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照明の色や効果って?基本の考え方について解説!

照明は、空間デザインにおいてとても重要なものです。空間のコーディネートにおいて、一般の人は光をあまり意識しないことが多いです。しかし、光を意識しないと、空間のよさを十分に活かすことはできません。空間デザインを専門に学ぶのであれば、光についてもしっかりとしたアドバイスができるようにしたいところです。

そこで今回は、照明の色や効果について基本の考え方を説明します。照明の色や効果についてよく分からないという人は、ぜひ参考にしてみてください。

照明の色や効果って?基本の考え方について解説!

空間デザインにおける照明の重要性

空間デザインにおいては、照明がとても重要な意味をもっています。照明の明るさや色によって、その空間の雰囲気は大きく変化します。普段はあまり照明のことを意識していない人も多くはないかもしれません。室内を明るく照らせれば問題ないと感じている人もいるでしょう。しかしながら、照明の役割は、単に暗い室内を明るく照らすというだけではありません。照明には明るさだけでなく、色もあります。その明るさや色によって、室内の雰囲気がガラリと変化することも決して珍しくはないのです。よって、空間デザインを考えるときは、照明の具合についても細かく考えることが大切です。そうすることで、空間デザインをよりイメージに近い状態にすることができます。どんなに素敵な空間をイメージできても、照明のことを何も考慮していなければ、実際に出来上がる空間は、パッとしないものになる可能性が高いです。そういった失敗を防ぐためにも、空間デザインを考える際は、照明の重要性もしっかりと理解しておくことをおすすめします。

照明の明るさと色

照明について考える場合、重要なのは照明の明るさと色です。照明の明るさや色とは、どのようなものなのでしょうか。空間デザインにおいて照明を取り入れるなら、照明の明るさや色についてしっかりと理解しておく必要があります。ここでは、照明の明るさと色のそれぞれについて、基本的なところを解説します。

光を構成するもの

照明とは、すなわち光です。光は明るさと色で構成されています。よって、照明や光について理解するためには、その明るさと色について理解する必要があります。照明について考えるときは、明るさと色について考える必要があると覚えておきましょう。

明るさの単位

明るさの単位は「ルクス」とよばれています。明るさは、専門的な表現をすると「照度」と言い換えることもできます。ルクスは、1平方メートルあたりの明るさを示す単位です。ルクスによって明るさを把握することにより、電球から発せられる光の量を知ることができます。照明を選ぶ際に明るさを知りたければ、ルクスで明るさのイメージをもつことが可能です。

色の単位

光の色(色温度)の単位は「ケルビン」とよばれています。これは、人間が感じる光の色を示すものです。光の色が違うと、物の見え方や心理面にも影響を与えることがあります。照明の光に色があることは、日常生活のなかではあまり意識することがないかもしれません。しかし、実際は光の色によって、さまざまなイメージが決まっている可能性があるのです。よって、照明の光について考えるときは、光の色についても意識することが大切です。

照明の色の種類

照明の色には、いくつも種類があります。照明を選ぶときはそれぞれの色の違いを意識し、色による効果をしっかり活かすように心掛けましょう。ここでは、照明の色の種類について代表的なものを紹介します。ただし、色の表現方法は、照明のメーカによっても異なる場合があります。一般的によく使われている表現を用いて説明するので、参考にしてみてください。

蛍光灯

照明としては、蛍光灯が広く普及しています。蛍光灯には、「昼光色」「電球色」「昼白色」の3つの種類があります。そのため、蛍光灯を選ぶときは、それぞれの色の違いを意識するようにしましょう。ここでは、蛍光灯の3つの色の違いについて簡単に説明します。

昼光色

昼光色は、昼間のようなはっきりとした明るさをもたらす蛍光灯の色です。光の色は青みがかっており、部屋全体を明るくしっかりと照らし出します。目を覚ますほどの明るさがあるので、作業をするときにもピッタリな色味です。文字もはっきりと映し出してくれるため、勉強や仕事にも向いているといえるでしょう。

電球色

電球色は、白熱電球をイメージして作られた蛍光灯の色です。オレンジがかった優しい色の光であり、リラックスしたイメージをもっています。そのため、ゆったりと過ごしたい部屋で使用すると、心を落ち着かせる効果をもたらしてくれるでしょう。一方、勉強したり仕事をしたりする場合に電球色を選ぶと、少し暗いと感じる可能性があります。

昼白色

昼白色は白色の光で太陽光を想起させる明るい蛍光灯の色です。明るすぎるわけでも暗すぎるわけでもないため、どのような場合にも適応しやすいと言えるでしょう。そのため、どの蛍光灯を選べばいいか迷っているときは、昼白色を選べば後悔する可能性が低いです。さまざまな人が利用したり、いろいろな用途で使用したりする場合は、昼白色がおすすめです。

LED電球

LED電球は、比較的新しく生まれた照明です。これまでにない色も簡単に表現できるようになったのが特徴的です。たとえば、桜色や青色などの光も表現することができます。光でオリジナルティを出したいときは、LED電球を選ぶことで表現の幅を広げることができます。

光を当てる対象物と照明効果

照明を取り入れる場合、光を当てる対象物についても考える必要があります。まずは、素材の色と調和する照明の色を選ぶことが大切です。そのうえで、光をスポットで当てるのか、それとも拡散させて当てるのかを決定しましょう。光の当て方によって、イメージは大きく変化します。バランスが重要なので、照明以外の要素もしっかりと考慮することをおすすめします。 また、光の角度によっては、対象物が立体的に見えるかどうかが変わることもあります。見せたいものがどのようなものであるかを考慮し、照明の設置場所を意識しましょう。さらに、天井・壁・床のどこに光を当てるかによっても、光によってもたらされるイメージは大きく変化します。光の扱い方は簡単ではありませんが、いろいろなパターンを参考にしてベストな照明を選ぶようにしましょう。

照明の色や効果について把握しておこう

照明の色や効果について把握しておこう

空間デザインを考えるときは、照明の色や効果についても考慮することが大切です。照明の色や効果についてきちんと考えなければ、素敵な空間を作り上げるのは難しいでしょう。光は一般的に捉えられている以上に、雰囲気作りに大きな効果をもたらすのです。意識されにくいからこそ、空間デザインの専門家が光についての適切なアドバイスをできるようにしなければなりません。空間デザインにおける照明はとても奥が深く、学び始めると難しいと感じる部分も多いでしょう。しかし、そうやってひとつひとつ学んでいくことがとても重要です。さまざまな事例を参考にしながら、パターンごとの照明の効果的な使い方を把握していきましょう。そうすれば、少しずつ「こういう空間を作りたいなら、こんな照明が向いている」と分かるようになります。そのためにも、まずは基本からしっかりと学んでいきましょう。