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漢方の資格が取りたい!勉強の仕方は?種類について知ろう

漢方の資格にはさまざまな種類があります。学べる内容や対象となる漢方は、種類によって異なります。そのため、漢方の資格を取得する際は、自分の目的に合わせたものを選ばなければなりません。適切な資格を選ぶことで、漢方をイメージ通りに活かすことができるようになるでしょう。

では、漢方に関する資格には、具体的にどのような種類のものがあるのでしょうか。今回は、漢方の資格の種類についてくわしく紹介します。自分が求めることに照らし合わせながら確認してみてください。

漢方の資格が取りたい!種類について知ろう

漢方とは?

漢方という言葉を聞いたことはあっても、実際にどういうものかをイメージできる人は意外と少ないかもしれません。まずは、漢方とは何か、しっかり理解しておきましょう。

中国から伝わり、日本において発展してきた伝統医学

漢方とは、薬草の根や葉、果実、花などを加工した「生薬」を用いて、人の自然治癒力を引き出す東洋医学です。元々は中国古来の医療技術でしたが、日本に伝わった後、日本人の体や気候に合わせて独自に発展してきました。
なお、普段よく耳にする「漢方薬」とは、複数の生薬を組み合わせて作られた薬のことを指します。漢方では、漢方薬のほか、鍼灸、気功、食養生なども治療法に含まれます。

病気ではなく病人をみる

漢方の基本になるのが、「病気ではなく病人をみる」という考え方です。体を内臓や器官ごとに区別する西洋医学に対し、東洋医学では体の各器官がつながっており、すべてが相互に影響し合うと考えられています。
漢方とは体の一部分だけにスポットをあてるのではなく、体全体のバランスを総合的に見直し、体質や生活習慣などを整えていくものです。未病と呼ばれる、病気ではないものの、健康ではない状態にアプローチできるのも漢方の特徴です。

漢方と薬膳の違い

漢方と同様に、中国伝統医学(中医学)の考えに基づくものに、薬膳があります。薬膳とは、季節や体質に合わせた食材と調理で健康を促す食事法のこと。それぞれの食材が持つ、体を温める・冷やす・巡らせる・余分な物を排出するといった作用をうまく利用し、疾病の予防や治療、老化防止を目指します。
たとえ特殊な漢方や生薬を使わなくても、中医学に沿った料理は薬膳と呼ばれます。反対に、薬膳によく使われる食材を使っていても、その根拠や理由がなければ薬膳とはいえません。

漢方を学ぶメリットとは?

漢方を学ぶメリットとは?

漢方を学ぶと、健康面や美容面にさまざまなメリットがあります。具体的に期待できるメリットには、下記のようなものが挙げられます。

体の内側から体質改善を目指せる

自然治癒力を高める漢方をうまく活用すれば、体の内側から本質的な体質改善を目指せます。例えば、「免疫力をアップさせて強い体を作りたい」「余計な水分の排出を促してむくみを改善したい」という体質改善にも効果が期待できます。
体の冷えや低血圧などのほか、生理痛や生理不順といった女性特有の悩みにも、漢方薬が多く用いられているのです。

慢性的な不調や疲れを改善へ導ける

漢方は、「検査をしても病気とは診断されないけれど慢性的な不調が続く」「自覚症状はあるのに原因がわからない」といった未病に対しても効果的です。ストレスや疲れ、不眠などの症状をそのままにしていると、心身にさらなる悪影響を及ぼす可能性もあります。
漢方なら、一人ひとりの体質や体のバランスの変化に対応し、根本から整えていくことができます。

美容面やダイエットもサポート

血流促進や免疫力アップ、活性酸素の除去など、美容面のサポートに役立つものも多くあります。また、胃腸機能の回復やむくみ解消に効果的な漢方もあります。
体の内側の不調が肌トラブルの原因になっている場合、化粧品など外側からのケアだけでは根本的な改善は望めません。漢方を上手に活用すれば、体の健康と同時に美しい肌やスタイルも目指すことができます。

家族の健康サポートができる

漢方は、副作用などのリスクが低く、ゆるやかな効果が期待できるのがメリットです。子供から高齢者まで、幅広い世代が利用できるため、家族の健康維持にも役立ちます。疲れやストレスが溜まっているときや、夏バテなどで食欲が低下したときなども、体質改善を促す漢方で家族の健康をサポートできるでしょう。

仕事の幅が広がる

人々の健康や美容への意識が高まっている昨今、漢方のスキルを活かせる場面はますます増えています。漢方や薬膳の考え方を取り入れた飲食店や、漢方の活用方法を学べるセミナーやイベントなども、女性を中心に多くの人気を集めています。漢方の専門知識があれば、健康、美容、飲食業界など、活躍の場が広がり、キャリアアップにもつながります。

漢方に関する資格とは?

漢方に関する資格には、さまざまな種類があります。ここでは、代表的な漢方の資格を、4つご紹介しましょう。

国際中医師

国際中医師は、中国政府衛生部の関係機関である世界中医薬学会連合会が認定する資格です。中国には、西洋医学を専門とする西洋医師のほかに、中医学(漢方)を専門とする中医師(漢方医)の国家資格があります。中国政府が中医学の国際的な普及を目的に、中医師並みの知識を有した人を認定する制度が、国際中医師資格です。
資格を取得するには、中医学アカデミーにおいて所定の講座を修了した後、試験に合格する必要があります。なお、日本の医師資格とは異なるため、国内での医療行為はできません。

漢方薬・生薬認定薬剤師

漢方薬・生薬認定薬剤師は、日本薬剤師研修センターおよび日本生薬学会による認定資格です。医師の発行した処方箋を基に調剤を行う一般的な薬剤師とは異なり、漢方薬・生薬認定薬剤師は患者と接し、相談を受けながら適切な漢方を選びます。服用する人の体質や状況を見極めながら漢方薬を処方するため、高い専門性が求められます。
資格を取得するには、日本薬剤師研修センターと日本生薬学会が実施する研修を受け、試問に合格する必要がありますが、取得条件として薬剤師免許を所持していることが前提です。

漢方コーディネーター

漢方コーディネーターは、日本安全食料料理協会(JSFCA)の認定資格です。漢方・漢方薬に対する基本的な知識や、漢方独自の診断方法や養生などへの一定以上の理解がある人に対して認定されます。
通信教育で取得が可能で、資格取得者は漢方の歴史や思想、気・血・水、養生と四季、五臓六腑などの詳しい知識を持っていることの証明にもなります。

薬膳調整師

薬膳調整師は、日本安全食料料理協会(JSFCA)の認定資格です。薬膳の基礎や、漢方的な観点から見た各種食材の効能などの知識を持つ人に対して与えられます。
通信講座で取得することができ、資格取得を通して食療と薬膳、五味、帰経、食養生、食材の性質のほか、食材と効能などについても学ぶことができます。

漢方に関する資格を活かせるフィールドは?

漢方に関する資格を活かせるフィールドは?

漢方に関する有資格者は、健康や美容などさまざまな業界で活躍しています。特に、次のようなフィールドで、漢方の資格を活かすことができるでしょう。

漢方を扱う薬局やドラッグストア

最近では、漢方薬を専門に取り扱う漢方薬局の増加だけでなく、漢方に力を入れる調剤薬局やドラッグストアも多くなっています。
スタッフとして就職を希望する場合も、漢方の専門知識を証明する資格は有利に働くでしょう。薬剤師免許を取得していれば、漢方薬の調合や販売を行うことも可能です。

医療施設や介護施設

医療や介護の現場でも、漢方は広く活用されています。漢方は、体質改善による病気予防や、病気とはいえない心身の不調にも効果的です。漢方の資格があれば、世代を問わず多くの人々の健康維持に貢献できるはずです。

美容サロンやエステサロン

美容サロンやエステサロンでは、お客様から多くの美容相談が寄せられます。漢方の知識を身に付ければ、肌の外側からのケアだけではなく、体の内側からのアプローチについてもアドバイスできるようになるでしょう。

薬膳料理などの飲食・食品業界

医食同源という言葉があるように、漢方の考えを取り入れた食生活は、健康維持に役立ちます。最近では、料理の一部に漢方や薬膳食材を取り入れたり、一人ひとりの体質に合わせた薬膳スープを提供したりするカフェやレストランも増加傾向にあります。
漢方に関する資格があれば、知識を活かしたオリジナルレシピの開発など、お客様に喜ばれるおもてなしができるようになるでしょう。

セミナーやスクールの講師として独立

健康や美容に関心を持つ女性を中心に、「漢方のことを知りたい」というニーズは高まっています。漢方の資格を取得すれば、本格的かつ実践的な漢方の知識が身に付くため、セミナーやスクールの講師としても活動が可能です。さらに、「おいしく食べてきれいになりたい」という人に向けて、薬膳料理の教室を開くという道もあります。

漢方に関する資格を取得するなら通信講座がおすすめ

漢方について学ぶと、自分や家族の健康と美容に役立つだけではなく、仕事にも活かすことができます。しかし、漢方を適切に生活に取り入れるには、専門的かつ深い知識が必要です。実践レベルの漢方の知識を身に付けたいと考えるなら、やはり資格取得がおすすめといえるでしょう。
漢方の資格の中には、通信講座で取得可能なものもあります。「未経験から漢方を学びたい」「無理なく資格を取りたい」と考えている人は、自分のペースで勉強できる通信講座で資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

漢方の資格とは?

漢方の資格が取りたい!種類について知ろう

漢方の資格は奥が深いものです。まずは、資格を取る前におさえておくべき点について確認しておきましょう。

漢方の資格の種類は多い

漢方の資格には非常にたくさんの種類があります。漢方はもともと中国で作られてきたものなので、なかには資格を認定しているのが中国の団体である場合も多いです。そういったものを取得すれば、日本国内のみならず漢方の資格を活かすチャンスが広がるでしょう。もちろん、日本の団体が認定する資格であっても、漢方に関する知識をしっかりと身につけることは可能です。自分自身の目的に合わせ、最適な資格を選ぶようにしましょう。

漢方には医療用漢方と一般用漢方がある

漢方の資格の取得を目指す場合は、漢方の種類にも注意することが必要です。漢方には、医療用漢方と一般用漢方があります。医療用漢方は、医師によって出された処方箋によって手に入れることができる漢方です。そのため、医療用医薬品として健康保険の対象となります。一方、一般用漢方は、手に入れるのに処方箋が必要ない漢方のことです。そのため、健康保険の適用を受けることができません。

目的に合った資格を取ることがポイント

漢方に関する資格は種類が豊富です。そのうえ、取得する資格によって扱うことができる漢方は異なるので、目的に合わせた資格を取得することが重要となります。さまざまな条件を照らし合わせることで、自分に合った資格を選びましょう。

漢方の資格にはどんな種類がある?

では、漢方の資格には具体的にどのような種類があるのでしょうか。扱うことができる漢方の種類とともにくわしくみていきましょう。

保険がきく医療用漢方を扱える資格

医療用漢方を扱うためには「国際中医師」や「漢方薬剤師」の資格が必要です。それぞれどのような資格なのかについて紹介します。

*国際中医師

国際中医師とは、中国政府が委託している「世界中医薬学連合会」によって認定を受けられる国際資格です。「医師」という名称がついていますが、日本の医師免許とは異なるためこの資格を取ったからといって医療行為を行うことができるというわけではないので注意が必要です。とはいえ、日本の医師免許を持った人が国際中医師の資格を取得すれば、中医学の側面からもアプローチすることができるようになるため治療や薬の処方の幅が広がるといえるでしょう。

*漢方薬剤師

漢方薬剤師とは中医学の理論に基づき、生薬を調合する専門家のことです。漢方薬剤師の資格を取得すれば、漢方薬を作ることができるようになります。日本で漢方薬剤師になるためには、薬剤師国家試験に合格していることが条件となります。そのためには、大学の薬学部で学ぶということも必須です。そして、公益財団日本薬剤師研究センター及び日本生薬学会が行っている「漢方薬・生薬研究会」を受講する必要があります。そのうえで、「漢方薬・生薬認定薬剤師」の試験に合格することで認定資格を取得することが可能です。なお、漢方薬剤師の資格は3年ごとの更新が必要となっています。

漢方薬の選定やアドバイスができる資格

医療用漢方を扱うためには、漢方以外の医療的な専門知識も必要です。そのため、資格の取得は容易ではありません。より簡単に漢方に関する知識を得たいという場合は、漢方薬の選定やアドバイスを行うことができる民間の資格を取得するという方法があります。

*漢方養生指導士

漢方養生指導士の資格を取得すると、漢方についての基本的な知識を身につけることができます。初級、中級、上級があり、必ず初級から受けていく必要があります。そこまで難しい資格ではないので、漢方について知りたいという場合は資格取得を目指してみるとよいでしょう。

*漢方臨床指導士

漢方臨床指導士は、漢方養生指導士の中級に合格することで取得を目指すことができる資格です。病気の原因を学び、それに合わせた漢方の処方を行うための資格となっています。病気の予防に関する生活指導を行うことも目的の1つとされています。漢方日本漢方養生学協会が指定するスクールで「漢方薬物コース」「漢方診断学コース」を修了し、認定試験に合格する必要があります。

漢方・薬膳の基礎を習得できる資格

漢方に関する資格としては、ほかにもさまざまなものがあります。たとえば、漢方や薬膳に関するアドバイスを行うことができる、「中国漢方ライフアドバイザー」「薬膳アドバイザー」といった資格があります。

*中国漢方ライフアドバイザー

中国漢方ライフアドバイザーの資格を取得すれば、漢方の使用方法に関するアドバイスを行うことができるようになります。漢方の基礎的な知識を習得することができるので、薬局やドラッグストアはもちろん、福祉施設や健康を意識したレストランで働く際にも役立てることが可能です。

*薬膳アドバイザー

薬膳アドバイザーは、薬膳料理を作るための知識を学ぶことができる資格です。薬膳料理は漢方とも深い関係があるため、漢方とともに学ぶことでより深い知識を習得することにつながるでしょう。

資格はどうやったら取れる?

漢方の資格を取得するには、どのようにすればよいのでしょうか。なかには取得が難しいものもありますが、資格によっては比較的気軽に取得を目指せるものも多いです。

大学で医療の専門知識を得ながら学ぶ

すでに紹介したように、医療用漢方の資格を取得するためには、漢方の資格以外にも専門的な医療資格を取得する必要があります。その場合は、大学で専門的な知識を学び、国家資格を取得したうえで漢方の資格取得を目指さなければなりません。難易度が高く時間もかかりますが、取得できればかなり評価が高い資格とだといえるでしょう。

通信教育で学ぶ

一般用漢方に関する資格は、通信教育で学んだうえで取得するというのが一般的です。分かりやすいテキストなどが用意されているので、自分のペースで知識を深めることができるでしょう。気軽に漢方について学ぶことができるのがうれしいポイントですね。

漢方の資格の種類はたくさんある!

漢方の資格の種類はたくさんある!

漢方の資格にはさまざまな種類があります。いずれも漢方に関する基本的な知識必ず身につけることができます。しかし、それ以外の部分については、資格ごとに特色が異なるので注意が必要です。イメージする内容に合った資格でなければ、やりたいことに活かすことができない可能性もあります。そのため、漢方の資格取得を目指すなら、種類についてしっかり考慮したうえで資格を選ぶべきです。
なお、資格を取得する際は資格を取るということだけでなく、知識をきちんと身につけるという点に重きを置くことが大切です。資格が取れても知識を忘れてしまっては意味がありません。自分に合った資格について学ぶことで、実際に役立つ知識を身につけていきましょう。