茶道のおすすめ資格4選!日本伝統の作法を身につけたい方必見
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茶道のおすすめ資格4選!日本伝統の作法を身につけたい方必見

日本の伝統文化である「茶道」に対して憧れを抱いている方は少なくありません。

一方で、以下の不安をお持ちではないでしょうか?

「私でも茶道を習得できるだろうか?」
「茶道は敷居が高く、気軽には学べないのではないだろうか?」

本記事では、初心者でも気軽に茶道を学べる資格4選をご紹介します。
「気軽に」といっても、仕事に役立てられるレベルでしっかりとした作法を習得できるため、真剣に学びたい方にもおすすめです。

おすすめの資格や学び方についてご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

茶道とは?

茶道はおもてなしや作法を学べる日本の伝統文化です。
しかし、もしかしたら一般的にはどこかとっつきにくい印象をお持ちの方も多いのかもしれません。

この章では、茶道についての概要を分かりやすく解説します。

茶道の歴史

お茶は、もともと中国から伝来したものです。
そのため、もともとの茶器は「唐物」(中国からの輸入品)が多く、豪華で派手なものがよく使われていました。
その後、鎌倉時代に禅宗とともに伝わり、同時にお茶が普及したといわれています。

禅宗の影響を強く受ける茶道は「和物」と呼ばれる日本製の質素な茶器を使い、客と主人との精神的なつながり・もてなしを重視するようになりました。
安土桃山時代に、千利休が「わび茶」を完成させたものが、現代の茶道・茶の湯の土台となっているといわれています。

流派の違い

茶道には数百もの流派があるといわれていますが、そのなかで有名なのは三千家です。

「三千家」とは、表千家・裏千家・武者小路千家の総称で、それぞれ以下の特徴があります。

表千家:伝統的な格式を重視
裏千家:多くの人が茶道に親しめることを重視
武者小路千家:伝統を重んじながらも、無駄を省くことを重視

流派によって、お茶の泡立て方・ふすまの開け閉めや畳の歩き方・座り方など、さまざまな場面で違いがあります。

流派の特徴を理解したうえで茶道を習い始めれば、希望に添った学習ができるでしょう。

茶道資格を取得するメリット

茶道資格を取得すれば、初心者の方でも短期間で確かな知識を身につけられます。

そして、実際に仕事やプライベートに役立つ知識を身につけられます。
この章では、茶道資格を習得するメリットをご紹介します。

就職や転職に役立つ

茶道のお稽古に通った経験が、就職・転職活動に活かせることがあります。
特に、裏千家においては、茶道に理解のある企業・団体に文化応援企業として登録しているので、コネクションを活かすことも可能です。

茶道教室を開く

茶道資格を取得後は、茶道教室や茶道講座を開講できます。

茶道教室の先生としての働き方はさまざまです。

・自宅や教室を利用したお茶教室:自由に生徒を集めやすい反面、茶室や釜などの初期設備が必要
・地域のカルチャー教室:教室を開くためには主催団体のオファーが必要な反面、初期投資が不要で講師としての活躍が可能

これらのほかに、マナー講師として茶道を教えたり、会社の教育担当者として茶道の知識を活かしたりするなどの活躍方法も考えられます。

ホテル・旅館で働く

おもてなしが重宝されるホテル・旅館で働くことも可能です。

・仲居さんの代わりにゲストにお茶を入れる
・ラウンジでお茶を提供する
・ホテル内のイベントや講座で一般客相手にお茶に関するセミナーを開催する

茶道のマナーや作法は、ホテルや旅館の印象アップにもつながります。
格式の高さを伝えるための重要な役割を担当できます。

茶道具商になる

茶道で学んだ茶器の知見を活かして、茶道具商に就職・転職することも可能です。
茶道具商は、専門性が高いので、一度キャリアが軌道に乗れば、代えが利かない存在にもなれるかもしれません。

茶道とともに、茶器・花器への知識を深めることで、茶道具商への転職も視野に入れられるでしょう。

プライベートに役立つ

茶道は、もちろんプライベートに役立てることもできます。
特に、茶道を通じたマインドフルネスやリラックス、かつて、花嫁修業と呼ばれていたような、伝統としきたりを遵守する礼儀作法といった場面で、重宝されるでしょう。

リラックス方法を身につけられる

茶道は、繊細で静かな雰囲気のなかでおこなわれるため、精神的なリラックスにもつながります。

さらに、一つのことに集中して取り組むため、「今、ここ」に意識を向けるマインドフルネスにも応用ができます。
マインドフルネスは集中力アップも期待できるため、気が散りやすい方や、優先順位がつけられない方にもおすすめといえるでしょう。

適切な礼儀作法を学べる

茶道には厳格なお作法があります。
来客時や行事の際などに、茶道の作法にそった振る舞いをすることで、周囲に対して好印象を与えられるでしょう。

よく知られる茶道が由来の礼儀作法には、以下が挙げられます。

* 物の持ち方、取り扱い方が丁寧になる
* 「お先に」の一言を必ず添える

茶道では、一期一会を大切にします。
今、空間をともにしている相手を気遣い、不快な思いをさせないための心がけは、自然にできる人の方が少ないでしょう。
知識として習得していることが、大きな武器となるかもしれません。

日本文化を理解できる

茶道の歴史や背景を学ぶことで、日本文化についての知識を深められます。
アップル創業者のスティーブ・ジョブズが禅に傾倒していたのは有名なエピソードです。

禅の教えを通じたマインドフルネスや、ミニマリズムは、世界中で多くの方から支持されています。
茶道を学び、禅の心を身につけることで、異文化コミュニケーションの糸口になるでしょう。

茶道の資格4選

各種の民間資格を取得することで、茶道の講座を開講できたり、就職・転職に活かせたりします。
この章では、茶道の資格を4つご紹介します。

茶道アドバイザー

茶道アドバイザーは日本生活環境支援協会(JLESA)が認定している資格です。
どなたでも受験可能で、資格試験内容には薄茶点前や茶箱手前が含まれます。

茶道アドバイザーの資格試験に挑戦すると、次のような知識が身につけられるでしょう。

* 茶道の始まり
* お茶の道具の使い方
* お茶の種類(濃茶・薄茶など)
* お茶会でのお作法(客としてのお作法)

茶道アドバイザーでは、茶道の始まりなどの歴史的知識のほか、茶道具の扱い方、お茶の点て方やお菓子のいただき方を習得できるので、お茶会にまだ参加したことがない方でも、自信をもっておもてなしを受けられます。

茶道アドバイザーは、独学での取得も可能ですが、専門テキストは市販されていません。
茶道アドバイザー資格取得を目指す場合、通信講座での受講がおすすめです。

お点前インストラクター

お点前インストラクターは、日本インストラクター技術協会(JIA)が認定している民間資格です。
茶道の基礎知識からお点前の方法など、茶道にまつわる幅広い知識を問われます。

お点前インストラクターは、茶道の系譜や心得など、心構えを深く学んでから資格取得を目指します。
お点前インストラクター資格の勉強をすると、次の内容が学べます。

* 茶道について
* 茶道の心得
* 道具の基本知識
* 畳の歩き方
* お茶・お菓子のいただき方
* ふすまの開け閉め
* お辞儀・あいさつの仕方

お茶の点て方だけでなく、茶道の精神や歴史など、茶道を体系的に勉強したい方におすすめの資格です。

資格取得後はお点前インストラクターとしてカルチャースクールや講座を担当できます。
お点前インストラクターも独学でも勉強はできますが、テキストが市販されていないことに注意しましょう。

表千家の相伝

茶道には国家資格がないので、茶道教室に通って、初歩から稽古を進めていきます。
茶道では「茶道を学ぶお許し」をもらって稽古を進めていきますが、その「お許し」のことを、表千家では「相伝」と呼びます。

表千家の相伝には9種類があり、そのうち7種類が、初心者からお稽古を積んだ方が取得できる相伝です。
表千家では「唐物」以上から講師となれます。

裏千家の資格制度

表千家と同様、裏千家にも「茶道を学ぶお許し」があります。
裏千家では表千家の「相伝」に対して「許状」とよびます。

また、茶道の中でももっとも普及している流派の裏千家では、履歴書などに記載ができるよう、独自の資格制度が設けられました。
初級・中級・上級に分かれており、その後講師と続きます。

茶道資格を取るには

茶道を始めるからには、資格取得を目指したい、という方も多いでしょう。
しかし、これから茶道を始める方にとって、茶道資格の取得方法はわかりにくいかもしれません。
そこで、ここからは、茶道資格を取る方法を解説します。

茶道教室に通う

茶道資格を取得する方法1つ目は、茶道教室に通うことです。

茶道教室にお稽古に通うことで、それぞれの流派の資格が取れます。
どの流派も、講師になるまでは10年前後はかかりますが、初歩から稽古で茶道を学ぶことで、自然な所作が身につきます。

一方で、茶道教室のデメリットは、時間と場所が拘束されることです。

仕事が不規則な方では、なかなかお稽古に通いづらく、茶道習得までの道のりが長引くことがあります。
足が遠のいてそのまま挫折する方もいるでしょう。
しかし、定期的にお稽古に通える方は、実践を通して茶道を学べるので、おすすめの習得方法といえます。

専門学校に通う

2つ目の方法は、それぞれの流派で開校している専門学校に通って、資格取得を目指す方法です。
たとえば裏千家の専門学校では、講師または専任講師を目指すカリキュラムが組まれているので、初心者からでも講師を目指せます。

専門学校のデメリットは、開催校が少ないことと、学費が高額なことです。
また、全日制の専門学校に通っている間は、仕事ができない可能性が高いので、一度離職するなど、方法を検討する必要があるでしょう。

しかし、専門学校では、必ず講師以上の資格取得を目指すので、茶道初心者でも講師を目指せるというメリットもあります。
思い切って茶道の道に飛び込みたい方には、専門学校はおすすめといえるでしょう。

通信講座を受講する

茶道資格の取得にあたって、通信講座を利用する方法もあります。
通信講座のメリットは、自分の生活スタイルやスケジュールに合わせて、学習できることです。

茶道は覚えることが多く、予復習用のテキストも少ないので、覚えるのが大変という方も多いでしょう。
お稽古の間があいて、すぐに復習できずにそのまま忘れてしまったり、次のお稽古で焦ったりしたことがある方もいるのではないでしょうか。

定期的にお稽古に通いにくい方では、通信講座を利用することで、より効率的に茶道の知識全般を身につけられます。
時間がないけれど茶道をあきらめたくない方や、短期集中で資格を取りたい方には、通信講座がおすすめです。

茶道資格を取得できる通信講座

この章では、茶道資格を効率的に取得するための講座をご紹介します。
どちらも自宅で受講できる講座であるため、教室に通うのが難しい方や家事・仕事と資格学習を両立したい方におすすめです。

SARAスクール

SARAスクールでは、人気の茶道資格「茶道アドバイザー」「お点前インストラクター」の資格取得に特化した講座が受けられます。

「茶道基本コース」にはガイドブック・学習テキスト・模擬試験・添削課題がついているので、ご自身のペースで学習できます。
最短2か月で資格取得を目指せるので、短期間で資格取得を目指している方にもおおすすめです。

さらに「茶道プラチナコース」では、茶道アドバイザー・お点前インストラクターの2資格取得保証がついているので、確実に資格取得を目指したい方はプラチナコースを受講するのがおすすめです。

諒設計アーキテクトラーニング

諒設計アーキテクトラーニングでも「茶道アドバイザー」「お点前インストラクター」の資格取得講座が受講できます。
テキストのわかりやすさに評判があるので、初めて茶道を学ぶ方や、かつて茶道を学んでいた方の振り返りとしても実用的です。

資格取得試験のある基本講座は、「茶道アドバイザー」「お点前インストラクター」の2資格です。
講座の受講費用は、59,800円で受講可能で、試験免除となるスペシャル講座は、2資格で79,800円となっています。

茶道資格とあわせて取得したい資格

茶道と関わりが深い資格を取得することで、お互いの分野を補い、さらに深い知識を得られることもあります。
ここからは、茶道資格とあわせて取得したい資格を紹介します。

茶道文化検定

茶道文化検定は一般財団法人 今日庵 茶道資料館が認定する民間資格です。
茶道の流派を超えて、茶道文化の知識を体系的に学びます。
現在はすべてオンライン受験となっていて、テキストが市販で購入できます。

受験料は以下の通りです。

4級 1,000円
3級 2,000円
2級 3,000円
1級 5,000円

受検期間内であれば、複数回の受検ができるのが茶道文化検定の大きな特徴です。

日本茶セレクター

日本茶セレクターは、日本茶の歴史から淹れ方までを総合的に学ぶ、日本安全食料料理協会認定の民間資格です。
緑茶は、茶葉を摘んでから、一度発酵を止めて鮮やかな色と香りを保つ、日本独自の製法でできています。

抹茶の縁の深い玉露の栽培方法・抹茶の製法を、茶道とあわせて習得すれば、日本茶についての知識の幅が大きく広がります。

お茶に関する知識を極めたい方は、日本茶セレクターの資格を検討されてみてはいかがでしょうか?

華道アドバイザー

華道アドバイザーは日本生活環境支援協会が認定する民間資格です。

茶道ではもともと花があったように活けるのが良いとされています。
茶花と生け花両方を習得することで、違いを理解しながら日本文化を学べます。

また、日本の文化を教養として幅広く身につけることで、より人間としての深みを高められるでしょう。

まとめ

茶道の知識や技術を身につけることは、日本文化についての教養を深めることにつながります。

従来は茶道を学ぶためには長年教室に通って技術を身につける必要がありましたが、資格取得を通じて学習すれば教室に通わなくても茶道の知識を幅広く習得できます。
短期間でスキマ時間に学べるため、仕事や家事と両立をしたい方におすすめです。

また、資格を取得するための学習法もさまざまな選択肢があります。
例えば、通信講座を受講すれば、身近に茶道の専門家がいない場合でも、第一人者が監修したテキストで学習を進められます。

茶道を通して、日常生活だけでなく、キャリアアップも狙っていきましょう。