トリマーの資格はどれがいい?働きながら最短で取れる方法も解説!
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トリマーの資格はどれがいい?通信で働きながら最短で取れる方法を解説!

「トリマーになりたいけどどの資格を取ればいいの?」
「仕事をしながらでも資格は取れるの?」
「最短でトリマー資格を取るにはどうすればいい?」

このような疑問を持つ方のために、この記事では通信講座で働きながら最短で取得できるトリマー資格から、プロを目指す方向けの本格資格まで徹底比較しました。費用・期間・難易度・将来性まで詳しく解説しているので、あなたに最適な資格選びの参考にしてください。

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近年のペットブームに伴い、トリマーの需要は高まっています。厚生労働省の調査によると、ペット関連産業は2025年に1.9兆円規模を超えて増加傾向にあると予測されており、専門的な知識と技術を持つトリマーの価値は今後も上昇していくでしょう。

トリマーになるためには資格が必須ではありませんが、専門的な知識・技術の証明となる資格を持っていることで、就職や独立開業の際に大きなアドバンテージとなります。しかし、トリマー資格には数多くの種類があり、どれを選べばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

この記事では、通信講座や働きながらでも取得できる資格を中心に、各資格の特徴や取得方法を詳しく解説します。あなたの目標やライフスタイルに合った最適なトリマー資格を見つける参考にしてください。

トリマー資格一覧

トリマーの資格に国家資格はありませんが、以下のように民間の資格は多数あります。通信講座で取得できるものから、通学制で実技も学ぶことができるものまで種類は多様です。

資格名 認定団体 取得方法
JLESA認定ペットトリミングアドバイザー 日本生活環境支援協会 SARAスクールジャパンの通信講座、最短2か月、初心者向け、在宅受験可
JCSA認定マスターライセンス 日本キャリア教育技能検定協会 日本ケンネルカレッジの通信講座、座学中心、約5か月で取得可能
JPLA公認トリマー 日本ペット技能検定協会 ヒューマンアカデミーの通信講座または指定校での通学、約6か月
トリミングマスター 日本スキル&キャリア推進協会 諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
ペットスタイリスト 日本能力開発推進協会 キャリアカレッジジャパンの通信講座
トリミング技能士 職業技能振興会 指定通信講座の受講と試験
愛玩動物飼養管理士 日本愛玩動物協会 協会主催の通信教育、年2回の試験
JKC公認トリマー ジャパンケネルクラブ JKC公認養成機関(専門学校)での通学、または会員歴2年以上で独学も可
AAV認定トリマー 全国動物専門学校協会 全国27校のAAV加盟校で最低300時間の通学授業
JDA公認トリマー 全日本愛犬技術者指導協会 JDA認定の専門学校での通学のみ
SAE公認トリマー 全日本動物専門教育協会 SAE指定学校での1年間の通学(学科・実技)
JSAE公認トリマー 全日本動物専門教育協会 指定教育機関での通学のみ
PSG公認トリマー 協同組合ペットサービスグループ PSG認定の教育機関での通学のみ
AKC認定トリマー 青山ケンネルカレッジ 青山ケンネルカレッジでの通学のみ
PD公認トリマー 日本警察犬協会 PD認定の教育機関での通学のみ
PEIA認定ペットトリマー ペットエステ国際協会 PEIA認定の教育機関での通学のみ
ICC認定グルーマーライセンス インターナショナル・キャット・クラブ ICC認定の教育機関での通学のみ(猫専門)
ペット・グルーミング・スペシャリスト 日本動物衛生看護師協会 指定教育機関での通学のみ

通信で取得できるおすすめのトリマー資格3選

通信で取得できるおすすめのトリマー資格3選

トリマー資格の民間資格は多岐に渡りますが、中でも通信講座だけで取得できるおすすめのトリマー資格を3種類厳選し詳しく紹介します。

JLESA認定ペットトリミングアドバイザー

ペットトリミングアドバイザーは日本生活環境支援協会(JLESA)が認定する民間資格で、犬や猫のトリミングに関する基礎知識や技術を有していることを証明します。80,000人以上が取得しており、受講生の92%が初学者という点からも、働きながら最短でトリマー資格を取得したい入門者向けの最適な選択肢の一つといえるでしょう。

通信講座で最短2か月で取得可能

SARAスクールジャパンの通信講座では最短2か月で資格取得が可能であり、自宅で自分のペースで学習できるため、働きながら資格取得を目指す方に特におすすめです。「プラチナコース」を選べば、試験免除で課題提出のみで確実に資格を取得できるため、キャリア計画も立てやすいです。

またこの講座では、ペットトリミングアドバイザーに加え、日本インストラクター技術協会認定のトリマー開業インストラクター資格も同時に取得できます。ダブルライセンスにかかる費用は79,800円と、通学制に比べて抑えることができます。

参考:トリマー資格取得検定の通信講座|SARAスクール

独学で目指す場合

独学で資格取得を目指す場合でも、受験資格に特別な条件はなく、在宅受験で受験料10,000円(税込)のみで資格取得を目指せます。合格基準は70%以上の評価で、試験は年に数回実施されます。

資格取得後は、ペットトリミングアドバイザーとして自宅やカルチャースクールなどでの講師活動も可能です。卒業後のサポートも充実しており、お仕事お役立ちブックの提供や資格証明バナーの無料使用など、キャリアサポートも整っています。トリミングの基礎を学びたい方や将来的なキャリアのステップアップを考えている方にとって、最も取り組みやすい資格の一つです。

JCSA認定マスターライセンス ドッグトリマー

JCSA認定マスターライセンスドッグトリマーは、一般社団法人日本キャリア教育技能検定協会(JCSA)が認定するトリマー資格です。この資格はドッグトリマーとしての基礎的な知識を座学中心に習得するもので、実技が学べる上位資格であるインストラクターライセンス(C級・B級・A級)へのステップとなります。

働きながら最短5か月で取得

JCSA認定マスターライセンスドッグトリマーの取得には、認定校である日本ケンネルカレッジの「ドッグトリマー養成専門講座」を受講・修了する必要があります。この講座の平均受講期間は約5か月で、働きながらでも半年以内に資格取得が可能です。

講座費用は158,400円(税込)で、分割払いにも対応しています。資格取得時には別途ライセンス交付料6,000円が必要です。資格取得後は、トリマーとして働くだけでなく、動物取扱責任者の登録も可能となり、将来的にトリミングサロンの開業も視野に入れることができます。

通信講座で在宅受験が可能

JCSA認定マスターライセンスドッグトリマーは資格取得まで完全通信制で学ぶことができ、試験も在宅で受験可能です。認定試験は講座修了後に随時在宅で受験でき、特定の試験日の指定はありません。教材はテキストとDVDの両方が用意されており、グルーミングの基礎から犬種別の知識、器具の使用方法、老犬の手入れ方法まで幅広く学ぶことができます。DVDでは実践的な技術を映像で学ぶことができるため、初心者でも理解しやすい構成になっています。

JPLA公認トリマー 2級

JPLA公認トリマー2級は、一般社団法人日本ペット技能検定協会(JPLA)が認定する資格です。ペット美容サロンにおいてグルーミング業務をこなすことのできる技術者として認められる資格であり、1級、教師へとステップアップできます。カリキュラム修了後の筆記試験と実技試験に合格することで取得できます。

働きながら最短半年で取得

JPLA公認トリマー2級の取得には協会指定のカリキュラムを修了する必要がありますが、働きながら資格取得を目指す方でも、土日祝日に予約できる研修所を選ぶことで仕事と両立させることが可能です。カリキュラムの平均受講期間は約6か月で、比較的短期間で、働きながらでも無理なく取得を目指せる資格となっています。資格取得にかかる費用は、受験料7,500円、ライセンス交付料12,000円の合計約20,000円です。

通信講座で在宅受験も可能

JPLA公認トリマー2級は、通学だけでなく通信講座でもカリキュラムを受講することができます。通信講座の受講生は認定試験を在宅で受験することも可能です。

東京ペットビジネス学院などの指定教育機関では、理論学習は自宅で行い、必要に応じて実技研修に参加するといった柔軟な学習スタイルも選べます。

資格取得後は、ペットサロンやペットショップ、動物病院でグルーミング技術者として活躍できます。JPLA公認トリマー2級は、サロンでトリマーとして本格的に働きたい方にとって、難易度も中程度で取り組みやすい資格といえるでしょう。

通学でステップアップできる本格トリマー資格3選

通学でステップアップできる本格トリマー資格3選

続いて通学制をメインに入門者からプロ向けまで、ステップアップしていける本格的なトリマー資格を3種類紹介します。

JKC公認トリマー

一般社団法人JKC(ジャパンケネルクラブ)が認定するトリマー資格は、C級、B級、A級、教士、師範の5段階に分かれています。2023年時点で、入門資格のC級資格保持者は6,591人、全資格合計で16,222人と、業界での認知度は高く、そして最も歴史のあるトリマー資格です。独学や通信制でも取得は可能ですが、専門学校の通学(約1年)で取得を目指すことが最短ルートになります。

専門学校に通学して取得する

JKC公認の養成機関(基本は専門学校)に通学し、所定の課程を修了後、卒業試験に合格することでC級資格が取得できます。専門学校によりますが、通学期間は1年程度、費用は初年度だけで100〜150万円程度が一般的です。また別途、道具代や試験費用として5,400円など諸経費が必要です。上位資格のB級を目指す場合は、さらに1年間在学することで取得可能です。

独学・通信で働きながら取得する

独学・通信制で働きながら取得する場合は、JKC会員歴を2年以上持つことで受験資格が得られます。通信講座や「最新ドッググルーミングマニュアル」などで独学し、ペットサロンなどでの実務経験を積みながら技術を習得するケースが多いです。働きながらでも取得可能ですが、実技練習の機会確保が課題となるため、ペットサロンでのアルバイトなどが推奨されます。

資格取得後は、毎年のジャパンケネルクラブ義務研修会かトリミング競技会への参加と、2年ごとの更新手続きが必要です。費用負担や時間はかかりますが、業界での認知度の高さから就職や顧客獲得において有利な資格といえます。

AAV認定トリマー

AAV(全国動物専門学校協会)認定トリマーは、協会に加盟している27校の専門学校で取得できる資格で、トリマー資格(S級・1級・2級)とサロントリマー資格(1級・2級・3級)の6種類があります。全犬種を対象とした検定で、それぞれの級によって必要な授業時間数や難易度が異なります。特に高度な技術を証明するトリマーS級は、700時間以上の授業履修が必要な本格的な資格です。

働きながら資格取得を目指す場合

AAV認定トリマー資格は専門学校での受講が必須であるため、働きながら資格取得を目指す場合には、各加盟校に夜間・週末コースの有無や通学スケジュールについて確認することが重要です。最も取得しやすいのはサロントリマー3級で、必要な授業時間数は300時間です。この時間数を履修するには、働きながらだと約8か月〜1年以上の期間が必要になるでしょう。

試験は年2回実施され、筆記試験と実技試験の両方に合格する必要があります。検定料はサロントリマー3級で8,000円ですが、上位資格になるほど高額になり、トリマーS級では20,000円となります。

通学が必須の専門資格

AAV認定トリマー資格の最大の特徴は、実技重視の資格であるため、通信講座ではなく必ず協会加盟校の専門学校に通学して学ぶ必要がある点です。

実践的な技術を確実に身につけられる点と、動物健康衛生管理や家庭犬トレーナーなど、関連資格も同時に学べる環境があることは大きな強みです。専門学校で学ぶことで、より総合的な知識と技術を備えたトリマーとして活躍できるでしょう。

SAE公認トリマー

SAE(全日本動物専門教育協会)公認トリマーは、犬の魅力を最大限に引き出す美容師としての能力を認定する資格です。単に被毛のカットだけでなく、健康管理能力も求められます。資格は初級、中級、上級、教師の4段階に分かれています。取得者は2023年度だけで1,015名、累計登録者数は24,628名に達しており、業界内で広く認知されている資格です。

取得期間と費用

SAE公認トリマー資格は、協会指定の学校での学習が必要となります。初級、中級、上級とそれぞれ1年間ずつを要します。

費用面では、受験料が初級・中級で15,750円、上級で21,000円となっており、それに加えて登録料が初級・中級で21,000円、上級で31,500円かかります。合格率は初級で96.1%、中級で98.2%、上級で66.7%(2023年度)と比較的高いです。

更新不要の永久ライセンス

SAE公認トリマー資格の最大の特徴は、更新制度を持たない「永久ライセンス」であることです。他団体の多くは更新料の納付や義務研修への参加が必要で、これを怠るとライセンスが無効になりますが、SAEのライセンスは一度取得すれば生涯有効です。

また、この資格は「動物取扱責任者」への登録要件を満たしており、「販売」「保管」「貸出し」「訓練」「展示」「競り」「譲受」の7種全てに対応しています。これにより将来的なペット美容サロンへの就業だけでなく、独立開業も視野に入れることができます

【結論】トリマー資格はどれがいい?

4.【結論】トリマー資格はどれがいい?

結論としてトリマー資格がどれがいいのかについて解説します。その前にここまで紹介したトリマー資格を比較して振り返りましょう。

おすすめトリマー資格比較一覧表

資格名 取得期間 取得方法 特徴
JLESA認定ペットトリミングアドバイザー 最短2か月 通信/独学 初心者向け、ダブルライセンス取得可能、在宅受験OK
JCSA認定マスターライセンス 約5か月 通信 座学中心、DVDで実践的技術も学習、動物取扱責任者登録可能
JPLA公認トリマー 2級 約6か月 通信/通学 サロン実務に直結、柔軟な学習スタイル、費用が比較的安価
AAV認定トリマー 約1年 通学のみ 実技重視、関連資格も同時学習可能、6種類の資格体系
SAE公認トリマー 1年以上 通学のみ 永久ライセンス(更新不要)、健康管理能力も重視
JKC公認トリマー C級 1年〜2年以上 通学/通信/独学 業界最も認知度高い、5段階の資格体系、2年ごとの更新必要

おすすめのトリマー資格は?

働きながら最短でトリマー資格を取得したい場合、JLESA認定ペットトリミングアドバイザーがおすすめです。最短2か月という短期間で取得でき、費用も独学なら受験料のみの10,000円と最も安価です。在宅学習・受験が可能で、基礎知識を効率よく習得できます。JCSA認定マスターライセンスとJPLA公認トリマー2級も同様に、通信講座で半年以内での取得が可能な点でおすすめできます。

業界での認知度や専門性を重視する場合には、JKC公認トリマーC級がおすすめです。一方で、比較的取得期間・費用ともに高くなる点には注意が必要です

最終的には、自分の目標と状況に合わせて選ぶことが大切です。まずは短期間・低コストで基礎を学べる資格から始め、必要に応じてステップアップする方法もおすすめです

トリマー資格を働きながら最短で取る方法

トリマー資格を働きながら最短で取る方法

トリマー資格を取得する方法には、専門学校への通学、通信講座の受講、独学の大きく3つがありますが、最短で資格を取得したい場合は、通信講座が特におすすめです。仕事を続けながらでも、限られた時間を有効活用することで、最短ルートで必要な知識と技術を身につけることができます。

働きながらでもトリマーの資格は取得できる?

働きながらでもトリマー資格の取得は十分可能です。従来は専門学校や養成所での1〜2年の学習が主流でしたが、現在は短期間で修了できる通信講座や独学での取得ルートが確立されています。特に通信講座は最短取得を目指す方に適した、効率的なカリキュラムが組まれており、自分のペースで学習を進められるため、フルタイムの仕事と両立しやすい最適な選択肢です

最短で目指すには通信講座がおすすめ!

最短でトリマー資格を取得するなら、通信講座がおすすめです。最短2か月という驚くほど短期間での資格取得を実現している講座もあります。これは専門学校の1〜2年に比べて大幅な時間短縮となります。
仕事の合間や通勤時間、週末など、自分の都合に合わせて学習できるため、最短距離で資格取得を目指したい方にとって理想的な学習方法といえるでしょう。

そもそもトリマーとは?

トリマーとは、犬や猫などのペットの毛や爪のカット、ブラッシング、シャンプー、耳掃除などを行い、ペットを清潔に保ち美しくする専門家です。単に被毛を整えるだけでなく、動物の健康状態を観察し、皮膚病や寄生虫の有無などをチェックする役割も担います。

トリミングを通してペットは見た目の美しさだけでなく、身体の清潔を保ち、皮膚病予防にもつながります。定期的なトリミングは飼い主とペットの触れ合いを深め、信頼関係を築く機会にもなります。トリマーはペットの美容師であると同時に、健康管理のアドバイザーとしての側面も持ち合わせています。

最近の動向

トリマーにおける資格は、近年のペットに対する意識の高まりとともに、ますます注目を集めています。従来のトリミング技術に加え、より専門性の高い技術や、ペットの個性やニーズに合わせたシャンプーの種類、アロマセラピーなどの付加価値サービスを提供するサロンも増加傾向にあります。

以前は資格がなくても働けるサロンも多くありましたが、現在は資格取得者が増え、専門的な知識と技術を持ったトリマーへの需要が高まっています。近年、トリマーの仕事は単なる美容施術だけでなく、ペットの健康維持や飼い主の満足度向上を目指し、多岐にわたるサービスを提供する総合的なペットケアの専門職へと進化しています。

トリマーになるには?資格はいらない?

トリマーになるには?資格はいらない?

トリマーになるために必ずしも資格は必要ありませんが、資格を取得することで就職活動やキャリアアップに有利に働くことは間違いありません。

また資格の取得はで高収入を目指せたり、自身でサロンを開業するなどのトリマーとしてのキャリア形成につながります。自身のトリマーとしての可能性の拡張にも、資格取得は大きく寄与します

トリマー資格の取得方法は?費用はどれくらい?

トリマー資格の取得方法は、専門学校に通う通学制、独学、通信講座の3種類に分けられます。方法によって費用や特徴は大きく異なります。

専門学校やスクールに通う場合

専門学校の費用は、初年度100〜150万円程度が相場で、授業料のほか入学金や施設費、実習費などが含まれます。奨学金制度や分割払いでの費用負担軽減も可能です。

ただし、トリミング道具や資格試験費用は別途必要となるため、事前計画が大切です。費用比較の際は総合的なコストで判断し、卒業後の就職支援も重視しましょう。

独学で目指す場合

ペットサロンで働きながら実技を学び、座学を独学で行う場合、道具一式や交通費、メンテナンス費用、教材費などが必要です。

サロン勤務では実践技術習得や先輩からの直接指導というメリットがあります。独学は初期費用を抑えられますが、道具購入費、書籍代など最低限の費用がかかります。自分のペースで学習できる反面、体系的知識の習得やモチベーション維持は課題となります。

通信講座で学ぶ場合

通信講座の費用は5〜30万円程度が相場で、講座内容、教材の質、取得できる資格レベルによって異なります。受講料や教材費、試験費用が含まれることが多いです。

複数講座の比較やキャンペーン活用で費用を抑えられます。選択時はカリキュラム内容、講師経験、サポート体制も重視しましょう。働きながら資格取得を目指す方には、時間や場所に縛られない通信講座がおすすめです。

トリマーの仕事やキャリアプラン

トリマーの仕事やキャリアプラン

トリマーは犬や猫などのペットの美容師として、毛をカットしたり、シャンプーしたり、爪を切ったりするなど、ペットを清潔に保ち、美しく仕上げることが主な仕事です。ペットの健康状態をチェックすることも大切な仕事の一つになります。

トリマーの就職先・求人状況

トリマーの主な就職先は、ペットショップ、グルーミングサロン、動物病院、ペットホテルなどが挙げられます。これらの職場では、ペットの美容だけでなく健康管理や飼い主へのアドバイスなど様々な業務を担当します。

以前は都市部に集中していた就職先も、現在では地方都市にも広がっています。ペットブームの影響でペット関連産業が活況を呈しており、トリマーの需要も高まっています。

地域や時期によって求人状況は変わりますが、全体的に増加傾向にあります。特にペットショップや動物病院では、トリミングサービスが顧客満足度向上につながるため、トリマーの採用に積極的です。

トリマーの給料

厚生労働省の「職業情報提供サイト(日本版O-NET)」によれば、トリマーの平均年収は約394.3万円です。これは全職種の平均年収458万円よりもやや低い水準となっています。

トリマーの給与は経験や勤務地、職場によって大きく変わります。以下に例を挙げています。

【経験年数別】

・未経験者:年収239万円(男性266万円、女性237万円)
・15年以上:年収358万円(男性493万円、女性343万円)

【地域別】

・東京都:年収409万円
・青森県:年収316万円

トリマーは女性が多く従事する職種で、パートタイマーとしての働き方も増えています。給与水準は地域や勤務先、経験年数によって異なるため、就職先を選ぶ際は条件をよく確認することが大切です。

参照:職業情報提供サイト(日本版O-NET)|トリマー

トリマーのキャリアプランや今後の需要

近年、ペットを家族の一員として迎える人が増えているため、トリマーの需要はますます高まっています。キャリアプランは多様で、ペットサロンや動物病院で経験を積み、店長やマネージャーとして活躍したり、専門的な技術を習得してコンテストに出場したり、独立して自分のサロンを開業したりすることも可能です。

一方で競争も激化しており、高い技術力や顧客対応能力が求められます。生涯学習の意識を持ち、常に新しい知識や技術を習得していくことが重要です。トリマーの仕事は、将来性のある職業として注目されており、今後も需要は拡大していくと予想されます。

トリマー資格に関するよくある質問

トリマー資格に関するよくある質問

トリマー資格に関するよくある質問をQ&A方式で4つまとめました。

トリマーは国家資格ですか?

日本においてトリマーの国家資格は存在しません。トリマーの資格はすべて民間資格です。しかし、JKC公認トリマーやAAV認定トリマーなど、業界で広く認知されている資格もあります。これらの資格を取得することで、就職や独立開業時に信頼性をアピールできます。

トリマーになるには免許は必要ですか?

トリマーになるために法的に必要な免許はありません。資格なしでもトリマーとして働くことは可能です。ただし、ペットサロンを開業する場合は「動物取扱業」の登録が必要となり、その際に「動物取扱責任者」の設置が求められます。動物取扱責任者になるには、トリマー資格の取得や一定の実務経験が要件となるケースが多いです。

資格がなくてもトリマーとして働けますか?

資格がなくてもトリマーとして働くことは可能です。特にアシスタントやトリマー見習いとしてのスタートであれば、未経験・無資格でも採用されるケースがあります。ただし、実務経験がない場合は資格を持っている方が就職に有利です。また、給与面でも資格保有者の方が優遇されることが多いため、将来的なキャリアアップを考えると資格取得をおすすめします。

トリマー資格の更新は必要ですか?

資格によって異なります。JKC公認トリマーは2年ごとの更新が必要で、毎年の義務研修会かトリミング競技会への参加が条件となります。一方、SAE公認トリマーは更新不要の永久ライセンスです。資格を選ぶ際は、取得後の維持費用や手間も考慮することをおすすめします。

トリマー資格まとめ

トリマー資格まとめ

トリマー資格は、ペットブームの高まりとともに需要が増加しています。資格取得方法は大きく分けて通学制、通信制、独学の3つがあり、それぞれに特徴があります。

働きながら最短で資格取得を目指すなら、通信講座でのJLESA認定ペットトリミングアドバイザー(最短2か月)やJCSA認定マスターライセンス(約5か月)がおすすめです。初期費用を抑えつつ基礎知識を身につけたい方に適しています。
より専門的な技術や業界での認知度を重視するなら、JKC公認トリマーやAAV認定トリマーなどの通学制資格が適していますが、取得までに1年以上かかり、費用も高額になります。

最終的には、自分の目標(就職・独立開業・自宅でのペットケアなど)やライフスタイル、予算に合わせて資格を選ぶことが大切です。まずは複数の資格の資料を取り寄せて比較検討し、自分に最適な選択をしましょう。

トリマーとしてのキャリアは資格取得がゴールではなく、スタート地点です。資格取得後も継続的に技術を磨き、経験を積むことで、ペットと飼い主さんに喜ばれる優れたトリマーへと成長していくことができます。

参考:ペットビジネスに関する調査を実施(2024年)|矢野経済研究所

通信講座のSARAスクール編集部
心理カウンセラー資格やリンパケアセラピスト等の体系資格、食育資格などを扱うSARAスクール編集部が運営するコラムです。主に女性向けのキャリアアップやスキル習得を目的とした講座が多く、家事や育児と両立しながら学べる環境が整っています。資格取得を目的とした講座も充実しており、仕事や日常生活に活かすことが可能です。
通信講座のSARAスクール編集部