の血統情報、写真などを提出する必要があるのです。 この直接申請方式のメリットは、ブリーダーや前のオーナーを通さずに、自身で血統書を取得できることです。 また、犬の出生前から事前に申請することもできます。 したがって、この方法は、犬の購入時や登録時に、迅速かつ確実に血統書を取得したい場合に適しています。

犬の血統書の管理と活用

犬の血統書の管理と活用は以下の通りです。 ● 犬の正式な身元証明書として活用 ● 犬の売買や交配時の重要な参考資料 ● 犬の品質管理と遺伝的改良に役立てる ● 血統書の紛失や改ざんには十分注意が必要 こちらを順に解説していきます。

犬の正式な身元証明書として活用

犬の血統書は、その犬の正式な身元証明書としての役割を果たします。 情報は、犬の個体識別と系譜の証明に活用されます。 例えば、犬の登録や参加イベントの際に血統書を提示することで、その犬が正式に登録された個体であることを証明できるのです。 さらに、血統書は犬の健康管理にも役立ち両親の情報から遺伝性の疾患リスクを把握したり、予防接種の履歴を確認したりと、その犬の健康状態を管理する上で重要な情報源となるでしょう。 血統書がなければ、犬の正式な身元を証明することができないため、各種手続きや取引に支障をきたす可能性があります。 つまり、血統書は犬の公的な身分証明書としての機能を果たし、その犬の管理と活用に不可欠な書類なのです。

犬の売買や交配時の重要な参考資料

犬の血統書は、犬の売買や交配時に重要な参考資料となります。 血統書には、その犬の両親や先祖代々の情報が詳細に記載されており売買の際には、血統書から犬の質や価値を判断することができます。 優良な犬種の系譜を持つ個体であれば、高い価格設定が正当化されるでしょう。 一方で、望ましくない遺伝形質がある場合は、慎重な判断が必要となります。 また、交配の際にも血統書は重要な役割を果たし、犬の品質改善を目的として、優良な系統同士を掛け合わせたい場合、血統書情報を参考に、遺伝的多様性を考慮した組み合わせを検討することができるのです。 さらに、血統書には個体識別情報も記載されているため、犬の出自や個体の同一性を確認する際にも有効活用できます。 つまり、血統書は犬の売買や交配において、客観的な評価と適切な判断を下すための重要な参考資料なのです。

犬の品質管理と遺伝的改良に役立てる

犬の血統書は、その犬の品質管理と遺伝的改良に役立てることができるでしょう。 血統情報を分析することで、その犬の特性や強み、弱みを把握することができ、優良な形質を持つ先祖が多く含まれていれば、その犬の価値は高くなり、これらの情報を活用して、ブリーダーは犬の品質管理をおこないます。 また、血統情報を蓄積・分析することで、品種の遺伝的多様性を維持しながら、徐々に品質を改善していくことも可能です。 血統書はまさに、犬の遺伝的改良に欠かせない資料なのです。 このように、血統書は犬の特性を客観的に示す重要な証明書であり、ブリーダーが品質管理と遺伝的改良を行う上で非常に有効な情報源となるので犬の所有者は、血統書の価値を理解し、適切に管理・活用することが求められます。

血統書の紛失や改ざんには十分注意が必要

犬の血統書は、その犬の正式な身元証明書としての役割を果たすため、紛失や改ざんには十分注意が必要です。 血統書には、犬の名前、性別、生年月日、両親の情報など、その犬を特定できる重要な情報が記載されているのです。 この情報が正確であることは極めて重要で、血統書の紛失や改ざんは、犬の所有権や個体の同一性を証明する上で大きな問題になるでしょう。 また、血統書の内容が改ざんされていれば、その犬の出自や遺伝的特性に疑問が生じ、売買や交配の際の評価に影響を及ぼします。 そのため、犬の所有者は血統書を大切に保管し、必要に応じて提示できるよう管理することが求められるのです。 血統書への記載内容に変更がある場合は、速やかに修正を行う必要があります。 さらに、血統書の偽造や不正な改ざんは、法的な罪に問われる可能性もあるため、十分な注意が必要です。 つまり、犬の血統書は慎重に管理し、犬の所有者は、血統書の価値を理解し、適切な管理体制を構築しなければなりません。

犬の血統書制度の意義

犬の血統書制度の意義は以下の通りです。 ● 犬の健康と品質の維持・向上に貢献 ● 犬の遺伝的多様性を保つ仕組みになっている ● 犬の取引の適正化と飼育の責任性を担保する ● 犬の登録と情報管理に重要な役割を果たす こちらを順に解説していきます。

犬の健康と品質の維持・向上に貢献

犬の血統書制度は、犬の健康と品質の維持・向上に大きく貢献しているのです。 この制度では、犬の出自や遺伝的素質を正確に記録し、管理する仕組みが整備されています。 血統書には、犬の両親や祖先代々の情報が詳細に記載されており、これらの情報を分析することで、その犬の特性や遺伝的リスクを把握することができるでしょう。 ブリーダーはこの情報を活用し、優良な形質を持つ親犬同士を計画的に交配することで、健康で優れた品質の子犬を生み出すことができます。 結果として、健康で魅力的な犬を生み出すことができ、犬の愛好家や飼い主の満足度も高まるのです。 この制度は、適切な犬の管理と流通に不可欠な仕組みといえるでしょう。

犬の遺伝的多様性を保つ仕組みになっている

犬の血統書制度は、犬の遺伝的多様性を保つ重要な仕組みとなっています。 犬の品種は長年の改良によって形成されてきましたが、遺伝的な多様性を保つことは、その健康維持と品質向上に不可欠です。 ブリーダーはこれらの情報を分析し、近親交配を避けながら、優良な形質を持つ個体同士の計画的な交配を行うことができるでしょう。 これにより、望ましい形質を持つ子犬を生み出すとともに、品種の遺伝的多様性を維持することが可能となります。 また、血統書には個体識別情報も記載されているため、犬の所有権や出自の証明にも活用できます。 このように、犬の血統書制度は、健康で魅力的な犬を生み出す上でも、遺伝的多様性の保護にも重要な役割を果たしているのです。

犬の取引の適正化と飼育の責任性を担保する

犬の血統書制度は、犬の取引の適正化と飼育の責任性を担保する重要な役割を果たしているのです。 血統書には、犬の正式な身元情報が記載されており、これにより犬の所有権や個体の同一性を証明することができます。 この制度によって、犬の取引における透明性が確保され、不正な売買や盗難、子犬の違法な取引などを防ぐことができるのです。 また、血統書には繁殖情報も記録されるため、ブリーダーの責任ある活動を促すことにもなります。 優良な親犬の選択、健康な子犬の生産、適切な飼育環境の確保など、ブリーダーの倫理的な行動を担保することができるのです。 さらに、迷子や盗難の際にも、血統書情報を活用して犬の所有者を特定することができるでしょう。 このように、犬の血統書制度は、犬の取引から飼育に至るまでの適正化と責任性を担保する重要な仕組みとなっています。

犬の登録と情報管理に重要な役割を果たす

犬の血統書制度は、犬の登録と情報管理に重要な役割を果たしているのです。 この制度では、犬の出生から臨終に至るまでの生涯記録が作成・管理されます。 犬の個体情報、両親や祖先の血統情報、健康状態、飼育履歴など、犬に関する様々なデータが一元的に管理され登録情報は、犬の同一性の証明や所有権の確認に活用されます。 さらに、登録制度は犬の福祉にも寄与しているのです。 適切な飼育環境の確保や、遺棄や虐待の防止など、犬の健康と安全を守るための基盤となっているのです。 このように、犬の血統書制度は、犬の管理と情報の一元化に重要な役割を果たしており、犬の健康と品質の維持・向上に欠かせない仕組みといえるでしょう。

犬の血統書とは?

犬の血統書とは?内容や登録方法を解説

犬の血統書とはどんなものなのでしょうか。まずはその全体的な意味について説明します。

血統書は「血統証明書」の略

血統書とは正確には「血統証明書」の略です。普段の犬との生活で必要になることはありませんが、状況によっては血統書が必須の書類となる場面もあります。

犬種標準を満たしているという証明書

血統書はその犬が犬種標準を満たしているという証明をするためのものです。犬種標準は純血種を繁殖させることを目的として定められた基準なので、血統書は犬の質や価値を示すものだというわけではありません。

さまざまな団体が血統証明書を発行

犬の血統書はさまざまな団体によって発行されています。ただし、日本では社団法人ジャパンケンネルクラブ(JKC)によって発行される血統書が全体の90%を占めているといわれています。

血統書に書かれている内容とは?

血統書にはその犬に関するさまざまな情報が記載されています。具体的にどのような項目について書かれているのか確認しましょう。

犬名

犬名は犬舎名と名前で構成されています。「犬舎名+JP+名前」という表記になっているのが一般的です。JPとは血統書についての登録の申請を行った母犬の所有者が、国際畜犬連盟に犬舎を登録しているということを表しています。これらは合わせて35文字以内で記載しなければなりません。チャンピオンの称号やその他の特殊な記号などは使用できない決まりとなっています。

本犬データ

本犬データは犬種を表すものです。犬種記号と呼ばれているアルファベットの表記がされます。たとえば、ビーグルならBE、ポメラニアンならPOのように記号が決まっています。大きさによってクラスが分かれる犬種の場合は、犬種記号の後ろにさらにサイズ分けの記号をつけて表記します。

DNA登録番号

DNA登録番号は、その犬のDNAデータです。登録を行うときは、専用のブラシを使用して犬の頬の内側の粘膜を採取して調べます。

lD番号

ID番号は、犬の体に付けて識別を簡単にするためのものです。マイクロチップまたはタトゥーで個体識別番号をつける方法があります。マイクロチップには固有の識別番号が記録されており、それを犬の頸部皮下に埋め込むことで識別します。識別の際はリーダーをかざして番号の確認を行います。また、タトゥーの場合は識別番号を耳や腹部に入れることで確認できるようにします。いずれもID番号が入っていることによって、血統書や登録犬の取り違えなどを防ぐのが主な目的です。

股関節評価・肘関節評価

股関節評価や肘関節評価とは、股関節や肘関節が遺伝的な疾患にかかる可能性についての評価です。遺伝的な疾患をもつ犬を減らすことが目的となっており、交配させる犬を判断するための基準になります。

血統図

血統図は父親と母親の両方について記載されます。3代祖血統証明書の場合はそれぞれの祖先について3代がさかのぼって記載されます。

登録日・登録頭数・一胎子登録番号

血統書には登録日や登録頭数、一胎子登録番号などが記載されます。登録頭数とは一緒に生まれた犬をオスとメスに分けて記載したものです。また、一胎子登録番号の欄には一緒に生まれた犬の番号が記載されます。

チャンピオン賞歴

チャンピオンの賞歴がある場合は、その種類と登録日が血統書に記載されます。

血統書が必要な人とは?

血統書は普段の生活を送るうえではあまり必要になることはありません。では、一体どんな場面で必要になるのでしょうか。

特定の犬種を飼いたいとき

血統書は特定の犬種を選んで飼いたいときにとても役立ちます。血統書があれば、ほかの犬種の血が混じっていない犬を確実に選ぶことが可能です。

競技会に参加するとき

犬の競技会に参加するときは、血統書があることが参加の条件となっていることも多いです。血統書が必要ない競技会もありますが、厳密に同じ犬種のみの競技に参加したいと考える場合は血統書付きの犬でなければなりません。

ブリーダーとして特定の犬の繁殖を行うとき

犬の繁殖を行うブリーダーは特定の犬種にこだわっている場合が多いです。販売する際は純血種であることを証明しなければならないので、血統書を取得することが必須だといえます。

血統書を発行するには?

血統書を発行するにはどうしたらよいのでしょうか。方法や期間、費用について確認します。

あらかじめ会員などになっておく必要がある

血統書の申請ができるのは、JKCに会員登録をしている母権の所有者のみです。そして、母犬の所有者がJKC公認の愛犬クラブに所属していることも条件となります。さらに、母犬の所有者は犬舎名をあらかじめ登録しておく必要があります。それぞれ年会費として数千円程度が必要となるため、意外と費用がかかります。

血統書の発行に必要な物

血統書を発行するための条件を整えたあとは、いくつかそろえなければならないものがあります。

*母権の血統書

新たに血統書の発行を申請するときは、JKCに登録されている母犬の血統書が必要です。また、ほかの団体が発行した血統書は使えないので注意が必要です。

*交配証明書およびオス犬の血統書(コピー)

交配証明書は、交配を行う際にオス犬の所有者が作成してメス犬の所有者へ渡す書類のことです。オス犬の血統書のコピーも合わせて提出します。

*血統証明書発行申請書

血統証明書を発行するための必要事項を記入する書類です。印鑑を押す箇所があるので忘れないようにしましょう。

費用がかかる

血統証明書を発行するためには、費用が必要です。費用は申請する時期によっても料金が異なることがあるため、実際に登録する際は確認をとりましょう。血統証明書を発行するための犬の登録は、一胎子登録と単犬登録に分かれています。一胎子登録は同じ母犬から生まれた子犬を全て同時に登録することです。生後90日以内であれば1頭あたり2100円、91日以上経過し生まれてから2年以内なら1頭あたり5300円となります。単犬登録は国内団体からの登録であれば1頭あたり3200円、外国団体からの登録なら1頭あたり5300~10500円となっています。

犬の血統書とはさまざまな情報を記載する書類のこと

犬の血統書とはさまざまな情報を記載する書類のこと

犬の血統書には、その犬が犬種標準に該当する純血種であることを証明するための情報が記載されています。純血種であることを示したい場合は、これがなければいけません。ブリーダーとして犬を繁殖させる場合は、自分で登録を行わなければならないため、血統書についてはきちんと押さえておいたほうがよいでしょう。血統書は欲しければ誰でも手に入れられるというわけではないので注意が必要です。しかし、純血種の犬を飼いたい場合や競技会に出たいという場合は、一般の人でも血統書が必要になることがあります。犬を購入した際に受け取った書類はきちんと保管しておくようにしましょう。血統書について正しく理解し、必要なときにはきちんと利用できるようにしておくことが大切です。

まとめ

犬の血統書は、犬の品種、血統、及び個体識別のために発行される公的な証明書なのでとても重要な書類です。 血統書は、犬の出自や系譜を明確にするものであり、犬の歴史や特性を知る上でかかせません。 また、血統書には犬の名前、生年月日、両親の情報、DNAなどいろいろな情報が載っています。 犬の血統書は慎重に管理し、犬の所有者は、血統書の価値を理解し、適切に管理することが大切です。