日本茶を楽しむ生活を。資格取得で専門知識を活かそう
ここでは、日本茶に期待できる効果や効能、正しい入れ方のほか、日本茶の資格を取得するメリットについてご紹介します。
日本茶の呼び方の違い
同じ日本茶でも、新茶、一番茶など、異なる呼び方をすることがあります。それぞれの呼び方には、どのような意味があるのでしょうか。
- 摘み取った順番で名付けられる
- 一番茶とは、その年の春、最初に出てきた新芽を摘み取ったお茶のことをいいます。お茶の木は、年に数回新芽が伸びる時期があります。その最初の時期に摘み取った茶葉を使用した物を一番茶と呼び、以降、摘み取った順番によって、二番茶、三番茶と呼ばれます。地域によっては三番茶を摘み取らず、秋口に摘む秋冬番茶(秋冬茶)もあります。
- 一番茶と新茶の違いは?
- 一番茶と新茶は、基本的に同じお茶のことです。一年で最初(初物)の意味を込め、旬の物として扱う場合などに新茶と呼びます。一方の一番茶は、その後に摘み取られる二番茶や三番茶などと対比する場合に使われます。 新茶(一番茶)は二番茶以降のお茶に比べて苦みや渋みが少なく、旨みや甘みの成分であるアミノ酸が多いことが特徴です。
- 八十八夜
- 八十八夜とは、立春から数えて88日目にあたる、5月2日頃を指します。この時期は、ちょうどお茶の新芽の摘み頃となり、気候条件も含めて極上のお茶になるといわれてきました。「八十八夜の新茶を飲むと長生きできる」など、古来より縁起の良い言い伝えが残っています。
日本茶のおもな成分とは?
日本茶には、健康に寄与するさまざまな効果があるといわれています。ここでは、日本茶に含まれるおもな成分と、その期待できる効果・効能について見ていきましょう。
- カテキン
- カテキンは、日本茶の渋みの主成分です。ポリフェノールの一種で、タンニンとも呼ばれます。カテキンには、コレステロールの上昇を抑制したり、脂肪の吸収を穏やかにしたりする効果があるといわれています。また、抗酸化作用や抗菌作用も期待できます。
- カフェイン
- 日本茶に含まれる苦みの成分がカフェインです。カフェインのおもな作用は、覚醒作用や利尿作用です。そのほか、持久力の向上や、アルコールの代謝を高めることによる二日酔いの防止にも役立つといわれています。 茶葉のカフェインは、若い芽に多く含まれるため、若い芽を摘む抹茶や玉露は、カフェインの含有量が高くなります。
- テアニン
- お茶の旨み成分であるアミノ酸の一種、テアニン。テアニンには、リラックス作用や脳の神経細胞を保護する働きがあることが知られています。日本茶に含まれるカフェインの興奮作用を穏やかに抑制することができるのも、この働きがあるおかげです。
日本茶の入れ方でもおいしさが変わる
日本茶は入れ方によっても味わいや香りが変わります。適切な入れ方を知っておくと、お茶の旨みをより楽しむことができます。
煎茶はやや高温のお湯で
煎茶に適したお湯の温度は、約90~100℃。やや高温にすることで、適度な渋みと香りを引き出します。なお、旨み成分が豊富な上級煎茶の場合は、80℃くらいのお湯にすると渋みが抑えられます。
玉露は低温でじっくり
玉露のやわらかい味わいと豊かな風味を引き出すには、低温のお湯でじっくり時間をかけて入れるのがポイントになります。沸騰させたお湯を50~60℃くらいまで冷まし、ゆっくりと入れましょう。
玄米茶やほうじ茶は高温で香り良く
玄米茶やほうじ茶は、香りを出すために95℃くらいの高温のお湯がいいでしょう。旨みや渋み成分が少ないので、高温で入れても渋さは強く出ません。
日本茶の資格を取得するメリットとは?
本茶の知識を身に付けることで、生活に楽しみが生まれるほか、仕事に活かすこともできます。ここでは、日本茶の資格を取得することによるメリットをご紹介します。
お茶の時間が楽しくなる
日本茶の種類や正しい入れ方を知ると、その旨みや香りをより深く味わうことができます。丁寧に入れたお茶を味わう時間は、気持ちをリラックスさせてくれるでしょう。
自宅やカルチャースクールで講師になる
日本茶の資格を活かして、お茶の楽しみ方やマナーなどに興味がある人に、教えることができます。カルチャースクールの講師などを副業にするほか、日本茶教室やサロン、セミナーの開催なども可能です。
おもてなしが上達する
味わいと風味豊かな日本茶は、人の心を豊かにしてくれます。また、日本茶を使ったお菓子や料理など、活用の幅が広いことも魅力のひとつ。講座で身に付けた日本茶の知識で周りの人をおもてなしすれば、大いに喜んでもらえることでしょう。
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日本茶の資格を取得して、生活を豊かにしよう
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