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整体師の働き方とは?仕事内容・活動分野など徹底解説

「整体師の働き方ってどんな感じなんだろう」「整体師の勤務形態って?」
「整体師の仕事内容を知りたい」
など、整体師に興味のある方は上記のような疑問をお持ちではないでしょうか。
整体師は、筋骨格系の問題に対して、手技による治療を行う専門家で、医療機関や介護施設、スポーツクラブなど、様々な場所で活躍しています。
今回は、整体師の働き方や仕事内容などを詳しく解説していきます。
整体師の働き方について知りたい人には必見の内容ですよ。

整体師の仕事内容は?働き方と合わせてチェック!

整体師の働き方って?

一般的な整骨院やクリニックでは、常勤として骨格・筋肉の調整やリハビリのアドバイスといった治療業務に従事することが可能です。組織の方針に沿った治療が求められますが、安定した収入が期待できます。
病院のリハビリ部門でも整体師として雇用されることがあり、医療機関との連携の下、専門的なケアを提供することができます。
また、訪問ケアや出張治療といった、柔軟な働き方もできます。自宅や施設を訪問して治療を行ったり、出張での施術を行ったりするなど、患者のニーズに合わせた対応が可能です。
さらに、自身でクリニックを開業し、独自の治療方針に基づいて運営する整体師もいらっしゃいます。
このように、整体師にはさまざまな働き方が選択可能であり、自身のキャリアプランに合わせて最適な働き方を見つけることができます。

整体師の仕事内容

整体師は、患者一人ひとりの身体的・精神的な状態を総合的に捉え、適切な施術と指導を提供することが重要な仕事といえます。
整体師の仕事内容は以下の通りです。
● カウンセリング
● 施術
● 健康管理指導
● 記録管理
● 片付け・掃除
● 新人教育
詳しく解説していきますね。

カウンセリング

整体師にとって、患者とのカウンセリングは非常に重要な業務の一つです。
まず、施術前のカウンセリングでは、患者の主訴や症状、日常生活での不便さなどを丁寧に聞き取ります。身体的な症状だけでなく、精神的な悩みや不安感なども傾聴し、全人的な視点で患者の状態を把握します。
このカウンセリングを通じて、患者の背景や生活習慣、原因の特定などを見極め、最適な治療計画を立てることができます。患者の不安を和らげ、信頼関係を醸成することも重要な役割です。
また、痛みの軽減方法などのアドバイスも行い施術後にも患者の状態を確認し、今後の治療方針について共に考えていきます。
通院頻度の提案や、ストレッチ・運動療法など、日常生活での取り組みについてもアドバイスします。

施術

整体師の中心的な仕事は、手技による身体施術です。整体師は、徹底した解剖学と運動学の知識に基づき、患者の身体状況を丁寧に診断し、適切な施術方法を選択します。
主な施術手技は関節の可動域を広げるマニピュレーション(関節矯正)は、筋肉のこわばりや関節の可動制限を改善するために用いられます。関節を優しく操作し、ストレスの少ない方法で行います。
筋肉のリラクゼーションを目的としたマッサージは、筋肉の緊張を和らげ、血行を促進させる効果が期待できます。
アライメント調整は、骨格のバランスを整えるテクニックです。体の歪みを矯正し、筋肉の緊張を和らげることで、痛みの改善や身体機能の向上につなげます。
これらの手技は、患者の訴えや検査結果を踏まえて適切に組み合わせて実施されます。整体師は、解剖学的知識と高度な技術を駆使しながら、患者の身体状態に合わせた最適な施術を提供します。

健康管理指導

整体師の重要な役割の1つに、患者の健康管理指導があります。単なる施術だけでなく、日々の生活習慣の改善や予防ケアについて、適切なアドバイスを行うのが整体師の仕事です。
まず、患者の日常生活における動作や姿勢、ストレス状況などを把握し、それらが身体に与える影響を分析します。例えば、長時間のデスクワークによる肩こりや腰痛への対策を提案したり、運動不足解消のためのストレッチ法を指導したりします。
また、患者の食生活や睡眠、休養などの生活習慣を確認し、必要に応じて改善のアドバイスをします。整体師は、運動療法や栄養指導など、幅広い知識を有しており、患者の健康づくりを総合的にサポートします。
さらに、定期的な健康チェックを行い、症状の変化や改善度合いを把握してその結果を踏まえて、施術内容や生活指導を柔軟に見直し、きめ細かなフォローを行います。

記録管理

整体師には、患者の記録管理も重要な業務の1つとして求められています。詳細な記録を作成し、適切に管理することで、患者の経過を正確に把握し、最適な治療計画を立てることができます。
まず、初診時のカウンセリングで得られた情報を、患者台帳に詳細に記録します。既往歴、生活状況、身体所見、検査結果など、患者の状態を網羅的に文書化します。
施術の内容と経過についても詳細に記録。使用した手技、施術の強さや反応、患者の感想などを記録し、経時的な変化を把握します。
これにより、効果的な施術方法を見出すことができるでしょう。
これらの記録は、患者の同意の下で適切に管理され、次回の施術や指導に活用されます。
整体師には、患者情報の取り扱いに細心の注意を払いつつ、詳細な記録を作成・管理する能力が求められています。これにより、より質の高いケアの提供につながるのです。

片付け・掃除

診療室の清掃においては、毎日の定期清掃が大切です。
*診療室の清掃
● 毎日の定期清掃 – 床、ベッド、器具などを丁寧に拭き取る
● 定期的な消毒 – 患者接触部分を中心に、消毒液を使用して完全に清潔に
● 清掃用具の管理 – 清掃用具は適切に管理・保管し、交差汚染を防ぐ
*待合室の清掃
● 掃除の頻度 – 1-2日に1回程度の清掃を実施
● 清潔な備品管理 – 雑誌、水分補給用品などは常に清潔な状態に
● 換気と除菌 – 適切な換気と空気清浄機などによる除菌
*器具・備品の整理整頓
● 収納場所の確保 – 整理しやすい収納システムを導入
● 定期的なチェック – 在庫管理と不要な物品の廃棄
● 滅菌と消毒 – 器具類は定期的に滅菌と消毒を行う
*廃棄物の適切な処理
● 分別の徹底 – 感染性廃棄物、一般ごみなどを適切に分別
● 専門業者への委託 – 感染性廃棄物などは専門業者に委託して適切に処理
など、清潔で衛生的な整体院の環境を維持することが患者さんの満足度や健康管理に繋がります。

新人教育

整体院における新人教育は、質の高いケアを提供するために非常に重要です。
まずは、基本的な知識と技術の習得を目的とした集中的な研修プログラムから始まります。
研修期間中は、先輩整体師の監督の下で、模擬患者を使った実践的な訓練を行い、患者への施術や対応、記録の仕方など、きめ細かなフォローが行われます。
研修修了後も、OJTによる実践的な指導が続き、先輩整体師が同行し、施術の観察や指導を行います。
さらに、定期的な勉強会の開催により、最新の知識やスキルの習得を支援しています。

整体師の働き方について

整体師には患者への丁寧なケアと高度な技術力が要求される一方で、柔軟な働き方が可能な職種といえます。
整体師の働き方は以下の通りです。
● 独立開業
● 施設勤務
● フリーランス
● 複合的勤務
詳しく説明していきますね。

独立開業

まずは、立地や顧客ターゲットの検討が重要です。地域の人口動態や競合他社の状況を考慮し、自らのスキルやサービス内容に合った最適な場所を選ぶ必要があります。
必要な設備投資を見積もり、資金計画を立てることが欠かせません。診察室の確保、施術機器の購入、広告宣伝費など、初期投資がかかることを見越す必要があります。
さらに、法的な手続きにも十分留意しましょう。医療法人の設立、保健所への開業届出、健康保険への加入など、クリアすべき手続きが多数あります。
経営面では、適切な価格設定や顧客管理、会計管理など、事業運営のノウハウを身につける必要があります。初期の集客に苦労することもあるため、地域に密着したマーケティング活動も欠かせません。

施設勤務

大病院や老人ホームなどの医療・福祉施設では、多様な患者層を対象とした幅広い業務が求められます。高齢者や障がい者への対応力が特に大切です。
施設内では、医師や看護師、リハビリ専門職などと密接に連携しながら、患者の総合的なケアに貢献することが期待されます。症状の変化に応じた適切な施術方法の選択や、他職種との情報共有が不可欠です。
施設の業務フローの中で整体師としての役割を明確にし、効率的な患者対応を心がける必要があります。時には施設側の要求と整体師としての専門性のバランスを取ることも求められます。
給与面では、一般の整体院に比べると若干低めですが、社会保険完備や福利厚生が充実しているのが特徴です。また、研修制度が整備されており、スキルアップの機会が得られやすい環境にあります。

フリーランス

まず何よりも、自身のスケジュールと収入を自由に管理できる柔軟性が大きなメリットです。クライアントの要望に合わせて柔軟に対応でき、ワークライフバランスを保ちやすい環境にあります。
フリーランスでは保険や税務、経理などの事務管理を自身で行う必要があるため、そうした業務スキルの習得も欠かせません。行政手続きや顧客管理システムの構築など、起業家としての素養が求められます。
ただし、この負担を軽減するため、複数の整体院やリハビリ施設などとの業務提携を結ぶことも考えられます。専門性を活かしつつ、安定した収入源を確保することが可能です。

複合的勤務

まず、独立開業や施設勤務との組み合わせが一般的です。
例えば、週に数日は自身の整体院で診療し、残りの日数は病院や老人ホームなどで勤務するといったパターンです。
このように複数の場所で勤務することで、安定した収入の確保と専門性の発揮が両立できるのが大きなメリットです。自らのスケジュールも柔軟に組めるため、ワークライフバランスの維持にも効果的です。
一方で、異なる環境での業務遂行能力が求められます。医療・福祉施設では多職種との連携が必要になるのに対し、自院では経営管理能力が重要になるなど、状況に応じて柔軟に対応できる適応力が必要となります。

整体師の勤務形態の違いって?

整体師の勤務形態はそれぞれ特徴があり、整体師個人の希望や経験、スキルに合わせて選択することが重要です。
整体師の勤務形態の違いについて順番にご紹介していきます。
● 独立開業の場合
● 施設勤務の場合
● フリーランスの場合

独立開業の場合

まず何よりも、自身のペースで経営を行え、個性的なサービスを提供できるのが大きな魅力です。診療時間や施設の雰囲気など、クライアントのニーズに合わせてカスタマイズできるため、高い満足度を得られる可能性が高くなります。
自らのブランディングを確立できるのも大きなメリットです。地域に密着したサービスを展開したり、専門分野に特化したりと、独自の特色を打ち出すことが可能です。
これにより、リピート客の確保や紹介患者の獲得にもつなげやすくなります。
初期投資の負担や経営管理の煩雑さなど、リスクも伴います。物件の選定から設備投資、スタッフの雇用まで、幅広い業務を自身で遂行する必要があります。経理や人事、マーケティングなど、経営全般の知識とスキルが求められます。
また、集客活動やブランディングの実践など、継続的な努力が欠かせません。ホームページの運営やSNSでの情報発信、地域への働きかけなど、計画的に取り組む必要があります。

施設勤務の場合

多くの整体師は中小規模の整骨院や鍼灸院などの医療施設に勤務しています。これらの施設では、整体師は常勤または非常勤で働くことが一般的です。
給与は施設の規模や体制によって異なりますが、平均すると月収20万円前後が相場です。整体師の経験年数や技術レベルによっても大きく変わります。
施設勤務の整体師には、患者の予約管理、施術の実施、症状記録の作成など、医療関連の業務が求められます。
また、施設の運営サポートや接客業務なども担当することがありますよ。
整体師の施設勤務は医療現場での実践経験を積める良い機会ですが、業務多忙で肉体的・精神的な負担も大きい傾向にあります。

フリーランスの場合

フリーランスの整体師は自身で施術スペースを確保し、患者を自ら集める必要があります。自宅や賃貸のスタジオ、レンタルスペースなどを利用することが一般的です。
勤務時間や休憩時間は完全に自己管理となるため、柔軟な働き方が可能です。
患者の集客や売上管理、税務対応など、経営管理の業務も自身で行う必要があります。
平均的な月収は30万円前後ですが、経験や技術力、立地条件、各種経費などによって大きく変動します。フリーランスは安定収入が得られにくい反面、自由度が高いのが特徴です。
フリーランスでは、施設勤務と比べて医療従事者としての認知度が低い傾向にあり、専門家としての地位確立が課題となります。また、健康保険や労災保険などの福利厚生面でのリスクも高くなります。

整体師の活動分野と将来性は?

整体師の活躍分野は多岐にわたります。
ここからは、整体師の活動分野と将来性について詳しく説明していきますね。
● 医療・リハビリ分野
● スポーツ分野
● 高齢者ケア分野
● 健康・美容分野

医療・リハビリ分野

整体師は、身体の機能改善や症状の緩和を目的とした医療従事者の一員です。特に、整形外科的な障害や慢性的な痛みの治療、リハビリテーションの分野で大きな役割を果たしています。
関節の可動域改善、筋肉の緊張和緩、血行促進などの手技療法を用いて、患者の身体機能の回復を促進します。理学療法士やリハビリテーション専門医と連携しながら、患者の症状に合わせた最適な治療計画を立案し、実践的なアプローチを行います。
また、整体師は日常生活動作の指導や予防的なケアなど、リハビリの過程でも重要な役割を担います。
整体師は、医療チームの中で欠かせない存在です。

スポーツ分野

整体師は、スポーツ現場においても重要な存在となっています。選手の外傷予防や競技パフォーマンスの向上、早期の症状回復に大きな貢献をしています。
スポーツ整体では、外傷や障害の予防に取り組みます。柔軟性や筋力の向上、アライメントの改善などを通じて、運動器の状態を最適化し、関節の安定性を高めるためにテーピングや装具の活用も行います。
また、疲労回復や血行促進を目的とした施術で、持久力や瞬発力を高めることができます。
障害が発生した場合、整体師は的確な病態の把握と最適な治療アプローチの提供を行います。リハビリプログラムのアドバイスや、競技復帰に向けたサポートも行っていますよ。

高齢者ケア分野

高齢化社会を迎え、整体師の高齢者ケア分野における役割は非常に重要となっています。
高齢者の多くは、加齢に伴う筋力低下や関節可動域の制限、慢性的な痛みなどの問題を抱えています。整体師は、これらの身体的な課題に対して、手技療法や体操指導などを通じて、適切な介入を行います。関節の可動域改善や筋力強化、痛みの緩和などにより、高齢者の日常生活動作の自立を支援します。
さらに、転倒予防や体調管理などのアドバイスも行います。高齢者の生活の質を高めるために、リハビリ専門職や医療スタッフと連携しながら、総合的なケアを提供しています。
高齢者ケア分野では、整体師の専門性が高く評価され、需要も増大しています。高齢者の健康維持と自立支援に尽力する整体師の役割は、今後ますます重要になると考えられます。

健康・美容分野

整体は、筋肉の緊張や関節の可動域の改善、血流の促進など、身体のバランスを整える治療法です。これにより、日常的な疲労の軽減、肩こりや腰痛の改善、むくみの解消など、様々な健康上の悩みに効果を発揮します。
さらに、姿勢の改善や体型の調整による身体機能の最適化は、美しい外見の実現にもつながります。適切な整体ケアにより、くびれの形成や脚のラインの整え方など、理想的なボディラインを手に入れることができます。
整体師は、健康管理やアンチエイジングの専門家としての役割も担っており、生活習慣の指導やダイエットのサポートなど、美と健康の両面からアプローチし、クライアントのニーズに応えています。

整体師の仕事とは?

整体師はどのような仕事をおこなっているのでしょうか。なんとなくイメージがあっても、具体的に説明できる人はそれほど多くないはずです。ここでは、整体師の仕事の概要について、全体像をまとめます。整体師の仕事について知りたい人は、しっかり確認してみてください。

仕事の基本

整体師は、さまざまな方法を使って体の調子を整えます。たとえば、手足を使って背骨や骨盤を矯正したり筋肉の疲れを取ったりします。そのようにして全身の状態を整えるのが整体師の仕事です。場合によっては器具を使用することもありますが、基本的には手技のみで施術をおこなっていきます。患者の体を直接触ることも多いため、細心の注意を払う必要があるといえるでしょう。

医師との違い

整体師は患者の体を回復させるので、医師とはどうちがうのか気になる人もいるのではないでしょうか。整体師と医師には明確な違いがあります。それは、整体師の場合、症状を緩和することはできますが、治療はできないということです。そもそも医師の免許がなければ症状の治療は認められません。そのため、どうしても医学的な知見による処置が必要なのであれば、整形外科医を受診してもらうしかないでしょう。

柔道整復師との違い

整体師は柔道整復師と混同されることが多いです。とはいえ、整体師と柔道整復師にも、明確な違いが存在します。柔道整復師は、骨や関節などの損傷に対して、手術をおこなわずに治療を施すことができます。すでに触れたように、整体師は治療をおこなうことはできません。治療をおこなえるかどうかが、整体師と柔道整復師の大きな違いです。

体力も必要となる

整体師は1日に何人もの患者の体を見て、施術をおこないます。施術では自分自身の体を使うため、それなりに疲労もたまります。そのため、整体師として働くためにはある程度体力が必要です。体力を消耗する仕事であるということを理解しておかないと、整体師を目指す過程でイメージと違うと思ってしまう可能性もあるので注意が必要です。

整体師の仕事の流れ

整体師の仕事はどのようにしておこなうのでしょうか。整体師の仕事は、ある程度の流れが決まっています。まず、患者がやってきたらカルテを作成して、カウンセリングを実施します。その人の体の状態をおおまかに把握できたら、次は施術を始めていきます。施術をする間も、常に患者の様子に気を配り、問題がないかを気にかけなければなりません。施術が終わった後は、アフターフォローも重要な仕事です。問題がないか確認を入れるなどし、患者の様子に気を配ります。そういったちょっとしたことがリピーターにつながるかどうかについてもかかってくるでしょう。

整体師の仕事内容

整体師は、それぞれの工程で具体的にどのように仕事をしているのでしょうか。整体師は、単に患者の体に触れて施術をおこなうだけが仕事ではありません。さまざまな仕事をすべて含めて整体師の仕事だと言えるのです。ここでは、整体師の具体的な仕事内容について詳しく紹介します。

カウンセリング

整体師の仕事は、患者のカウンセリングから始まります。患者の体の状態についてヒアリングをおこない、どのような施術をおこなうか決定していきます。そのため、症状や病歴についても漏れなくしっかりと聞き取ることが大切です。患者の状態をしっかり把握できていないと、施術によって症状を悪化させたり、けがをさせてしまったりする可能性があるので要注意です。カウンセリングでは、施術の方針や内容を説明し、それに納得してもらえるかという点も重要です。患者が不安にならないよう、丁寧に説明するようにしましょう。

施術

整体師の仕事のメインは施術です。ここでは、施術の内容について詳しくみてみましょう。

施術の基本

整体師は、整体の技術によって患者の体を整えます。そのことにより、自然治癒力を高めたり、不調や痛みを取り除いたりするのが狙いです。ただし、どのような結果を求めるかは、患者の体の状態によっても大きく変化します。また、患者の希望も考慮する必要があるでしょう。

具体的な施術内容

整体師は、健康から美容までのさまざまな幅広いケアをおこなうことができます。そのため、さまざまな悩みに対応可能です。たとえば、体の慢性的な不調や姿勢改善もできます。体のコリや関節痛を解消することもできます。美容整体とよばれる分野においては、骨盤矯正やO脚矯正はもちろん、小顔矯正も可能です。さらに、産後整体やスポーツ整体など、目的に合わせた様々な整体が存在します。さまざまな患者のニーズにこたえるためには、それぞれの施術内容をきちんと身につけることが求められます。

洗濯・片付け

整体師は、整体の施術のために使う備品の管理も行っています。施術では、大量のタオルや施術着を使用します。そのため、それらを洗濯したり、たたんで片付けたりするのも、整体師の大切な仕事です。患者が気持ちよく施術を受けられるよう、細かいところまで丁寧に仕事をすることが必要です。患者は小さいところまでよくみているので、嫌な思いをさせないように気をつけましょう。

新人教育

整体師として経験を積んでいくと、新人教育の仕事も任せられるようになります。企業に勤めているのであれば、新人教育を担当者に任命することもあるでしょう。その場合、単に患者のケアに力を入れるだけでなく、後輩の指導もきちんとおこなわなければなりません。新人がきちんと仕事をできているかチェックし、そのうえで必要な助言やアドバイスをしていきます。人に対して指導をおこなうのは、想像以上に難しいものです。そのため、新人教育の担当になると、それまでとは異なる新たな悩みに遭遇する可能性もあるでしょう。それをひとつひとつ乗り越えていくのも、整体師としての試練のひとつです。

仕事内容を把握して整体師を目指そう

仕事内容を把握して整体師を目指そう

整体師は患者の症状を緩和するために、さまざまな施術をおこなっています。患者の症状を治療することはできませんが、それでも整体師の施術によって体調が改善したと感じてくれる患者は多くいます。患者から感謝される場面も多いので、整体師はやりがいが大きな仕事だといえます。もちろん、整体師として一人前になるには、しっかりと勉強を重ねたり、技術を身につけたりしなければなりません。簡単にそういったものが身につくわけではないので、勉強は大変です。自分にとって効率的な勉強方法を選び、しっかりと学んでいく姿勢が求められるでしょう。整体師の勉強方法としては、スクールや独学だけでなく、通信講座もあります。さまざまな方法を組み合わせて勉強を進めるのもよいでしょう。仕事内容を把握していると、勉強も進めやすくなります。仕事内容を把握して整体師を目指しましょう。

まとめ

今回は整体師の仕事と働き方・仕事内容について解説いたしました。
整体師の仕事内容は、問診や検査による症状の特定、手技療法による骨格・筋肉の調整、リハビリのアドバイスなど、患者の身体機能回復や維持をサポートする幅広いものです。
整体師の活動分野は多岐にわたり、一般的な整骨院やクリニックはもちろん、病院のリハビリ部門、出張治療など、様々な場所で活躍しています。中には自身のクリニックを開業し、独自の治療方針のもと運営する整体師もいます。
このように整体師には様々な働き方の選択肢がありますが、共通して求められるのは、患者のニーズに合わせた最適な治療の提供です。今後、高齢化社会の進行に伴い、運動器疾患の増加が予想されています。その中で整体師の果たす役割は大きくなると考えられ、整体師の需要は今後も高まっていくことが期待されます。
したがって、整体師は、豊かな専門性と柔軟な働き方ができる職業であり、今後も重要性が増していくことが見込まれる、魅力的な職業だと言えるでしょう。
整体師の仕事内容をしっかり把握して、整体師を目指してくださいね。