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占い師も使うバーナム効果の基本知識と使い方

心理学や占いの世界で活用されている「バーナム効果」について知っていますか。バーナム効果をうまく活用することができれば、占い師として相手の信用を得やすくなります。相手の信用を得ることができれば、信頼関係を構築しやすくなるため、占いもよりしっかりとおこなえるようになるでしょう。

バーナム効果とは、そもそもどのようなものなのでしょうか。今回はバーナム効果について詳しく説明します。よりスムーズに占いをしたいと考える人は、ぜひチェックしてみてください。

占い師も使うバーナム効果の基本知識と使い方

バーナム効果とは?

バーナム効果とは、具体的にはどのようなものなのでしょうか。まずは、バーナム効果の概要についておさえておきましょう。バーナム効果の概要について知ると、意外と身近なものに感じられるはずです。

誰にでもあてはまる内容に対して自分のことと思いこんでしまうこと

バーナム効果は、本来誰にでもあてはまるようなことを言われて、「自分だけの特徴をあてられた」と感じることです。たとえば、「あなたは、人の目を気にしやすい一面があります」などと言われたら、多くの人が「確かにそうかもしれない」と感じるでしょう。ちょっとしたやり取りにより、相手のことを信頼するようになることをバーナム効果と呼びます。

心理学用語の一つ

バーナム効果は、心理学用語の一つです。アメリカの興行師・展示館経営者でであったバーナムが「私たちは誰にでも当てはまる性質をもっている」という趣旨を発言したことから、バーナム効果という名称がつきました。心理テストにおいても、バーナム効果の要素が盛り込まれることがあります。反対に言えば、バーナム効果の性質をしっかりと理解しておくことで、冷静に物事を判断できるようになるでしょう。

占いで使われるバーナム効果

バーナム効果は心理学用語ですが、占いの中でもよく利用されています。ここでは、占いにおけるバーナム効果の例について見てみましょう。占いでは効果的にバーナム効果を活用することで、多くの人に占いを信じてもらえるような工夫が施されています。

血液型占い

血液型占いには、実際には科学的な根拠はないと言われています。しかし、それでも何となく占いの内容が当てはまっているように感じますよね。それは、誰にでも当てはまる内容によるバーナム効果を感じているからです。たとえば、血液型占いの本を見てみると、O型の人の性格は「おおざっぱ」だと書かれていることが多いでしょう。O型の人は「確かにそういう部分があるな」と感じているかもしれません。とはいえ、「おおざっぱ」な性格というのは抽象的なので、ちょっとしたことでも当てはまれば「占いがあたっている」と感じてしまうのではないでしょうか。実際、O型以外の人でもおおざっぱな性格の人はたくさんいます。

性格診断

性格診断においては、バーナム効果がよく使用されています。たとえば、「あなたには繊細な一面があります」と言われたら、ほとんどの人がそうだと感じるはずです。誰にでも当てはまる事柄でも、あえて自分だけの性格の特徴のように言われると、特別なことのように思えてくるものです。

バーナム効果の例文

どんな占いにおいても、バーナム効果は巧みに利用されています。たとえば、占いに行く人は何かしら解決したいことがあるはずです。そのような状況で占い師から「悩みがありますね?」と言われたら、「まだ何も言っていないのに、この人は私の心を分かっている」と思ってしまうでしょう。また、「几帳面な面もあれば、一方で大雑把な面もありますね?」のように、対極となる事柄を並べられたなら「そんなことはない」と感じる人はあまりいないでしょう。人はいろいろな側面を持っていますから、このような言い方をされるとまったく当てはまっていないと言い切ることはできないのです。

バーナム効果による心理の変化

バーナム効果は、気持ちにもさまざまな変化を与えます。具体的には、どのような効果があるのでしょうか。ここでは、バーナム効果による気持ちの変化について詳しく見てみましょう。占い師として占いをするなら、相手の細かい心の動きを把握することが大切です。

言葉を言った人に対して信頼感が生まれる

バーナム効果が生まれると、「○○ですね?」と発言した人に対して強い信頼感が生まれます。「この人は何も言わなくても、私のことを理解してくれている」と思うようになります。占いは信頼関係がないとなかなか成立しないものですから、バーナム効果を利用することはとても効果的だといえます。

占われた人は占い師を理解者と感じる

占い師がバーナム効果を取り入れて占いをおこなうと、占われた人から理解者として認めてもらうことができます。これは、信頼関係が生まれるからこそのことです。理解者として慕われれば、その後も長く占いをする関係になれるかもしれません。バーナム効果をうまく活用すれば、次につなげることができます。

バーナム効果を使うときの注意点

バーナム効果は、上手に使うことで占いにおいてとても役立ちます。ただし、使い方には少し注意が必要です。バーナム効果をしっかり使いこなせるよう、注意点もきちんとおさえておきましょう。

曖昧な言い回しの多様は占い師として不信感を与えかねない

バーナム効果の言い回しは誰にでも当てはまる内容であるため、抽象的になりやすいです。そのため、バーナム効果を使いすぎると、相手から曖昧なことばかり言っているという印象をもたれてしまいます。そうなると、占い師として信頼を得ることは難しくなります。はっきりと言うべきところは曖昧にしないように注意しましょう。メリハリを持たせることが必要です。

上手な使い方は好感を与えるが下手に使うと詐欺と捉えられることもある

バーナム効果を上手に使うことができれば、相手に対して好感を与えることが可能です。信用できる占い師として長く付き合っていくことができるでしょう。しかしながら、バーナム効果は使い方を間違うと、口のうまい詐欺師のような印象をもたれてしまうケースもあるので要注意です。極端にバーナム効果に頼り過ぎることは避け、ここぞという場面で使うものとして活用するようにしてください。とくに慣れないうちは、使いすぎに気を付けるようにしましょう。

占い師として占うならバーナム効果を活用しよう

占い師として占うならバーナム効果を活用しよう

占いをするときにバーナム効果を活用すると、しっかりと相手との信頼関係を構築しやすくなります。バーナム効果は相手にちょっとした勘違いをさせる効果を持っています。とはいえ、決して嘘をついて騙すわけではありません。ただし、バーナム効果を使いすぎると、相手が完全に騙されたと感じてしまう可能性もあるので注意しましょう。使い方を間違わなければ、バーナム効果はとても高い効果を発揮することが可能です。

もちろん、バーナム効果ばかりに頼るだけでは、相手の信頼を保ち続けるのは難しいです。バーナム効果はあくまでも、テクニックの一つとしてここぞという場面で活用しましょう。バーナム効果を上手に使いこなせるようになれば、占い師としてよりしっかりと活躍することも可能になります。使いどころを見極めるのは簡単ではありませんが、何回も使う中で自分に合った活用方法を見極めてみてください。バーナム効果を活用して、人気の占い師になりましょう。