リフレクソロジーとは?基本知識について紹介
記事更新日:2023年8月21日「リフレクソロジー」という言葉を一度は耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。しかしながら、リフレクソロジーが具体的にどのようなものなのか知っている人は少ないかもしれません。リフレクソロジーは健康を促すのにもってこいの方法です。比較的簡単に健康を目指せる方法なので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
今回は、リフレクソロジーとは具体的にどういったものなのかについて紹介します。ポイントをおさえて、リフレクソロジーの健康効果をしっかりと得られるようにしましょう。
目次
「リフレクソロジー」とは?
リフレクソロジーの意味
リフレクソロジー(Reflexology)は、「反射」の意味をもつ「リフレックス(reflex)」と、「学問」の意味をもつ「ロジー(logy)」という単語を組み合わせてできた言葉です。日本では「反射学」や「反射療法」ともいわれています。
反射区を刺激して心身を整える
リフレクソロジーでは、足の裏に人の体の全ての状態が投影されていると考えられています。それぞれが投影されている部分を「反射区」とよびます。反射区は、内臓などにつながる末梢神経が集まっている部分です。そのため、反射区を刺激すると臓器や器官に間接的に働きかけをおこなうことができます。それにより、体の不調を改善したり健康を増進したりする効果が期待できます。リフレクソロジーでは、足裏を刺激することで全身のリラクゼーションを促すことに重きを置いています。
リフレクソロジーの効果
リフレクソロジーには、具体的にどのような効果があるのでしょうか。1つ1つ例をあげてみていきましょう。
全身の機能の活発化
リフレクソロジーによって足の裏を刺激すると、全身の機能が活発になります。体の機能の働きが促進されれば、健康を促すだけでなく美容の効果も得ることができるでしょう。リフレクソロジーをおこなえば、足の裏だけで体の機能を効率よく働かせることが可能です。
自然治癒能力を最大限に引き出す
リフレクソロジーは、人がもともともっている自然治癒力を最大限に引き出す効果ももっています。自然治癒力とは、体自身が病気を予防したり体の健康を守ったりできる力のことです。もともと体にそなわっているそういった力を最大限に引き出せれば、病気などに脅かされる危険性を減らすこともできます。
血液やリンパの流れを促進する
足は「第二の心臓」ともよばれており、刺激を与えると血液を心臓にスムーズに戻す効果を発揮します。リフレクソロジーをおこなうと、血液やリンパの流れが促進されるので新陳代謝が活発になります。そのため、全身の老廃物がしっかりと排泄されるようになっていきます。老廃物としては、代謝の過程で出る尿酸や尿素、乳酸などがあります。これらは体に不必要なものなので、体の中に停滞して残ってしまうとよくありません。しかし、リフレクソロジーによってしっかりと体外へ排出する手助けができれば、体調の改善につながります。
東洋式と西洋式
リフレクソロジーの種類を大別すると、東洋式と西洋式の2つに分けることができます。それぞれには違った特徴があるので、確認しておきましょう。
東洋式
東洋式は施術者の関節や器具を使って足裏を刺激します。西洋式に比べると痛みがあります。むくみや倦怠感などを緩和する効果が期待できるとされています。
西洋式
西洋式は人の手や指だけを使っておこないます。痛みはなく、ついうとうと眠ってしまうような心地よさを感じられるのが西洋式です。リフレクソロジーは病気そのものを治す治療行為ではないですが、治療の延長線上で活用されることが多いです。
リフレクソロジーを受けるときに注意したいこと
リフレクソロジーを受ける際は、いくつか注意しておきたいことがあります。リフレクソロジーの効果をしっかり発揮するためにも、それぞれについてしっかり配慮することが重要です。
受ける前に注意したいこと
リフレクソロジーを受ける前には、リフレクソロジーによって起こる体の変化を考慮しなければなりません。体に負担をかけないことを意識しましょう。
*リフレクソロジーを食後に行うなら30分以上時間を空ける
リフレクソロジーを受けるときは、食事をしてから少なくとも30分は時間を空けるようにしましょう。食べ物の消化をしているときは、血液は胃に集まっているためです。リフレクソロジーで無理に血液を全身に流してしまうと、消化不良になる恐れがあります。
*指輪や腕時計を外しておく
リフレクソロジーを始めるときは、あらかじめ指輪や腕時計を外しておくようにしましょう。リフレクソロジーでは、貴金属を身に付けているとエネルギーの流れが滞りやすくなるといわれています。そのため、リフレクソロジーの際は指輪や腕時計をあらかじめつけていかないようにしたり、しまえる袋などを用意したりするようにしたほうがよいでしょう。
*病気がある場合は慎重に
体に病気がある場合は、リフレクソロジーを受けてよいかの判断は慎重におこなう必要があります。必ず医師に相談し、許可を得たうえでリフレクソロジーを受けましょう。また、妊娠中の場合でもこれは当てはまります。リフレクソロジーは健康を促進するためのものですから、かえって健康が脅かされることのないようにしっかり配慮すべきです。
受けたあとに注意したいこと
リフレクソロジーを受けると、体にさまざまな変化があらわれる可能性があります。そのため、施術後はそれをきちんと意識することが大切です。体にあらわれた症状の対応方法をあらかじめ知っておきましょう。
*施術後は水分をしっかりとる
リフレクソロジーの施術後は老廃物が排出されやすい状態になっています。そのため、老廃物の排出を促すためにも、水分をしっかり補給するようにしましょう。なお、カフェインを含む飲み物は避けるようにして、ミネラルウォーターやハーブティーなどを飲むようするのがおすすめです。
*体に何らかの反応が出る恐れもある
リフレクソロジーを受けると、体に反応が出る場合もあります。たとえば、尿の量が増えたり頭痛がしたりするかもしれません。場合によっては、蕁麻疹が出たり鼻水や咳が出たりする可能性もあります。これらは疲労やストレスなどがたまっていた場合に起こりやすいといわれています。症状があらわれるのは体がストレスによる緊張状態から解放されてリラックスに向かっているからです。そのため、何か症状があらわれたとしても、心配する必要はありません。ただし、体が辛いときはゆっくり休むようにしたほうがよいでしょう。
リフレクソロジーとは体を健康に導く方法の1つ
リフレクソロジーを取り入れれば、手軽に体のケアができます。足裏を刺激するだけで全身の状態をよく変化させられるのでとても効率的です。定期的にリフレクソロジーをおこなうようにすると、体の状態を良好に保つことができるでしょう。なお、リフレクソロジーを受けると、場合によっては体にさまざまな症状が出る場合もあります。そのため、何か症状が出た場合は、ゆっくり休んで体を落ち着かせるようにしましょう。リフレクソロジーを定期的におこなって、良好な体の状態をキープするのに役立ててみてはいかがでしょうか。