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薬膳の効果って!?簡単スープのレシピとともに徹底レクチャ―

薬膳は、体にとってうれしい効果を発揮してくれる食事です。薬膳を長い期間をかけて食べていけば、根本的なところから体質を改善していくことができるでしょう。薬膳を取り入れれば、体の内側から健康になっていくことが可能です。

では、薬膳の効果としては、具体的にどういったものがあげられるのでしょうか。今回は、薬膳の効果についてくわしく紹介します。あわせて、簡単で作りやすいおすすめスープの作り方についても説明するのでぜひ作ってみてください。

薬膳の効果って!?簡単スープのレシピとともに徹底レクチャ―

薬膳の効果・効能とは?

薬膳の効果って!?簡単スープのレシピとともに徹底レクチャ―

薬膳には体によいさまざまな効果があるというイメージがありますよね。では、その効果とは、具体的にはどのようなものなのでしょうか。まずはその基本についておさえましょう。

基本は不調を防ぐもの

薬膳の基本の考え方は、体の不調を防ぐという点にあります。薬膳は、おいしさはもちろんのことながら、その食材を食べることにより体にどういった影響を与えるのかということに重きを置いているのです。体に不調をきたさず、体質をよい状態に保つことを目指して食材を組み合わせていきます。

薬膳で解消できるといわれる症状

薬膳では、さまざまな体の不調を解消することができるといわれています。とくに、病気ではないけれど辛い症状で困っているという場合には、とても高い効果を発揮することができるでしょう。たとえば、冷え性、むくみ、肌荒れ、便秘などさまざまなことを改善する効果をもっています。ただし、薬膳はあくまでも薬ではなく食事です。そのため、数回薬膳を食べたからといって、劇的に症状が軽くなるということはありません。長い期間、当たり前の食事として食べ続けることにより、しっかりとした効果を実感することができるようになるはずです。体質にもよるので、効果を感じるのが数ヶ月後だという人もいれば1年程度かかる人などさまざまです。

薬膳の「温熱性」「平性」「寒涼性」

薬膳の食材は、効果によって大まかな分類がされています。それは、「温熱性」「平性」「寒涼性」の3つです。薬膳の効果や効能をしっかり発揮するためには、それぞれの特徴をおさえておくことが重要です。以下で説明するので、しっかりと覚えておきましょう。

体を温める「温熱性」は血行促進や冷え性改善する

「温熱性」とは、文字通り体を温める効果をもつ食材のことです。血行を促進し、新陳代謝もあげることが期待できます。温熱性の食材としては、たとえば以下のものがあげられます。

【薬膳における「温熱性」の食材】

・鶏肉 ・マグロ ・かぼちゃ ・生姜 ・ニラ ・ネギ ・にんにく ・紅茶

温熱や寒涼などに影響を与えない「平性」は吸収率や薬膳効果を高める

「平性」とは、ほかの2つの性質をもつ食材に対して何の影響も与えることのない食材のことです。薬膳としての効能をアップさせる食材として位置付けられています。平性の食材としては、次のようなものがあります。

【薬膳における「平性」の食材】

・牛肉 ・豚肉 ・イカ ・黒豆 ・白菜 ・ジャガイモ ・ニンジン ・ピーマン ・ほうじ茶

熱を体外へ逃がす「寒涼性」は血圧の上昇を抑える

「寒涼性」は、摂取すると体の熱を逃がす効果のある食材のことです。「体を冷やす」というイメージであまり体によくないと思われがちですが、体に水分を蓄える効果とともに血圧の上昇を抑えるという効果が期待できます。もちろん、体を冷やし過ぎるのはよくないので、たくさん取り入れすぎるのはNGです。食事全体のバランスよく考えたうえで上手く取り入れることが重要だといえます。

【薬膳における「寒涼性」の食材】

・バター ・かに ・ナス ・キュウリ ・トマト ・もやし ・昆布 ・緑茶

手軽に効果を感じられる薬膳スープ

薬膳は、漢方薬に使われるような特別な食材を使用して作るわけではありません。そのため、何か複雑なレシピを入手しなくても大丈夫です。とはいえ、いきなり全ての料理を薬膳にするというのは、少しハードルが高いと感じる方も多いのではないでしょうか。そこでおすすめなのが、薬膳スープです。スープは簡単に作ることができるので、食事に1品追加するだけで薬膳の効果を気軽に取り入れることができます。ここでは、薬膳スープの効果について説明するとともに、手軽に作ることができるおすすめのレシピについて紹介します。ぜひご家庭で試してみてください。

目的や体の調子に合わせて多種多様な効果を得られる!

薬膳スープは目的や体の調子を考慮することで、いろいろな効果を得られるように調整することが可能です。先ほど紹介した、「温熱性」「平性」「寒涼性」の3つの分類を参考にして、求める効果に合わせたスープを作ってみましょう。組み合わせを考えるときは、味のバランスについて考慮することも重要です。薬膳は体をよくすることだけでなく、おいしく食事をすることも1つの目的として定めています。素材の味や調味料を工夫することで、おいしいスープを作ることができます。

冷え性にはショウガやネギのスープ

いつも手足が冷たくなっているという方は、典型的な冷え性です。お腹に手を当ててみると、お腹も冷えているかもしれません。そんな方は、ショウガやネギなど体を温める食材をメインにしたスープを作ってみましょう。ショウガとネギなら、味付けは和風でも洋風でも合います。出汁としょうゆでシンプルな味付けにすれば、ショウガやネギの風味を活かした味わいを楽しむことができます。洋風ならコンソメ風味にして旨みの強いスープにするのもおすすめです。一緒に食べる食事に合わせ、味付けのアレンジを楽しんでみてください。

貧血には黒ゴマやホウレンソウのスープ

貧血でお悩みなら、黒ゴマやホウレンソウを使用したスープがよいでしょう。黒ゴマとホウレンソウを合わせるなら、鶏の出汁の旨みたっぷりのスープと合わせるとおいしく食べられます。黒ゴマが程よいアクセントとなり、スープの香りを引き立ててくれるはずです。

疲れには切り干し大根や干ししいたけのスープ

毎日忙しくて疲れていると感じるなら、切り干し大根と干ししいたけを使用したスープはいかがでしょうか。この場合は、昆布だしを使用するとよいでしょう。出汁で切り干し大根と干ししいたけを煮詰めたら、高野豆腐を加えるとさらにおいしくなります。少しおしょうゆを垂らすと、より豊かな風味が広がります。和風の旨みがたっぷり詰まったおいしいスープです。

薬膳の効果を毎日の食事に手軽に取り入れて

薬膳の効果を毎日の食事に手軽に取り入れて

薬膳は根気よく食べ続けることにより、大きな効果を体にもたらしてくれるでしょう。注意すべきなのは、しばらくの間は継続的に薬膳を食べ続ける必要があるという点です。数回意識して食べたからといって、劇的に体に変化があらわれるということはありません。体の中が変化していくには時間がかかるので、最初からあまり気負いし過ぎないようにすることも重要です。今回紹介したスープなど手軽なものから少しずつ試していくことで、作り方にも慣れていきましょう。薬膳を食べる生活を続けていくことができれば、不調知らずの健康体になれる可能性も十分にあります。現在、不調を抱えてお困りの方は、薬膳を取り入れた食生活を始めてみてはいかがでしょうか。病気など大きな不調を予防することにつながるので、とてもおすすめです。