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整体師として独立開業するには?必要な知識や費用について紹介

整体師を目指す場合、整体院を開業するのを目標としている人も多いのではないでしょうか。整体院は整体師として開業することは十分可能です。ただし、開業のためにはさまざまな用意が必要であり、費用もそれなりに用意しておく必要があります。
今回は、整体師として独立開業するために必要な費用や知識について紹介します。整体師の仕事や独立開業に興味のある人は、ぜひ参考にしてチェックしてみてください。早いうちにイメージをもっておくと、スムーズに独立開業のための準備ができるでしょう。

整体師として独立開業するには?必要な知識や費用について紹介

整体師として独立・開業するには?

整体師として独立したり改行したりするためには、どのような条件が必要なのでしょうか。整体師になるためには、さまざまな用意をしなければなりません。そのため、ここではまず整体師として独立・開業するために必要なことについて確認しておきましょう。

開業するのに資格は必要ない

整体師として開業する場合、資格は特に必要ありません。このことは、意外に思える人もいるでしょう。もちろん、資格があったほうがよりよいといえますが、整体師になるときの資格は必須ではありません。よって、無理に資格取得を目指さなくても、整体師として開業することは可能です。

基本的な知識と技術が必要

整体師として開業するために資格は必要ないですが、それでも整体師としての知識や技術はきちんと身につけておく必要があります。なぜなら、整体師は患者の体に直接触れる仕事だからです。そのため、できれば整体院で知識と技術を磨いてから開業することをおすすめします。そうすれば、実践的な知識や技術を身につけつつ、整体師として店を構えるために必要なスキルを身につけることができます。

経営ノウハウも必要となる

整体師として開業するためには、経営のノウハウも必要です。たとえば、自分で店をもつからには店の立地を考慮したり、集客について戦略を練ったりする必要があるでしょう。そのためには、マーケティングを活用したり、価格設定を見直したりすることも必要です。単に技術を身につけるだけでは足りず、さまざまなことを考えて行動しなければなりません。

整体院開業の手順

整体院を開業するためには、どのような手順を踏めばいいのでしょうか。整体院を開業する方法としては、さまざまなことが必要です。整体院を開業したい人は、以下の手順を意識して整体院開業を目指しましょう。

整体院の方向性を決める

整体院を開業するためには、開業スタイルや立地についてよく考えることが大切です。顧客ターゲットや施術内容はもちろん、整体院としてのコンセプトや雰囲気などもきちんと設定しなければなりません。そのためには、ほかの整体院の様子についてもよく理解しておくことが求められるでしょう。

必要な設備・備品を揃える

整体師として独立開業する場合、備品もそろえる必要が出てきます。たとえば、ベッドやマットレスに加えて、枕やシーツ類が必要です。さらに、患者の体に敷いたりかけたりするためのタオルも用意する必要があるでしょう。加えて、問診表や領収書はもちろん、印鑑やパソコンなどの細かい備品も用意しなければなりません。すべてをまとめて用意するとなると、意外とまとまった出費となります。

法的手続き

整体師として開業するためには、法的な手続きも必要です。具体的には、税務署へ個人事業の開業届 を提出します。法的な手続きをきちんとおこなわないと、後から問題になる可能性もあるので注意が必要です。

保険加入

整体師として開業する場合、患者の体に直接触れて施術をおこなうため、万が一のためのことを考えておく必要があります。患者の体にけがを負わせてしまった場合にきちんとした対応ができるよう、傷害保険にも加入しておきましょう。

整体院の開業スタイルと初期費用

整体院を開業する場合、開業スタイルごとにかかる初期費用は異なります。いずれの場合も開業してすぐのうちはなかなか患者が集まらないので、初期の広告宣伝費は必須です。ここでは広告宣伝費以外にかかる費用について、詳しく確認しておきましょう。

出張・訪問専門の場合

出張・訪問に特化して整体院を開業する場合、 他のスタイルに比べて初期費用を大幅に抑えることが可能です。特に、移動のための車がもともとあれば、10万円を切る初期費用で開業することもできるでしょう。折り畳み式のベッドやマットに加えて、枕やシーツ、そしてタオルを用意し、問診票・領収証・印鑑などの細かい備品をそろえるだけで準備は完了します。また、ベッドやタオルはお客様がもっているものを利用するというのもひとつの方法です。このような方法をとれば、初期費用をさらに抑えられます。ただし、店舗がないので宣伝効果が低く、なかなか患者を集めにくいというデメリットもあります。

自宅開業の場合

整体院は自宅で開業することも可能です。自宅の空いている1室を整体院にすれば、場所を借りる手間や費用がかかりません。ただし、ベッドや小物などの備品はきちんとそろえる必要があります。家族の同意を得ることも必要でしょう。

マンション・アパートを借りて開業する場合

マンションやアパートの部屋を借りて整体院を開く場合、家賃は物件によってさまざまです。場所や狭さによっては、月10万円程度でかりることもできるでしょう。マンションやアパートで開業するためには、内装の整備や引っ越し費用も必要です。家賃のほかに、敷金・礼金の初期費用がかかることも押さえておきましょう。そういったことを考慮すると、必要な設備や備品を確保したり、室内の状況を整体院として整えたりするために、100万円程度の初期費用がかかると考えておいたほうがいいです。

店舗用物件を借りて開業する場合

整体院を開業する場合、店舗用の物件を借りるという方法があります。ただし、マンションやアパートよりも賃料が高いことを理解しておきましょう。その分、保証金や敷金も高いので注意が必要です。場合によっては、1年分程度の保証金や敷金の支払いを求められるケースもあります。たとえば、賃料が10万円だったとしても、初期費用としては200万円程度かかる可能性があります。

整体院開業後の費用

整体院として開業した場合、開業後もさまざまな費用がかかります。たとえば、消耗品費、光熱費、広告宣伝費、傷害保険料などが毎月コンスタントに発生します。もちろん、賃貸物件なら毎月の賃料がかかることも忘れてはいけません。たとえ自宅で開業するとしても、年10万程度は費用がかかると想定しておいたほうがいいです。

整体師として独立開業を目指してみよう

整体師として独立開業を目指してみよう

整体師になる場合、独立開業を目指すことは決して珍しいことではありません。自分の店をもって、そこへ患者が通ってくれるというのは、とても素晴らしいことです。そのためには、自分自身の技術をしっかりと身につけて、患者によい整体を提供できるようにしなくてはなりません。よって、整体師としてしっかり学ぶことをまずは大切にしましょう。整体師に必要な知識や技術としてさまざまなものがあります。そういったものを丁寧に身につけていくことも、整体師として活躍するための第一歩です。独立開業を目指すなら、そのために必要なことを少しずつ着実に身につけていきましょう。

独立開業への道のり

整体師として独立開業を目指すには、さまざまな課題に取り組む必要があります。
まずは、現在の勤務環境を見直し、自立開業に向けた心構えを持つことが重要です。
独立開業への道のりについて詳しくご紹介していきます。
● 整体師が独立を選ぶ理由
● 自身の強みと弱みの把握
上記を順番にご紹介していきます。

整体師が独立を選ぶ理由

整体師が独立を選ぶ理由は、主に3つのメリットが考えられます。
第一に、自らのやり方で整体サービスを提供できるようになることです。勤務先での制約から解放され、患者さまのニーズに合わせたオリジナルのメニューや施術方法を展開できるのです。専門性を最大限に発揮し、理想の整体院を実現できるのが大きな魅力といえます。
また、収入面でも自身の努力が反映されやすくなります。勤務先では昇給や賞与などが限られていましたが、独立すれば収益を最大限に引き出すことができます。やる気と実績が直接的に収入に反映されるため、収入アップのチャンスが広がるのです。
さらに、仕事と生活のバランスを好みの形で設計できるようになります。働く時間や休日、労働条件など、自らの裁量で決められるようになるのです。ワークライフバランスを重視した働き方が実現できるのは大きなメリットと言えるでしょう。
このように、整体師が独立を選ぶ背景には、より自由度の高い仕事と生活を送りたいという強い思いがあるのが一般的です。

自身の強みと弱みの把握

独立開業を目指す整体師には、自身の強みと弱みを把握することが重要です。
まず強みとしては、高い専門性が考えられます。長年の経験から培った施術技術や、様々な症状への対応力は大きな武器となります。
また、患者さまとの良好な信頼関係も強みの一つです。これまでの勤務先で築いてきた人脈は、開業後の集客にも役立つでしょう。
一方で、経営や運営に関する知識や経験が不足している可能性があります。整体師としての専門性は高くても、会計管理やマーケティングなどの経営スキルが弱い場合があります。
また、資金繰りの見積もりや出店立地の選定など、開業準備に関する知識も不足しているかもしれません。
そのため、自身の強みと弱みを客観的に分析し、不足している部分を補うための対策を立てることが重要です。専門家に相談したり、研修に参加したりするなど、着実な準備を行うことをおすすめします。
自己理解を深め、開業に向けた課題解決に取り組むことで、強みを最大限に活かせる整体院を実現できるはずです。

開業に必要な知識とスキルって?

整体師が自立開業を目指す際に必要となる知識とスキルを以下でご紹介していきます。
● 必要な資格取得と専門性の向上
● 経営・管理能力の習得
上記の2つを順番にご紹介していきます。

必要な資格取得と専門性の向上

整体師が開業するにあたり、必要とされる資格取得と専門性の向上には以下のような点があります。
まず資格面では、施術に関する国家資格である柔道整復師の取得が不可欠です。この資格を取得することで、法的に整体業を営むことができ、患者さまからの信頼も得られやすくなります。
さらに、あん摩マッサージ指圧師や理学療法士などの関連資格を併せて有していると、より高度な施術が可能です。
専門性の向上では、各種セミナーやワークショップへの積極的な参加が重要です。最新の治療技術や理論の習得、症例検討などを通じて、施術スキルの向上と知識の深化を図ることができます。
また、主要な専門学会への参加や論文投稿なども、自身の専門性を示す機会となります。
これらの取り組みを通じて、開業後も患者さまに安心と満足を提供し続けられる体制を築くことができます。高度な専門性を持つ整体師として、地域になくてはならない存在となることが期待されます。

経営・管理能力の習得

会計・財務管理の基本を理解し、収支状況の把握と適切な予算管理ができるようにすることが欠かせません。加えて、人事労務や広報・マーケティングに関する知識も必要不可欠です。適切な人材確保と育成、効果的な集客活動の企画・実行など、事業全般にわたる管理能力を身につける必要があります。
そのためには、会計ソフトの使用方法や経営分析手法の習得、効果的な広告宣伝の方法論など、実践的なスキルを学ぶことが重要です。関連セミナーへの参加や、先輩開業医からのメンタリングなどを通じて、実践的なノウハウを習得していくことが求められます。
経営に関する知識とスキルを身につけることで、円滑な事業運営と持続的な成長が期待できます。整体師として、単なる施術の専門家にとどまらず、経営者としての視点を持つことが重要なのです。

開業準備の基本とは?

整体師が開業を準備する上で、基本となる事項には以下のようなものがあります。
● 必要な資格取得と教育
● 業態設計とサービス内容の検討
● 施設設計
● 最適な立地条件の選定
● 整体院のレイアウトと設備
これらの準備を着実に進めることで、開業後の安定した事業運営につなげることができます。
開業準備の各プロセスにおいて、専門家のアドバイスを得ながら進めるのが賢明でしょう。

必要な資格取得と教育

まず最も重要なのは、柔道整復師の国家資格の取得です。これは整体業を法的に営むための必須条件となっています。
次に、日々の施術の質を向上させるための継続教育も重要です。各種セミナーやワークショップに積極的に参加し、最新の治療技術や理論を学ぶことが欠かせません。
また、症例検討会への参加や、専門学会での発表などを通じて、自身の知識と技術を磨き続けることが求められます。
さらに、経営管理に関する知識とスキルの習得も重要です。会計・財務、人事労務、マーケティングなどの分野において、実践的な能力を身につける必要があります。関連セミナーの受講や、先輩開業医からのメンタリングなどを通じて、経営者としての視点を養うことが求められます。
これらの資格取得と継続的な教育により、患者さまに高度な施術サービスを提供し続けられる体制を築くことができます。整体師としての専門性を高め、事業の持続的な成長につなげていくことが重要なのです。

業態設計とサービス内容の検討

整体師が開業にあたり、業態設計とサービス内容の検討は非常に重要なポイントとなります。
まず、自身の強みや、地域の需要動向を踏まえて、提供するサービスの特徴づけを行う必要があります。例えば、スポーツ選手向けのリハビリ支援に特化するなど、特定のターゲット層に絞り込むことも効果的です。
また、整体以外にも、鍼灸やマッサージなどの複合サービスを提供するのも一案です。
次に、施術プログラムの設計が重要で、症状に合わせた施術メニューの設定や、初診から継続治療までの流れを明確にすることで、患者さまの利便性と満足度を高められます。
また、カウンセリングの充実や、リラックスできる空間づくりなど、患者体験の向上にも注力する必要があります。
さらに、新しい価値提案にも挑戦していくことが重要です。単なる痛み治療にとどまらず、ストレス管理やメンタルヘルスケアなど、より幅広い健康支援サービスを展開することで、患者ニーズにきめ細かく応えられるでしょう。
このように、地域特性や自院の強みを踏まえつつ、患者さまの視点に立って業態設計とサービス内容を検討することが、開業後の成功につながります。整体師としての専門性を最大限に活かしながら、付加価値の高いサービスを提供し続けることが重要なのです。

施設設計

整体院の開業にあたり、施設設計は非常に重要な要素となります。
次に、施設設計では、患者の快適性と施術の効率性を両立させることが求められます。清潔感と落ち着いた雰囲気の中で、リラックスして施術を受けられる空間づくりが重要です。
また、プライバシーの確保や、動線の最適化など、患者目線に立った設計も欠かせません。
さらに、設備投資にも十分な検討が必要です。高度な施術を提供するためには、最新の治療機器の導入や、専用の治療室の設置など、一定の投資が不可欠です。一方で、無駄のない効率的な設備計画を立案し、初期投資の抑制にも努める必要があります。
このように、立地と施設設計については、患者目線と経営効率の両面から最適な解を見出すことが重要です。整体院の競争力を高めるためには、こうした視点を持って取り組むことが不可欠なのです。

最適な立地条件の選定

整体院の開業にあたり、最適な立地条件の選定は非常に重要です。患者の利便性と経営効率の両面から、慎重に検討する必要があります。
まず、患者の利便性の観点から見ると、通勤や買物などの日常動線上に立地することが望ましいでしょう。例えば、繁華街やショッピングモール、駅前など、多くの人が集まる場所が有効です。
また、駐車場の有無も重要で、車で来院する患者も多いことを考慮する必要があります。
一方で、経営効率の観点では、競合状況や賃料水準などを慎重に検討する必要があります。同業他社が多数集積する地域は競争が激しく、差別化が難しい一方で、賃料が高く初期投資がかさむ可能性があります。
そのため、競合状況が適度な地域で、かつ、賃料が比較的低い場所を見つけ出すことが重要です。
さらに、地域特性も考慮する必要があります。例えば、高齢者が多い地域であれば、アクセシビリティの高さが重要になり、スポーツ施設が集積する地域であれば、スポーツ整体への需要が見込まれるでしょう。
こうした地域ニーズを的確に捉えた立地選定が成功への近道となります。
このように、患者の利便性と経営効率、地域特性を総合的に勘案しながら、最適な立地条件を見極めていくことが重要です。症例数の確保と収益性の両立を実現するには、慎重な立地選定が欠かせません。

整体院のレイアウトと設備

整体院のレイアウトと設備の設計は、患者の満足度と施術の効率性を両立させるうえで重要な要素となります。
まず、レイアウトについては、患者のプライバシーを十分に確保しつつ、動線の効率化を図る必要があります。待合室は、清潔感と落ち着いた雰囲気を演出し、患者が寛げる空間とすることが望ましいでしょう。個室の治療室は、デザインと間取りに工夫を凝らし、リラックスできる空間を提供します。さらに、スタッフの動線と患者の動線を適切に分離することで、効率的な施術フローを実現できます。
次に、設備面では、高度な施術を提供するために、最新の治療機器の導入が不可欠です。代表的なものとして、電気治療器、超音波治療器、牽引療法機器などが挙げられます。これらの機器の選定にあたっては、治療の質と経済性のバランスを慎重に検討する必要があります。
また、専用の個室を設置し、治療のプライバシーを確保することも重要です。
さらに、衛生面にも十分な配慮が必要です。清潔な治療環境を維持するため、適切な換気設備や殺菌・消毒設備の導入が欠かせません。患者の安全と信頼を確保するためにも、これらの設備投資は必須といえるでしょう。
このように、整体院のレイアウトと設備は、患者満足度、施術の質、経営効率の三位一体で検討し、最適なバランスを実現することが重要です。患者のニーズに的確に応えられる環境づくりが、競争力向上の鍵となります。

資金計画と初期投資について解説

整体院の開業にあたっては、適切な資金計画と初期投資の検討が不可欠です。適切な資金の確保と効率的な投資配分が、事業の成功につながります。
資金計画と初期投資について詳しく説明していきます。
● 開業費用の見積もり
● 資金調達方法の選択

開業費用の見積もり

整体院を開業するにあたり、開業費用の見積もりは非常に重要です。
開業費用には、主に以下のような項目が含まれます。
①物件取得・賃貸費用
物件の賃貸料や敷金・礼金、仲介手数料などが必要となります。立地条件や面積によって大きく変動するため、十分な調査が不可欠です。
②内装・設備投資費用
治療室、待合室、事務室などの内装工事費用が必要となります。また、治療機器、診察台、待合家具などの設備投資も必要です。
施設の規模や設計、導入設備によって大幅に変わるため、慎重に見積もる必要があります。
③開業準備費用
店舗看板の設置、ホームページ制作、広告宣伝費用などが必要になります。
効果的な集客のためには、十分な宣伝活動が不可欠です。
④人件費
開業時の従業員雇用に必要な人件費を見積もる必要があります。
医師、看護師、施術者、事務職員など、必要な人員と給与水準を検討する必要があります。
⑤初期運転資金
開業時の在庫や光熱費、事務用品費など、初期の運転資金も必要となります。
安定した事業運営のためには、十分な運転資金の確保が重要です。
以上のような費用を十分に見積もり、資金計画を立てることが開業の成功につながります。開業までの準備期間を見極め、無理のない資金計画を立てることが肝心です。

資金調達方法の選択

整体院の開業にあたっては、適切な資金調達方法の選択が重要です。
一般的な資金調達方法としては以下のようなものが考えられます。
①自己資金
開業者自身の貯蓄や、親族からの出資などが自己資金となります。
自己資金は返済の必要がなく、事業に集中できるメリットがあります。
ただし、資金に限りがあるため、他の資金調達手段との組み合わせが必要となる場合があります。
②金融機関からの借入
銀行や信用金庫などの金融機関から資金を借り入れる方法です。
借入期間や返済方式、金利などを慎重に検討する必要があります。
担保の提供や、経営者保証を求められる場合もあります。
③政府系金融機関からの借入
日本政策金融公庫などの政府系金融機関から、低利での融資を受けられる場合があります。
融資要件や手続きが一般の金融機関よりも厳しい場合があります。
④クラウドファンディング
インターネット上で不特定多数から資金を集める方法です。
開業に向けた思いや事業計画の魅力が重要となります。
⑤投資家からの出資
個人や企業投資家から出資を受ける方法です。
事業への理解と期待が得られれば、資金調達が可能となります。
資金調達方法は、開業規模や事業計画、自己資金の状況などによって異なります。複数の調達手段を組み合わせることで、最適な資金計画を立てることができます。

開業後の運営管理

整体院の適切な運営管理には以下の2つの要点が重要です。
● 効果的なマーケティング
● 経営状況の分析と改善
上記を詳しく説明していきます。

効果的なマーケティング

地域の潜在的な患者層を詳細に分析し、ターゲット層を明確にする必要があります。患者の年齢、性別、職業、症状の傾向など、詳細なデータを収集・分析することで、自院に最適なサービスやアプローチ方法を検討できます。
次に、ターゲット層のニーズに合わせたサービスメニューの提供が重要です。整体の種類や治療オプション、付帯サービスなどを検討し、患者のニーズに合わせた最適なラインナップを設定する必要があります。患者満足度の高いサービスを提供することで、リピーター獲得につながります。
また、効果的な広告宣伝活動も欠かせません。SNSやウェブサイト、リーフレットなど、ターゲット層に応じたチャネルを活用し、院の特徴や強みをアピールすることが重要です。医療従事者の紹介や口コミなどのオフラインでの広報活動も効果的です。
さらに、患者の来院履歴やアフターケアの状況などを詳細に管理し、次の来院を促すフォローアップを行うことも重要です。患者一人ひとりとの良好な関係性を築くことで、リピート率の向上にもつながります。
これらのマーケティング施策を効果的に行うことで、整体院の認知度向上と新規患者の獲得、そして既存患者の囲い込みを実現できるでしょう。

経営状況の分析と改善

財務分析を行い、売上高、粗利益率、経費率、営業利益率などの指標を把握することが重要です。これらの数値から、収益性や生産性、効率性などの経営状況を把握し、課題を明確にする必要があります。
次に、患者動向の分析が不可欠です。新規患者数、リピート率、患者属性、来院頻度などのデータを収集・分析し、患者ニーズの変化や競合他院との差別化要因を見出すことが重要です。患者満足度調査なども実施し、サービスの改善点を見つける必要があります。
さらに、業務プロセスの効率化にも取り組むべきです。予約管理やカルテ管理、会計処理など、業務の可視化と標準化を行い、無駄な工程を排除することで、生産性の向上が期待できます。
加えて、人材面での課題にも目を向ける必要があります。スタッフの育成や適切な配置、働き方改革など、人的資源の最適化に取り組むことで、患者サービスの質の向上にもつながります。
これらの分析と改善に取り組むことで、整体院の経営基盤を強化し、持続的な成長につなげていくことができるでしょう。

まとめ

今回は、独立開業に向けた実務的な知識について詳しく解説いたしました。
整体師が独立開業する際は、十分な資金計画と経営ノウハウが欠かせません。
初期投資には施設賃料、設備費、許認可取得などの費用がかかるため、適切な場所と広さの施設を確保し、必要な設備を整えることが大切です。
また、集客と施術品質の維持が鍵となり、SNSなどを活用した広告宣伝や、継続的な技術向上に努めることが求められます。
適切なスタッフ管理と経営の見直しを随時行うことで、事業を着実に成長させていくことができるでしょう。
豊富な準備と継続的な改善が、開業の成功への近道といえます。