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プランターで手軽に野菜を作ろう!どんな野菜を選べばいい?

野菜を作るためには畑がないといけないと思っていませんか。野菜は畑がなくても作ることができます。どうするかというと、プランターに野菜の種や苗を植えるのです。野菜の大きさに合わせてプランターを選べば、さまざまな野菜を作ることができます。野菜の中には小さなプランターでできるものもあるので、そういったものならベランダなど狭いスペースでも家庭菜園を楽しめます。

今回は、プランターで育てられる野菜の種類について紹介します。プランターで野菜作りをしてみたい人はぜひチェックしてみてください。

プランターで手軽に野菜を作ろう!どんな野菜を選べばいい?

プランターでできる野菜って?

プランターでの野菜の栽培は、初心者でも取り組みやすいです。限られたスペースしかなくてもプランターなら置くことができます。プランターと聞くと小さなサイズの鉢植えを思い浮かべる人もいるかもしれません。しかし、プランターにはさまざまなサイズのものがあります。大型の長方形をしたプランターでは、かなり大きく成長する野菜も育てることが可能です。プランターを活用すれば、いつもスーパーで購入しているようなさまざまな野菜を自分の手で作り、料理に使用することができます。ここからはプランターでできる野菜の栽培について、今回は代表的な野菜5つを紹介します。

プランター栽培といえば「ミニトマト」

プランター栽培をするなら、ミニトマトはとてもおすすめの野菜です。ミニトマトは、サラダはもちろん、お弁当などさまざまなところで活躍しますよね。ミニトマトはどのようにして育てればいいのでしょうか。ここでは、ミニトマトを栽培するために押さえておきたいことを説明します。

ミニトマトの植え付け時期

ミニトマトの植え付け時期は春頃です。具体的には5月がよいとされています。4月になるとミニトマトの苗が手に入るようになるので、5月に植えることを見越して準備するとよいでしょう。なお、ミニトマトの苗は比較的しっかりとしていますが、強い風にあおられて引っ張られると、葉が傷んだり折れてしまったりすることがあります。そのため、苗を購入するときは、きちんと準備や環境を整えたうえでミニトマトを守ることができるようになってからにしたほうがいいでしょう。

ミニトマト作りに必要な物

ミニトマトを植えるためには、一般的にプランター栽培に必要とされるものを一式そろえるようにしてください。具体的には、プランターと苗、土などが必ず必要です。さらに、仮支柱やスコップなどもきちんとそろえておきましょう。プランターは直径と深さが30センチ以上あり、容量が15リットル以上のものであれば、1つの苗を植えることができます。

ミニトマトの苗の植え方

ミニトマトの苗を植えるときは、基本的に他の野菜を植えるときと同じ手順で植えることができます。ポイントは、仮支柱を立てることです。この仮支柱は、植え付けから約2週間後には本支柱に取り替えましょう。苗が安定してきた頃に取り替えて、しっかりと成長していく苗を支えられるようにしてください。

ミニトマトの育て方

ミニトマトを育てるときは、脇芽を必ずカットするようにしましょう。脇芽をそのままにしておくと、肥料の栄養分がバラバラに分散してしまうので、ひとつひとつの実のおいしさが減少してしまいます。ただし、ミニトマトには肥料を与え過ぎるのはよくないとされています。肥料を与え過ぎると、実よりも気がしっかりと成長していってしまうので、おいしいミニトマトができにくくなります。加えて、ミニトマトは乾燥が好きなことも理解しておきましょう。適度な水を与えつつ、水を与え過ぎないことが大切です。なお、ミニトマトの収穫は下のほうの実から順に収穫していきましょう。

すぐに収穫したい人向け「ラディッシュ」

プランター栽培ではラディッシュも人気のある野菜のひとつです。栽培を始めてから収穫までの期間が短いため、初めての栽培で速く収穫したい場合もラディッシュはよいでしょう。ここでは、ラディッシュの栽培についてまとめます。

ラディッシュの種まき時期

ラディッシュの種をまく時期は、春夏と秋冬の2回のタイミングがあります。春夏の場合は3~5月頃、秋冬の場合は9~10月頃です。ただし、3月はまだ少し寒いので、発芽まで時間がかかることがあります。いずれにせよ、ラディッシュの種をまく前にしっかり準備を整えておくことが大切だといえるでしょう。

ラディッシュ作りに必要な物

ラディッシュ作りをするためには、プランター栽培に必要な基本の道具をしっかりそろえる必要があります。ラディッシュの種とともに、プランターやスコップなど必要な物を用意しましょう。ラディッシュは小さいので、小さめのプランターで育てることが可能です。種をまく数が少ないのであれば小さいプランター、ある程度の数を栽培する場合は少し大きめのプランターを選ぶようにしましょう。プランターの大きさも調整できるので、ラディッシュはどのような場所でも育てやすいです。

種のまき方

ラディッシュの種をまくときは、「すじまき」をしましょう。すじまきとは、プランターに入れた土に溝を作り、そこに種を置いていく方法です。だいたい1センチほどの幅の溝を作ればOKです。種をまくと、早ければ数日で目が出てきます。時間がかかる場合でも、1週間もすれば目が出てくるでしょう。種をまいた後は土が乾燥しないように注意することが大切です。

ラディッシュの育て方

ラディッシュを育てるうえでは、水やりがとても重要です。プランターは畑に比べると土の量が圧倒的に少ないため、土が乾燥しやすい場合もあります。そのため、こまめに水をしっかり与えるようにしてください。さらに、ラディッシュを育てるなかでは、間引きも必要です。ラディッシュは土の中で育ちますが、たくさんのラディッシュがひしめき合う状態では、それぞれのラディッシュが十分に大きくなることができません。間引いたラディッシュはサラダとして食べることができるため無駄にはならないので、安心して間引きをしましょう。なお、2~4センチに成長したラディッシュは、収穫適期といえます。収穫した後もすぐに種をまけば、またすぐに新しいラディッシュを収穫することができますよ。

失敗なしで自家製サラダを楽しむ「ベビーリーフ」

初心者がプランター栽培を始めるなら、ベビーリーフを選ぶと失敗しにくいです。ベビーリーフはサラダとして簡単に食べられるので、作った後も食べやすいのが魅力といえるでしょう。ここでは、ベビーリーフを栽培するときに知っておきたいことを説明します。

ベビーリーフの種まきから収穫まで

ベビーリーフは、種をまいてから1カ月後には収穫しておいしく食べることができます。手間がかからないだけでなく栽培にかかる期間も長くないので、気軽に栽培を始めることが可能です。

ベビーリーフ作りに必要な物

ベビーリーフを栽培する場合も、種と培養土などをそろえる必要があります。プランターの大きさは、育てたいベビーリーフの量に合わせて選ぶとよいでしょう。複数の種類の種を一気にまくときは、プランツタグも用意しておくと便利です。その他、ジョウロや軍手などもきちんとそろえたうえで作業を始めてください。

ベビーリーフの種のまき方

ベビーリーフの種のまき方には、いくつか種類があります。たとえば、土に溝を作って種をまくすじまきをすれば、少ないスペースでしっかりと種を植えることができます。また、種を均等になるようにまいていくばらまきは、ある程度大きなプランターを使うときにおすすめの方法です。加えて、ベビーリーフの種のまき方には、追いまきというものがあります。追いまきは、一度まいた種の上に再度種をまく方法です。同じ種類の種にもいろいろなものがあり、なかには残念ながら発芽できないものもあります。追いまきは、発芽しなかった部分に種をまく方法です。追いまきをすればスペースを有効活用できることに加え、長くベビーリーフの収穫を楽しめるのでおすすめです。

ベビーリーフの育て方

ベビーリーフの種をまいた後は、乾燥しないようにこまめに水をあげるようにしてください。さらに、ベビーリーフを育てる際にも、間引きは必ずおこないましょう。間引きした葉は小さいですが、ベビーリーフとしてサラダに入れて食べることができます。しっかり育ったベビーリーフを収穫した後は、サラダや炒め物など幅広い料理に使用することができます。好みの大きさや硬さで収穫できるので、いろいろな時期に収穫してみて好みを見つけるとよいです。

欲しい時だけいつでも収穫できる「青しそ」

青しそもプランターで育てられる野菜です。青しそはスーパーで購入できますが、実際に使用する量は小量なため、消費しきれないというケースもあるのではないでしょうか。青しそを家で栽培すれば、必要な時に必要な分だけ収穫して食べることができます。ここでは、青しその栽培について知っておきたいことを説明します。

青しその種まき時期

青しその種まきは、春の4~6月の時期におこないます。そうすると、だいたい6~9月にかけて収穫することができます。青しそをしっかりと成長させて収穫するためにも、種まきの時期をしっかり守って種まきをするようにしましょう。

青しそ作りに必要な物

青しそ作りをするときは、種やプランターなどを用意します。青しそを元気に育てるためには、肥料も用意するとよいでしょう。肥料が足りないと葉が硬くなったり、良い香りがあまり出にくくなったりするので要注意です。ただし、肥料の種類によってはアブラムシがつく原因となることもあるので、肥料の種類にも気を付けるようにしてください。

青しその種のまき方

青しそは気温が高くないと発芽しないため、春でも寒さが続くのであれば、種まきの時期を調整したほうがいいです。青しその種の皮はかたくなっているため、まく前日に一晩ほど水につけておくと発芽を促せるといわれています。なお、青しそは種をまいてから発芽するまでに10~15日程度かかります。種をまいた後は土が乾燥しないように注意しましょう。青しそが発芽するためには日光も必要なので、土をかぶせすぎて埋まってしまわないようにしなければなりません。

青しその育て方

青しそを育てるなかでは、間引きもおこないましょう。本葉が2~3枚になったら、2本立ちにします。さらに、摘芯もおこなう必要があります。具体的には、3~5節目で摘芯すると、脇芽の成長を促すことができます。収穫量を増やすために必要なので、面倒がらずにきちんとおこなってください。青しその収穫後は、そうめんや刺身などさまざまなものに添えて楽しめます。独特のよい香りが夏の時期の食事で食欲を促してくれることでしょう。なお、青しそは収穫の時期によっても異なる楽しみ方ができます。最後のほうには青しその種をとって味わうこともできるので、季節による楽しみ方の違いを味わってみましょう。

1カ月程度で収穫できる「小松菜」

プランター栽培をするなら、小松菜を選ぶのもひとつの手です。小松菜はさまざまな料理に使用できる万能野菜ですよね。それでいて、1カ月程度で収穫時期を迎えられるので、気軽に栽培を始めることが可能です。ここでは、小松菜の種まきや育て方について説明します。

小松菜の種まき

小松菜はすじまきで種をまいていくのが一般的です。土を入れたプランターに1センチ程度の深さの溝を作り、種をまいていきましょう。種をまいたら溝の左右にある土をかけて、優しく手で押さえるようにします。種をまいたら、発芽するまでの間は特に念入りに水をあげるようにすることが大切です。

小松菜作りに必要な物

小松菜作りをするためには、プランターや種などを用意してください。プランターは、深さが15~20センチ程度あるものを選ぶとよいです。長方形になっており、幅は20センチ、奥行きは65センチくらいになっているものがちょうどよいでしょう。小松菜作りでは葉に虫がついてしまうこともあるので、防虫ネットがあると虫を防ぎやすいのでおすすめです。肥料も用意して小松菜の成長を促せるようにしてください。

小松菜の育て方

小松菜は虫がつきやすいため、防虫ネットを使うと育てやすいです。また、小松菜を元気に育てていくためにも、間引きをおこないましょう。間引きをおこなうタイミングは、双葉が開いてきた頃です。種をまけば3~4日くらいで発芽するので、双葉が開くタイミングをしっかり見逃さないようにしましょう。だいたい3センチ間隔に小松菜がそろうように意識し、育ちがよくない芽を摘んでしまいましょう。小松菜の間引きのタイミングはもう一度あり、それは葉が7~8枚になった頃です。1本おきに間引きをして、左右の間隔をあけるようにしましょう。なお、ここで間引きした小松菜は食べても大丈夫です。間引きした後は追肥をおこない、残した小松菜にしっかりと栄養が行き渡るようにしてください。小松菜の収穫は、全体の丈が20センチを超えた頃におこないます。小松菜はあまり大きく成長しすぎると味が落ちてしまうので、ある程度の大きさになったら早めに収穫しておいしく食べましょう。

プランターでの野菜の栽培で初心者が気を付けたいポイント

プランター栽培をおこなう場合、気を付けたいポイントがいろいろとあります。プランター栽培では、具体的にどのようなことに注意したらいいのでしょうか。特に初心者のうちは、プランター栽培において分からないことが多いので、いろいろなところに気を付けなければなりません。ここでは、プランターでの野菜の栽培で初心者が気を付けたいポイントについて紹介します。初めてプランターでの野菜の栽培をするときは、しっかりと気を付けるように心掛けてください。

苗の選び方

苗の選び方はそれぞれの野菜によってもポイントが異なります。とはいえ、苗を選ぶ場合は、なるべく状態のよいものを選ぶことが大切です。やはり少しでも新鮮なものを選ぶと、その後もいきいきと苗が成長していく可能性が高いです。葉の色が悪かったり、通常のものよりもかたかったりする場合は、古い苗である恐れがあるので注意しましょう。苗選びにこだわれば、よりおいしい野菜を育てられるので、最初の段階でしっかりとこだわって選ぶようにしてください。

土の選び方

プランター栽培では、土の選び方にもポイントがあります。土と一口にいってもさまざまな種類があります。土なら何でもよいというわけではなく、栄養がしっかり入っていたり水はけがよかったりなど野菜の成長に効果をもたらすものを選ばなければなりません。基本的には、野菜を育てるために販売されている培養土を選べば、間違いはないでしょう。そのなかにも種類があるので、よりこだわりをもちたいときにはしっかりと選んでみてください。選び方が分からないようなときには、店員さんに質問すると適した土を選んでくれます。栄養がしっかり入っている土を選べば、与える肥料の量も少なくて済むので手間も省けるというメリットがあります。

水やりのポイント

プランターで野菜を育てるときは、水やりがとても重要です。畑での栽培とは異なり、プランターは土の量が限られているため、水がすぐに乾いてしまうことも少なくありません。土が乾燥してしまうと、野菜の成長に悪い影響を及ぼす可能性があるので注意してください。特に種をまいてから発芽までの間は、よりたくさんの水が必要です。毎日水やりをするタイミングを決めておくと、水やりを忘れることがないでしょう。ただし、水やりをするときは、実際の植物の状態に配慮することも必要です。プランターの状態によっては、以前に与えた水がしっかりと循環できておらず、プランター内にたまっている場合もあります。それを放置したり、追加で水を与えたりすると、根腐れを起こす危険性もあります。そうなると、最悪の場合、苗がダメになってしまうケースもあるので気を付けましょう。基本的なポイントを押さえつつ、それぞれの野菜やプランターの状態をきちんと見極めることが大切です。

プランターで出来る野菜を育ててみよう

プランターで出来る野菜を育ててみよう

プランターを使用すれば、手軽にさまざまな野菜を育てることができます。小さくて短期間で収穫できる野菜はもちろん、大きく育つのを待って収穫する野菜も選ぶことが可能です。最初のうちは小さくて育てやすいものから始めてみると、スムーズに野菜を育てることができるでしょう。野菜によって種や苗の植え方、育て方のポイントは異なります。いろいろな野菜に挑戦してみると、それぞれの違いも楽しむことができるでしょう。普段何気なく口にしている野菜がどのようにして出来上がっているかについては、なかなか知る機会がないですよね。だからこそ、プランターを使って野菜を育ててみれば、野菜のありがたさに気が付くことができます。野菜を自分で育てるというのは、食育のためにも意味があるとされています。家族で野菜を育ててみれば、食についてさまざまな発見ができるでしょう。プランターなら広いスペースがなくても野菜を育てられるので、気軽に野菜作りを始めてみてはいかがでしょうか。