ワインを表現する言葉や使い方のポイント
記事更新日:2023年8月21日ワインについて表現するためには、さまざまな言葉があります。ワインについて語りたいのであれば、ワインに関するさまざまな表現方法を押さえておいたほうがよいでしょう。ワインに関する表現を理解しておけば、ワイン通として一目置かれる存在になることができるかもしれません。
ワインを表現する言葉や使い方としては、どのようなものがあるのでしょうか。ワインについて理解するためにも、ワインに関する表現方法を理解しておきましょう。今回は、ワインを表現する言葉や使い方のポイントについて紹介します。
目次
テイスティングの「アタック」とは?
ワインのテイスティングをするときは、「アタック」という言葉がよく使われます。これは具体的にはどのような意味なのでしょうか。アタックの意味について確認してみましょう。
一口含んだ時に感じる第一印象
アタックとは、味わいの第一印象のことを言います。ワインを口に含んですぐに感じることなので、ワインのそのもののイメージを作る大きな要因となることが多いです。テイスティングするときはアタックをしっかりと感じることが大切だといえるでしょう。
「強い」「弱い」で表現されることが多い
アタックは「強い」「弱い」といった言い方で表されることが多いです。そのほかにも「フレッシュな」や「落ち着いた」といった表現がされることもあります。
ワインの味を表現する味わいの要素
ワインの味には、そもそもどのような要素が含まれているのでしょうか。ワインの味をしっかりと理解するには、どのような味の要素があるのかあらかじめ意識しておくことが大切です。ワインの基礎的な味の要素について紹介します。
甘み
ワインには、果実由来の甘みがあります。ブドウの種類によってその甘みには違いがあり、甘口や辛口などと表現されています。甘みはワインの印象を決める重要な部分です。一般的なワインは辛口であることが多く、それを基準にして甘みを判断します。
酸味
ワインの味を語るなら、酸味の具合も確かめる必要があります。「さわやかな酸味」「おだやかな酸味」など形容詞がつけられて表現されることが多いです。甘口ワインであってもほどよい酸味が加わることで、深い味わいを楽しむことができます。
渋み
ワインのなかには渋みが強く出ているものもあります。おいしいワインを見極めるためには、ワインの渋みについても理解しておいたほうがよいでしょう。渋みには苦味も含まれており、ほどよい苦味があるとワインに心地よさが出ることもあります。
ボディ
ボディとは、ワインのコクや重みを表現する言葉です。アルコール分とエキスの尺度により決定されます。ライトボディ、ミディアムボディ、フルボディなど、口に含んだ時の印象によってさまざまな分類がされています。分かりやすくいうと、飲んだ時に重い印象がするワインがフルボディ、軽い感じがするワインはライトボディです。
余韻
ワインの余韻とは、飲んだときに鼻や口のなかに残る風味の持続性のことをさします。良質なワインであればあるほど、余韻が長くなるといわれています。おいしいワインを選ぶなら、余韻についてもチェックしておいた方がよいでしょう。
表現のポイント
ワインについて表現するときは、さまざまなポイントを押さえておく必要があります。それぞれの表現について、ポイントを紹介します。
ワインの外観
ワインには外観についてもさまざまな表現方法があります。色や発泡具合などは、それぞれのワインを語るうえでの重要な要素です。たとえば、「鮮やかルビー」といった表現をすれば、言葉だけでもワインの素敵な印象を感じることができるでしょう。
香り
ワインは香りの表現方法もさまざまです。たとえば、「フレッシュ」「灼かれた」など、香りからワインの印象をあらわすのにぴったりな言葉がたくさんあります。感覚的なところも大きいので、多くの人が連想しやすい言葉で香りを表現する必要があります。
味わい
ワインの味わいは、それぞれのワインによって多種多様です。甘口で酸味も弱いワインと甘口で酸味が強いワインであれば、味の印象は当然に異なるでしょう。味わいはワインのもっとも重要な部分でもあるため、しっかりと表現できる言葉を選ぶことが大切です。
バランス
ワインのバランスとは、甘みや酸味、アルコール分、渋みなどさまざまな要素についての関係を示します。どれかが極端に突出していると、ワインとしてのバランスも崩れてしまうでしょう。ワインは熟成していくうちにバランスが変わることも多いので、しっかり飲んで確認したい部分です。
テイスティング用語と意味
ワインのテイスティング用語には、さまざまなものがあります。これらを覚えておけば、ワイン通として認めてもらえるかもしれません。テイスティング用語とそれぞれの意味について紹介します。
青い(グリーン)
ワインについて「青い」「グリーン」という言い方をするときは、生に近く未熟な酸味を指しています。口に含むと唾液が出るような酸っぱさのことです。
シルクのような
ワインは舌触りについてなめらかさを表す表現として、「シルクのような」という言い方をすることがあります。渋みが程よいワインは舌触りがよいものが多いです。
握力のある(グリップ)
ワインの成分がしっかりとしており、力強さを感じさせる場合、「握力のある」「グリップ」といった表現をすることもあります。好みがわかれる部分です。
温かい
ワインについて「温かい」というときは、ワインの柔らかさや滑らかさを表現しています。特に、ローヌ地方のような暖かい地方のワインがもっている性質です。
味が薄い
味が薄いワインとはなんとなく味が感じにくく、特徴のないワインのことをいいます。腰の抜けた印象で、あまりおいしくないワインです。
生き生きした
「生き生きした」ワインとは、新鮮で若いワインのことをいいます。また、色や香りのよいビンテージワインについても、「生き生きとした」と表現することも多いです。
おとなしい
穏やかで飲みやすいワインのことは「おとなしい」と表現されることもあります。ただし、これは誉め言葉ではなく、特徴が少ないという意味で用いられることが多いです。おいしくないわけではないですが、少し物足りないというイメージが込められています。
フィニッシュ
飲み終わったときの味を示すのが「フィニッシュ」です。口に残った味の印象から判断します。
ワインのテイスティングの表現を理解しよう
ワインについて語りたいなら、表現方法や言葉をしっかりと押さえておきましょう。ワイン通が使う言葉を理解していれば、ワインについて話すときもさまざまなことを理解するのに役立ちます。そうなれば、ワインについての知識も増やせるため、さらにワインのことを知ることができるはずです。また、自分自身がワインについて語るときも、より幅広い表現ができるようになるでしょう。ワインの表現方法は、人にワインの感想や好みを伝えるときにも有効です。そのため、ワインを注文するときにも、自分が求める味の雰囲気を伝えやすくなり、おいしいワインに出会える可能性が高まること間違いなしでしょう。この機会にワインの表現方法をしっかりと身につけて、ワインとより深く付き合っていけるようにしましょう。