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幼児期の偏食はどうしたらいい?治し方をチェック!

幼児期に子どもが偏食をするようになったら、どのような対策をしたらいいのでしょうか。嫌がる子どもに対してつい苛立ってしまうという方も多いかもしれません。しかしながら、子どもが偏食をする場合、むやみに怒ってしまっては逆効果です。子どもの状況を考慮して、適切な対応ができるようにしましょう。

今回は、子どもに偏食がみられる場合の対処法について紹介します。お子さんの偏食に悩んでいるという方は、ぜひ参考にしてみてください。

幼児期の偏食はどうしたらいい?治し方をチェック!

幼児が偏食する原因

そもそも幼児が偏食する原因とは、どのようなものなのでしょうか。まずは幼児が偏食をしてしまう理由について、確認しておきましょう。

嫌な記憶やトラウマがある

食べ物について嫌いと感じる記憶やトラウマがあると、偏食をしやすくなります。子どもに限らず大人であっても、食べるときに大きなトラブルがあった食材に対して苦手意識が出てしまうことはありますよね。とくに子どもならそういった感覚的なところに左右されることも多いです。

食べにくい

用意された食事が幼児にとって食べにくい場合、幼児はそれをなかなか食べようとしないことが多いです。たとえば、食材に火を通す時間が短いせいでかたかったり、幼児の口のサイズに対して大きすぎたりすると、幼児はその食べ物をすすんで口に運ぼうとはしなくなります。

離乳食時に偏った食事をしていた

幼児の偏食の原因は、離乳食時の食事に関係していることもあります。離乳食時に偏った食事をとっていたとすれば、当然その影響が幼児期の食事のしかたにも関係してくるでしょう。

親の食生活が偏っている

親の食生活が偏っていれば、子どもにもその影響が及びます。幼児食は親の食事と並行して準備することになるため、親の食事に使用する食材や味付けが偏っていれば、子どもの食事も偏りがちになります。子どもの偏食を治したいなら、まずは親の食事を見直すことも大切です。

アレルギーや発達障害

偏食の原因は、アレルギーや発達障害に影響を受けていることもあります。アレルギーや発達障害は、幼児自身の意思でどうにかできる問題ではありません。そのため、幼児の好き嫌いの様子を見て問題があるようなら、医師の診察を受けてみることも必要になります。

時期別の対策法

では、子どもが偏食をしがちな場合、どのような対策をとったらいいのでしょうか。ここでは、時期に応じた偏食への対策について紹介します。

離乳期

離乳食期は子どもが食べ物に慣れるための重要な時期です。そのため、この時期に偏食をしそうな傾向があれば、早い段階で対策をとることが重要だといえるでしょう。子どもの好き嫌いがはっきりする前の段階なので、しっかりと対策して子どもの偏食を防いでください。

*警戒心をとく

離乳食期の子どもに偏食を防ぐには、警戒心をとくことが大切です。食べ物に対して嫌いという感情をもつのは、警戒心のあらわれだといえます。そのため、子どもが嫌う食材や料理について、子どもの味覚に合わない部分がないか考えてみましょう。たとえば、味付けの濃さが原因の場合も多いです。子どもの口に合うような離乳食を準備してあげましょう。

*好きなものに混ぜる

どうしても好きになれない食材があるときは、子どもが好きなものに混ぜると効果的です。最初は味も形も分からないくらい細かく少量を混ぜましょう。そして、子どもが難なく食べられるようであれば、徐々に量を増やしていきます。そうすれば、子どもも少しずつ食材の味に慣れていくことが可能です。子どもは一度嫌いだと思ったものはなかなか口に入れてはくれません。そのため、子どもが自然と食べられるような工夫をしてあげることが重要です。

*無理強いは控える

子どもが食材に対して拒否反応を示している場合、決して無理強いはしないようにしましょう。なぜなら、子どもが偏食する理由はアレルギー等の防衛本能の場合もあるためです。その場合、無理に嫌っている食材を口にしてしまうと、症状が悪化する恐れもあります。子どもの様子をよく見て、子どもに合わせた偏食対策をすべきです。

幼児期

幼児期になると、より食材の味や形がはっきりした料理を子どもが口にする機会が増えていきます。そのため、好き嫌いが出てくるとそれを改善するのも一苦労です。幼児が偏食しないようにするには、いろいろと工夫が必要になります。

 *外見や調理法を変えてみる

子どもが偏食をしてしまうときは、食材の外見や調理法を変えてみましょう。普段と違った見た目であれば、固定観念がなくなって案外すんなりと食材を口にすることができる場合もあります。また、ほかの嫌いなものと似た外見にならないように注意することも重要です。さらに、いつもは煮ていた食材も焼いてみると、おいしく食べられる可能性もあります。味付けを変えるのも効果的です。

 *食べることに興味をもたせる

子どもが激しい偏食をしてしまう場合、食べることそのものにあまりよいイメージを抱いていない場合もあります。そのような場合は、食事の時間を楽しい時間に変える工夫をしましょう。たとえば、食事の最中はガミガミと叱らないようにすることも大切です。しつけは大切ですが、子どもの気持ちに悪いイメージが残らないように配慮しましょう。また、子どもはイヤイヤ期や離乳期に食べなかった食材に苦手意識をもつ傾向があります。そのため、そういった食材がある場合は、食材そのものに興味をもたせるところから始めるとよいでしょう。

偏食の対処法で大切なこと

偏食をしてしまう子どもに対しては、ただ怒るだけでは解決は難しいといえます。それよりも食べることに対してよいイメージを与えることが重要です。偏食の対処法において大切なことについて、最後に確認しておきましょう。

家族で楽しく食事をする

子どもの偏食を治すためには、まずは家族みんなで楽しく食事をするということが必要不可欠です。子どもが嫌いな食材を大人がおいしそうに食べている姿を見せれば、それだけでもその食材に対する子どものイメージを改善することができます。

食べたら褒める

子どもに嫌いな食べ物があるときは、食べられないからと言ってあまり怒るのは逆効果です。食べられないときに起こるよりも、1口でも食べられたら褒めることが大切です。そうすれば、食べ物に対するよいイメージを少しずつもつことができます。それを積み重ねていくことで、食べ物を好きになれる可能性が高まるでしょう。

一緒に「おいしいね」と食べる

食事をするときは、子どもに「おいしいね」と声をかけることも大切です。おいしさを共有することで、子どもは食事に対して好感をもてるようになっていきます。

幼児期の偏食にはうまく対応しよう

幼児期の偏食にはうまく対応しよう

幼児期に偏食がみられる場合は、ただ怒るのではなく適切な対応をすることが重要です。子どもが嫌っているものをそのまま無理に食べさせようとするのは逆効果だといえます。そのため、子どもが食事を食べられるような工夫を取り入れることが大切です。もちろん、1回の工夫だけですんなりと嫌いなものを食べられるようになるとは限りません。そのため、何回か味や形を変えながら、いろいろな食べ方を試してみることが必要です。大人にとっては慣れ親しんだ食材でも子どもにとっては初めてのものばかりなので、根気よく配慮してあげましょう。