タロット占いとは?78枚のカードの意味や基本の占い方を解説!
記事更新日:2024年8月14日タロット占いとは、タロットカードを用いて人生や事柄の展開を占う占い方法です。
一般的にはカードが表すシンボルを解釈することで、仕事や恋愛、人間関係などさまざまな悩みに対するアドバイスを得ることができます。
個人の内面や現在の状況を深く理解し、前向きな行動を促すのがタロット占いの特徴といえるでしょう。
タロット占いは、読み手の感性や直感によってさまざまな解釈ができる自由度の高い占いです。
人生の指針や恋愛、人間関係、仕事など幅広い悩みに対応でき、上手く活用すれば人生をより良い方向へと変えることもできます。
しかし、初心者の中には「カードの枚数が多くて難しそう」「占いが初めてでもできるのかな?」と不安を感じる方もいるかもしれません。
そこでこの記事では、タロットカードの基本知識や実際の占いのやり方などをわかりやすく解説します。
本格的にタロットカードを勉強したい方におすすめの資格もご紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
目次
タロットカードの基礎知識
タロットカードの基礎知識は以下の通りです。 ・タロットカードの構造 ・タロットカードの意味と解釈 ・タロットカードの種類と特徴 こちらを順にご紹介します。
タロットカードの構造
タロットカードは全78枚のカードで構成されており、大アルカナと小アルカナの2つのグループに分かれています。 また、大アルカナには0番から21番までの22枚のカードがあり、人生の大きな出来事や人生観を表す象徴的な意味が込められ、一方の小アルカナには4つのスート(杯、剣、ペンタクル、杖)があり、各スートには1から10までの数字カードと、ページ、騎士、女王、王の4つのカードがあります。 小アルカナは日常生活の出来事や感情、行動を表すと考えられているでしょう。 さらに、タロットリーディングでは、これら78枚のカードから特定のカードを引いて、その組み合わせや位置関係から占い結果を導き出します。 カードの意味や組み合わせの解釈には、様々な伝統的な技法が用いられています。
タロットカードの意味と解釈
タロットカードの解釈は非常に奥深く、カードの図柄が表すシンボリックな意味を読み解くことが重要になり、大アルカナのカードには、人生の大きな転機や人格の成長、人生観などが込められています。 例えば「愚者」は新しい始まりや可能性を意味し、「塔」は破壊と再生を、「恋」は二者択一の決断を表し、一方の小アルカナでは、日常の出来事や感情、行動を表します。 数字の低いカードは初期段階や基本的な意味を、数字の高いカードは成熟した状態や展開を意味することが多いです。 また、カードの向きによっても正位置と逆位置で意味が変わってきます。 正位置ではポジティブな意味合いが強く、逆位置ではネガティブな面が強調されるのが一般的です。 このように、タロットカードの解釈には様々な要素が絡みあっており、熟練の占い師によって微妙な違いが生み出されます。
タロットカードの種類と特徴
タロットカードには大きく分けて「大アルカナ」と「小アルカナ」の2種類があります。 また、大アルカナは、人生の大きな転機や人格の成長、人生観などを象徴的に表すカード22枚で構成されています。 「愚者」「魔術師」「女教皇」「女帝」など、人生における重要なテーマや価値観を表すカードが含まれます。 さらに、大アルカナのカードは人生の大局観を示すと考えられています。 一方の小アルカナは、日常の出来事や感情、行動を表すカードです。4つのスート(杯、剣、ペンタクル、杖)があり、それぞれ1から10までの数字カードと、ページ、騎士、女王、王のコートカードで構成されます。 小アルカナは、個人の内面や具体的な出来事を示すと解釈されます。 このように、大アルカナと小アルカナはそれぞれ異なる意味合いを持っていますが、タロットリーディングではこれらのカードが組み合わさることで、より複雑な人生の物語が浮かび上がってくるでしょう。
タロットで占えること
タロットで占えることは以下の通りです。 ・現在・過去・未来 ・恋愛運 ・金運 ・仕事運 ・健康運 ・潜在能力・才能 ・人の気持ち こちらを順にご紹介します。
現在・過去・未来
タロット占いでは、現在の状況、過去の出来事、そして未来への展開について占うことができます。 現在の状況を占う場合、引いたカードは、今の自分の内面的な状態や外的な環境、抱えている課題などを示します。 例えば「塔」のカードが出れば、今まで安定していた状況が一変し、大きな変化が訪れようとしていることが示唆されます。 一方、「恋」なら人間関係や愛情面で重要な選択を迫られている状況が表れるでしょう。 こうした現在の生活の スナップショットを捉えることで、自己理解を深めたり、今後の対処法を考えるヒントが得られます。 過去の出来事を振り返る場合、そこから学ぶべきことや影響が今に及んでいる可能性などが明らかになります。 例えば「死神」のカードが出れば、過去に大きな損失や変化を経験したことが分かり、それがいまだ心に残っている可能性があり、過去を見返すことで、現在の自分をより深く理解することができるでしょう。 そして未来の展開を占うカードからは、これからの人生の方向性や出来事の可能性が示されます。 「太陽」なら明るい将来が待っているかもしれませんし、「悪魔」なら誘惑や執着に苦しむ可能性が示唆されます。 こうした情報を得ることで、未来に備えたり、より良い選択をすることができるでしょう。
恋愛運
現在の恋愛状況を表すカードが重要です。 「恋」「皇后」「ハイプリエステス」などの肯定的なカードが出れば、良好な人間関係や愛情が描かれています。 一方、「死神」「悪魔」などのネガティブなカードは、関係性に問題があることを示唆します。 さらに、相手の気持ちや性格、あなたとの相性なども読み取れ、「皇帝」なら相手がリーダー的な性格で、あなたを支配したがる可能性があり、「月」なら相手が繊細な面を持っていることが分かります。 将来の展開についても、タロットは予測してくれ、「太陽」なら明るい未来が待っているかもしれません。 一方、「塔」なら関係性に大きな変化が訪れるかもしれません。 このように、タロットリーディングは恋愛に関する様々な側面を包括的に捉えてくれ、単なる吉凶判断だけでなく、相手の理解やアドバイスも得られるのが特徴です。
金運
現在の金銭面での状況を表すカードが重要です。 「ペンタクル」のスートは金銭を象徴するので、このカードが良い状態で出れば、今は経済的に安定していることが分かり、一方、「剣」のカードが出れば、金銭面での問題や葛藤が示唆されます。 次に、これからの金運の行方を予測するカードも注目され、「富」「財宝」などの肯定的なカードが出れば、これから金銭的な豊かさが待っていることが期待でき、一方、「貧困」「悪魔」などのネガティブなカードは、金銭面での困難が訪れる可能性を示しています。 さらに、金運を左右する要因についても、タロットは示唆してくれます。 例えば「皇帝」なら、自己管理能力や計画性が大切だと示唆されるでしょう。 一方「月」なら、感情的な要因が金運に影響を与える可能性があります。 このように、タロットリーディングは現在の金銭状況を把握し、今後の展開を予測するだけでなく、金運を左右する要因も明らかにしてくれるでしょう。
仕事運
現在の仕事上の状況を象徴するカードが重要です。 「皇帝」や「法王」といった権威的なカードが出れば、仕事で強い影響力を発揮できる状況にあることが分かり、一方、「塔」や「死神」のようなネガティブなカードは、仕事上の危機や変化が訪れる可能性を示しています。 次に、これからの仕事運の行方を表すカードを見ます。 「太陽」や「世界」といった前向きなカードが出れば、順調に仕事が進展する兆しがあり、一方、「悪魔」や「刑死人」のようなカードは、仕事上の障害や挫折が待っている可能性を示唆しています。 さらに、仕事運に影響を及ぼす要因についても、タロットから読み取れるでしょう。 例えば「魔術師」なら、自己実現のための行動力が必要だと示唆されるでしょう。 一方「月」なら、感情的な側面が仕事に影響を及ぼすことが分かります。 このように、タロットリーディングは、現在の仕事状況を把握し、これからの仕事運を予測するだけでなく、それに影響する要因も明らかにしてくれます。
健康運
現在の健康状態を表すカードが重要です。 「世界」や「太陽」などの活力的なカードが出れば、良好な健康状態にあることが伺えます。 一方、「死神」や「悪魔」といったネガティブなカードは、健康面での問題や危険を示唆しています。 次に、これからの健康運の行方を表すカードにも注目し、「力」や「癒し手」など、ポジティブなカードが出れば、これから健康的な状態が続くことが期待でき、一方、「病」や「塔」のようなカードは、健康面での変化や危機が訪れる可能性を示してくれるでしょう。 さらに、健康運に影響する要因についても、タロットは示唆してくれます。 例えば「禁酒」なら、バランス感覚や自制心が健康維持に重要だと示唆されるでしょう。 一方「月」なら、精神的な側面が健康に大きな影響を及ぼすことが分かります。 このように、タロットリーディングは、現在の健康状態を把握し、これからの健康運を予測するだけでなく、それに影響する要因も明らかにしてくれるでしょう。
潜在能力・才能
自分の内面や性格を表すカードが重要です。 「魔術師」や「女教皇」のような能動的で知的なカードが出れば、論理的思考力や創造性といった潜在能力が高いことが示唆されます。 一方、「太陽」や「世界」のようなカードは、明るく前向きな性格と行動力を示しています。 次に、将来的な可能性を表すカードに注目します。 「力」や「世界」といった実現指向のカードが出れば、その潜在能力を最大限に発揮できる可能性が高いことが分かり、一方、「塔」や「死神」のようなカードは、潜在能力を十分に発揮できない障害が待っている可能性を示してくれるでしょう。 さらに、潜在能力を引き出すための必要条件も、タロットから読み取れます。 例えば「慈悲」なら、思いやりの心が重要だと示唆されるでしょう。 一方「太陽」なら、前向きな姿勢と自信が不可欠だと分かります。 このように、タロットリーディングは、自分の内面や性格、可能性、必要条件などを包括的に把握できるでしょう。
人の気持ち
相手の現在の感情状態を表すカードが重要です。 「恋人」や「太陽」のようなポジティブなカードが出れば、相手が肯定的な気持ちを持っていることが読み取れます。 一方、「塔」や「死神」といったネガティブなカードは、相手が困難な状況にあったり、否定的な感情を抱いている可能性を示唆しています。 次に、相手の内面や性格を表すカードにも注目します。 「女教皇」や「賢者」といったカードなら、相手が理性的で深い判断力を持っていることが分かるでしょう。 一方「愚者」や「悪魔」は、相手の感情的で衝動的な一面を示しているかもしれません。 さらに、相手の気持ちの変化や今後の方向性も、タロットから読み取れます。 「運命の輪」や「禁酒」のようなカードは、相手の気持ちが好転する可能性を示しています。 一方、「死神」や「逆さ吊り」のカードは、その気持ちが変化する、もしくは固定化される可能性を示唆しています。 このように、タロットリーディングは、相手の現在の感情状態から内面、さらには今後の変化の可能性まで、多角的に把握することができるでしょう。
タロットで占えないこと
タロットで占えないことは以下の通りです。 ・犯罪に関わる内容 ・ギャンブルのための未来予知 ・生死に関わる問題 こちらを順にご紹介します。
犯罪に関わる内容
具体的な犯罪の計画や実行については、タロットで占うことはできません。 無意識のうちにそのようなことが示唆されたとしても、占い師は決して関与してはいけません。 犯罪行為そのものを扱うことは、占いの範疇を超えており、法的にも問題となる可能性があるでしょう。 次に、犯罪に加担する人物の特定や、その動向を占うことも避けるべきです。 たとえ依頼されたとしても、占い師が加害者を特定したり、その行動を予測することは適切ではありません。 そのような情報を提供することは、結果的に犯罪を助長してしまう恐れがあります。 さらに、被害者に関する情報を占うことも控えめにすべきです。 被害者の心情や今後の状況を占うことは可能ですが、加害者に有利な情報を伝えてしまう可能性があるため、慎重に扱う必要があります。 むしろ被害者への支援や救済に役立つ情報を提供することが望ましいでしょう。 このように、タロットは人々の幸せや平和を願う占いの手段であって、決して犯罪に関与してはいけません。 占い師としての倫理と責任を忘れずに、適切な範囲でタロットを活用することが重要です。
ギャンブルのための未来予知
ギャンブルの結果は偶然性が極めて高いため、タロットで正確に予測することは非常に困難です。 賭博にはさまざまな要因が複雑に絡み合うため、占いでその結果を特定することは実質的に不可能に近いのです。 次に、ギャンブルの結果を占うことは、占いの本来の目的からも外れ、タロットは人生の目的やあり方、心の問題などを探るためのツールであり、単なる金銭的な利益を得ることが目的では ありません。 占いを金銭的な利益のために使うのは、その本来の使い道を歪めることにつながるでしょう。 さらに、ギャンブルの結果を占うことは、法的にも問題があり、多くの国で、ギャンブルの結果に関する未来予知は違法とされている場合があり、占い師が無自覚にそのような行為に関与すれば、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。 したがって、タロットを用いてギャンブルの結果を予知することは、適切ではありません。
生死に関わる問題
生命の尊厳に関わる問題については、タロットで占うことは適切ではありません。 たとえば、他者の死亡時期や死因を占うことは、非常に危険な行為といえ、人の命に関わる情報を軽率に扱うことは、大きな倫理的問題を引き起こす可能性があるでしょう。 次に、自殺や他殺に関する情報についても、タロットで占うべきではありません。 そのような行為の計画や実行を示唆するカードが出た場合、占い師には適切な対応が求められます。 単に情報を提供するだけでは不十分で、必要に応じて関係機関への通報など、積極的な措置を講じる必要があるでしょう。 さらに、重大な事故や災害など、生死に関わる大規模な事象についても、タロットで占うことは避けるべきです。 予測不可能な出来事の発生時期や規模を占うことは、かえって混乱を招く可能性があり、そのような情報を提供することは、公共の安全に悪影響を及ぼしかねません。 したがって、タロットは人生の意味や可能性を探るツールであって、生死に直接関わる問題を占うべきではありません。
タロット占いをするうえで重要なポイント
タロット占いをするうえで重要なポイントは以下の通りです。 ・占い師の精神状態を整える ・相談者の心に寄り添い結果を丁寧に伝える ・インスピレーションを大切にする こちらを順にご紹介します。
占い師の精神状態を整える
占い師は自身の内面を十分に整えておく必要があり、占いを行うには集中力と判断力が不可欠ですが、これらは占い師の精神的な安定に依存し、ストレスや精神的な不安定は、占いの精度を著しく低下させる可能性があります。 次に、占い師は心身の健康管理にも気をつけるべきです。 疲労や病気、睡眠不足などの影響で集中力が欠如すれば、占いの質が低下し、占い師は自身の体調管理を徹底し、常に最良の状態で占いに臨むことが重要です。 さらに、占い師は自身の感情的な中立性も保つ必要があり、占いには、依頼者の気持ちに共感しつつも客観的な判断力が求められ、占い師が依頼者に感情的に巻き込まれると、占いの結果が歪められる可能性があるでしょう。 また、、占い師は自身の能力と限界を認識しておくべきです。 占いにはある程度の不確実性が伴うことを理解し、過度な期待を抱かせないよう慎重に対応する必要があります。 占い師の心身の健康と中立性こそが、質の高い占いの基盤となるのです。
相談者の心に寄り添い結果を丁寧に伝える
相談者の気持ちに寄り添うことが求められ、占いは、相談者の不安や悩みを軽減することが目的であり、そのためには、真摯な態度で相談者の訴えに耳を傾ける必要があります。 単に占いの結果を述べるだけではなく、相談者の感情に共感し、寄り添う姿勢が重要です。 次に、占いの結果を丁寧に説明することが重要です。 占いの結果は複雑で、相談者にとって理解しづらいものかもしれません。 また、占い師は、相談者の理解度に合わせて、分かりやすく、かつ詳細に解説する必要があり、専門用語の使用を控え、相談者の立場に立って説明することが求められます。 さらに、占いの結果を前向きに捉えられるよう支援することも重要です。 占いの結果には、肯定的な側面も否定的な側面もあり、占い師は相談者に寄り添い、前向きに捉えられるよう、アドバイスや示唆を提供することが求められます。 相談者の悩みは非常に個人的なものであり、その情報を慎重に扱う必要があり、占い師は相談者の信頼を得られるよう、プライバシーの保護に細心の注意を払う必要があるでしょう。
インスピレーションを大切にする
占い師は自身の直感力を大切にする必要があります。 また、タロットカードには様々な象徴的な意味が含まれていますが、それらは単なる表面的な意味だけではなく、占い師の内面から湧き上がる感覚的な解釈も重要です。 占い師が自身の直感力を信頼し、それに従って解釈を行うことで、より深い判断が得られるのです。 次に、占い師は占いの過程でのインスピレーションを尊重することが重要です。 タロットカードを引いたり、それらを組み合わせたりする過程で、占い師の中に自然と湧き上がってくる感情や視覚的なイメージ、言葉などに注目する必要があり、これらのインスピレーションは、占いの結果に大きな影響を及ぼすからです。 さらに、占い師は自身のインスピレーションを丁寧に相談者に伝えることも重要です。 単なる論理的な解釈だけでなく、自身の感性から得られたインスピレーションを相談者に共有することで、より深い判断を相談者に提供できるでしょう。
そもそもタロット占いとは?
タロット占いとは78枚のカードを使って占いを行う方法です。
シャッフルして引いたカードの意味を読み取ることで、現在や未来の状況、相手との関係性、質問者も気づかなかった深層心理、問題解決のヒントなどを探ることができます。
タロット占いでよく使われるカード
タロット占いで使用するカードに決まりはありません。カードによって絵柄や大きさなど素敵な個性があるため、占う人の好みやインスピレーションで選ぶと良いでしょう。
とは言え現代的な絵柄のタロットカードは解釈しづらいものも多く、基本を知らないと難しく感じるかもしれません。
そこで、これからタロット占いを始める方は初心者でも扱いやすい基本のカードを選ぶのがおすすめです。
ここでは、現在流通している多くのタロットカードの基礎にもなった2種類についてご紹介します。
ウェイト版タロット
ウェイト版タロットとは、1909年にアーサー・エドワード・ウェイトとイラストレーターのパメラ・コールマン・スミスによって作られたタロットカードです。
作者ふたりの名前から「ウェイト・スミス版」と呼ばれたり、ライダー社によって出版されたため「ライダー版」と呼ばれたりすることもあります。
世界中で広く使用されており、現代のタロット解説書の多くはウェイト版に基づいています。
マルセイユ版タロット
17世紀にフランスのマルセイユで誕生したタロットカードで、15世紀にイタリアで発展したタロットカードに由来しています。
ウェイト版よりもシンプルでクラシックな絵柄が描かれており、初心者でも直感的に理解しやすいのが特徴です。
タロットカードの基本的な構成
タロットカードは78枚でひとつのセットですが、その中でも「大アルカナ」「小アルカナ」の2つに分かれています。
アルカナとはラテン語が起源の英単語で、「秘密」「神秘」を意味します。
ここからは、タロットカードを構成する大アルカナ・小アルカナについてご紹介しましょう。
大アルカナ
大アルカナは、0番〜21番までの計22枚で構成されています。
0番の「愚者」から始まり21番の「世界」でひとつの物語が完結すると、また0番の愚者から次の物語が始まります。
この様子から、大アルカナの22枚を「愚者の旅」と呼ぶこともあります。
物事の本質や人生そのものに関わるテーマを示しており、1枚1枚に深い意味付けがされているため、大アルカナの22枚だけで占うこともできます。
小アルカナ
小アルカナは56枚で構成されており、より具体的な物事や出来事、登場人物を示しています。
56枚の小アルカナはさらに以下の4つに分けられます。
● 棒(ワンド)
● 剣(ソード)
● 聖杯(カップ)
● 金貨(ペンタクル)
これらの4つを「スート」と言い、各スートは10枚の数字カード・4枚のコートカードの計14枚で構成されています。
コート(court)は宮廷を意味し、コートカードにはキング(王)、クイーン(女王)、ナイト(騎士)、ペイジ(小姓)が描かれているのが特徴です。
タロットカードの読み方は?意味を一覧で紹介
ここからは最も人気の高いライダー版のタロットカードについて、基本的な意味をご紹介します。
占う際にはキーワードをもとにしながら自分なりに解釈を広げたり、カードの絵柄からインスピレーションを得てイメージをふくらませたりしていきましょう。
また、カードが正しい向きで出た場合を「正位置」、上下が逆向きで出た場合を「逆位置」と言います。
逆位置も読めるようになるとさらに解釈が広がって深いリーディングができるため、知っておくと良いでしょう。
大アルカナ
カード名 | 基本的な意味 |
---|---|
0.愚者 | 【正位置】新しい始まり、冒険、自由、無邪気さ 【逆位置】不注意、無計画、無責任、愚かさ |
1.魔術師 | 【正位置】意志の力、創造性、自己実現、可能性の追求 【逆位置】意志の弱さ、無力感 |
2.女教皇 | 【正位置】直感、潜在意識、神秘、知恵 【逆位置】誤解、不信、直感が失われる |
3.女帝 | 【正位置】豊かさ、母性、創造性、自然の美 【逆位置】過保護、停滞 |
4.皇帝 | 【正位置】権威、安定、リーダーシップ、規律 【逆位置】独裁、柔軟性の不足 |
5.法王 | 【正位置】伝統、教え、信念、宗教 【逆位置】反逆、非伝統、規則の無視 |
6.恋人 | 【正位置】愛、調和、選択、深いつながり 【逆位置】不和、関係の問題、決断の先送り、自己愛 |
7.戦車 | 【正位置】勝利、意志、コントロール、成功への突き進む 【逆位置】挫折、障害、衝突 |
8.力 | 【正位置】勇気、忍耐、愛と優しさ 【逆位置】弱さ、疑念、自己制御ができない |
9.隠者 | 【正位置】内省、自己探求、孤独、内なる知恵 【逆位置】孤立、閉鎖的、孤独感 |
10.運命の輪 | 【正位置】運命、変化、転機、幸運 【逆位置】不運、停滞、状況の悪化 |
11.正義 | 【正位置】公正、バランス、責任、真実 【逆位置】不正、偏見、法的問題の悪化 |
12.吊るされた男 | 【正位置】視点を変える、犠牲、停滞 【逆位置】抵抗、停滞、わがまま |
13.死 | 【正位置】変革、終わりと新しい始まり、変化、解放 【逆位置】変化の拒否、停滞、未解決の問題 |
14.節制 | 【正位置】調和、バランス、節度、適応 【逆位置】不均衡、過剰、不調和 |
15.悪魔 | 【正位置】束縛、誘惑、依存、物質主義 【逆位置】解放、束縛からの解放、独立 |
16.塔 | 【正位置】突発的な変化、崩壊、破壊と再生 【逆位置】抵抗、混乱の回避、過去への執着 |
17.星 | 【正位置】希望、インスピレーション、癒し、未来への展望 【逆位置】失望、希望の喪失、不信、挫折 |
18.月 | 【正位置】直感、無意識、夢 【逆位置】恐れ、不安、幻滅、混乱 |
19.太陽 | 【正位置】喜び、成功、繁栄、活力、幸福 【逆位置】悲観、失敗、不満 |
20.審判 | 【正位置】復活、評価、目覚め、変容、許し 【逆位置】自己批判、再生の拒否、執着、成長の遅れ |
21.世界 | 【正位置】完成、統合、達成、旅の終わり、全体性 【逆位置】未完、閉鎖感、完了の遅れ、達成の欠如 |
小アルカナ【棒(ワンド)】
数カード
カード名 | 基本的な意味 |
---|---|
ワンドエース | 【正位置】新たな始まり、情熱、エネルギー 【逆位置】情熱の低下、モチベーションの不足、挫折 |
ワンド2 | 【正位置】計画、未来の展望、決断、冒険心 【逆位置】迷い、優柔不断、計画の欠如 |
ワンド3 | 【正位置】成果、協力、成長、見通し、探求 【逆位置】遅延、障害、失敗 |
ワンド4 | 【正位置】祝福、家庭の安定、コミュニティ、成功 【逆位置】不安定、家庭内の不和、祝福の遅れ |
ワンド5 | 【正位置】競争、葛藤、挑戦、対立 【逆位置】競争の終わり、協力、和解 |
ワンド6 | 【正位置】勝利、成功、称賛、達成 【逆位置】失敗、過信、目標に届かない |
ワンド7 | 【正位置】防衛、競争、立場を守る 【逆位置】防御力の不足、圧倒、敗北 |
ワンド8 | 【正位置】すばやい行動、進展、変化、通信、チャンスの到来 【逆位置】遅延、混乱、停止 |
ワンド9 | 【正位置】持久力、防衛、回復、準備、逆境に対する強さ 【逆位置】疲労、防御力の低下、諦め |
ワンド10 | 【正位置】負担、責任、ストレス、重荷 【逆位置】負担の軽減、責任の放棄、ストレスからの解放 |
コートカード
カード名 | 基本的な意味 |
---|---|
ワンドペイジ | 【正位置】情熱、探求心、新たな冒険 【逆位置】落胆、無関心、無責任、情熱の不足 |
ワンドナイト | 【正位置】行動力、冒険心、エネルギー、情熱、チャレンジ精神 【逆位置】衝動、無計画、落ち着きがない、無責任 |
ワンドクイーン | 【正位置】魅力、自信、独立、創造性、カリスマ性 【逆位置】嫉妬、自己中心的、不安、自己評価の低さ |
ワンドキング | 【正位置】リーダーシップ、ビジョン、エネルギー、権威 【逆位置】独裁、傲慢、無責任 |
小アルカナ【剣(ソード)】
数カード
カード名 | 基本的な意味 |
---|---|
ソードエース | 【正位置】新しいアイデア、知性、真実、明晰さ、勝利 【逆位置】混乱、誤解、誤った判断 |
ソード2 | 【正位置】決断、バランス、内なる葛藤、静けさ 【逆位置】決断力の不足、衝突、混乱、現実逃避 |
ソード3 | 【正位置】悲しみ、失恋、裏切り、トラウマ 【逆位置】癒し、回復、和解、過去の痛みの克服 |
ソード4 | 【正位置】休息、回復、瞑想 【逆位置】焦燥、休息不足、ストレス、再開 |
ソード5 | 【正位置】対立、敗北、自己中心、裏切り、不正 【逆位置】和解、争いの解決、後悔 |
ソード6 | 【正位置】移行、解放、問題の解決 【逆位置】停滞、逃避、解決の遅れ、前進の困難 |
ソード7 | 【正位置】詐欺、裏切り、隠された計画、独立心 【逆位置】真実の暴露、裏切りの発覚、後悔、自己欺瞞 |
ソード8 | 【正位置】制約、束縛、自己否定、恐れ、不自由 【逆位置】解放、克服、自立 |
ソード9 | 【正位置】不安、心配、悪夢、罪悪感、精神的苦痛 【逆位置】回復、安心感、不安の克服、希望の兆し |
ソード10 | 【正位置】終わり、裏切り、痛み、敗北、崩壊 【逆位置】再生、回復、新たな始まり |
コートカード
カード名 | 基本的な意味 |
---|---|
ソードペイジ | 【正位置】好奇心、学習、コミュニケーション、新しいアイデア 【逆位置】誤解、未熟さ |
ソードナイト | 【正位置】行動力、決断、勇気、すばやい行動、意志の強さ 【逆位置】衝動、無鉄砲、無責任 |
ソードクイーン | 【正位置】知性、独立、率直、正義、明晰な思考 【逆位置】批判的、偏見、孤立 |
ソードキング | 【正位置】権威、知性、公正、論理、決断力 【逆位置】独裁、偏見、自己中心的 |
小アルカナ【聖杯(カップ)】
数カード
カード名 | 基本的な意味 |
---|---|
カップエース | 【正位置】新しい感情の始まり、愛情、感情の豊かさ 【逆位置】感情の抑圧、不安、心のブロック |
カップ2 | 【正位置】パートナーシップ、愛情の共有、調和、絆、協力 【逆位置】誤解、分裂、関係の問題、不一致 |
カップ3 | 【正位置】祝福、友情、コミュニティ、喜びを共有する、祝宴 【逆位置】孤立、友情の問題、嫉妬 |
カップ4 | 【正位置】無関心、退屈、感情の停滞、チャンスに気づかない 【逆位置】新たな視点、やる気の回復、機会の受け入れ、変化 |
カップの5 | 【正位置】悲しみ、後悔、喪失、過去への執着、感情的な痛み 【逆位置】回復、新たな希望、前向きな変化 |
カップ6 | 【正位置】思い出、純粋な喜び、子供時代 【逆位置】過去への執着、現実逃避 |
カップ7 | 【正位置】幻想、選択肢、夢、可能性、想像力 【逆位置】混乱、現実の直視、選択が難しい |
カップ8 | 【正位置】放棄、離脱、新たな旅、探求 【逆位置】停滞、進展の拒否、感情的な執着、前進できない |
カップ9 | 【正位置】願望成就、満足感、喜び、感謝、成功 【逆位置】欲求不満、満足感の不足、過度の自己満足 |
カップ10 | 【正位置】満足、家庭の幸福、調和、愛情で満たされる 【逆位置】家庭の不和、感情的な不安 |
コートカード
カード名 | 基本的な意味 |
---|---|
カップペイジ | 【正位置】新たな感情、直感、創造性、感情的なメッセージ 【逆位置】未熟さ、感情的な混乱、誤解 |
カップナイト | 【正位置】ロマンス、提案、感情の探求、夢追い人、情熱 【逆位置】不安定、夢見がち、不誠実 |
カップクイーン | 【正位置】共感、感受性、慈愛、直感、感情のバランス 【逆位置】感情が不安定、過度の感受性、依存、不安 |
カップキング | 【正位置】感情の安定、知恵、公正、感情の成熟 【逆位置】感情の抑圧、不正直、不安定 |
小アルカナ【金貨(ペンタクル)】
数カード
カード名 | 基本的な意味 |
---|---|
ペンタクルエース | 【正位置】新しい始まり、物質的な成功、豊かさ、チャンス 【逆位置】機会を失う、物質的な不足、浪費、遅れ |
ペンタクル2 | 【正位置】バランス、柔軟性、調整 【逆位置】不安定、過労、調整の失敗 |
ペンタクル3 | 【正位置】チームワーク、協力、技術の向上 【逆位置】質の低下、計画の失敗、無関心 |
ペンタクル4 | 【正位置】安定、節約、所有欲、管理 【逆位置】物質的な執着、ケチ、変化への抵抗 |
ペンタクル5 | 【正位置】貧困、困難、孤立、逆境 【逆位置】回復、希望の兆し |
ペンタクル6 | 【正位置】慈善、助け合い、バランス、寛大さ、与えること 【逆位置】不公平、搾取、バランスの欠如 |
ペンタクル7 | 【正位置】忍耐、努力の評価、成長、長期的な視野 【逆位置】不満、遅れ、努力が無駄になる |
ペンタクル8 | 【正位置】技術の習得、努力、勤勉、専門性、向上心 【逆位置】技術不足、不注意、怠慢 |
ペンタクル9 | 【正位置】独立、豊かさ、満足感、物質的な成功 【逆位置】不満、浪費、物質的な不安定 |
ペンタクル10 | 【正位置】繁栄、遺産、成功、安定、豊かさ 【逆位置】財政的な問題、不安定 |
コートカード
カード名 | 基本的な意味 |
---|---|
ペンタクルペイジ | 【正位置】新しい機会、学習、計画、現実的な目標 【逆位置】未熟さ、怠惰、学習の妨げ |
ペンタクルナイト | 【正位置】努力、実行力、現実主義 【逆位置】怠惰、無気力、進展の遅れ |
ペンタクルクイーン | 【正位置】現実的、寛大、家庭的、育成 【逆位置】過度の世話焼き、物質的な執着、浪費 |
ペンタクルキング | 【正位置】成功、権威、安定、豊かさ 【逆位置】独裁、物質主義、浪費、頑固 |
タロット占いのやり方
では、いよいよ実際にタロットカードで占いをしてみましょう。
占いの方法は人によって違いがありますが、基本的な流れは以下の通りです。
STEP1. 占いたいことを思い浮かべながらカードをシャッフルする
STEP2. カードをまとめる
STEP3. カードの山を3つに分け、もう一度ひとつにまとめる
STEP4. スプレッドを選んでカードを展開する
STEP5. カードを読む
カードの絵が描かれた面を下向きにして机の上に広げ、占いたいことを思い浮かべながら両手で右回りに混ぜていきましょう。
しっかり混ざったら、カードを横向きの状態でひとつの山にまとめます。この時、どちらを天地(上下)にするか決めておくのがポイントです。
逆位置を含めてカードを読む場合はどちらを上下にするかによって結果が変わることもあるため、左側が天(上)など自分の中で決めておきましょう。
天地を決めたらカードの山を3つに分け、重ねる順が入れ替わるようにしてもう一度ひとつの山にまとめます。
そして、天地が逆にならないよう注意しながら占いたい内容に合ったスプレッドでカードを並べ、出たカードを読んでいきます。
スプレッドとは、タロットカードを並べることを指します。
占いたい内容によってさまざまなスプレッドがありますが、最も手軽にできるのは1枚だけカードを引く「ワンオラクル」です。
たった1枚で自分の本音やアドバイスなどを占うことができるため、タロット占いが初めての方にもおすすめです。
引いたカードをじっくりと眺めながら、カードからのメッセージを読み取ってみましょう。
タロット占いを本格的に学ぶには?
タロットカードの使い方やタロット占いの楽しさを知ると、「家族や友人など身近な人も占ってみたい!」「いつか占い師として稼いでみたい!」と活躍の幅を広げたくなる方もいるかもしれません。
タロット占いをもっと本格的に学ぶなら、資格の取得を目指すのがおすすめです。
勉強を通してタロットカードへの理解を深めることができ、取得した資格を活かして占い師としての道が開けることもあるでしょう。
日本占い師協会ではタロットカード士®資格を目指すことができます。
タロットカード士®資格では、タロットの歴史からタロットカードの基礎知識、タロットの使い方などタロット占いに必要な知識をひと通り学習できます。
最もメジャーなウェイト版に基づいて学べるため、初めて勉強する方にもおすすめです。
日本メディカル心理セラピー協会では、スピリチュアルタロット士®資格を目指すことができます。
スピリチュアルタロット士®資格とは、五感を使って目に見えない霊的な存在を感じながらより深いタロットリーディングを目指せる資格です。
魔術的な要素を含んだトートタロットを使用するため、スピリチュアルに関心のある方も楽しめるでしょう。
まとめ
タロット占いを楽しむためには、その基礎知識や占えるさまざまな内容について理解を深めることが大切です。 まず、タロットカードには22枚の大アルカナと56枚の小アルカナがあり、それぞれがさまざまな象徴的な意味を持っていることを知る必要があります。 大アルカナは人生の重要なテーマを表し、小アルカナは日常的な出来事を表し、カードの組み合わせやそれぞれの意味を理解することで、占いの深い判断力が得られます。 次に、タロット占いには様々な種類があることを知りましょう。 単純な1枚引きから、複雑な広がりのある占いまで、状況に応じて適切な占い方法を選択できるようになります。 例えば、恋愛に関する悩みには恋愛占い、人生の転機には生涯占いなど、目的に応じて適切な占いを選ぶことが大切です。 また、タロット占いには、単に未来を予測するだけではなく、自己理解を深めたり、人生の方向性を見出すといった側面もあることを理解し、占いの結果を単なる予言ではなく、自分自身と向き合う機会として捉えることが大切です。 タロット占いの基礎知識を理解し、自分に合った占い方法を選ぶことで、より楽しく、そして有意義な占いが行えるはずです。 タロット占いを通して、自分自身や人生の新しい側面に出会えるかもしれません。
- 通信講座のSARAスクール編集部
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心理カウンセラー資格やリンパケアセラピスト等の体系資格、食育資格などを扱うSARAスクール編集部が運営するコラムです。主に女性向けのキャリアアップやスキル習得を目的とした講座が多く、家事や育児と両立しながら学べる環境が整っています。資格取得を目的とした講座も充実しており、仕事や日常生活に活かすことが可能です。